抱えている仕事を今夜中に終えねばならず、タイトルの件について書いてる時間はあまりない。しかし今日の放送で〝茨田りつ子〟が本人(菊地凛子)で登場したうえ、明日の朝イチに轟(戸塚純貴)が出演すると目にしては、このタイミングは逃せないと思いまして……。
そこまでやったか
東京(AK)局制作『虎に翼』における大阪(BK)局とのコラボについては↓
私はかなり早い段階で指摘したつもりでいますが、それこそ第1話で〝梅丸少女歌劇団〟が主人公の口から出てきた時点で、
「まさかなあ……」
と思ったものでした。
『虎に翼』の主人公が、前作『ブギウギ』の主人公とほぼ同じ年齢なのはすぐにわかりますし(同い年とまでは思ってなかったですが)、同時代的なことが描かれることになる、のは理解できます。
(が、しかし)
前作が芸能界で、今回は法曹界……を超えた話題にフォーカスしてるのだから、前作の世界観はどういう扱いになるのかな、と懸念しつつも、「さすがにそれだけはやるまい」と思っていたら……という感じです。
どこの、どなたの狙いなのか
〝実話をもとにしたフィクションに登場した人物〟を、後発の、しかも連続する作品に、同じ役名で登場させる……。
これまた何度か指摘してきたことですが、大手代理店を意識した近年のNHKドラマの気持ち悪い部分を見せられてしまった、と率直に思います。
(だから地方発ドラマに嵌まるのかな?)
もともと主人公に興味を持ち、「語り」が尾野さんだってのもあり、土居さんを観たい、戸塚くんも観たい、他の脇役陣も好みの人が多い、で結構楽しみながら観ていましたが、積極的に観るぞ、と決めたのは、キャッチーなテーマを表に出しつつも真のテーマは別のところにある、という脚本家の狙いについて、『はね駒』との類似性を見出したから。その時点で最後までしっかり観続けようと決めたのです。
(ところがところが)
あからさまに先週から演出に疑問符がつき始めました。そのうえでの今週……。『カムカムエブリバディ』ではないですけど、途中から制作スタッフか脚本家が替わったか?くらいに感じちゃって。
前作の登場人物を、役名そのまま登場させるというプランは、どこの誰が考えたのでしょうか?
執筆依頼の時から脚本家ご本人が考えたものだったんでしょうか?脚本家さんは旧ツイッターを駆使されているので、説明があるかもしれませんが、それ次第で失望することになるのかも……みたいな緊張が走っております。
いずれ別の視点でも扱おうかと
『カムカムエブリバディ』のように、〝史上初〟だとか〝画期的〟であることにシフトしたんでしょうか?。そんなような一抹の不安は、ずっと抱えたうえでの視聴ではありましたけど、確かに前作の主要登場人物が役名そのままに、しかも同じ役者さんが演じて登場する、ってのは史上初なのかもしれませんね。
でも、そんなことがドラマの主目的でいいんですか?
(個人の感想です)
放送開始直後から、「これまでにないテーマを扱っている」なんて触れ込みというかSNSの意見を見ましたが、女性が生きづらい社会をひたむきに、懸命に生きる、というのは、女性の一代記を描く朝ドラでは〝鉄板のテーマ〟でしたよ。
まあ、これまでの主人公が、ただひたすら黙々とくじけず前向きに生きるのに対し、『虎に翼』はハッキリとモノを言う。そこは違ってましたか?
その話し方では伝わるものも伝わらないのでは?と感じるセリフも少なくないので、「あぁ、だからテーマは裏にあるのだな」と思ったりもしたのですが……。
それを確認する意味でも、明日の内容にかかわらず、観続けることにはなりますね。それに『虎に翼』は全然別の視点でも取り上げたいと思っていますので。
例えば、たまにある「ロック(音楽)に政治を持ち込むな」の論調で、「ドラマに今の政治を持ち込むな」みたいな意見。これ、何を言ってるの?という話なんですけど、でも『虎に翼』は逆に機能していないか……みたいなこと。
まあテーマとして急ぐ必要はないでしょうし、自分の頭の中も整理がつかないかもしれず、いつになるやら、という感じですけれど。
あ、でも『はね駒』との類似性(個人的見解です)については、放送中じゃないと意味ないかな?できるかなあ……。
(宝塚の回顧もうっちゃってしまった……)