先日、彼殿と外出した折、
救急車がサイレンを鳴らしながら走っていくのを見かけたのですよ。
サイレンを鳴らしているので救急状態のはずなのだけど、なぜかとてもゆっくりなのです。
?
彼殿は「人命がかかっているのになんであんなにゆっくりなんだ?」と怒り気味。
たしかに不思議だ。
なにか事情があるのだろうか。
どんな可能性があるだろう。
あちこちの病院に連絡をしているけれど なかなか受け入れてくれるところが見つからなくて、行き先が定まらないのかもしれない。
それとも、救急車の中での応急処置がとても繊細だから 揺れがあったりすると困るのだろうか。
それから…なによりも安全第一を心がけているはず。
病気の人やケガの人が乗った前なのか 後なのかによっても、きっと事情が変わってくるよな。
前だったら…目的地が近いのに分かりにくくてスピードを落としている可能性があるかもしれない。
あるいは、次の交差点で曲がるから スピードを落としているのかも?
後だったら…先ほど挙げたような 受け入れ先の病院の事情か、ほかには…
傷病者の状態で スピードを出せない事情…?
と、いろんな思いつく可能性を挙げて 彼殿に話してみたけれど、彼殿の気持ちはおさまらない様子。
彼殿は 身内の命がギリギリのときに救急車を待つ経験をしたことがあるから、それを思い出して気持ちがたかぶっているのも分かる。
こういうときは、あれこれ推測するよりも どんな事情があるのか知るのがいいだろう。
私はスマホを取り出して「救急車 遅い」で検索。
……!!
ものすごく納得した。
このページによると、たとえば「くも膜下出血」の患者さんの場合、二度目の出血があると死が確定してしまうような極めて危険な状態なのだそうだ。
だから、二度目の出血につながりそうな刺激を入念に避ける。
道路のデコボコで揺れないように、アクセルやブレーキで揺れないように、ものすごくていねいに運転している、と。
詳しくは先ほどのページを見てもらえたらと思う。
このページを読み上げたところ、彼殿も納得して気持ちもおさまった様子。
よかったよかった。
ゆっくりな救急車を見つけたときは、より緊急度が高いから 救急車がスムーズに走れるように協力するのがいいね。
ひとつ賢くなりました。
そして、見える景色がひとつやさしくなりました。
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その威力を感じた。