「三井銀行」と「太陽神戸銀行」が合併した頃、一騒動前、 | 「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

昭和のプラモデルが好きなタダのジジイです、上から目線で書いてます、日本初のプラモデルメーカー、㈱日本プラスチックなど、真実のプラモデルの歴史を書いてます。

「三井銀行」と「太陽神戸銀行」が合併した頃、

の続き、
 
つまり、太陽神戸銀行の行員達にとってはメリットはあるが、デメリットというのは一つもなかった、もちろん、三井の行員にとっては何のメリットもなかった、
太陽銀行の行員達にとって三井との合併は大いに歓迎された、
それは、太陽銀行は元が日本相互銀行から普通銀行に転換されたものであり、合併時から神戸銀行員からは格下に見られていたという、
あからさまにその態度は太陽銀行の行員を見下していたという、
 
そこで、太陽銀行から見れば「三井さんが来てくれたのでそのようなことがなくなる」と大歓迎されたのである、
しかも、給料も三井に合わせてアップ、システムも我々の低いシステムに合わせてくれるということで、まさに三井様々のような態度であった、
 
そういう神戸銀行も都市銀行とは言うものの、時代を遡れば兵庫県の今で言う地銀7行の集まり、しかも地盤は兵庫県内であり太陽銀行を馬鹿にしてはいけない、
その典型的な事例として、合併時に神戸銀行の支店が淡路島に5ヵ店もあった、
人口15万人の島に都市銀行の支店が5ヵ店である、
今はそれらの支店は「みなと銀行」に営業譲渡され、支店は洲本支店の1ヵ店のみとなっている。
さてさて、合併後に真っ先に行われるのが重複している地区の支店の統合である、
合併時には僕は東京練馬の支店に勤務していたが、合併から1年後に僕は神戸に転勤した、
転勤先は太陽神戸三井銀行神戸支店であった、旧三井銀行の神戸支店である、
実は、そこから歩いて3,4分のところに太陽神戸三井銀行神戸営業がある、(今は三井住友銀行営業部)デカイ立派なビルで合併前は旧神戸銀行の本店である、
当然のことながら、旧三井の神戸支店は統合されることになった、
そう、僕の転勤はその統合のための要員でもあった、
たしか、統合までに期間は6ヶ月ほどあったと記憶している、
 
もちろん、旧三井の行員達もその旧神戸の店に吸収統合される、
その場合は、統合前に三井側、神戸側の両者合わせて懇親会みたなものが開催される、
その懇親会席上で、神戸側の一般職の行員達は僕らにわりと好意的に接してくれた、
しかし、課長職以上の行員達は僕らにそうではないような雰囲気であった、
明らかに敵意みたいなものを感じとった、
 
その時、神戸側の次長(課長職の上の役職)の一人が僕に問いかけてきたのである、
「権藤さん、我々のところはシステムなどで三井さんに何年くらい遅れているのでしょう?」
(僕はその時はまだ課長代理)
なんだ、自分等でもよくわかっているではないか、レベルが低いということが、と思いつつ、
正直に答えてしまったのである、
 
「あなた方は全てにおいて10年遅れていますよ」と、ストレートに言ってしまった、
当然のことながら、その次長は黙り込んでしまった、
 
おそらく、それが原因だったのだろう、後日、一騒動が起きてしまったのである、