エコロジー:循環を巡るダイアローグ

 

新たな生 崔在銀(チェジュウン)展 

 

 

へ行ってきました。

 

 

 

場所は銀座のエルメスフォーラム。

 

 

会期は2024年1月28日(日)までです。

 

 

この展覧会は崔在銀(チェジュウン)の40年にわたる作品の回顧展です。

 

 

 

 

 

 

 

■崔在銀(1953年韓国・ソウル生まれ)さんとは

 

1976年に来日しています。

生け花に傾倒して草月流を学びます。三代目家元、勅使河原宏に師事。

 

その後1980年以降に芸術活動を開始。

 

 

自然の生態系などに関心がある作家さんですね。
 

 

色々な国に和紙を地中に埋めて、その後また掘り起こした《World Underground Project(ワールド・アンダーグラウンド・プロジェクト)》。

 

 

それから、韓国の半島を二つに分ける38度線では非武装地帯なため、自然がとてもきちんと残っているようで、そんな生態系を未来につなげる《Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)》

 

 

沖縄の白い死んだサンゴをモチーフとした《White Death(白い死)》。

 

 

 

みじかにありながら、存在を失っていく植物への思いを作った《詩人のアトリエ》。

 

 

 

この展覧会は自然の本質って何だと、問いかけるものでしょうか。

 

 


 

 

 

 

 

■展覧会風景

 

 

 

 

 

▲地中に埋めた和紙を掘り起こしたもの

 

 

 

 

 

▼部分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲沖縄の白く死んだサンゴ。

 

関係当局の許可を得て展示。展覧会のあとは海に戻すそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然の儚さを感じる作品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲みじかにある名も知らない(ちゃんと名前はあるんでしょうけれども)

 

この日本の日常はとても豊かな自然に囲まれているのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●《Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)》

 

 

 

 

 

 

 

 

▲半島を南北に隔てる非武装地帯(DMZ)のライン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲非武装地帯にある自然の話ですが、、、

 

二つにわかれているラインの地理上の不自然さの方がどうしても心に入ってきますね。

 

 

 

 

 

何が豊かな自然をもたらすか、または自然を死に至るのか。

 

 

それは思ってもみない、偶然のことが原因だったりします。

 

 

その偶然の歴史的な流れを知ると、自然の力強さとその弱さを感じる展覧会です。

 

 

でもやっぱり、自然というものは、形を変えて生き残るもののような気がします。

 

 

形を変えられない人間の力の弱さと、形を変えて生き残っていく自然の力強さを感じる展覧会でした。