肉球でポン! -5ページ目

ドラマ「ブラックペアン」

今夜から夏ドラマとしてシーズン2が放送されるこのドラマ、面白かったらシーズン2を視聴しようという目論見で先週Netflixで観てみました。


※多少のネタバレを含みます。これから観る予定の方はスルーしてください。



 


2018年、TBS日曜劇場、全10話。

出演は、二宮和也、竹内涼真、葵わかな、橋本さとし、神野三鈴、趣里、内村遥、今野浩喜、岡田浩暉、森田甘路、山田悠介、岡崎紗絵、松川尚瑠輝、水谷果穂、原アンナ、丸一太、渋江譲二、志垣太郎、辻萬長、倍賞美津子、加藤綾子、加藤浩次、市川猿之助、小泉孝太郎、内野聖陽、他。


傲慢な性格と言動で知られる優秀な外科医が同僚たちに実力の差をみせつけながら、外科医の腕を必要としないとされる最新医療機器の導入をめぐる闘いに挑む。

(Netflixのあらすじより)



天才的な腕を持つ外科医・渡海征司郎(二宮和也)が主人公なのですが、これがダークヒーローで人の手術の失敗を助けてやる代わりに金銭を要求したりするんです。


しかしドラマの構図は少々ややこしくて、渡海の上司である東城大学の佐伯教授(内野聖陽)と帝華大学の西崎教授(市川猿之助)の外科学会理事長選の対立、最新医療機器であるスナイプやカエサルの論文執筆のために帝華大から東城大に送り込まれた高階(小泉孝太郎)を交えての最新医療vsメス捌きといった対立を軸にストーリーが進むのです。


渡海は主役ながら序盤はメインストーリーの進行にはあまり関与しないんですが、次第に同じく外科医であった父親が佐伯教授の医療過誤をなすりつけられ失脚した疑惑を追い続けていたことが判明して果たして真相はいかに…。


最後まで観て面白かったことは面白かったのですが、東城大学・佐伯教授vs帝華大学・西崎教授という対立軸と、渡海vs佐伯教授という対立軸、2つの軸があるので感情移入のしどころが難しくてハマったというところまでは行かなかったです。まあまあ普通に面白かったって感じですかね。


最新医療を使用した手術は論文執筆のため、その論文はを理事長選に勝つためのインパクトファクターを増やすためという露骨な権力争いはこの手の医療ドラマではよくある話ですが、実際のところどうなんでしょうね〜?


終盤で竹内涼真演じる研修医が学術誌の編集長に対してここら辺の異常さを吐露してくれたのは溜飲が下がりました。論文というのは人類の知恵を共有するためのものですからそれが権力争いに利用されるというのはダメだと思うんですよね。


日曜劇場らしい仰々しい演出や顔芸対決のオンパレードは見応えはありましたが、スカッとする結末が待っているかと思ったらそれほどでもなくて、爽快感という点では少々物足りなかったです。


というわけで、続編を観てやろうと思う程度には面白かったのでシーズン2を観てみることにします。


さて、そのシーズン2ですが、二宮くんが演じるのは渡海ではなくて瓜二つの別人物のようです。どういう展開になるのでしょうね〜?




イッキ見したい作品

 

 

 

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2024年 春ドラマ まとめ

この春に観ていた地上波とBSのドラマがすべて終わりましたので、まとめです。



▪️最後まで視聴したドラマ(10本)。


アンチヒーロー(TBS)

藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ  シーズン2(NHK BS)

燕は戻ってこない(NHK)

肝臓を奪われた妻(日テレ)

ソロ活女子のススメ4(テレ東)

ダブルチート 偽りの警官(テレ東)

季節のない街(テレ東)

JKと六法全書(テレ朝)

パーセント(NHK)

VRおじさんの初恋(NHK)


NHKのドラマが全体的に面白かったです。「燕は戻ってこない」とか「パーセント」とか内容的にも攻めていたしね!


民放では「アンチヒーロー」が一番楽しみでした。「ソロ活女子のススメ4」は安定の出来。クドカンの天才ぶりを再認識した「季節のない街」には心揺さぶられました。「ダブルチート 偽りの警官」も良かったけど、予想していたとはいえシーズン2はWOWOWでと最終回で突き付けられると萎えますわ…苦笑


朝ドラと大河も観ているので正直10本は多いです。Netflixで海外ドラマも観たいので視聴継続の基準をもっと厳しくする必要があるかもです…。




▪️途中で離脱したドラマ(8本)。

 

老害の人(NHK BS)

95(テレ東)

RoOT / ルート(テレ東)

滅相も無い(TBS/MBS)

ブルーモーメント(フジテレビ)

約束 〜16年目の真実〜(日テレ/読売テレビ)

イップス(フジテレビ)

君が獣になる前に(テレ東)

 

その後の評判や皆様の感想を読む限りでは、離脱して正解だったかなと思っています。

 

 

 

今シーズンの注目ドラマ

 

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ドラマ「燕は戻ってこない」(最終感想)

先日最終回を迎えたドラマ「 燕は戻ってこない」の最終感想です。


※多少のネタバレを含みます。すでに放送終了していますが、配信などでこれから観る予定の方はスルーしてください。



NHK・火曜・ドラマ10枠で放送。全10話。原作は桐野夏生の小説。

出演は、石橋静河、稲垣吾郎、森崎ウィン、伊藤万理華、朴璐美、富田靖子、戸次重幸、中村優子、内田有紀、黒木瞳、他。


代理出産を巡る女たち男たちの欲望のドラマです。


代理母を扱った社会派ドラマかと思いきやどちらかというと下世話なエンターテインメント寄りのドラマでした。


お金目当てで代理母を受けたリキ(石橋静河)は他の2人の男性と関係を持って子供の父親を分からなくしてしまうし、依頼者夫婦の妻・悠子(内田有紀)は父親不明の秘密に耐え切れなくなって離婚を決意したかと思ったら生まれた子供を見て復縁するしで、まるでワイドショーで事の成り行きを興味本位で覗き見しているような感覚でした。


最初は自分のDNAを残すことが全てにおいて最優先で代理出産はビジネスと割り切っていた依頼者夫婦の夫・草桶基(稲垣吾郎)が次第に考えを変えて、父親が誰であれ子供を受け入れることにしたのを見て、意外に常識的な人間だったと思いましたわ。


ドラマを観ている限りはあまり共感できないメインの3人でしたが一歩引いて見れば決して悪人とかダメ人間とも言い切れず、この程度の人はおそらく普通に大勢いるでしょうね〜。一見奇抜な人生を送っている春画作家のりりこさん(中村優子)が一番真っ当な人間に思えましたね。


結末がどうなるかずっと気になっていましたが、まさかの結末でした。これ誘拐罪ならないですかね?

法的に問題がなくても草桶夫妻とトラブルになることは間違いなしで、その後の顛末が気になりますわ。


基本的に最後まで面白く観れましたが、途中からプランテの青沼(朴璐美)がほとんど出てこなくなっちゃったのと、代理母を受ける理由となった貧困や格差の問題がうやむやになってしまったのは少々残念に感じました。


実際には現在の日本では行われていない代理出産、代理母と依頼者の性格や関係性によって様々なドラマが生まれるのではないでしょうか。


往年のコントではないですが、「もしも〇〇な代理母がいたら」「もしも〇〇な依頼者がいたら」で色々なパターンがありえそう。今回のドラマはさしずめ「もしもふしだらな代理母がいたら」「もしも生まれた子供を引き取りたくない依頼者(妻)がいたら」ってところでしょうか。


代理母というセンシティブな問題を扱った攻めた内容ながらも堅苦しくならずエンターテインメントとして楽しめる作品になっていて、最近のNHKドラマにハズレなしという感じです。




今シーズンの注目ドラマ

 

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