東博で見た国宝。
天下の五剣のうちの一つ。
三条宗近作 国宝《太刀 銘三条 (名物 三日月宗近)》平安時代(10−12世紀) 東京国立博物館蔵
がトーハクの常設展に出品中です。展示は3月3日(日)まで。
この週末までですね。
●国宝 《太刀 銘三条 (名物 三日月宗近)》
▼部分
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よくみると、小さくて細かな、そして細長い三日月にも似た、刃紋がたくさん見られます。
その細かな刃紋が光って、独特の美しさを感じさせます。
この刀の三日月の名前は、その三日月にも似た模様が無数にあることからきたと言われています。
また、湾曲した刀の全体像が、三日月の様に美しいからという説もあるそうです。
作者の宗近は「小鍛冶」とも言われ能の演目にも羅宇ほどの、京都の名工。
天下の五剣のうちの《太刀 銘安綱 (名物 童子切)》の作者。伯耆国(現在の鳥取県)の安綱と並んで、日本刀の成立時期の名工と呼ばれる作家です。
この刀の持ち主も、歴史上の有名人揃いで、室町爆部の足利家、豊臣秀吉、その正妻のねね、そして徳川秀忠、となり、その後徳川将軍家に代々伝わる事になりました。
作品の独特の美しさ、さらに持ち主が歴史上の有名人であることなど。名刀にふさわしい姿と歴史を兼ね備えている刀ですね。
刀剣って結構好きなのですね、何か生きものを見ている様な気がするのですよ。
僕だけでしょうか?
ちなみに天下の五剣とは
この2振りのほかには
国宝の「名物 大典太」。御物の「名物 鬼丸」。重要文化財「数珠丸恒次」です。
どれも国宝、重要文化財。そして御物。となっているのですね。
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