梅は寒苦を経て清香を発す | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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今年は全国的に桜の開花がずいぶん早く、我が街のソメイヨシノもあっという間に満開になり、あれよあれよと思ううちに散ってしまった。いかにも桜らしく一斉に咲いてパッと散った今年の桜は最近でも特別見事で、短い期間だが堪能した。

この記録的に早い開花の理由として「休眠打破」という言葉を何度か耳にした。桜の花芽は前年の夏に形成され、その後「休眠」という状態になる。そして、一定期間、低温にさらされることで眠りから覚め、開花の準備を始める。

今年は冬の冷え込みが強く「休眠打破」による開花の準備が早まったうえ、開花の時期から高い気温が続いたことで、一斉に美しく咲いてパッと散ることになったようだ。冬の寒さが厳しかったことが、桜の美しさをより際立たせることになったのである。

「休眠打破」では眠気覚ましのドリンク名前みたいだが、僧侶だった義父から教わった言葉に「梅は寒苦を経て清香を発す(梅経寒苦発清香)」というのがある。梅でも桜でも人でも、寒苦を経てこそ持っている潜在力を十分に発揮できるというわけだ。

そういう意味では、最近ネットで評判の悪い小泉進次郎氏は寒苦を経ずして早咲きしてしまった花のように見える。留学後ほとんど社会人経験もなく父の秘書となり、後を継いで議員となり、若くして総理総裁候補と持ち上げられる人気議員となった彼には足りないものがある。

だからかどうか分からないが、安倍総理は明らかに彼を育てようとしてきた。
総裁選でライバルの石破氏に投票した彼を本人の希望通り青年局長とし、内閣府・復興大臣政務官、党農林部会長などを歴任させてきたのである。

農林部会長としてはそれなりの成果を挙げたが、それで何か勘違いをしたのだろうか。
昨年8月に党筆頭副幹事長になったあたりから、上から目線で評論家のようにコメントをする以前のスタイルに戻ってしまった。

彼のコメントはマスコミや政治に興味の薄い人たちには受けるが、中身はないのである。
そして、ネットでは「安倍政権を後ろから撃つ男」のイメージが定着し、「元祖後ろから撃つ男」の石破氏にエールを送られる始末である。

年齢的には36歳と若いが、初当選からすでに10年になろうとしている。当選4回の中堅議員なのだ。しかし、どうやら緊縮財政派らしいこと以外、政治信条も政治家として何をしたいのかもはっきりしない。

彼に足りないのは経験だと思うが、もしかしたら花芽がまだついていないのかもしれない。そうだとしたら、いくら寒苦に耐えても「休眠打破」は起こらない。まずは、暑い夏に口だけではなく身体も動かして政策を磨き、花芽を形成することが先決となる。

いまは政治家としての志も覚悟も感じられないのである。
このままでは「口がそれほど悪くない田中真紀子」になるのがせいぜいだろう。


一方、彼が最近せっせと後ろから撃っている安倍政権だが、大きく落ち込んだ支持率はここにきて下げ止まりの気配を見せている。この政権には、これまでも何度か大きな寒波が襲ってきたが、そのたびに安倍総理は立て直しを図り、次の政策実現に向けて準備を加速してきた。

そういう意味では、第一次政権の挫折があったから、第二次安倍政権が長期政権となって成果を挙げることができたとも言える。安倍晋三という一人の政治家がここまで日本を動かしてこれたのは、政治家として寒苦の時期があったからこそなのだ。


また、内政も外交もガタガタになった民主党政権3年3カ月があったことも日本の政治の「休眠打破」となったのかもしれない。

桜はパッと咲いてパッと散ったが、この政権は繰り返し襲う寒苦を乗り越えることでその命脈を保ち、成果を挙げてきた。それに、桜も梅も暑い夏、厳寒の冬を経て次の年、次の年と美しい花を咲かせ続ける。

この政権にはまだ咲かせることが出来ていない花芽がたくさん残っている。
それを咲かせるまでは、これからも寒苦を次々と乗り越えてもらわなければ困るのである。

(以上)
 

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