くだんの炎上ゲーム「アサシン クリード シャドウズ」について。


私も全部は網羅できていませんが、自分用にまとめていたものを少し加筆修正して公開します。

余力があれば、あとでもっと加筆修正するかもしれません。

(最終更新 2024.7.23)

 

 

[関連するインターネット署名運動]

・アサシンクリードシャドウズの発売中止を求めます

・UBIsoftの『アサシンクリードシャドウズ』作品内容修正•販売中止を求めます

・Ubisoftに、弥助に関する日本の歴史捏造発言の撤回を要求する!!

・トーマスロックリー氏が広めた弥助に関する誤解の訂正を求める署名

・AbemaTVにアサシンクリードシャドウズに関する番組の作り直しを求めます

・AbemaTVにアサシンクリードシャドウズに関する番組の作り直しを求めますNEW

・外務省への要請:UBIsoftの『アサシンクリードシャドウズ』との誤った歴史認識を訂正する (2024.7.8 外務省 川上陽子外務大臣に提出済み)

 

「UBIにアサシンクリードシャドウズの制作に携わった日本在住の歴史専門家3人の名前の公表を求める署名がある」との情報。(YouTube のコメントより)

該当署名が見つからないので、分かる方教えてもらえたらうれしいです。

 

 

 

[状況が分かりやすいYouTubeチャンネル]

・キャベツの人【ゲーム紹介】
・プク太の世界時事ニュース
・頼むぜエディタ

 

 

[ありがたき資料]

弥助関連

 

・Yasuke - die Wahrheit über den schwarzen Samurai(弥助・伝説の侍の真実と問題 アサシンクリード シャドウズ【日本語字幕有り】)(Einfach Japanisch / Simply Japaneseさん) (2024.6.21)

 

・弥助に関する全歴史的資料 All historical documents related to Yasuke. (negi.moeさん) (2024.7.20)

 

Wikipedia改善関連

プク太の世界時事ニュースさん(YouTube)https://www.youtube.com/watch?v=U65q7ZcsI6o

 


 

ゲームに注目して考え始めると分かりにくいかもしれません。

この順で考えるといくらか分かりやすいかなと思います。

 

①日本の歴史を書き換えようと動いている人々がいる → 日本の歴史が危ない。日本に濡れ衣を着せようとしている?

 

②ゲームが、みんながその動きに気づくきっかけになった。『アサシン クリード シャドウズ』

 

③ゲームの内容に問題がある (日本に関するウソを広げる、著作権侵害・文化財盗用など) → 犯罪

 

④ゲーム制作会社・ゲーム関係者の態度・言動に問題がある (著作権侵害・文化財盗用、日本人向けと海外向けで言うことが違う、日本人・アジア人軽視) → 犯罪、差別、二枚舌、倫理的によくない
 

 

注意 気をつけたいこと

感情的になってキツい口調でネットに書き込みをすると、「個人攻撃、誹謗中傷をするな」とこちらが責められて不利になる可能性が出てきます。憶測での書き込みも危険があります。

グッと踏みとどまって 冷静に行動することが、心にとめておきたいポイントです。

 


 

 

 

①日本の歴史を書き換えようとあれこれ動いている人々がいる → 日本の歴史が危ない

 

戦国時代、織田信長と関わった黒人男性 弥助(やすけ)を巡って、日本の歴史、特に 魅力的な侍文化に関する歴史を書き換えようとしている人々がいます。

 

弥助は、歴史的資料が少なく 分かっていることもほとんどない人物です。

 

そこに、トーマス・ロックリー氏(日本大学 法学部 外国語科目 准教授)が、自分で考えた弥助の物語を海外に広め、日本人の知らないうちに 作り物の歴史を 世界の本当の歴史にしてしまおうとする動きがあります。

協力者がいるかは今はまだ分かりません。

 

分からないことだらけの弥助が、世界では英雄として知られるようになってきています。

 

 

弥助に関するウソが広がってしまった例:

 

例1 駐日ブラジル大使館の、X、Facebookでの投稿 (2023.2.22)

https://x.com/BrazilEmbassyJP/status/1628303585866919938

“ブラジルのカーニバルに日本が参戦! 2023年のサンパウロのサンバチーム「モシダデ・アレグレ」が優勝しました。同チームは、日本初の黒人侍弥助の物語を語りながらパレードを行いました。モザンビークで生まれた弥助は1579年に日本に連れて来られ英雄となりました。
この物語を知っていましたか?”

 

例2 テレビドラマ『SHOGUN 将軍』(2024年放送)について、「黒人はどこ?(SHOGUNに黒人が登場しているはず)」という旨の疑問を抱いた英語の記事がある。

 

“Where Are The Black People in 'Shogun'? There's a Japanese proverb that says for a Samurai to be brave, he must have a bit of Black blood. If that's the case, FX's monster hit 'Shogun' has a lot of scared swordsmen”

翻訳:「SHOGUN」で、黒人はどこ? 「サムライが勇敢であるためには、少しは黒い血が流れていなければならない」という日本のことわざがある。もしそうなら、大ヒット作『SHOGUN』には、臆病な剣士がたくさんということになる。

※ 黒人が登場しなくて 黒人の知が流れていないなら、作中の剣士たちは臆病という意味だと思われます。

 

 

 

このように、戦国時代の日本には黒人弥助がサムライとして活躍していたと すっかり信じている人が、世界に既にいることが判明しています。

 

 

 

日本では弥助が英雄の侍となったとは考えられていません。

 

「弥助が侍だった」という見方に、「それは違います。そんな証拠はありません」とはっきりさせることができれば、これが作り話であると確定できます。

それで、この議論では「弥助は侍ではない」ということが大事にされやすいです。

 

そういう経緯があるので、そのことをよく知らずに「侍ってことでいいんじゃね?」なんて言うと、たくさんの人からものすごく怒られます。とってもセンシティブなところなので気をつけてね(^_^;)

 

 

弥助が侍ではないことを一次資料から調べてくれた方の動画

Yasuke - die Wahrheit über den schwarzen Samurai

(弥助・伝説の侍の真実と問題 アサシンクリード シャドウズ【日本語字幕有り】)

ドイツ語ですが、日本語字幕で見られます。

 

 

 

なぜ世界にウソを広めているのか、いろいろな憶測が飛び交っています。

憶測でものを言うのはよくないので ここには書かずにおきます。

ただ、この件に大きく関わっているトーマス・ロックリー氏は、難民支援に強い思いがあることが分かっています。

 

《支援者インタビュー》 難民として逃れた祖母の存在を胸にー本能寺の変にいた「アフリカン・サムライ」から日本史を描く:ロックリー・トーマスさん

 

 

 

 

・トーマス・ロックリー氏(法学部 外国語科目 准教授)と「Tottoritomu」「鳥取トム」

 

トーマス・ロックリー氏は、本、テレビ番組の出演、Wikipediaなどで、海外に「弥助がは英雄だった」「弥助を見て信長に神だと思われた」「日本では権威の象徴としてアフリカ人奴隷を使うという流行が始まったようだ」など、日本や弥助にまつわるウソをたくさん伝えている人物です。

 

「Tottoritomu」(鳥取トム)のユーザー名でWikipediaの「Yasuke」(米)のページを編集し、自分の著書(査読なし・学術的には認められない)を出典として 弥助について自分で考えた物語を あたかも史実のように世界に広めることをしていました。

Wikipediaの編集の記録が残っています。

 

参考:

プク太の世界時事ニュースさん(YouTube)https://www.youtube.com/watch?v=U65q7ZcsI6o

 

 

弥助に関する著書も、タイトルに「True story」と書かれているものもあり まるで本当の歴史であるかのように、自分で考えた物語を伝えています。

日本向け(日本語)と 海外向け(英語)とで、ガラリと発信の内容を変えていたため、こんなことが起きていたことに日本人はなかなか気づかなかったのです。

参考:頼むぜエディタさん(YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=hgkrYhYT2cE&t=661s

 

 

 

・日本の歴史の書き換えがあると困ること

私たちはこれまでにも 日本の歴史を書き換えられたことで 大変な不利益を受けたことがあります。(慰安婦問題など)

 

「日本がよくないことをしていた歴史があった」となると、ありもしないことのために謝らねばならなくなったり、他国に賠償金を払ったりすることになる可能性もあります。

それは、私たちだけではなく 子供たちの世代にも禍根を残すことになります。

 

これはとても困るので、そんなことにならないよう、みんなで抗議をしているところ。というわけです。

 

 

日本について、広がりつつある酷い認識の例:

“イエズス会士は清貧の誓いを立てて奴隷制に反対しており、通常はアフリカ人を伴うことはなかったからだ。……地元の名士のあいだでは、キリスト教徒だろうとなかろうと、権威の象徴としてアフリカ人奴隷を使うという流行が始まったようだ。”(『信長と弥助』p.16)

 

 

 

 

 

②ゲームが、みんながその動きに気づくきっかけになった。『アサシン クリード シャドウズ』

このように、海外のいろんなところで日本の歴史や弥助についておかしな認識が広がっています。

 

Ubisoft(ユービーアイソフト)というゲーム会社が、主人公キャラクターの一人に弥助を起用したゲームを制作中です。(2024年11月発売予定)

その発売前に 内容の一部が公開され、「これはおかしい」ということが明るみになりました。

このきっかけとなったゲームが『アサシン クリード シャドウズ』です。

 

 

・『アサシン クリード シャドウズ』

世界のいろんな国の歴史や文化を学ぶことができると 世界の多くの人から人気のゲームです。

 

『アサシン クリード』シリーズ過去作には、いろんな国・時代を歩き回り 歴史や文化を学べるモード(ディスカバリーツアー)があります。これが「授業に仕えるほどだ」ということで大人気。

 

 

引用します。

 

“ディスカバリーツアー
「ディスカバリーツアー」シリーズは、「古代ギリシア」、「古代エジプト」、「ヴァイキングの時代」を自由に歩き回り、各地の歴史や日常生活について学べる専用のゲームです。学習者、教師、普段ゲームを遊ばない方、そしてもちろんゲーマーも自分のペースでこれらの時代を学び、歴史家や専門家によって監修されたガイドツアーやストーリーをご堪能いただけます。”

 

 

『アサシン クリード』は、こういった背景や実績や信頼のある、素晴らしい人気ゲームです。

新作『アサシン クリード シャドウズ』は日本の戦国時代が舞台なので、「日本のことを勉強できる!」と楽しみにしているゲーマーさんが世界にたくさんです。

ゲーム会社も「ストーリーチームは歴史家や研究者などから歴史上の人物や出来事について教わりながら作っています」と、史実をもとにして制作していることを公言しています。

 

 

しかし、公開された内容はあまりにも酷いものでした。

日本の歴史も文化も信仰もめちゃくちゃ、著作権侵害や文化財の無断盗用も。(後述)

これが世界に出回ると 日本について世界のみなさんに誤った認識を広めてしまいます。

 

前述の「日本の歴史を変えようとしている人々」の意図も見え、「これは本当にいかん」と抗議をするに至ったのでした。

日本の歴史を変えようとしてなくても、著作権侵害はいけません。

 

 

 

・おかしなポリコレ(ポリティカルコレクトネス political correctness)の影響

ポリコレは、本来なら あらゆる差別や偏見をなくし 多様性を促し 社会的弱者を守るための素晴らしい考え方・運動です。

 

しかし、今はおかしなポリコレが社会に大きな影響をもたらしています。

お金と結び付き、一部の人にだけよいことを「多様性」「社会的弱者を守る」として、多くの企業におかしなポリコレを押し付ける団体が 世界的に活動しています。

アニメやゲームに 不自然に黒人やLGBTQ+のキャラクターを登場させ、セクシーな描写を減らし、アジア人を酷く軽視する傾向があります。

 

『アサシン クリード』を作っているUbisoft社も この影響を受け、これまでのコンセプトでゲームを作ることができなくなってしまいました。

これまでのクリエーターの多くも会社を離れ、ゲーム作りの技術も激減しました。

 

 

こういった経緯もあり、新作『アサシン クリード シャドウズ』は、日本の歴史や文化とはまるで違う、おかしなポリコレに配慮した、日本人を酷く軽視した、意味の分からないニセモノ日本が舞台のゲームになってしまったのです。

 

それを、「史実に忠実」と言って売り出そうとしているので「全然忠実じゃない!」「フィクションと世界に向けて公言してください!」と声を上げているのでした。

 

本人が抗議しないと「日本人はこのゲームを肯定しているから問題ない」と受け取られてしまう 海外のコミュニケーションの受け取り方があります。

それもあって、日本人である私たちが抗議することに大きな意味があると考え、署名やそれぞれの発信の場(海外のネット掲示板、YouTube、X、note、ブログなど)で 抗議をしているのでした。

 

 

 

 

③ゲームの内容に問題がある (日本に関するウソを広げる、著作権侵害・文化財盗用など) → 犯罪

 

疲れたのでまた後で書きます。メモだけ載せておきます。

 


・権利関係(著作権など)
二条城の障壁画 無断使用 → あかん
重要文化財 鳥 → 私がまだ調べてない
玄圃瑤華(げんぽようか)→ あかん
相馬の馬追 → 私がまだ調べてない
東大寺の八方焼炉 → 私がまだ調べてない

戦国おもてなし舞台「関ヶ原鉄砲隊」の旗のデザインを無断使用 → 謝罪あり → でも使い続けてこじれ中(2024.7.13時点)
フランスでのジャパンエキスポにて、漫画・アニメ『ワンピース』に出てくるゾロの刀 三代鬼徹 → 尾田栄一郎先生の見解?、集英社?

※「コンセプトアート」(社内で情報共有のために作ったもの)でコピペやAIなどを使うのはよくあることだが、それは社内用だから許される。しかし販売などお金儲けに使うのはいけない。

※ 権利関係のものの無断使用を放っておいた前例を作ると、今後もどんどん使われてしまう可能性が高い。今のうちに強く抗議してストップ!

(ただ、著作権について訴えるのは 侵害された本人による申し立てが必要なことなので、最終的には 当事者同士の問題になるのかな?)


・ナイーブなところ(信仰、宗教、国関係)
日本向けの動画なのに中国字幕 → 動画は削除されている
畳のふちに座る描写
村の入口に鳥居
仏像が左右反転(中国の画像)、右手と左手が逆になり、仏教的な意味が変わる
国が違う:中国らしき仏像、田植え風景はミャンマー画像、日本向け映像なのに中国字幕

 

「日本に詳しい専門家に聞いて作っている」「史実にもとづいて制作」と言っていたのに、日本のことを全然分かっていない(特に日本と中国の違いが分かっていない)ことから、日本軽視がはっきりと分かる。→ 炎上


・ほか、いろいろ
弥助が甲冑フル装備で村を歩くが、フル装備は戦のときだけのはず。

侍というが、鬼が持っているような金棒をぶん回すのは一体?

兜の紐の結び方おかしい。

フル装備弥助に村人がペコペコお辞儀をするのおかしい。

 

女主人公・奈緒江(忍者)の刀が曲がっていて 忍者の装備ではない。

忍者だけどあんまり忍んでいない?

城の畳が正方形 → ゲーム発売時には修正される予定。
安土桃山時代なのに:軽トラ、虎ロープ、ガードレール、電柱、線路の遮断機。
季節が謎:桜、田植え、「豊作で人手がいるのであろう」、鶴、柿の実。
巻物に勇の字を書くときに 下から書いている。
インフルエンサーに送ったグッズ(?)の「義」の字が 日本の字ではない。
神社なのに線香?お焼香?をあげている。

 

 

 

 

④ゲーム制作会社・ゲーム関係者の態度・言動に問題がある (著作権侵害・文化財盗用、日本人向けと海外向けで言うことが違う、日本人・アジア人軽視) → 犯罪、差別、二枚舌、倫理的におかしい

 

疲れたのでまた後で書きます。メモだけ載せておきます。

 


・ゲーム会社の失礼な発言、態度(日本やアジア軽視)
これら諸々から、日本、日本人、アジア人への敬意・リスペクトが感じられない。
日本に詳しい専門家はいなかったことが発覚。

 

謝罪や訂正など、ゲーム会社からの日本向けの情報と 世界向けの情報で、言うことが違う。

 

問題を指摘された点、怒りを買った点について、謝罪なくこっそり削除(サイレント削除)

 

 

・アサシンクリードシリーズのファンの期待を裏切る

従来のコンセプト通りなら…

・主人公キャラクターは 実在の人物ではない現地の人 → 実在の弥助(日本人ではない) ※主人公キャラクターが黒人だったことが問題なのではなく、日本人ではなかったことが問題

ここについて、論点をすりかえて「日本人が黒人を差別している」と言われやすいけれど、アサクリファンにとって、もともとは、本当は、日本人ではなかったことが問題。

主人公キャラクターを非難すると 制作会社サイドから「人種差別主義者」と言われてしまう状況もあり、あまりの事態にそれすら大きな声で言いにくい状況になってしまった。

 

・主人公キャラクターは猛禽類に関係する名前(日本バージョンは「ヤマウチ タカ」になるはずだった) https://www.youtube.com/watch?v=10N1xyKPzuc&t=136s  → 弥助と奈緒江

 

・アサシン(暗殺者) として暗躍するゲーム → 侍はアサシンでも暗躍でもない。

 

「好きだったアサクリを返してほしい」

 

 

 

 

⑤ そのほかの展開、話題に上がりやすいこと、本ブログ記事でまとめきれていないこと

毎日起こる新しい展開をメモするページになりつつあります。

 


 

 

 

まだまだ書き切れていないことも多いですが、私が調べたものはざっくりこんな感じです。

また加筆します。

1つのページに全部書こうとするとごちゃごちゃになるので、ほかのページに分けて書くかも。

ひとまずこれにて。

 

加筆修正を続けるつもりなので、このページからはあんまり引用はしないほうがいいと思います。