悠久の歴史・伝統と未来をつなぐ新元号 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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今日は朝から外出を控え元号の発表を待った。テレビを見るのにこんなにワクワクしたのは久しぶりだ。会見が近づくと自分の職場のコールセンターの電話がぴたりと止まったとのツイートもあったくらいだから、日本中がそんな状態だったのだろう。

そして、やっと会見が始まり、菅官房長官が「新しい元号はレイワであります」と言ったはずだが、私はちゃんと聞きとれなかった。長官がパネルを掲げてやっと「令和」だと了解したが、同時に「なんで令なのか?」とやや意外な感じがしたのである。

おそらく、「和」の文字が使われる可能性はかなり高く「安」の字は絶対に使わないと思っていたが、「令」の文字が全く予想外だったからだ。すぐに「令」の意味を調べてみたが、最初に出てきたのは「いいつけ。いいつける」だった。

そこで広辞苑でも調べたが「おおせ。いいつけ。命令」とほとんど同じだ。最初に違和感を感じたのはこの文字にそんなイメージを持っていたからだろう。典拠が万葉集という点はいいと思ったが、浅学の身にこの序文は難しすぎたのである。

しかし、ネットや安倍総理の会見で出典の意味や元号に込めた想いを知るほど、これほど今回の改元にふさわしい元号はないと思うようになった。

まず、出典が万葉集というのがいい。 
今回は日本書紀あたりかなと思っていたが、天皇から庶民の歌まで幅広く収められた歌集というのがすばらしい。

そして、典拠となった<初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす>が実に味わい深い。

実は、我が家には「梅経寒苦発清香(梅は寒苦を経て清香を発す)」と書かれた掛け軸がある。梅は厳しい寒さの中で花を咲かせる準備をする、梅でも人でも、寒苦を経てこそ持っている潜在力を十分に発揮できるというわけだ。

(過去エントリ)
梅は寒苦を経て清香を発す 2018-04-03 
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12365591494.html


この言葉が大きな挫折から復活した安倍総理と重なるのである。
それを踏まえて安倍総理の会見での発言を改めて読むと、より深い意味を感じる。


平成31年4月1日
安倍内閣総理大臣記者会見

本日元号を改める政令を閣議決定いたしました。新しい元号は「令和」であります。これは、万葉集にある<初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす>、この文言から引用したものであります。そしてこの令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められております。万葉集は1200年余り前に編纂された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで幅広い階層の人が詠んだ詩が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。

悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へ引き継いでいく。厳しい寒さのあとに春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい、その願いを込め、令和に決定いたしました。

文化を育み、自然の美しさを愛でることができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆様と共に切り開いていく新元号の制定にあたりその決意を新たにしております。5月1日に皇太子殿下がご即位されて、その日以降この新しい元号が用いられることになりますが、国民各位のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

政府としてもほぼ200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承がつつがなく行われ、国民こぞってことほぐことができるよう、その準備に万全を期してまいります。

元号は皇室の長い伝統と国家の安泰と国民の幸福への深い願いとともに、1400年近くに渡る我が国の歴史を紡いできました。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものとなっています。この新しい元号も、広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根差していくことを心から願っています。

http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/0401singengou.html


安倍総理は「厳しい寒さのあとに春の訪れを告げ、みごとに咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定いたしました。」と述べた。

この言葉は彼が挫折から復活したことや、その政権があの悪夢の民主党政権の負の遺産を引き継いでスタートしたことを思い起こさせる。そのうえで、希望に満ちあふれた新しい時代を共に切り拓いていこうと国民に呼びかけているのである。

そして、日本の国柄をしっかりと次の時代に引き継ぐと述べる一方で、ニコニコの記者の「元号選定にあたって「令和」の時代の中心を担っていく世代のことをどう考えたのか」との質問には次のように答えている。


(安倍総理)
 本日の会見は、インスタグラムやツイッターで生中継をされていますが、今の若い世代の皆さんは、こうしたSNSなどの新しいツールを見事に使いこなすことで、どんどん新しい文化をつくり上げています。ニコニコ動画も既存メディアの発想にとらわれることなく、若者たちならではの柔軟さで多様な番組を生み出して、リアルタイムで個人がコメントを発信できる、新しいメディアの姿を形づくられたと、こう思っています。

 こうした若い世代の新しいムーブメントは、確実にこれまでの政治や社会のありように大きな変化をもたらしつつあります本当に頼もしい限りであると思っておりますが、日本の未来を明るいと感じています。新しい時代には、このような若い世代の皆さんが、それぞれの夢や希望に向かって思う存分活躍することができる、そういう時代であってほしいと思っています。この点が、今回の元号を決める大きなポイントでもありました。

 今回の元号は、「万葉集」にある梅の花の歌三十二首序文からの引用です。この中では、厳しい寒さの後、春の訪れを告げるように見事に咲き誇る梅の花の情景が美しく描かれております。平成の時代のヒット曲に「世界に一つだけの花」という歌がありましたが、次の時代を担う若者たちが、明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる。そのような若者たちにとって希望に満ちあふれた日本を国民の皆様と共につくり上げていきたいと思っています。



安倍総理は産経記者の質問に対しても「次の世代、次代を担う若者たちが、それぞれの夢や希望に向かって頑張っていける社会、一億総活躍社会をつくり上げることができれば、日本の未来は明るい」などと述べている。

ニコニコ記者は、明るい未来を担う若者のことをどう考えているのかと更に問うことで、上記のような長い回答を引き出したのである。
記者たる者はこうでなければならない。

それはさておき、グローバル化が進む世界の中で少子高齢化が進むわが国は、国柄をしっかりと守ると同時に、変わるべきは変わる必要がある。安倍総理はそう訴え、特に若い世代に明るい未来を共に作っていこうと呼びかけているのである。

新元号に関する懇談会の有識者の一人として参加した山中伸弥教授は「伝統を重んじると同時に、新しいものにチャレンジしている日本の姿に非常にぴったりの元号」と述べた。
実に的確な指摘だと思う。

また、「令」には法治主義を表し、「和」にはそこに日本らしい穏やかさや平和なイメージがある。

日本らしい民主主義を表す言葉としても「令和」はぴったりなのである。

平成の時代は昭和天皇の崩御の悲しみの中で迎えたが、令和は約200年ぶりの譲位という大きな喜びと共にやってくる。
私たちはとても幸せな時代にいるのだと思う。

(以上)
 

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