金沢文庫の肖像 国宝四将公開 @神奈川県立金沢文庫
を見に行きました。
ツアーの名前ふうに言うと;
「神奈川県立金沢文庫の展覧会と称名寺の庭園をめぐり、横浜中華街での夕食の旅」と行った体ですね。
国宝の「金沢文庫の四将」と呼ばれる肖像画の4幅のセットがここにはあります。
鎌倉時代の《北条実時像》《北条顕時像》《金沢貞顕像》《金沢貞将像》の4人の肖像画がまとめて国宝に指定されているのです。この時代「似絵」と言われて、貴族や僧侶、武士などの肖像画を、本人に似せて描いて、礼拝の対象などに残すことが始まりました。
この作品は約30年前に見た記憶があるのですが、もう少し大きかったような記憶があります。
ちょうど30歳前後の若かった頃のことですね。
ちょうど四幅とも公開の時に伺わせていただきました。
今は、二幅(《北条顕時像》《金沢貞将像》)の公開となっています。
会期は。5月21日(日)まで。
●金沢文庫エントランス前の看板
■リーフレット 表
■作品紹介
会場内は写真撮影が禁止なので、リーフレットから取りました。
■金沢文庫の四将
●《北条実時像》
堂々としたお姿ですね。
当時、文武とも優れた政治家として尊敬されていた武将だそうです。
政権中枢で生き抜いてきた人らしい、穏やかながら思慮深い人柄がにじみ出てくる肖像ですね。
●《北条顕時像》(現在公開中)
この作品は、モデルを前にして描かれています。
その描写した上に色をつけて完成させています。
今にも声を出しそうな一瞬の表情ですね。
●《金沢貞顕像》
この作品はとても豪華に描かれています、狩衣という着物の部分は、金を使って模様を描いています。
生きているうちにその姿を描いた「寿像」というものがあるのですが、それだと考えられているようですね。
のちに執権となり、権力を握る政治家になります。鎌倉幕府の滅亡の際には自害し一生を終えました。
●《金沢貞将像》(現在公開中)
この作品はとても若い肖像画ですね。
実は鎌倉幕府滅亡の際に、鎌倉に押し寄せた新田軍との戦いの時、32歳の若さで戦死しています。
その一周忌の時に描かれたものらしく、若々しく、生きている時の張り詰めたような美しさを、描いた作品です。
●国宝《称名寺聖教 金沢文庫文書》
他にも、国宝に指定されている、《金沢文庫文書》や僧侶の肖像などが、がたくさん出品されています。
この《金沢文庫文書》は、平安時代から明治に至るまでの文書が一括で指定されていて、4,149通の文章が残されているそうです。
当時の人々にとって、肖像画というのは、いまの写真がその人を思い出させる以上に、礼拝の対象だったんでしょうね。
■庭園
金沢文庫のある称名寺の庭園には大きな池があり、整備されています。
とても穏やかな空間ですね。
展覧会の内容も良かったのですが、それよりこの庭園のゆったり流れる時間に癒されました。
土曜日に行ったのですが、それほど人も出ていませんしたね。
そういえば、庭園で「リス」を見かけました。
野生のリスを見るのは初めてです。
写真には撮れなかったのですけれど、、、、(残念)
観光地化していなくてとても穏やかないいところですよ。
京浜急行、金沢文庫駅から歩いて10分ぐらいでしょうか。
ちょうどいい散歩になります。
■横浜中華街 関帝廟
帰りに横浜中華街に、
関帝廟にお参りして、飲茶で食事をして帰宅。
いい一日でした。