「alone」の感想 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

 おととい買ってきたばかりなのに、想定外でプリント用紙が切れ、CDメディアが切れ、CDケースが切れ、それをいれるクリアケースが切れ、封筒が切れ、宇都宮まで買い出しにいってきた。
 なぜ隣町のショッピングモールじゃなく、わざわざ宇都宮にいったかというと……
 電車で「alone」を聴きたかったのさ。
 JR日光線はお見合い座席なので人々の顔がよく見える。愛用のiPodは 1G(5年くらいまえのファースト・ジェネレーション)である。いまだにでっかい 1Gってのがしぶいのよ。
 老若男女(ろうにゃくなんにょ)の顔をながめながら「ぼくらは愛するために生まれてきたんだ」と無言でテレパを送る。
 たまたまとなりに座った女の子が携帯メールをずっと見つめていて、ちらっと見たら泣きそうじゃん。おおーちょうど「Unconditional love」がはじまってたので、聴かせてえー!
 「なにかになる必要はない、キミは愛そのものだから」と歌ってる。
 思わずイヤホンを彼女の耳に突っこみたくなったが、
 むむ、むむう、犯罪の一歩手前で断念する。
 堂々と化粧している女子高生には、「You are so beautiful.君がただ在るだけでいい 君のまま在るだけでいい」と聴かせてやりたかった。
 バックパックを背負った外人さんには、「見知らぬ街 見知らぬ人 見知らぬ自分」とかね。
 「alone」の感想もどんどんとどいている。

「いやぁ、弾き語りいいね~♪
自宅にいながらにして、こたつライブ感」(規加)

「CD、すげー!うちのスピーカーが、AKIRAさんちのこたつに早変わりだよ!
超臨場感!すばらしい!」(ヒロユキ)

 うんうん、「alone」の基本使用方法は「こたつライブ」だ。こたつから一歩も出ないで済むようにミカンやお茶のポット、またはビールを入れたアイスボックスを用意して、できれば電気を消しアロマキャンドルだけというのもいいだろう。
 そのとき……こたつの向かい側の闇に浮かびあがる妖しい微笑み。

「こわいくらいの 微笑みに
おもわず 懺悔しそうになりました」(mayu)

 そう、「alone」にはもれなくオレのモノクロ「微笑み写真」がついてくるのだ。
0512セルフポートレイト2「たのむから、引くな!!」

一枚一枚手書きで「alone is not lonely.AKIRA」、「to 誰々」とひとりひとりの名前を書いた。

「ほんと、怖いくらいの微笑みですよね。
この写真には何かの魔力が宿っていそう。
そしてあて字の文面に大笑い。
最初何かの暗号かと思いました。(笑)」(高知娘)

 郵便振込先を書いた紙片(詩編)には、こう書いてある。よく入れ忘れるんでここに書いておこっと。

「この旅はCDを御快揚げ句だサリー、
誠、near Lee、Gato、言左右衛門、真下。
郵便振り込み先
10730-8442161 杉山明」

 日本語訳は、「このたびは、CDをお買いあげくださり、まことにありがとうございました。」(「真下」はリュウの名字「ましも」じゃねえぞ)
 いつもコメントを書いてくれる奈良の亀亀さんからこんなメールがきた。

「 昨日25歳のTさんというお客さんが来てました。亀はブテックをしてまして商売が終わり、雑談しているとき「alone」が届き一緒に聞こうかと、聞き出したのです。Tさん曰く。
「家でくよくよしていた」
「賛美歌みたい」
「教会でききたい」
「教会で十字架を持って聞きたい」
「全部うちのことやん、ぜったいうちのことやん……」
「ああ耳が痛い!笑」
「めちゃ感動やわ」
「自然に口ずさみそうやわ、全部うちの歌やわ」
「まじで会いたい!」
「神さまの歌が肩に乗ってくるようやわ」
などなど、Tさんの呟きでした。」(亀亀)

 うれしいねえ。なんも知らない人がいきなり「alone」を聴かされて、「全部うちのことやん」なんて言ってくれるのは。しかしなんで十字架なんだあー!! って(微笑)。
 こういうこともあるから気をつけて。

「さっそく聞いてみました…ら。
どうも途中から音データが壊れてる? っぽいです。
最初の方は普通に聞けましたが、リストカッターくらいから音がブツブツと切れだして
聞き取りにくい状態に。。。
テオナナカトル以降は全く聞き取れませんでした(泣)
別のCDは普通に再生できたので、オーディオ側の問題ではなさそうです。
そういえば最初PCで聞こうとしたら、データが読み込めなかったのでした。」(マサキ)

 マサシにはさっそく今日、送り直した。不良品は即、別の送るから言ってね。
 救援物資で手作りのクリスマスケーキを送ってくれた石垣島のヨウコ(「霊界相談1」「霊界相談2」参照)のもとにも「alone」が届く。

「うちのポストは、割とさびついていてボロボロっす。
開けるとき、ぎぃぃいいいーーって、音が鳴る。
きょうも、鳴りましたよ!
そこには、見覚えのある肉筆が!
はじめて、その人が書いた字を見たとき、
「この人の字、好きだな~っ」って
思った、その”字”ですよ。
「ロ~ンリー」じゃなくって、
「alone」です。AKIRAさんですよ。
うれしかったですよ。
中のものを出して、眺めたら、
またもや、落涙…。
じわっと、きましたよ。
うれしかったですよ。
そして、ひととひとってなにもちがわない、
て思ったですよ。 」

 どんなにはなれていようと、あの世とこの世まではなれていようと、まったくちがう人生を歩んでいようと、人と人は「なにもちがわない」。
 年の瀬に走りまわり、恋をしたり恋をなくしたり、歌ったり踊ったり2日酔いになったり、「今年って人生最高の一年だよな」とか「今年って人生最悪の一年だよな」とか言い(「今年の風邪はたちが悪い」って……毎年言ってるじゃん!)、またもやありえない奇跡で来年を迎える。
 「わたしはマヤ暦を使っているから年賀状は出しません」(Kさん)なんてわざわざ断らなくていいのよ。生活なんて「ノリ」だから、「グルーヴ」だから。いっしょに一喜一憂すりゃあいいじゃん。
 ヤマダ電器が駅からまた遠いのよ。寒風吹きすさぶなか黙々と歩きつづけるが、暮れのせいかサラリーマンもヤクザもあまりいない。そこで一句。

 年の瀬は ヤクザもこもる 鬱の宮

 宇都宮はギョウザの街だから皮にくるまりたいのかも。いつも行列ができている駅ビルの「みんみん」も列ばずにはいれた。パリパリのギョウザをつまみにビールを飲み、そこで一句。

 忘年会 予約キャンセル 鬱飲み屋

 帰りの電車は酔っぱらったおっちゃんがとなりでいびきをたてて眠っている。おおーちょうど「HAPPY BIRTHDAY」がはじまってたので、聴かせてえー! 「テュッシュに丸めて過去など捨てちゃえ これって楽チンチンじゃねえのかい」と歌ってる。思わずイヤホンをおっちゃんの耳に突っこみたくなったが、
 むむ、むむう……犯罪の一歩手前で断念した。

※「alone」は「こたつライブ」が基本だけど、「壁紙を変える」楽しみ方もある。「こんなところで聴いたら、こんな風に聞こえた」という感想もメールしてください。

※明日で郵便局が4日間閉まります。明日の正午12時までにメールをくれれば、正月にまにあうかも知れません。31日の0時までにメールをくれた方のみ送料無料にしますので、「alone」以外のCDやDVDも今のうちにご注文ください。