経済ショックと自殺対策 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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コロナショックによる経済停滞や長期化する自粛生活のストレスが自殺増加につながることが懸念されている。影響が本格化するのはこれからかもしれないが、とりあえず4月はその影響は見られず、むしろ例年より少なかったようだ。

4月の自殺者数、前年比約20%減
TBS 12日 20時15分

 先月の全国の自殺者数が前の年に比べおよそ20%減ったことが、厚生労働省などのまとめでわかりました。

 厚労省などによりますと、先月の全国の自殺者数は前の年の同じ月に比べ359人少ない1455人で、19.8%減ったことがわかりました。少なくとも最近5年間では最も大きな減少幅だということです。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家族ら同居する人が外出せず家にいることや、職場や学校に行く機会が減り、悩むことが少なかったことなどが要因とみられています。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3977832.html

記事にあるように、職場や学校でのストレスが減ったことが自殺の減少につながった可能性はありそうだ。ただ、政府の緊急経済政策の効果があったのかもしれないし、そもそも自殺の原因は多様だから決めつけるのはまだ早い。

それに、ここのところ自殺者数は年々減少傾向が続いている。

過去の自殺者数の推移と今年の1月から4月を過去と比較したグラフを。


出典:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R02/R01_jisatuno_joukyou.pdf

 

(警察庁データを元に筆者作成)

リーマンショック以降は民主党政権時も含めて減少傾向が続いているが、これは、2006年の「自殺対策基本法」で自治体やNPO法人の自殺対策に法的根拠を与え、麻生政権下で「100億円基金」で財政的裏付けをしたことの成果だ。

悪夢の民主党政権下でも自殺が減少したのには訳があったのである。

関連拙エントリ『他人(ひと)の成果はオレのもの?相変わらずの民主党 2013-01-19 』
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-11452356915.html

ただ、景気が悪くなると経済上の問題が自殺の原因になるケースは増える。


(過去エントリ『自殺と一億総活躍社会 2016-01-17』)より
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12118484049.html

上記エントリで次のようなことを書いた。

失業者とは働く気があるのに仕事がない人たちであり、生きがいもやりがいもない生活は人の気持ちを後ろ向きにさせる。それに耐えられない人も結構いるのである。アベノミクスは雇用を大幅に改善してきたから、それで救われた人もたくさんいるのではないか。

だから、今後も自殺者を減らしてゆくためには経済成長が必須なのだが、すでに人手不足が顕著になってきたことから、雇用環境の改善は頭打ちになる可能性が高い。一方、高齢者の増加に伴い、「やることがない」「やりがいがない」人は今後も増えるのではないか。

経済・生活問題は単にお金の問題だけではなく、仕事や趣味や家族との関わりなどを通じた「生きがい」とも大きな関係があるはずだ。そして、それは健康問題にも関わってくるだろう。社会保障で経済的に救われても、生きがいがなければ生きるのが苦しいだけである。

そういう意味で、安倍政権が「一億総活躍社会」を掲げ、若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会を目指すことには、大きな意味がある。

繰り返すが、リーマンショック以降に自殺者数が順調に減少してきたのは、小泉政権時代に成立した「自殺対策基本法」、麻生政権が設立した「100億円の地域自殺対策緊急強化基金」、そして、アベノミクスによる雇用改善の成果なのである。

とはいえ、コロナショックとリーマンショックでは経済や人々の心理に与える影響はかなり違う。二度目のリーマンショックなら適切な金融政策と財政政策で前よりよほどスピーディーに乗り切れそうだが、今度はそう簡単にはいかない。

そのうえ、世界中の人々の行動様式や企業の業態まで変革を求められる。
それをウイルスと戦いながら進めていく必要があるのだ。
その難しいオペレーションを甘利明税制調査会長は次のように表現している。



「感染のフェードアウト」と「経済のフェードイン」をうまくやることが重要で、このオペレーションを間違えば自殺者が増えてしまうのである。
だから、私たちも出口が見えてきたからと焦っては元も子もなくなる。

みんなが新しい生活様式を身に着け、企業も個人も一歩一歩着実に経済活動を再開してゆく。そして、政府のゴーサインが出た時にV字回復フェーズに突入できるように準備を進める。ハンドリングに協力するとはそういうことだと思う。

 

最後に新規感染者数と退院者数(療養解除を含む)の最新版を。

 


退院する人も順調に増えているようだ。

(以上)
 

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