本日発売:週刊アカシックレコード090703
■本日発売~週刊アカシックレコード09703■
あの『踊る大捜査線』の作者、君塚良一氏推薦のコメディタッチ・サスペンス、小誌の筆者、佐々木敏の小説『中途採用捜査官 SAT、警視庁に突入せよ!』が文庫化され、本日、紀伊國屋書店・新宿本店で発売されます。
これとは別に、「シリーズ『失業革命』」の連載は近々再開し、いまや世界最大のカルトに成り下がったインターネット文化の虚構性を徹底的に暴きますので、ご期待下さい。
_
【で、結局断られてないの?】
2009年6月23日、古賀誠・自民党選対委員長が、東国原英夫(ひがしこくばる・ひでお)宮崎県知事に次期衆議院総選挙への出馬要請をしたところ、知事は「(国会議員でなければ総裁になれないという党則を改正して)自分を自民党総裁候補にし、衆院選を戦う覚悟があるか」と逆提案(産経新聞Web版2009年6月23日「東国原氏『総裁候補が条件』 自民・古賀氏の衆院選出馬要請に」 < http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090623/stt0906231710011-n1.htm
> )。
知事は同時に「全国知事会の地方分権の提言を政権公約(マニフェスト)に盛り込むこと」も出馬の条件に挙げているので(読売新聞Web版2009年6月30日「東国原知事『総裁候補』などの出馬条件譲らない」 < http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/politics/20090630-OYS1T00612.htm
> )、普通に考えれば「霞が関の官僚とべったりで地方分権などする気のない自民党め。オレを単なる看板として担いで選挙の応援にだけ利用するきならお断りだよ」という意図で「自民党をコケにした」と解釈できます。だから、古賀選対委員長はその場で「バカにするな」「10年早いわ」と啖呵を切って席を立つべきなんですが、そうはしなかったのです。
ということは、世論調査における麻生太郎内閣支持率や与党への政党支持率の低下に悩む落ち目の自民党は、東国原知事の人気を次期衆院選に利用したい「スケベ心」を捨て切れず、ということ。
知事側にも国政に転身したいという「権力欲」があったようで、その後知事の秘書が上京して自民党の森喜朗、安倍晋三の2人の元首相と接触(2009年7月1日放送のJNNニュースバードほか)。このため、自民党側(麻生内閣)は知事を総裁候補でなく大臣として入閣させる奇策を検討(毎日新聞Web版2009年7月1日「麻生首相:東国原知事の入閣で調整 分権改革担当を検討」 < http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090701k0000m010164000c.html
> )。
しかし、党のマニフェストも固まっていない段階で、知事の入閣だけが先行すれば「人気取りだけが目当て」と世論の反発は必至。結局、東国原入閣は見送りに(2009年7月1日放送のフジテレビ『ニュースJAPAN』、J-CASTニュース2009年7月1日「東国原宮崎県知事の入閣見送り 閣僚補充人事」 < http://www.j-cast.com/2009/07/01044457.html
> )。
2009年6月30日、麻生首相は党役員、閣僚の人事異動を行う(それによって求心力の回復を図る)意欲を示していたにもかかわらず、一夜明けたら、党内の反発などで役員人事も、人気知事の入閣も見送り、地味な政治家が2人地味なポストで入閣するという「湯の中の屁」みたいな結果に(2009年7月1日放送のフジテレビ『ニュースJAPAN』、J-CASTニュース前掲記事)。
求心力のない麻生首相のもと、まともなマニフェストができなければ、自民党は、東国原出馬どころかそもそも総選挙を戦うことが難しくなるのに、首相がじたばたして、自民党内にはかえって「遠心力」が働いた感じ。
溺れる麻生はそのまんま東をもつかみそこなう?
麻生首相は漢字が読めないだけでなく、党内の空気も読めないようで。
(^^;)
【で、結局本気なの?】
たとえば地域をよくしとようとこころざして千代田区長になった政治家が「東京都がよくならないと千代田区はよくならない」と気付いて区長の任期途中で東京都知事になり、さらに「日本がよくならないと東京都はよくならない」と気付いて知事の任期途中で(単なる国会議員ではなく)首相になったとしても、それは「(最初に)自分を支持してくれた(千代田区の)有権者への裏切りにはなりません。まさに「日本がよくなれば東京都も千代田区もよくなる」のですから、いちおう筋が通っています。
2009年6月23日に自民党総裁すなわち首相の座への意欲を示した東国原英夫・宮崎県知事の場合も「県知事は、ただ名誉職として居座っているだけなら、こんな居心地のいいポストはないが、何か県民のためになる新しいことをやろうとすると、こんな居心地の悪いポストはない。中央から政令、省令でがんじがらめにされているから」と発言しているので、彼が「日本がよくならないと宮崎県はよくならない」と考えたのなら、道義的には筋が通っています(2009年6月28日放送のテレビ朝日『サンデープロジェクト』における知事の発言)。
しかし、彼の場合、東京での講演活動やTV出演などの副業に忙しく、週のうち半分ぐらいしか宮崎県にいないうえ(東国原英夫公式blog「新そのまんま日記!」のトップページ < www.zunou.jp/higashi/diary2.cgi
> 2008年2月15~25日によれば、知事はこの11日間のうち6日間は宮崎県外に滞在)、2008年は副業の収入は約4330万円で、「本業」の給与(約1436万円)の約3倍もあるので(日刊スポーツWeb版2009年7月1日「東国原知事、副業4350万円 知事トップ」 < http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20090701-512814.html
> )、あまり筋のいい発想ではないような……。
「県知事」は単なる踏み台?
(>_<;)
【いちばん遅い解散】
前回の衆議院議員総選挙は2005年9月11日に行われたため、そのとき当選した議員の任期は丸4年後の2009年9月10日まであります。そこで、この「最後の日」に臨時国会を召集して、そこで麻生太郎首相(の内閣)が衆議院を解散すれば、理論上は(投票日が日曜日とすると)憲法(54条1項)の規定(40日以内)により、10月18日まで総選挙(の投開票日)を先延ばしできる……と多くの政治記者が真顔で述べていますが、この説は「ルール上」かなり疑問です。
というのは、麻生首相の自民党総裁として任期が2009年9月30日で切れるからです(読売新聞Web版2008年9月22日「自民総裁に麻生氏、得票67%で圧勝…細田幹事長を決定」 < http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080901-4146106/news/20080922-OYT1T00396.htm
> )。
「自民党が与党第一党の場合は自民党総裁が首相(総理)を兼ねる」という(自民党と社会党が連立政権を組んだ村山富市内閣のとき以外)一度も破られなかった慣例が破られないとすると、「9月10日解散、10月18日投開票」の場合、自民党は現総裁(総理)を前面に立てて総選挙を戦う選挙運動期間(9月11日から10月17日まで)と重なる9月21日から9月30日までに、現総裁を退陣させかねない総裁選の投開票(ともう1つの選挙運動)を行うことになります(自民党Web 2007年1月17日「党則 総裁公選規定 8条」 < http://www.jimin.jp/jimin/jimin/tousoku/tousoku-2.html
> )。
その際、党内実力者たちが結束して麻生現総裁以外の総裁候補を立候補させないようにして、現総裁が「無投票当選」すれば、総選挙と総裁選の選挙運動期間の重複、つまり、挙党一致で野党を相手に総選挙を戦いつつ自民党員同士で総裁選を戦う、という珍現象は回避できますが、ほんとうにそんなにうまく行くでしょうか。だれか1人でも、「反麻生」の自民党所属国会議員が同僚議員20人の推薦を得て総裁候補として立候補すれば、世にも不思議な「ダブル選挙運動」になりますが……。
それとも、10月1日以降数週間は自民党総裁が空席となる「変則的“総・総分離”」で乗り切るのでしょうか。
そんなことはありえません。
公職選挙法(31条1項)の規定では、衆議院議員の任期満了による総選挙(の投票)は、議員の任期が終わる日の前、30日以内に行わなければならず、その公示は「少なくとも12日前」にしなければならないので(同法31条4項)、8月25日(火)になっても、9月6日(日)というもっとも遅い任期満了総選挙期日の公示(または、8月25日以前の衆議院解散)がなければ、麻生首相が衆議院を解散する前に、首相は自民党内の反麻生勢力によって退陣(か、総裁選の前倒し)に追い込まれるでしょう。8月25日までに総選挙が公示されないことは、すなわち、麻生総理総裁の任期が事実上10月まで延長され、「ポスト麻生」の政治家の台頭を妨害することになるからです。
但し、法律上は、任期満了総選挙期日(たとえば9月6日)の公示後でも、その期日前(たとえば9月5日まで)であれば、首相は衆議院を解散して、任期満了でない総選挙を解散から40日以内(たとえば10月11日)に行わせることもできます(同法31条5項)。
もちろんいまの麻生首相にはこんな芸当は無理ですが、「次期総裁」なら話は別です。
自民党の党則(前掲自民党Web「党則 総裁公選規定」)によれば、遅くとも2009年8月31日までには次期総裁選の投開票日が党本部管理委員会と総務会によって決定されなければならないので、その決定を8月中旬までに行い、総裁選の投開票を8月下旬か9月上旬(9月4日以前)に行って、次期総裁を総理とする内閣を9月5日以前に発足させれば、その次期総裁の手で(9月5日までに)衆議院を解散し、任期満了総選挙の公示(9月6日投票)を無効にすることができます(これは総裁の任期満了による総裁選なので、いわゆる「総選挙に勝つための総裁選の前倒し」ではありません。強いて言えば「総選挙の後ろ倒し」です)。
この場合、おそらく総選挙の投票日は連休を避けて9月27日か10月4日になるでしょう。つまり、総選挙はいま(2009年7月3日)から3か月後です。
いま総選挙があれば、「麻生不人気」のお陰で民主党が大勝するでしょうが、いまから3か月前なら「小沢一郎代表の秘書が西松建設事件で逮捕」の影響で与党が勝っていたでしょう。つまり、世論とはそういうものなのです。
いまから3か月後なら、次期総裁の人物次第では、現在の「麻生不人気」に起因する民主党への支持率の高さは吹き飛び、もしかすると総選挙後も自民党が引き続き政権を担当することに……。
次期首相は、菅義偉(すが・よしひで)現自民党選対副委員長だったりして……。
その場合、彼の自民党総裁としての任期は9月中に始まる必要はなく、9月30日まで短期的な「総・総分離」にすることもできますが、いずれにせよ彼は、9月5日までに総理になっておけば、9月下旬の国連総会に出席して演説して、総選挙前に「外交実績」を作ることもできるので、民主党にとってはけっこう手ごわいでしょう。
_
【廃刊、休刊、あるいは……】
前々回の記事を配信するまで約2か月近く記事を配信しなかったのは、忙しくて記事を書く暇がなかったからではありません。記事はとっくに、2009年2月の時点で、経済関連のシリーズものを6回分ほど書きためてあったのです。
が、それらを配信しようと(して推敲)すると、「このメルマガ(小誌)はこのままこの形で配信していていいのか」という疑問に突き当たるのです。
2月以来ずっと、インターネット技術が普及することの経済に対するマイナス効果、なかんずくそのインターネットを利用して無料でメルマガを配信することの「不況促進効果」の問題が筆者の頭から離れないのです。
とりあえず前々回から数回にわたってインターネットの「不経済効果」を検証する記事「シリーズ『失業革命』」を連載することにしました。その中で今後小誌をどのような形で存続させるべきか(存続させるべきでないか)という根本的な問題も考えて行こうと思っています。
m(_ _)m
【コスモスイニシア、パナソニックから投票】
福井医大、図研9、三興メイビス(旧三興プログレス)、コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)、パナソニック3……小誌Web版にご投票下さった方のドメインは(一般の個人サイトと違って)職場(大学)が多く、海外にまでおよんでいます。皆様、有り難うございました。とくに図研、パナソニックからは複数のご投票、有り難うございました。
「ホームページランキング」はこのページ < http://www.akashic-record.com/
> のいちばん上の行をクリックしてご参照下さい。
m(_ _)m
【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
> )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照のうえ、ご判断下さい。小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありませんが、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
_
【ご注意】
小誌へのご意見、投書は、投稿者氏名等の個人情報を伏せたうえで、小誌上で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承下さいませ。本メールマガジンは筆者(佐々木敏)のサポートスタッフにより運営されており、本号は創刊第299号のあとの臨時増刊です。
本マガジンの送信を停止(開始)するにはこちら↓をご利用下さい。
http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
送信先アドレスを変更する場合もこちら↑でできます。お手数ですが、旧アドレスの「解除」、新アドレスの「登録」という2つの操作をお願い致します。
_
_
■本日発売~『中途採用捜査官』シリーズ第二弾、文庫化■
あの『踊る大捜査線』の作者、君塚良一氏推薦のコメディタッチ・サスペンス、小誌の筆者、佐々木敏の小説『中途採用捜査官 SAT、警視庁に突入せよ!』が「警視庁ビル完全図解付き」で文庫化され、本日紀伊國屋書店・新宿本店で発売されます。
これとは別に、「シリーズ『失業革命』」の連載は近々再開し、いまや世界最大のカルトに成り下がったインターネット文化の虚構性を徹底的に暴きますので、ご期待下さい。
_
【小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> 】
【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> 】
【小誌2009年1月8日「70年周期説~シリーズ「究極の解決策」(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> 】
【小誌2009年2月5日「逆ネズミ講~シリーズ「究極の解決策」(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/revers.html#02
> 】
【小誌2009年3月31日「巨人、身売りへ~読売、球団経営から撤退を検討」はエイプリルフール特集号なのでWeb版はありませんが → < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090401.html
> 】
【小誌2009年4月1日「巨人の身売り先~シリーズ『巨人、身売りへ』(2)」もエイプリルフール特集号なのでWeb版はありません。】
【小誌2009年5月28日「失業革命~『技術神話』が生む不況」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/unempr.html#02
> 】
【前回「非常識な進歩~シリーズ『失業革命』(2)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/abprog.html#02
> 】
_
●いよいよ文庫化●
あの『踊る大捜査線』の作者、君塚良一氏推薦のコメディタッチ・サスペンス、小誌の筆者、佐々木敏の小説『中途採用捜査官 SAT、警視庁に突入せよ!』が「警視庁ビル完全図解付き」で文庫化されました。
_
本体価格は876円(税込920円)です。
紀伊國屋書店・新宿本店では、本日、2009年7月3日(金)発売予定です。
_
本店においでになる方は、あらかじめ
_
Tel: 03-3354-0131
_
に在庫の有無をお電話でお確かめ下さい。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
警視庁本部庁舎「設計図」付き
↓
http://www.akashic-record.com/fort/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/fort/okehaz.html#mail
>
_
●桶狭間の奇襲戦●
というわけで、今回も、これまでの小説のときと同様に、紀伊國屋書店・新宿本店で(文庫本としての)週間ベストセラーのランキング入りをめざす「桶狭間の奇襲戦」キャンペーン( < http://www.akashic-record.com/fort/okehaz.html#mail
> )を行います。ご興味がおありのお客様には、ご協力を宜しくお願い申し上げます。
m(_ _)m
【尚、本店から徒歩数分のところにある新宿南店は、紀伊國屋(本店)の売り上げランキングに関係ないので、おいでにならないようにお願い致します。】
_
この『中途採用捜査官 SAT、警視庁に突入せよ!』も、以前の『龍の仮面(ペルソナ)』や『ラスコーリニコフの日』『中途採用捜査官・文庫版』のときと同様に、版元が今後の売り上げ予測や宣伝戦略の参考にする書店は、紀伊國屋書店・新宿本店のみです。
_
したがって他のいかなる書店よりも、この書店には最優先で、他店より少し多めに(少し早めに)配本されます。
_
ご予約/ご注文は、いまから
_
『中途採用捜査官 SAT、警視庁に突入せよ!・文庫版』
_
または、念のため発売月を付けて
_
2009年7月発売の『中途採用捜査官 SAT、警視庁に突入せよ!』
_
と明記(明言)して
紀伊國屋本店ホームページの
「クイックサービス」(代引き宅配)コーナー↓
TEL 03-3354-0131
FAX 03-3354-0275
でお申し込み頂けます(「桶狭間の奇襲戦」 < http://www.akashic-record.com/fort/okehaz.html#mail
> を参照)。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
かつての上司を逮捕せよ!?
↓
http://www.akashic-record.com/oddmen/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/oddmen/okehaz.html#mail
>
【NHKで絶賛】 < http://www.nhk.or.jp/book/review/review/2004_b_0704.html
>
_
●「中途採用」なんだから●
このシリーズは、シリーズ第一弾『中途採用捜査官』の冒頭にも書いてあるとおり、正式名称で「警視庁特別捜査官」と呼ばれる、現実にご活躍中の警察官の方々をモデルにした作品です。
本来「特別捜査官」とかっこよく呼ばれるべきプロフェッショナルな人々をわざわざ「“中途採用”捜査官」と呼んでタイトルにしているのですから、どういうストーリーか、だいたいおわかりですよね。
(^^;)
そうです。そういう話です。多くを語る必要はないでしょう。
_
ところが、この第一弾の単行本『中途採用捜査官』を読んで「看板に偽りありだ」と言わんばかりに怒り狂った読者の方がおいでになり、筆者はたいそう驚きました。
そういう方の苦情を記したものをよーく読んでみますと、「テンポが遅い」つまり「なかなか主人公が刑事として事件解決に当たらない」ことがけしからん、というようなご不満が書いてありまして、いったいどういう方なのかと理解に苦しみました。
_
だいぶ経ってからわかったのですが、推理小説のジャンルには「新本格ミステリ」という、人間ドラマにはなんの関心もない著者によって、ひたすら謎解きを楽しむことだけを目的に書かれた小説があるそうです。筆者はそういう小説はまったく読んだことがないので、存在することすら知りませんでしたが。
_
念のために申し上げますと、人間ドラマにまったく関心がなくてトリックだけを描く作家、というのは、作家全体のなかで圧倒的な少数派であることはもちろん、推理作家のなかでも少数派です。
したがって、小説『中途採用捜査官』シリーズの著者、出版社には「この作品は新本格ミステリではありません」とことわる義務は一切ありません。むしろ新本格ミステリのほうに「この作品は新本格ミステリです」とことわる義務があるのかもしれません(が、じっさいに書店に行って本を手にとって、何ページか見れば、だいたいどういう作品かわかるので、そんな注釈は要らないでしょう)。
_
当然のことながら、新本格ミステリの読者も、小説の読者全体の中で圧倒的な少数派です。この圧倒的な少数派の方々にとっては、つまり新本格ミステリばかり読んでいる方々にとっては、警察小説は推理小説の一部であり、したがって拙著『中途採用捜査官』は、人間ドラマはそっちのけでさっさと主人公を事件の謎解きに参加させるべきだ、ということになるのかもしれません。
_
が、それはあまりにも非常識な要求であって、新本格ミステリを執筆しないほとんどすべての作家にとっては到底受け入れられないものです。
もしかすると、書店では、拙著『中途採用捜査官』シリーズは警察小説・推理小説の1つとして、新本格ミステリと同じ棚に並んでいるのかもしれません。が、それは書店の勝手であって、著者の預かり知らない問題です。
_
中学校か高校か大学の国語か文学の授業を思い起こして頂ければおわかりのとおり、元々小説というのは、にんげんを描くためにあるのであって、トリックや謎解きをするためにあるわけではないので…………いや、そんなめんどうくさいことをいちいち思い出さなくて、そもそもわざわざ『中途採用…』と銘打った小説なんですから、少なくともシリーズ第一弾では、主人公がいきなり刑事(や探偵)として謎解きを始めたらおかしいでしょう。主人公が「普通の人」から転職して、刑事として中途採用されるプロセスを『中途採用…』が描くのはあたりまえでしょう。
このシリーズ(第一弾)は元々その点が非常に高く評価されていて、だからこそNHKの『週刊ブックレビュー』でも出演者全員に「笑賛」されたのであって(小誌2004年7月4日「NHKで絶賛」 < http://www.akashic-record.com/y2004/bookrv.html
> )、そのプロセスを読むのがいやなら、最初から買わなければいいのですよ。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
2009年以降、北朝鮮は豹変する
↓
http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/angel/okehaz.html#mail
>
_
●非常識な常識●
べつに新本格ミステリというジャンルが嫌いなわけではありません(読んだことがないので、嫌いと判断する理由がありません)。
また、そのジャンルが少数派であることが「悪い」と言っているのでもありません。世の中には少数派であっても価値のあるものは多々あります。ただ、少数派の「常識」をそれ以外の多数派に勝手にあてはめて判断(断罪)するのは、まったく不合理なことなので、やめて頂きたいと申し上げているのです。
だいたい、インターネット上には自分のせま~い視野に基づいて勝手な「常識」や価値基準を作って、それに基づいて他人をののしる浅薄な方々が多すぎます(経済の現実を知らずに「インターネットが普及すればするほど世界は豊かになるはずだ」と思い込んでいる方々もその範疇にはいるでしょう)。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
警察小説・刑事ドラマ史上、初
↓
http://www.akashic-record.com/fort/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/fort/okehaz.html#mail
>
_
もっとも『中途採用捜査官 SAT、警視庁に突入せよ!』( < http://www.akashic-record.com/fort/okehaz.html#mail
> )はシリーズ第二弾なので、主人公はとっくに捜査官になっていて、すぐに事件に取り組むことになるので、「新本格ミステリが警察小説のすべて」と誤解している方々も、さほど不満をお持ちにならないとは存じますが。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
(ホームページランキング とは別に)
この記事がよい(悪い)と思ったら
「追伸」のずっと下をクリックして「score!」ページで3段階評価を
お陰様で連続ランク入り
最新ランキングは投票後にWebで
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●シリーズ第3弾●
次回、小誌「シリーズ『失業革命』(3)」では、筆者が熟知するIT産業界内部(およびライブドア)を例にとって、ITの「労働排除型進歩」の凄まじさを紹介する予定です。
_
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
非常識な進歩:週刊アカシックレコード090618
■非常識な進歩~週刊アカシックレコード090618■
世界各国で、情報技術(IT)などの導入によって労働生産性が劇的に上昇し、「だれも働かなくてもいい社会」(に近い社会)が実現されようとしているのに、「働かざる者食うべからず」の道徳観が変わらないため、失業問題が深刻化する。
_
【べつに英雄じゃないでしょ】
日本郵政の「かんぽの宿」売却問題を「出来レース」「たたき売り」と批判して「正義」を掲げ、総務相の認可権を盾に西川善文・日本郵政現社長の続投に反対して、2009年6月12日、麻生太郎首相に事実上更迭(こうてつ)された鳩山邦夫前総務相ですが(東京新聞Web版2009年6月13日「『かんぽ』追及うやむや 総務相辞任 目に涙、恨み節」 < http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009061302000078.html
> )、この人、そんなにりっぱな人でしたっけ。
この人の本質は以下の発言に端的に現れています:
_
「事実であれば、めちゃくちゃな怒りを感じる。最低の人間だ。絶対許さない」
_
これは、2009年4月23日、総務省が所管する「地上波デジタルTV普及」キャンペーンのイメージキャラクターを務めるSMAPの草なぎ剛容疑者(当時)が泥酔して裸になり、公然猥褻(わいせつ)の容疑で逮捕されたと報じられた直後の、邦夫総務相(当時)の発言ですが(産経新聞Web版2009年4月23日「SMAP草なぎ逮捕 鳩山総務相、地デジキャラ逮捕に『最低の人間だ』」 < http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090423/crm0904231256030-n1.htm
> )、これには「事実関係はこれから確認しなければなりませんが」という前置きが付いているのです。彼はTVカメラの前で発言しているので間違いありません(2009年4月23日放送のNHKニュース)。
つまり、邦夫前総務相は、事実関係も定かでないことについて、軽率に即断し、「最低の人間だ」などとそれこそまさに「最低」の言葉を使って攻撃を始めたわけです。
非難するのはかまいませんが、それは事実関係を確認してからゆっくりやればいいことであって、なんでこんなに焦る必要があったのか…………一刻も早く「悪者」に向かって斬りかかって「一番手柄」を得ようとしたのか…………この「有名な悪者」を非難すれば自分の株が上がるとでも思ったのか。
もし彼が防衛相や外相や首相だったら「中国の潜水艦が領海侵犯したかどうかわからないうちに中国を非難する」可能性も危惧されるわけで、はたしてこんな人物に政治家、それも閣僚をやらせておいていいのでしょうか(翌日、さすがに邦夫前総務相も、草なぎファンらの抗議を受けて、この「最低の人間」発言を撤回しています。産経新聞Web版2009年4月24日「SMAP草なぎ逮捕 鳩山総務相が『最低の人間』発言を撤回」 < http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090424/stt0904241046002-n1.htm
> )。
「かんぽの宿」(などの保養物件79件一括売却)問題にしても、邦夫前総務相の対応は不合理です。前総務相は「(79件合計)2400億円で建てたものを約109億円でオリックス不動産に一括譲渡するのはケシカラン」と言いますが(東京新聞前掲記事)、それなら彼は総務相の職務権限で違法性の有無を調べて告発するか、あるいは109億円以上で買ってくれる買い手をみつけなければならなかったはずです。
しかし、彼はそのどちらもやっていません。理由は「違法性がないから」「109億円以上では売れないから」です。
元々「かんぽの宿」は、民営化前の簡易保険事業をあずかる郵政官僚が「お役所仕事」のいい加減なお手盛りで、不当に高い建設費で建てた、あまり資産価値のない施設ですから、いくら建設費が2400億円であっても、2400億円で売れることなどありえません。
この109億円しか価値のない施設は、そのまま保有し続けると毎年数十億円の赤字を出すので、だから一刻も早く109億円でもいいから引き取ってもらって損失を減らそうというのが、西川社長の経営判断でした。ほかのことはともかく、この判断のどこがいけないのでしょうか。
どうも、鳩山邦夫というこの政治家は「だれかを攻撃して英雄になること」に飢えているのではないか、という気がします(次の衆議院総選挙で落選する恐れがあるから、大衆受けのするパフォーマンスをしておこう、ということなのでしょうか)。
どう見ても、彼は……「最低の政治家」とは言いませんが……首相の器ではありませんね。おそらく「政界再編のキーマン」にもなれないでしょう。
(^^;)
【廃刊、休刊、あるいは……】
前回の記事を配信するまで約2か月近く記事を配信しなかったのは、忙しくて記事を書く暇がなかったからではありません。記事はとっくに、2009年2月の時点で、経済関連のシリーズものを6回分ほど書きためてあったのです。
が、それらを配信(しようとして熟読)すると、「このメルマガ(小誌)はこのままこの形で配信していていいのか」という疑問に突き当たるのです。
2月以来ずっと、インターネット技術が普及することの経済に対するマイナス効果、なかんずくそのインターネットを利用して無料でメルマガを配信することの「不況促進効果」の問題が筆者の頭から離れないのです。
とりあえず前回から数回にわたってインターネットの「不経済効果」を検証する記事を連載することにしました。その中で今後小誌をどのような形で存続させるべきか(存続させるべきでないか)という根本的な問題も考えて行こうと思っています。
_
【訂正】
前回の記事「失業革命~『技術神話』が生む不況」の中の「だから、1872年の日本に設立された富岡製糸工場の労働者の苦しみを描いた『女工哀史』などというノンフィクション作品が(1925年に)生まれたのである」という記述について、「富岡の製糸工場は模範的な工場で(例外的に)女工たちの待遇がよかったのではないか」というご指摘を、複数の読者の方から頂きました。
有り難うございました。
小誌編集部で調査確認のうえ、Web版を訂正させて頂きました。
m(_ _)m
【NTT東日本、東京エレクトロンから投票】
福井医大、図研8、日本IBM、NTT東日本、三興メイビス(旧三興プログレス)、東京エレクトロン……小誌Web版にご投票下さった方のドメインは(一般の個人サイトと違って)職場(大学)が多く、海外にまでおよんでいます。皆様、有り難うございました。とくに図研からは複数のご投票、有り難うございました。
「ホームページランキング」はこのページ < http://www.akashic-record.com/
> のいちばん上の行をクリックしてご参照下さい。
m(_ _)m
【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
> )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照のうえ、ご判断下さい。小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありませんが、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
_
【ご注意】
小誌へのご意見、投書は、投稿者氏名等の個人情報を伏せたうえで、小誌上で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承下さいませ。本メールマガジンは筆者(佐々木敏)のサポートスタッフにより運営されており、本号は創刊第299号です。
本マガジンの送信を停止(開始)するにはこちら↓をご利用下さい。
http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
送信先アドレスを変更する場合もこちら↑でできます。お手数ですが、旧アドレスの「解除」、新アドレスの「登録」という2つの操作をお願い致します。
_
_
■非常識な進歩~シリーズ「失業革命」(2)■
世界各国で、情報技術(IT)などの導入によって労働生産性が劇的に上昇し、「だれも働かなくてもいい社会」(に近い社会)が実現されようとしているのに、「働かざる者食うべからず」の道徳観が変わらないため、失業問題が深刻化する。
_
【小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> 】
【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> 】
【小誌2009年1月8日「70年周期説~シリーズ「究極の解決策」(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> 】
【小誌2009年2月5日「逆ネズミ講~シリーズ「究極の解決策」(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/revers.html#02
> 】
【小誌2009年3月31日「巨人、身売りへ~読売、球団経営から撤退を検討」はエイプリルフール特集号なのでWeb版はありませんが → < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090401.html
> 】
【小誌2009年4月1日「巨人の身売り先~シリーズ『巨人、身売りへ』(2)」もエイプリルフール特集号なのでWeb版はありません。】
【前回「失業革命~『技術神話』が生む不況」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/unempr.html#02
> 】
_
われわれは普通、価値の高いものを手に入れるのは、より多くのコスト(代金、時間、労力)を支払うべきだと思っている。
腕のいいシェフのいるレストランの料理は値段が高くてあたりまえであり、そういうレストランでは、「料理の味がよくなるのに反比例して料理の値段が下がる」とか、「昔は順番待ちが必要だったのに、最近は料理がおいしくなったので順番待ちをしなくてもよくなった」などということは、あまりありそうなことではない。まして、数年間に味が10倍よくなり、値段が1/10になる(価格性能比が100倍になる)などということは絶対にない。
_
しかし、この常識に反することが情報技術(IT)を中心とするマイクロエレクトロニクス技術の世界では起きたのだ。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
2009年以降、北朝鮮は豹変する
↓
http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/angel/okehaz.html#mail
>
_
●ムーアの法則●
1965年、米半導体メーカー、インテル(Intel)の創設者の1人、ゴードン・ムーアは、半導体製造のための微細加工技術の進化について、自身の経験則から「半導体の集積密度は18~24か月で倍増する」(12年間で64~256倍になる)という法則を提唱した。半導体の性能は集積密度に比例して高まるので、この法則が妥当すれば、半導体の性能はわずか数年間で数十倍になることになる。
また、集積密度が上がれば、性能を上げるために半導体自体のサイズを大きくする必要はなく、逆に小さくすることもできる。一般に、半導体の生産コストは、半導体自体が小さければ小さいほど下がるので、集積密度の上昇は半導体の価格の低下につながることになる。
_
この法則は、半導体業界では2009年現在まで現実に妥当していると見られており、現実に、パソコン用の中央演算処理装置(CPU)などの半導体はわずか数年の間に、小型化しつつ、あるいは、大型化することなく、数十倍、数百倍にまで性能を上げ、その一方で価格は低下した(CNET日本語版2007年9月19日「『ムーアの法則は10年後、15年後に行き詰る』 -- ムーア氏が指摘」 < http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20356692,00.htm
> )。
このため、半導体の価格性能比は、短期間で数百倍、数千倍にまで高まった。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
恥を知れ、ぬすっとブロガー
小誌記事をコピペすることは違法です
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●デジタル腕時計●
デジタル式液晶クオーツ時計に使われているのは、水晶振動子という圧電素子(圧力がかかると電気が流れる部品)であって、半導体ではないが、「微細加工技術を必要とするマイクロエレクトロニクス技術」である点では、半導体技術と同じであり、両者はよく似た進化をする。それは、時計製造技術の進化を見ればわかる。
1970年代に制作された米TVドラマ『刑事コロンボ』のあるエピソードでは、殺人事件の被害者の所有物として、ゼンマイ式の、日付カレンダーが手動式の(時計自体が大の月と小の月の違いを認識できない)腕時計が登場し、コロンボは、(小の月の)月末(30日)の次の日、カレンダーの日付が手動で1日(ついたち)にされていなかったことを根拠に犯行時刻を推理する。
当時は、そうした腕時計でも高価なものであって、日本円で1万円以上するのがあたりまえだった。
但し、日本の時計のカレンダー技術はもう少し上で、シチズンが国産初の月日・曜日のカレンダー付きの、月末に手動で日付を調整する必要のない腕時計を開発したのは1952年だった。
_
しかし、それから約20年後には、半導体を内蔵したデジタル腕時計が日本国内で、ヨドバシカメラなどの量販店で売り出された。デジタルなので、ゼンマイを巻く必要はなく、カレンダーはなんら手動の操作をすることなく数十年先まで、日付や曜日を正確に表示できる液晶クオーツだった。
つまり、時計自体の使いやすさ(生産性)は数十倍、数百倍に向上したのだが、価格は1万円を割り、その後、2009年現在でも、多くの液晶クオーツの末端小売価格は1万円を割ったままだ。
価格が大幅に下がったのだから、その価格性能比の向上はまさに指数関数的だ。
_
これは、「以前よりかなり少ないコストで、以前よりかなりおいしいものが食べられること」と同じであり、従来の社会の道徳と常識に著しく反することだ。が、この種の技術を使う世界では、このような「奇跡」でも、あたりまえのように実現されてしまう。
ゼンマイ式の時計は、16世紀にはドイツで発明されていた。だから、それに手動式の日付カレンダー機能が付くのに、20世紀まで、約400年かかったことになる。ところが、そこから先、ゼンマイを巻く手間や月末にカレンダーを直す手間がなくなるほど進歩するのには、その20分の1ぐらいの年数しかかかっていないのだ。
_
デジタル機器や精密機器の製造に使われる微細加工技術は、他のいかなる技術とも異なり、異様に労働生産性や価格性能比を高めるスピードが速い。このため、その技術は、IT産業、精密機械製造業の範囲を超えて、工場の生産設備や医療機器、事務機器、航空機、船舶、車両、兵器、農業用機械、教育機器など、あらゆる設備を制御、管理する技術として用いられ、社会全体をあっというまに「より少ない労働しか必要としない社会」に変えてしまう。すなわち、膨大な失業を生み出す技術なのだ。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
かつての上司を逮捕せよ!?
↓
http://www.akashic-record.com/oddmen/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/oddmen/okehaz.html#mail
>
【NHKで絶賛】 < http://www.nhk.or.jp/book/review/review/2004_b_0704.html
>
_
●セルフレジの恐怖●
たとえば、昨今流通業界に徐々に普及しつつある技術として「セルフレジ」がある。
セルフレジは、富士通、東芝テック、日本NCRなどのIT企業が、バーコードリーダーなどITならでは認証技術を応用して開発したキャッシュレジスターである。旧来型のレジでは1人の店員が1台のレジしか管理できなかったが、セルフレジを使えば、1人の店員で同時に4台のセルフレジを管理できる(読売新聞Web版2008年5月26日「セルフレジ まずは慣れ」 < http://osaka.yomiuri.co.jp/econo_navi/en80526a.htm
> 、ITmedia 2009年1月28日「am/pm、セルフレジの導入を30店舗に拡大へ レジ担当の人件費を減らす」 < http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0901/28/news105.html
> )。
いまのところ、セルフレジはまだ高価なので、人手不足の著しい地方のスーパーマーケットで、昼時(ひるどき)の混雑緩和を目的に細々と導入されているだけだ。しかし、その中核技術は半導体とソフトウェアなので、そう遠くない将来に、セルフレジも「ムーアの法則」で価格や導入コストが下がり、性能が向上する可能性がある。そうなれば、日本中のスーパーやコンビニに一気に普及するだろう。
理論上は、日本中すべてのスーパーやコンビニのすべての従来型レジがセルフレジに置き換えられれば、レジ係を務める店員の3/4、おそらく数万人が失業することになる。
_
もし政府が流通業界の雇用を守りたければ、セルフレジの普及を妨害するために、セルフレジを導入しようとする事業者から「セルフレジ導入税」のような税金を徴収すべきであろう。
悪い冗談のように聞こえるかもしれないが、筆者はまじめに提案している。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
警察小説・刑事ドラマ史上、初
↓
http://www.akashic-record.com/fort/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
TEL/FAXで宅配(本体\1800+α) → < http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/01.htm
>
_
●働かなくてもいい社会●
21世紀の先進諸国および新興諸国では、18世紀の産業革命以来の「働かざる者食うべからず」という道徳観、倫理観(マルクス経済学の「労働価値説」も含む)が維持されたままだ。他方、20世紀後半以降に発明され普及したテクノロジーは労働生産性を高めるという意味では異常にテンポが速く、急速に、あたかも「働かなくてもいい社会」を作ろうとしているかのようだ。
もちろん技術者たちにそんな意図はない。しかし、彼らの理想とする技術が行き着く先は、結果的にそういう社会(にかなり近い社会)を実現してしまうだろう。
_
技術者たちが労働生産性を指数関数的に高める技術の開発をやめず、政治家や官僚がその普及を阻止できないならば、社会は道徳観、倫理観を変える必要がある。
つまり、「働かざる者食うべからず」をやめ、労働者はその労働の成果(社会的評価)に応じてその代価を報酬として受け取るのではなく、労働と無関係にそれなりの生活(各国における「中の下」ぐらいの経済生活)ができる「超高福祉社会」を作るしかないのではないか。
_
たとえば、発明家や技術者の知的所有権を異常に手厚く保護して彼らを超高額所得者にしたうえで、その所得の大半を税金で国家が巻き上げ、それを財源にして、国民の大半に老齢福祉年金を35歳(!?)ぐらいから早々と支給する…………もちろんそんなことをすれば、高額の課税をされたくない発明家や技術者は所得税の安い国に逃げるだろうから、この福祉政策は全世界で同時に実施しなければならない。
_
こんな施策はもちろん非現実的だ。しかし、これに近い施策を実行している国がある。
1973年の第一次石油危機で原油価格が一気に4倍に高騰したため、サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーンなどのペルシャ湾岸産油諸国では、なんの努力もせずに、あたかも「不労所得」のように莫大な石油収入が国庫にもたらされた。
このため、これら湾岸産油諸国では、少なくともその国の国籍を持つ者に関しては、ほとんど働かずに暮らせる「軽労働高福祉社会」が実現された。
_
【サウジでは1970年代後半から、国籍を持つ国民には、働かなくても暮らしていけるだけの十分な福祉サービスや教育が保障され、あるいは、軽労働で高給の公務員事務職が割り当てられている。そして、土木工事、メイドなどの肉体労働から、教員などの頭脳労働に至るまで、国家にとってほんとうに必要な、努力と労力を要する仕事の大半はパレスチナ人などの外国人労働者に任されていた。このため1970年代後半以降、サウジ国民の労働力化率は30%代しかなく、つまり、働ける年齢の、サウジ国籍を持つ成人の60%以上が2009年現在も「何もしていない」状態なのである。
にもかかわらず、国民はみな「中の上」以上の生活をし、外国人労働者でも「中の中」程度の生活をしており、下層階級はいない(竹下節子『不思議の国サウジアラビア - パラドクス・パラダイス』文春新書2001年刊 ほか)。
が、1980年代にはいると、石油価格の低下により国家財政が赤字になり、この「軽労働高福祉社会」の維持は次第に困難になりつつある。1981年に1万7000ドル以上あった1人当たり国内総生産(GDP)は、人口の増加もあって、1995年には7500ドル前後と半分以下に低下しているうえ、財政赤字も恒常化していることから、現在の社会制度をいつまで維持できるかは定かでない。】
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
中 国 解 体
↓
http://www.akashic-record.com/dragon/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/dragon/okehaz.html#mail
>
_
●「反技術政策」が必要!?●
もちろん、石油などの地下資源に恵まれない世界の大半の国では、こんな夢のような福祉社会は実現できないから、国民を働かせて経済をまわして行くしかない。しかし、2009年現在の全世界のテクノロジーは、サウジ型の「本来実現するはずのない社会」に向かって日進月歩、あるいは秒進分歩で進歩し続けている。
_
いまや世界中の政策担当者は、技術の進歩を止めるという政策課題を真剣に検討すべき段階にはいったのではあるまいか。さしあたり、セルフレジの普及は絶対に阻止すべきだろう。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
(ホームページランキング とは別に)
この記事がよい(悪い)と思ったら
「追伸」のずっと下をクリックして「score!」ページで3段階評価を
お陰様で連続ランク入り
最新ランキングは投票後にWebで
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●ITアリ地獄●
次回は、筆者が熟知するIT産業界内部を例にとって、ITの「労働排除型進歩」の凄まじさを紹介する予定。
_
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
失業革命:週刊アカシックレコード090528
■失業革命~週刊アカシックレコード090528■
情報技術(IT)を始めとする20世紀後半のテクノロジーはあまりにも急速に普及し、劇的に生産性を高めたため、あらゆる業界から雇用と利益を奪い、次第に参加者を減らしながら創業者や開発者(のみ)を儲けさせる「逆ネズミ講」を実現してしまった。
_
【こんどこそほんもの?】
2006年10月9日に北朝鮮が実施した(と発表した)「核実験」は、「震源」のエネルギーの大きさ(マグニチュード)が観測地点によってばらばらで、最大値と最小値の差が1.3もあり、核爆発の特徴を持っていなかったので、永田町・霞が関のディープスロート(奥の院)では「偽装核実験」、つまり単なる通常火薬の爆発と理解されていました(小誌2006年10月16日「北朝鮮『偽装核実験』の深層~最後は米朝同盟!?」 < http://www.akashic-record.com/y2006/fakenk.html
> )。
それにもかかわらず「初めて」だったせいか、ニュースの扱いは大きく、NHKは当日午後7時30分からの通常番組『クローズアップ現代』を中止して直前の『ニュース7』を30分も延長するなど異例の報道態勢をとりました。
が、今回、2009年5月25日に北朝鮮が実施した(と発表した)核実験に対して、NHK(総合テレビ)はほとんど番組変更をしませんでした(午後0時43分から2分間の番宣スポットに替えてニュースを流しただけで、中止した番組は一切なし。『クローズアップ現代』『時論公論』などの解説番組も北朝鮮を無視)。
NHKにとっては大した事件ではなかったようです(前回の「偽装核実験」を誇大に報道したことを反省したのか、今回も偽装と思っているのか)。
今回の震源のマグニチュード(M)は、日本(気象庁)の観測では5.3(FNN Web 2009年5月25日「北朝鮮が2回目の核実験」 < http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00155866.html
> )、米国(地質調査所)の観測では4.7(AFP Web 2009年5月25日「北朝鮮、核実験を実施 『前回より強力』と発表」 < http://www.afpbb.com/article/politics/2605499/4187602
> 、韓国の観測では4.5(イザ! blog 佐々木正明 2009年5月25日「北朝鮮が核実験 韓国が『人工的な地震波』を探知したため、発覚」( < http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/1052226/
> )、ロシアの観測では4.7 (共同通信2009年5月25日付「北核実験 ロシアも地震波感知」 < http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090525/kor0905251351016-n1.htm
> )で、最大値と最小値の差は0.8です。
前回の1.3と今回の0.8は、一見すると大差ないように思えますが、地震の規模(震源のエネルギー)はMの対数関数で、Mが1上がると規模は約30倍になります。したがって、M1.3の差は規模にして約100倍の差、M0.8の差は規模にして約16倍の差です。
16倍というのも核爆発にしては大きすぎる差ですが、米韓露の観測結果がほぼ同じ(M0.2の差、規模にして約2倍)なので、日本の測定値をなんらかの影響による例外とみなせば、ほとんど差がないと言えるので、今回はほんものの核実験かもしれません。
ま、依然として北朝鮮には核弾頭をミサイルに搭載する能力はないので、日本にとってはなんの脅威でもありませんが(小誌2008年3月6日「中朝山岳国境~シリーズ『中朝開戦』(13)」 < http://www.akashic-record.com/y2008/ckmbdr.html
> )。日本の政府・与党幹部のなかにも「今回の核実験は(も)単なるパフォーマンス」と見る意見があるようですし(2009年5月26日放送のNTVニュース、産経新聞 2009年5月26日付朝刊3面「核実験『飛躍的進歩』は疑問」)。
_
【廃刊、休刊、あるいはリニューアル】
最近約2か月近く記事を配信しなかったのは、忙しくて記事を書く暇がなかったからではありません。記事はとっくに、2009年2月の時点で、経済関連のシリーズものを6回分ほど書きためてあったのです。
が、それを配信すると、「このメルマガ(小誌)はこのままこの形で配信していていいのか」という疑問に突き当たるのです。
2月以来ずっと、インターネット技術が普及することの経済に対するマイナス効果、なかんずくそのインターネットを利用して無料でメルマガを配信することの「不況促進効果」の問題が筆者の頭から離れないのです。
とりあえず今回から数回にわたってインターネットの「不経済効果」を検証する記事を連載し、その中で今後小誌をどのような形で存続させるべきか(存続させるべきでないか)という根本的な問題も考えて行こうと思っています。
_
【見えない枯れ木も山のにぎわい?】
『三国志』を原作とする映画『レッドクリフ』および『レッドクリフPart 2』(ジョン・ウー監督。2008~2009年)( < http://redcliff.jp/index.html
> )は米国、中国、台湾、香港、日本、韓国の5か国(地域)の共同出資による合作映画だそうです。
たしかに、香港のトニー・レオン(主役=周瑜)、日本の金城武(準主役=諸葛孔明)、中村獅童(甘興将軍)、台湾のチャン・チェン(孫権)、リン・チーリン(絶世の美女・小喬)、中国本土のチャン・フォンイー(曹操)、ヴィッキー・チャオ(孫権の妹)、中国籍モンゴル人のバーサンジャプ(関羽)(2001年のNHK大河ドラマ『北条時宗』でフビライ・ハンを演じた俳優)などなど、「多国籍軍」の如く多彩な俳優が出ていて、監督は香港出身のジョン・ウーで、音楽は日本の岩代太郎で、編集や特殊効果の技術スタッフにはハリウッドから大勢…………あれ? 韓国人はどこにいるの。
あ、そうか。「6か国協議」における韓国政府代表と同じで、「当事者」じゃないから、べつにその場にいなくてもいいけど、仲間はずれにするとうるさいから、とりあえず「会費」だけ払わせてメンツに入れておけば文句は出ないし、この映画が韓国内で外国映画扱いされて締め出される恐れもなくなるし…………っていうことか(小誌2007年4月14日「国連事務総長の謎~シリーズ『中朝開戦』(4)」 < http://www.akashic-record.com/y2007/unsg.html
> )。
『レッドクリフ』のスタッフ、キャストの顔ぶれは、国際社会における韓国の地位を象徴的に表していますね。
(^^;)
【パナソニック、イマオ、古河機械金属、トヨフジ海運から投票】
ぴあ、福井医大11、図研25、パナソニック2、日本IBM、コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)、三興メイビス(旧三興プログレス、伊藤忠グループ、中露越貿易)、富士通、イマオコーポレーション(本社岐阜県関市。標準機械部品)、古河機械金属、トヨフジ海運……小誌Web版にご投票下さった方のドメインは(一般の個人サイトと違って)職場(大学)が多く、海外にまでおよんでいます。皆様、有り難うございました。とくに福井医大、図研、パナソニックからは複数のご投票、有り難うございました。
「ホームページランキング」はこのページ < http://www.akashic-record.com/
> のいちばん上の行をクリックしてご参照下さい。
m(_ _)m
【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
> )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照のうえ、ご判断下さい。小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありませんが、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
_
【ご注意】
小誌へのご意見、投書は、投稿者氏名等の個人情報を伏せたうえで、小誌上で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承下さいませ。本メールマガジンは筆者(佐々木敏)のサポートスタッフにより運営されており、本号は創刊第298号です。
本マガジンの送信を停止(開始)するにはこちら↓をご利用下さい。
http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
送信先アドレスを変更する場合もこちら↑でできます。お手数ですが、旧アドレスの「解除」、新アドレスの「登録」という2つの操作をお願い致します。
_
_
■失業革命~「技術神話」が生む不況■
情報技術(IT)を始めとする20世紀後半のテクノロジーはあまりにも急速に普及し、劇的に生産性を高めたため、あらゆる業界から雇用と利益を奪い、次第に参加者を減らしながら創業者や開発者(のみ)を儲けさせる「逆ネズミ講」を実現してしまった。
_
【小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> 】
【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> 】
【小誌2009年1月8日「70年周期説~シリーズ「究極の解決策」(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> 】
【小誌2009年2月5日「逆ネズミ講~シリーズ「究極の解決策」(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/revers.html#02
> 】
【小誌2009年3月31日「巨人、身売りへ~読売、球団経営から撤退を検討」はエイプリルフール特集号なのでWeb版はありませんが → < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090401.html
> 】
【前回「巨人の身売り先~シリーズ『巨人、身売りへ』(2)」もエイプリルフール特集号なのでWeb版はありません。】
_
最近、中国の失業問題が深刻化しつつある。
そう聞くと、ほとんどの読者の方々は、「2008年9月以降の、米リーマンブラザース証券(投資銀行)の破綻に端を発する金融危機の影響で、不況に陥ったからだ」と思われるだろう。
が、この「最近」とは、実は金融危機の前、2007年のことなのだ。
柯隆(か・りゅう)富士通総研主席研究員によると、「中国では2001年には(国内総生産、GDPベースで)10%の経済成長で1100万人の雇用が生まれたのに、2007年には、同じ10%の経済成長をしたと仮定して計算しても、500万人の雇用しか生まれていない」という(2008年12月16日放送のNHK『クローズアップ現代』「失速する中国経済」 < http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2008/0812-3.html#tue
> )。
_
この原因は、機械設備投資にある。
中国の工場ではどこでも常に、国際競争に勝つために最新式の生産機械設備を導入する努力をしている。柯隆によれば、そのメカニズムは以下のようなものだ:
_
「(中国経済は)経済モデルで言えば、過去30年投資主導の経済をやって来た。わかりやすく言えば、機械化がどんどん進んで、労働生産性が上がる。同じ付加価値を作るのに、必要とされる労働量が減っていく」(前掲『クローズアップ現代』)
_
そもそもテクノロジー(技術)というものは、生産性を高めるために開発される。
つまり、より少ないコスト(労働力、資源、資金)でより多くの生産物や利益を得られるようにする技術がよい技術なのである。わざわざ生産性を落とすための技術を開発する技術者など世界中に1人もいない。
したがって「生産性の向上」は「労働排除」と同じことなのだ。オーストラリアの元科学技術大臣、バリー・ジョーンズは1982年の段階で、日本の自動車メーカー、トヨタとマツダを比較して、トヨタのほうが生産ラインの自動化が進んでいるため、はるかに少ない投下労働量ではるかに多い自動車を生産している事実などに着目し、早々とこの問題を予見している:
_
「大規模な財または市場サーヴィスの生産にあっては、雇用は[市場における、財または市場サーヴィスの]需要と逆比例する傾向をもつ」(バリー・ジョーンズ著『ポスト・サーヴィス社会~崩壊する高度技術社会の神話』時事通信社1984年刊 p.216)
_
世界中どこでも「新しい技術が生まれれば新しい産業が生まれ、新しい雇用が生まれる」と信じられているため、各国政府は技術開発やそのための技術者教育、(外国からの)先端技術の導入に熱心である。
しかし、新しい技術によって生み出される雇用が、その技術によって排除される雇用よりも多いかどうか、事前に確認されることはほとんどない。火力発電、自動車、航空機、コンピュータなどは、それを導入することによって増える雇用と減る雇用とを比較考量したうえで社会に導入されたわけではない。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
2009年以降、北朝鮮は豹変する
↓
http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/angel/okehaz.html#mail
>
_
【現在、日米欧で話題の、太陽光発電、燃料電池などの新エネルギー政策も、それを導入することによって、石油、石炭などの「旧エネルギー」産業で生まれる失業については、まったくと言っていいほど考慮されないまま、導入が検討されている。いつのまにか、それを「導入するのがあたりまえ」という論調が世界中のマスコミを支配してしまっている。】
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
恥を知れ、ぬすっとブロガー
小誌記事をコピペすることは違法です
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
中国では、「1人っ子政策」を採って人口を抑制していても総人口が12億以上と多いため、毎年労働人口が1000万~2000万増える。その増えた人口に見合う雇用を生み出すためには、毎年8%以上のGDP成長率が必要だと中国政府自身が公言している(中国国際放送局Web日本語版2009年3月5日「中国、今年のGDP成長率が8%を維持」 < http://japanese.cri.cn/881/2009/03/05/1s136380.htm
> )。
2003年以降はずっと二桁の成長だったからよかったが、2008年7~9月期の成長率が前年同期比9%増にまで落ちた。
_
「これが巡航速度なら問題ない。でも、(対策を)何もしていなければもっと下がっただろうから、こわい。そろそろ景気循環から言って下がるだろう」(前掲『クローズアップ現代』における柯隆のコメント)。
_
1980年代に経済の改革開放路線(社会主義市場経済)が本格化して以来、中国は次々に新しい技術を導入して産業を起こしたが、導入するたびに一部の労働者は生産現場から排除された。その排除された労働者(失業者)を雇用するには、さらに新しい技術を導入して新しい産業を起こさなければならないが、それによってまた一部(大多数?)の労働者が排除されるので、さらにさらに新しい技術を導入して……と繰り返しているうちに、2007年頃から、とうとう中国は、技術の導入によっては失業を吸収できない段階に突入したのだ。
_
そりゃそうだろう。新しい技術の導入は常に、生産コストを抑えて国際市場における価格競争や品質競争に勝つために行われるのであって、べつに失業対策のために為されるわけではないのだから。
失業対策としてもっとも望ましいのは、生産現場から最新の技術を排除して生産性を下げ、より多くの労働力が必要な状態を作り出すこと、つまり、労働集約型(雇用吸収型)の生産現場を用意することだ。しかし、そんなことをすれば当然、生産コストが上がり、その生産現場で生産される製品の価格競争力は下がり、国際市場で売れなくなり、それを生産する企業の業績悪化や倒産につながるので、結局、失業対策にはならない。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
かつての上司を逮捕せよ!?
↓
http://www.akashic-record.com/oddmen/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/oddmen/okehaz.html#mail
>
【NHKで絶賛】 < http://www.nhk.or.jp/book/review/review/2004_b_0704.html
>
_
【中国国家統計局は2009年4月16日、2009年1~3月期のGDPは前年同期比6.1%増に留まったと発表した。これは、四半期ごとの統計が公表されるようになった1992年以降最低の成長率である(毎日新聞Web版2009年4月17日「中国:GDP成長に急ブレーキ…1~3月期」 < http://mainichi.jp/select/biz/subprime/archive/news/2009/04/20090417k0000m020069000c.html
> )。「6.1%」という成長率は、「好況でもせいぜい1~2%」の先進諸国の成長率に比べると高いが、それは先進諸国の場合は分母(前年のGDP)が大きいからそう簡単に伸びないのであって、「6.1」という数字の大きさに目を奪われて中国の経済的実力を「巨大」と思い込むのは、経済の素人である。】
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
警察小説・刑事ドラマ史上、初
↓
http://www.akashic-record.com/fort/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
TEL/FAXで宅配(本体\1800+α) → < http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/01.htm
>
_
●マルクスの早合点●
18世紀後半の英国で発明された生産技術は、蒸気機関にせよ水力紡績機にせよ、どれも労働集約的な技術だった。1769年に英国人リチャード・アークライトが発明した水力紡績機は、1785年に米国人エドモンド・カートライトの発明した、蒸気機関を動力とする力織機に取って替わられた。しかし、この17年間で実現した生産性の向上は一次関数で表現できる程度の単純なもの(1.5倍、2倍などの穏やかな伸び)だったから、紡績業は依然として多くの雇用を生み出し続けた。
_
18世紀から20世紀初頭にかけての日米欧では、「生産性の向上」はしばしば、新技術の導入ではなく、労働者に対する長時間労働や賃下げの強制によって実現された。だから、1872年の日本に設立された富岡製糸工場の労働者の苦しみを描いた『女工哀史』などというノンフィクション作品が(1925年に)生まれたのである。
_
カール・マルクスは1830年代にドイツで蒸気機関車の鉄道が開通したのを知って1848年に『共産党宣言』を書き、英国生まれの喜劇俳優チャールズ・チャップリンは、1913年に渡米した直後にベルトコンベヤーに追い立てられながら大勢の労働者が肉体労働をして生産したT型フォードを見て、1936年に映画『モダン・タイムス』を作った。
マルクスもチャップリンも「現状が永遠に続く」と思い込んだらしい。
マルクスは、労働集約型の「原始的な」技術を見て「資本家は労働者を搾取する」と即断したが、それは『モダン・タイムス』の時代が永遠に続くことを前提にした話だ。いま世界中で起きている労働者にとっての最大の受難は「搾取」ではなく「排除」である。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
中 国 解 体
↓
http://www.akashic-record.com/dragon/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/dragon/okehaz.html#mail
>
_
●指数関数的上昇●
しかし、21世紀の現代人は、マルクスやチャップリンを笑えない。
彼らと同様に、生産性の向上はせいぜい一次関数で説明できる範囲でしか起きないと思い込み、「新しい技術が発明されれば必ず新しい産業が生まれ、新しい雇用が生まれ(て古い産業で生じた失業が吸収され)る」という「技術神話」を信じているからだ。
_
もう生まれないんだよ、雇用は。
正確に言うと、生まれることは生まれるが、どこかの業界で雇用が生まれても、その業界かまたはほかの業界でそれ以上のペースで失業が生まれるので、差し引きで雇用は必ず減るはずなのだ。
_
アークライトやカートライトの高価な発明品は、にんげんの筋肉労働のごく一部を代替したにすぎなかった。が、コンピュータ、より正確には半導体技術は、にんげんの頭脳労働を安価な電子機器とソフトウェアで置き換えてしまう。
このため、情報通信(IT)技術に代表されるマイクロエレクトロニクス技術は、労働生産性を指数関数的に上昇させる(生産効率が短期間にいきなり数百倍、数千倍になる)。だから、「新しい技術で新しい産業を起こして、それで新しい雇用も…」と考えても、「旧技術」を使っている生産現場で生じる失業の増大するペースが速すぎ、それをカバーするための新技術も新産業もすぐに「タネ切れ」になってしまう。ITはマルクスやチャップリンの思考の大前提を破壊してしまったのだ。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
(ホームページランキング とは別に)
この記事がよい(悪い)と思ったら
「追伸」のずっと下をクリックして「score!」ページで3段階評価を
お陰様で連続ランク入り
最新ランキングは投票後にWebで
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●失業革命●
資本主義的な意味でも反資本主義的(マルクス主義的)な意味でも、ITの時代には、生産と労働に関する従来の常識は通用しない。いま起きているのは産業革命ではなく、失業革命だ。
_
筆者は1990年代にIT業界で働いていたのでよくわかる。
次回以降は、ITを中心とするマイクロエレクトロニクス技術の生産性向上のスピードの異様な速さ(指数関数的上昇)と、それが社会に及ぼす破壊的、暴力的な影響を、具体的な事例をもとに紹介する。
_
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
巨人、身売りへ:週刊アカシックレコード090331
■巨人、身売りへ~週刊アカシックレコード090331■
_
【韓国の限界】
2009年ワールドベースボールクラシック(WBC)で韓国が準優勝したのを見て、日本では、韓国は(優勝した日本並みに)強い(いつか日本に追い付く)と感じた方は多かったかもしれませんが、筆者は逆に「韓国はこれ以上は伸びない」と感じました。その理由は選手層の薄さです。
韓国の野球競技人口は約6500人(高校野球は57校)、日本は約16万人(約4000校)、米国は約460万人ですが、WBCなどの国際大会では競技人口の少ない国でもトップクラスの選手をたった二十数人出すだけでよいので、競技人口の少なさによる韓国のハンディは顕在化しない、と当初は筆者も思っていました(2009年3月19日放送のTBS『2時っチャオ』)。
が、韓国のように極端に競技人口の少ない国は、代表チームのレギュラーに一流選手をそろえることはできても、控えにレギュラーと同格の選手を置くことはできないようです。
3月24日の決勝「日本対韓国」では、韓国は九回裏の攻撃で、「ここが勝機」と見たのか、代走、代打を次々に繰り出し、三番打者キム・ヒョンス(金賢洙)、四番打者のキム・テギュン(金泰均)、正捕手(八番打者)のパク・キョンワン(朴勍完)を引っ込めてしまったので、あそこで一気に逆転サヨナラ勝ちしない限り、延長にはいったら、もうほとんど勝ち目がないという状況になっていました。
延長十回表、韓国のマスクをかぶったカン・ミンホ(姜ミンホ)は経験不足の未熟な捕手。日本の攻撃が二死一、三塁(途中から盗塁で二、三塁)で打者イチローという場面で、キム・インシク(金寅植)監督はイチローを敬遠するように(といってもボールを投げて不利なカウントになったら歩かせろ、という曖昧な投球をするように)サインを出し、捕手はいちおう理解したのに、イム・チャンヨン(林昌勇)投手にはうまく伝わらず、イチローと勝負して打たれ、決定的な2点を奪われて負けました。
この場面の重大性を考えれば、捕手は当然マウンドに行って、投手と話し合って作戦を確認するべきなんですが、姜ミンホはそうはしませんでした。
日本代表の捕手なら3人のうちだれがマスクをかぶっていてもこういう場面なら、マウンドに行きます。が、韓国代表がそれができるのは朴勍完1人だけ(韓国代表の捕手は2人のみ)。だから、あんなことになったのです。
責任は監督にあります。大事な場面なんだから、タイムをかけてマウンドに行くべきでした…………が、金寅植監督は脳梗塞を患ったことがあり、歩行が困難なのでマウンドには行けません。こういう病人を監督にしなければならないというところも、韓国の「層の薄さ」を示しています。
いまこの瞬間、日本の高校野球界には、キャッチャーは正捕手だけで約4000人いるのですが、韓国の高校野球界には、たった57人しかいません。日本はその約4000人のなかの上位3人を代表チームに召集したので、3人のうちだれが出ても攻守ともに心配はなかったのですが、韓国は57人のなかの上位2人を選んだ結果、世界で通用したのは1位だけで、2位は箸にも棒にもかからなかった、というわけです。
日本代表には走攻守の三拍子がそろった選手が非常に多かったので、「敢えて、より足の速い選手を投入して盗塁を狙う場面」以外では、ほとんど代走を使う必要がなかったのですが、韓国代表では金賢洙、金泰均や、五番打者(決勝では朴勍完の代打のみ)のイ・デホ(李大浩)がいずれも走塁や守備に問題のある選手だったため、また正捕手の朴勍完は打力に問題のある選手だったため、重要な場面で交代せざるをえませんでした。
金寅植監督は「イチローと勝負したのが敗因」と言いますが、仮にあそこでイチローを敬遠して0点に抑えたとしても、その先の攻撃で韓国が得点できる可能性は低くなっていたので、延長十二回、十三回と続けば続くほど(九回からマウンドに上がったダルビッシュ有投手は元々先発投手なので、投球数が100球を超えるまで何イニングでも投げられたはずなので)日本が有利になり、大量得点差で勝つこともできたでしょう(読売新聞Web版2009年3月24日「『イチロー避けろ』伝わらず…韓国、最後に薄い選手層響く」 < http://www.yomiuri.co.jp/sports/wbc/2009/news/20090324-OYT1T00988.htm
> )。
日本は抑えの投手が不調でも、四番打者が怪我で戦線離脱しても、まったく戦力が落ちないのに、韓国は捕手が1人交代しただけで一気にチームが「二流化」するありさま。しかも、日本に通用する先発投手はポン・ジュングン(奉重根)1人だけ。
今年の決勝で韓国は、一見すると「たった1つの作戦ミスで負けた」「惜しかった」というように見えますが、ほんとうの敗因は、なさけないほどの韓国の選手層の薄さです。
日本には楽しむために野球をやっている人が大勢います。草野球だけなら男子の7割以上が経験していて、その数千万人すべての頂点に日本代表がいるのです。他方、韓国には「仕事」として野球をやるエリートが数千人いるだけで、一般国民は野球の楽しさをあまり知らず、ただ勝ち負けを見て騒いでいるだけの人も少なくありません。
後者のような国が前者のような国を超えることは本来不可能であり、韓国野球が世界の手本になることは、ほとんどありえません。
もう韓国野球がこれ以上強くなることはないでしょう。
日本は、われわれ一般国民が野球を楽しんでいるから、野球が強いのです。これは、ほかの分野にもあてはまるでしょう。
(^o^)/~
【古野電気、日本IBMから投票】
福井医大、図研2、三興メイビス(旧三興プログレス、伊藤忠グループ、中露越貿易)、日本IBM、古野電気(魚群探知機)……小誌Web版にご投票下さった方のドメインは(一般の個人サイトと違って)職場(大学)が多く、海外にまでおよんでいます。皆様、有り難うございました。とくに図研からは複数のご投票、有り難うございました。
「ホームページランキング」はこのページ < http://www.akashic-record.com/
> のいちばん上の行をクリックしてご参照下さい。
m(_ _)m
【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
> )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照のうえ、ご判断下さい。小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありませんが、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
_
【ご注意】
小誌へのご意見、投書は、投稿者氏名等の個人情報を伏せたうえで、小誌上で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承下さいませ。本メールマガジンは筆者(佐々木敏)のサポートスタッフにより運営されており、本号は創刊第296号です。
本マガジンの送信を停止(開始)するにはこちら↓をご利用下さい。
http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
送信先アドレスを変更する場合もこちら↑でできます。お手数ですが、旧アドレスの「解除」、新アドレスの「登録」という2つの操作をお願い致します。
_
_
■巨人、身売りへ~読売、球団経営から撤退を検討■
_
【小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> 】
【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> 】
【小誌2009年1月8日「70年周期説~シリーズ「究極の解決策」(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> 】
【小誌2009年2月5日「逆ネズミ講~シリーズ「究極の解決策」(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/revers.html#02
> 】
【小誌2009年2月23日「WBC新ルールの謎~2009年WBC」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/wbcde.html#02
> 】
【前回は臨時増刊なのでWeb版はありません。】
_
_
_
【以下、次回( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )に続く。】
_
【今回の記事(前編)は次回の記事(後編)とセットですので、(メルマガ登録を済ませていない方は、2009年4月1日午後4時までに登録 < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> したうえで)必ず後編のメルマガを最後の一文(【 】で囲まれた注意事項)までお読み下さいませ。】
_
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
今年もまた…:週刊アカシックレコード090324
■今年もまた…~週刊アカシックレコード090324■
今年もまた「あの日」がやって来ます。今年の「あの日」も48時間あります。
_
_
【2点差でよかった(ホッ)】
ダルビッシュ有投手(北海道日本ハムファイターズ)は一流投手ですが、実は、長打力のない、俊足巧打の左打ちの小型バッターに弱いのです。昨2008年、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)対オリックス・バファローズ戦では、坂口智隆(2008年シーズンは打率.278、本塁打2本)と小瀬浩之(同.262、1本)の2人と合計7打席対戦してあわせて5安打も打たれています。
2008年北京五輪野球本大会の韓国代表の一番打者イ・ジョンウク(李鐘旭)、二番打者イ・ヨンギュ(李容圭)の両外野手はまさにそういう選手で、だから星野仙一・北京五輪野球日本代表監督はダルビッシュを韓国戦で先発させなかったのです(小誌2008年8月31日「星野続投反対!!~シリーズ『北京五輪』(4)」 < http://www.akashic-record.com/y2008/hjlost.html#02
> )。
2009年ワールドベースボールクラシック(WBC)でも、ダルビッシュは第1ラウンド(R)(3月9日)で李鐘旭、第2R(18日)で李容圭にヒットを打たれており、この弱点はそのまま。だから原辰徳WBC日本代表監督は八回裏韓国の攻撃で打席に李容圭を迎えたところではダルビッシュではなく杉内俊哉投手(福岡ソフトバンクホークス)を登板させました。
延長十回裏、ダルビッシュがマウンドにいるとき、走者1人を置いて李容圭が打席に立ちましたが2点差(5-3)だったので助かりました。
あと、韓国側が李鐘旭を打撃不振とみなして決勝戦に先発や代打で使わなかったのも幸いでした。
(^o^)/~
【国策捜査】
2009年3月、小沢一郎・民主党代表の公設第一秘書が政治資金規正法の「虚偽記載」という(手口が悪質だったのかもしれませんが、とにかく単なる形式犯で)いきなり東京地検特捜部に逮捕された件ですが、これに関するインサイダー情報は小誌にぼつぼつとはいって来ております。
が、なにぶん現在進行形の事件なので、情報源や関係者への配慮から、得た情報をすぐに記事に書くわけには参りません。
永田町で取材していると、こういうことはよくあります。
たとえば2006年秋、小泉純一郎元首相の後継首相は、小誌が事前に得た情報では福田康夫前首相のはずだったのに、途中で安倍晋三元首相に替わってしまいましたが、その理由は、当時マスコミが報道していた「福田氏が安倍人気の高さに恐れをなしたから」ではなく、「福田氏が、福田、安倍両氏がともに所属する派閥、町村派(旧森派。清和会)が分裂をすることを嫌って、1回パスしただけ」であることは、その時点で小誌は知っていました。が、情報源の許可がなかったので、この真実は約1年間書けませんでした。
でも、今回の小沢代表秘書逮捕劇が「自民党や霞が関の官僚たちが民主党に政権を取られたり行革をされたりするのがいやだから、民主党に傷を付けた」などという単純なことでないのは間違いなさそうです。
おそらく、これで、次の衆議院総選挙後には自民党と民主党の連立政権ができることになったのではないか、と思われます。
m(_ _)m
【愛国心のないオーナーたち】
前回「2009年ワールドベースボールクラシック(WBC)では、主催者である米大リーグ機構(MLB)と読売新聞社が結託して日米が決勝であたるように画策しているのではないか」と書きましたが……もちろん「予測が当たった」などとは言えませんが……いちおう米国は、小誌既報のとおり、嫌いな国、ドミニカやベネズエラを退け、米国を勝たせる努力はしたみたいですよ。
とにかく、米国代表チームが出る試合を含む全試合で球審と二塁塁審に米国人を配置しましたし(但し米国有利の誤審は予想外に少数)、第2ラウンド(R)の「ベネズエラ対プエルトリコ」戦では米国人の二塁塁審がベネズエラのソロホームランをインプレー(フェンスを越えていない)と誤審しましたから。
このとき、当然ベネズエラ側は抗議し、今大会に導入されているビデオによる判定を求めましたが、なんと(都合よく?)ビデオが故障中。日本人の三塁塁審が「120%確実に本塁打」と断言したため、米国人審判は引き下がったようです(この試合はこの本塁打の1点を含めて「2-0」でベネズエラが辛勝)。
このように米国側の工作は中途半端だったのですが、もっと半端だったのは、MLB各球団のオーナーたち(の意向を体現する球団幹部)。彼らが米国代表として送り出した選手の起用法について、ああだこうだとしつこく注文を付けたため、デービッド(デーブ)・ジョンソン米国代表監督も嫌気が差したのか、WBCを抜け出して子供の結婚式に出席し、試合に遅刻するありさま(共同通信2009年3月15日付「屈辱的コールド…米国『恥ずべき負け』」 < http://www.sanspo.com/baseball/news/090315/bsr0903151801029-n1.htm
> )。
これじゃあ、何度大誤審をしてもらっても、優勝は無理でしょう。
(>_<;)
ただ、キューバのカストロ前議長が「日本と韓国とキューバ(の3強)が第2Rで同組になったのは、3強がお互いに潰し合うように米国が仕組んだから」(キューバ、韓国を日本に始末してもらおうとした?)というのは、たぶんほんとうでしょう。
_
【太陽生命から投票】
福井医大6、図研12、三興メイビス(旧三興プログレス、伊藤忠グループ、中露越貿易)、富士通、都築電気(SI)1、太陽生命、ヱスビー食品……小誌Web版にご投票下さった方のドメインは(一般の個人サイトと違って)職場(大学)が多く、海外にまでおよんでいます。皆様、有り難うございました。とくに福井医大、図研からは複数のご投票、有り難うございました。
「ホームページランキング」はこのページ < http://www.akashic-record.com/
> のいちばん上の行をクリックしてご参照下さい。
m(_ _)m
【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
> )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照のうえ、ご判断下さい。小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありませんが、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
_
【ご注意】
小誌へのご意見、投書は、投稿者氏名等の個人情報を伏せたうえで、小誌上で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承下さいませ。本メールマガジンは筆者(佐々木敏)のサポートスタッフにより運営されており、本号は創刊第295号のあとの臨時増刊です。
本マガジンの送信を停止(開始)するにはこちら↓をご利用下さい。
http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
送信先アドレスを変更する場合もこちら↑でできます。お手数ですが、旧アドレスの「解除」、新アドレスの「登録」という2つの操作をお願い致します。
_
_
■今年もまた…~当日は48時間■
【小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> 】
【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> 】
【小誌2009年1月8日「70年周期説~シリーズ「究極の解決策」(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> 】
【小誌2009年2月5日「逆ネズミ講~シリーズ「究極の解決策」(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/revers.html#02
> 】
【前回「WBC新ルールの謎~2009年WBC」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/wbcde.html#02
> 】
_
今年もまた「あの日」がやって来ます。
_
1998年「皇太子殿下」
1999年「ビル・ゲイツ」
2000年「ハリウッド」
2001年「野中広務」
2002年「田中真紀子」
2003年「金正日」
2004年「横綱朝青龍」
2005年「アポロ11号」
2006年「ワールドベースボールクラシック」
2007年「フィギュアスケートグランプリファイナルと2014年冬季五輪招致合戦」
2008年「ロス疑惑」
_
と、毎年きら星のごとき大スターの方々を迎えてお送りし、御好評を頂いて参りました。
近年は、「毎年だんだん派手になり」「なかなかやめるにやめられない」ので、『紅白歌合戦』の小林幸子さん(の衣装)のようなものだと言われております。
(^_^)v
さて今年、2009年はいったいだれでしょう?
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
(ホームページランキングとは別に)この記事がよい(悪い)と思ったら
「追伸」のずっと下をクリックして「score!」ページで3段階評価を
お陰様で連続ランク入り
最新ランキングは投票後にWebで
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
今回でWeb版のみ(メルマガ創刊以前)の時代から通算して12回目になりますが、今年も海外で小誌をご購読の皆様に配慮し、地球上のどこかが「あの日」である限り、すべて当日とします。具体的にはトンガ王国がその日を迎えてから、サモア独立国(旧西サモア)がその日でなくなるまでの48時間です。
_
【この「48時間方式」は、1998~2002年およ2006~2008年の「あの日」と同じ方式です。くれぐれも、お間違えなきよう、宜しくお願い申し上げます。】
_
当日の記事はメルマガ(mail版と携帯版)でしか配信せず、Web版には一切掲載しませんので、お読みになりたい方は必ず日本時間2009年3月31日午後8時までにメルマガを登録( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )してお待ち下さい……とお友達にお伝え下さい。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
2009年以降、北朝鮮は豹変する
↓
http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/angel/okehaz.html#mail
>
_
【尚、今年は「携帯版」の配信プロバイダー( < http://egg.st
> )が3月30日にシステムを更新するため、システム更新時にありがちなトラブルに小誌「携帯アカシックレコード」が巻き込まれ、うまく配信できない恐れもないとは言えません。
小誌編集部としては今年2009年も例年どおり携帯版を「48時間ルール」で配信するよう最大限努力いたしますが、このシステム更新(全面リニューアル)により2009年3月30日まで記事の配信予約が不可能となり、配信前の時間的余裕が24時間しかないため、その24時間に大きな事故が起きれば、今年の「あの日」の携帯版配信は不可能となります。
パソコン版「週刊アカシックレコード」もほぼ同じ「48時間ルール」で、同じ内容をほぼ同時に配信しますので、確実に「あの日」の記事をお読みなりたい方は、こちら( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )でパソコン版をご登録(ご予約)下さい。】
_
m(_ _)m
_
-- 『週刊アカシックレコード』編集部
_
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
(敬称略)
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
WBC新ルールの謎[2/2]:週刊アカシックレコード090223
■WBC新ルールの謎~週刊アカシックレコード090223■
2009年のワールドベースボールクラシック(WBC)のシステムは、2006年のそれと違って、日米に有利なように(両国が決勝で対戦するように)できている。
_
_
【前回 < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090223.html
> から続く。】
_
_
●日韓対決を回避?●
2006年の第1回WBCの第1R、第2Rは、4チーム総当たりのリーグ戦形式で行われた。しかし、2009年の第2回大会ではリーグ戦形式は廃止され、ダブルエリミネーション(DE)方式という摩訶不思議なルールが導入される。
_
新ルールのもとでは「2回負けたチームは敗退」となる。
たとえば、第1R A組では、一回戦として「日本対中国」「韓国対台湾」のカードが組まれているが、この初戦でそれぞれ、日本、台湾が勝ったと仮定しよう。
そうなると、次は勝った者同士、負けた者同士が戦うので、二回戦は「日本対台湾」「中国対韓国」となる。この第2戦で日本が台湾に勝つと、その瞬間に日本の第2R進出が決まる。
他方、二回戦の「中国対韓国」で韓国が勝つと、その時点で中国は2敗になるので、第2Rに進めないことが確定する。
この条件で二回戦が終わると、台湾と韓国はともに1勝1敗になって並んでいるので、この両者が片方をたたき落とすために「準決勝」のようなものを戦う(五輪ソフトボール本大会の言い方で言えば、負けたほうが3位になるという意味での「3位決定戦」である)。
ここで、台湾が勝つとその時点で韓国は2敗になるので、中国に続いて韓国の敗退が決まり、逆に、台湾の第2R進出が決まる(第2R 1組は、東京からA組の、メキシコシティからB組の、それぞれ上位2チームずつを米国サンディエゴのペトコパーク球場に迎えて米国時間3月15日から開催される)。
準決勝に勝った台湾は、第1Rの最終順位を決めるため、勝ち残りの日本と対戦し、勝てば1位、負ければ2位となる(第2RもDEだが、1位通過なら、たぶん第2R一回戦の相手はB組2位のメキシコ、2位通過ならB組1位のキューバになる可能性が高い)。
_
DE方式は要するに勝ち抜き戦なので、一回戦以外は、自分の応援したいチームがいつどの試合に出るかわからない。したがって、開催都市の野球ファンにとっては、非常に不便であり、観客動員のうえではマイナスになりかねない。
_
それにもかかわらず、2009年WBCから、第1Rのみならず第2RでもDE方式が採用されたのは、日米が決勝戦に進出するうえで邪魔なA組の韓国、B組のキューバ、C組(米国と同組)のベネズエラ、D組のドミニカ、プエルトリコなどを、文句の出ない形で「始末」するためではあるまいか。
_
もしも第1Rがリーグ戦方式なら、日韓は必ず一度は対戦し、その勝敗が両国が第2Rに進めるか進めないかを決める恐れがある。そうなったとき、読売は、2006年WBC第2Rの「日本対米国」戦で、米国がやったように、審判に「誤審」をしてもらって日本を勝たせる、という手段を使うこともできる。
しかし、そんなことをすれば、「主催者の読売が審判を抱き込んだ!」という非難が韓国全土で燃え盛り、2006年から韓国内で高視聴率を稼いでいる巨人戦のTV中継放送に対して「ボイコット」の動きが起きるかもしれない。最悪の場合は、日韓間の外交問題にすらなりかねない。
_
その点、DE方式を使うと、日本が手を汚さずに韓国を敗退させることが可能になる。おそらく組み合わせ抽選を操作した結果だろうが、すでに日本が一回戦で韓国と対戦しないことは決まっている。他方、韓国は、意外に台湾や中国に弱い。
韓国人は「打倒日本」となると異常な執念を燃やし、驚異的な力を発揮するが、相手が台湾だとそれほど燃えないようで、2004年アテネ五輪野球アジア地区予選、2006年ドーハ・アジア大会野球では韓国は台湾に負けているし、「A代表」ではなく各国の国内チャンピオン同士が争うアジアシリーズでも、2008年、韓国代表のSKワイバーンズは(日本代表の西武には勝ったのに)台湾代表の統一ライオンズに敗れて、決勝進出をのがしている(中央日報日本語版2006年11月30日付「アジア大会 韓国野球、台湾に2-4で敗れる」 < http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82302&servcode=600§code=620
> 、スポーツナビ2008年11月15日「SKに突きつけられた重い課題 プロ野球アジアシリーズ・リポート」 < http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/asia/2008/text/200811150004-spnavi.html
> )。
_
筆者がWBC(第1R A組)の主催者なら、「韓国対台湾」戦の主審は中国人に担当させる。中国は韓国と台湾に対して「中立国」であるうえ、審判の技術レベルが低く、相当にジャッジが不安定なので、「誤審」があってもだれも驚かないからだ。じっさい、2008年アジアシリーズでは、中国人の審判が相当にヘンな判定をし、結果的に日本が優勝したが、そのことで日本はなんの非難も受けていない。
_
韓国は中国にも弱い。北京五輪本大会の一次Lで、韓国は「格下」であるはずの中国に大苦戦し、延長十一回サヨナラの「1-0」(タイブレーク方式)で辛勝している。
だから韓国は、2009年WBC第1Rで、台湾、中国に連敗して、たった2試合で敗退してしまう可能性も十分にある。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
恥を知れ、ぬすっとブロガー
小誌記事をコピペすることは違法です
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●日米で譲り合い?●
日米主催当局が同じような「陰謀」を各ラウンドの各組で行えば、経済力の乏しい強豪国は次々に敗退し、決勝戦で夢の日米対決が実現し、日米4億人以上の国民が盛り上がる、ということになろう。
_
決勝戦が日米対決になった場合、興行的にはもうどっちが勝っても問題はない。
が、2006年の第1回大会ですでに日本が優勝しているので、今回、第2回大会では米国が優勝する(ことになっている)のではあるまいか。そのほうが丸く収まるだろう(第3回大会の決勝が日米対決になった場合は、文句なしの真剣勝負になるだろう)。
_
前回、2006年WBCでは、日本の属する第1R A組の勝者(上位2チーム)と米国の属する第1R B組の勝者は第2R 1組で合流し、そこで日米対決が実現した。
今回、2009年WBCでは、日本の属する第1R A組の勝者と米国の属する第1R C組の勝者は第2Rでは合流せず、決勝Tまで日米対決はありえない。
これは「前回は主催者側の工作能力が十分でなく、いちばん視聴率の取れる日米対決を決勝Tで実現させる自信がなかったので、より確実に実現できる第2Rで実現させたが、今回は主催者側が工作能力に自信を持っているので、両国を決勝Tで戦わせるため、第2Rでの対決を避けた」と解釈できる。
_
●キューバ潰し?●
WBC参加国のうち、米国にとっていちばん嫌いな国は反米革命で建国された社会主義国家のキューバであり、その次に嫌いな国はウゴ・チャベス大統領の就任以来、政府が反米的な言動を繰り返しているベネズエラだろう。
_
2006年WBCでは、第2Rが終わった時点で、準決勝の組み合わせは「日本対韓国」「キューバ対ドミニカ」に決まった。米国としては何がなんでもキューバの優勝だけは阻止したいが、もしもキューバがドミニカに勝つと、残る「歯止め」は「『日本対韓国』戦の勝者」だけになってしまう。
_
しかし、当時の韓国は歯止めにはなりえない。各種の国際大会で韓国はキューバに勝ったことがほとんどなかったからだ。
他方、日本とキューバの、2004年アテネ五輪野球と2006年WBCにおける代表選手のリストを見比べると、WBCで日本側にイチローら2人のメジャーリーガーが加わった以外は、松坂大輔投手(当時西武、現レッドソックス)、小笠原道大(みちひろ)一塁手(当時北海道日本ハムファイターズ、現巨人)、ビチョアンドリ・オデリン投手、アリエル・ペスタノ捕手ら、主力選手の顔ぶれは両国ともあまり変わっていない。そして、アテネ五輪では日本はキューバ(先発投手はオデリン)に勝っている。
とすれば、キューバの優勝を阻止するには、決勝に韓国が出るより日本が出たほうがいいのは間違いない。
_
米国時間2006年3月17日、「日本対韓国」の準決勝の前日、WBC主催当局は突如として、韓国代表のパク・ミョンファン(朴明桓)投手(主力選手でない右投手)がドーピング検査で陽性反応を示したと発表し、制裁措置として彼を大会から追放した(朝鮮日報日本語版2006年3月18日付「朴明桓投手、ドーピングテストで陽性」 < http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/18/20060318000028.html
> 、サンスポWeb版2006年3月19日「ライバル韓国に衝撃!中国戦好投の中継ぎ・朴明桓が薬物失格」 < http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200603/bt2006031901.html
> )。
_
たちまち韓国代表チームはパニック状態に陥ったに違いない。この大会ではそれまでドーピング違反者の摘発は1人もなかった(その後も1人もなかった)からだ。
が、もっとも不思議だったことは、この制裁措置を受けて、韓国代表のキム・インシク(金寅植)監督が「左のリリーフの切り札」の投入をやめてしまったことだ。
_
この大会ではしばしば、金寅植は終盤になると元メジャーリーガーの某左投手を救援投手として登板させ、彼は「左対左」の有利を活かして相手の左打者を抑えて勝っていた。
ところが、この準決勝の日韓戦では「0-0」で迎えた七回表、日本の攻撃、一死二塁の場面で日本が左の代打、福留孝介(当時中日ドラゴンズ、現カブス)を打席に送ったのに、なぜか「左対左」の有利を活かせる例の切り札が登板することはなく、逆に左打者に不利とされる右サイドスロー(横手投げ)の投手、キム・ビョンヒョン(金炳賢)が続投した。
_
待ってました、とばかりに福留は金炳賢から決勝2点本塁打を放ち、その後も日本打線が韓国の投手陣をメッタ打ちにして、日本は「6-0」で韓国に大勝して決勝に進出した。
_
決勝に進出した日本は米国時間3月20日、キューバと対戦。
一回表の日本の攻撃では、キューバの先発投手オルマリ・ロメロはまるで初めて手にする種類のボールを投げたかのようにストライクがはいらなくなり(あるいは、球審に不当にストライクを取ってもらえず)四死球を連発して日本に4点を献上し、結局「10-6」で日本が勝ち、米国がもっとも嫌うキューバの優勝は回避された。
_
【ちなみに、この決勝では、第2Rの日米戦で日本に不利な「誤審」をしたボブ・デービッドソンが一塁塁審を務めていたが、決勝では日本に不利な誤審は一切しなかった。また、2006年WBC韓国代表監督の金寅植は、2009年WBCでも韓国代表監督を務める。】
_
証拠はないが、次のような推測が成り立つ:
「2006年WBC韓国代表で救援投手として活躍した上記の左投手は、2005年かそれ以前、MLB在籍中の検査、あるいは2006年WBC期間中のドーピング検査で陽性反応が出ていた。
彼は、この大会の第1Rの台湾戦と日本戦の重要な場面で登板しているので、彼をドーピング規定違反で失格にすると、第1R全体の結果が無効になってしまう。
そこで、2006年WBC主催当局は、韓国代表チームにプレッシャーをかけるために、あまり重要な試合に登板していなかった朴明桓のみを差別的に摘発して警告を発した。そして、もしも『準決勝の日本戦で例の左投手を登板させたら、試合後にその投手にドーピング検査を受けさせるか、または、その投手の過去の検査結果を暴露する』という示唆または警告を韓国代表チームに与えた。
そのため、代打福留が登場しても、韓国ベンチは効果的な投手リレーができなかった」
_
名誉毀損になるといけないので、断言はできない。
が、2006年3月、MLBはジョージ・ミッチェル元米上院院内総務(バラク・オバマ現米大統領の中東和平問題担当特使)に傘下選手たちの、ステロイドと成長ホルモンを使ったドーピングの実態調査を依頼しており、2007年12月に発表されたその報告書『ミッチェル・リポート』では、ロジャー・クレメンス投手(元レッドソックス)ら多数の(元)メジャーリーガーがドーピング違反者としてリストアップされている(Number Web 2008年1月17日「NUMBER EYES『ミッチェル・リポート』深すぎる薬物汚染の闇」 < http://number.goo.ne.jp/baseball/mlb/695/20080117-2-1.html
> )。
それなのに、「2006年WBC大会全体を通じて、ドーピング違反者は朴明桓1人だけ」などということがあるわけはない。
_
国際野球連盟(IBAF)の管理下で2006年WBCのドーピング検査を実施した世界反ドーピング機関(WADA)は、競技外で選手を抜き打ち検査するためのWADAとIBAFの合意が2005年12月で失効しており、かつ、2006年WBC終了後まで更新されなかった点などを指摘し、WBC主催当局を批判した(朝日新聞Web版2006年4月5日「反ドーピング機関、WBC批判声明 『検査不十分』」 < http://www2.asahi.com/wbc2006/TKY200604050205.html
> )。
朴明桓に対するドーピング摘発は当時、韓国のマスメディアでは「なぜこの時機なのか」と、米国の陰謀を示唆するような論調で報じられた(サンスポ前掲記事)。
2006年WBCの韓国代表とキューバ代表は、主催当局によるドーピング摘発の仕方(と審判の人選)が一因となって日本に負けた可能性を排除できない。
_
さて、2006年WBCでこのような主催当局の陰謀があったと仮定した場合、2009年WBCでも、主催当局は同じテを使って韓国やキューバを敗退させるか…………というと、そういうことはないだろう。
なぜなら、2009年WBCの韓国とキューバの代表選手の大半は、昨2008年の北京五輪の地区予選や本大会を経験し、その時点で国際オリンピック委員会(IOC)の定める、WBCよりはるかに厳しいドーピング検査の関門をくぐっている。いまさら両国の選手にドーピング検査を行ったところで、違反者を摘発することはできまい。
したがって、2006年に陰謀があったかどうかはさておき、2009年にドーピング検査を恣意的に用いて両国の勝敗を操作するという策はそう簡単にはできないはずだ。
_
となると、2009年WBCで主催当局が、大会開始後に、両国の試合結果を操作するために用いることのできるおもな手段は……じっさいにそれが必ず用いられると断言はしないが……審判だろう。
_
●もう1つのドミニカ潰し?●
但し、北京五輪に一流選手を送らなかった2009年WBC参加国、たとえば、ドミニカ、ベネズエラ、パナマ、プエルトリコなどに対しては、これらの諸国が日米に勝ちそうになったときに、ドーピング摘発を恣意的に行って圧力をかけ(2006年WBCにおける韓国のように)敗退させる、という手法は有効だろう。
_
とくに、2003年に受けたドーピング検査で、筋肉増強剤の使用が判明していたと米『スポーツ・イラストレイテッド』誌に報道されているA・ロッドがドミニカ代表候補にはいっていることを考えれば、たとえば2009年WBC準決勝のカードが「米国対ドミニカ」になった場合、MLB当局がその前日にA・ロッドらドミニカ代表選手を抜き打ち検査して摘発し、ドミニカを敗退させる可能性はおおいにある(朝日新聞Web版2009年2月8日「A・ロッド内野手に薬物疑惑報道 米誌」 < http://www.asahi.com/sports/update/0208/JJT200902080002.html
> )。
_
実は『ミッチェル・リポート』は主として、元メッツ職員カーク・ラドムスキーによる薬剤供給ルートをたどった調査結果をまとめたものなので、ほかのルートについての調査結果はない(Number Web 前掲記事)。
メジャーリーガーのあいだでは、「ドミニカ共和国ルート」などほかにも多様な供給源があると噂さており(Number Web 前掲記事)、噂がほんとうなら、2009年の米国代表(ジョンソン監督)が2006年の米国代表(マルティネス監督)と違ってA・ロッドを招聘しなかったのは、彼を始めとするドミニカ選手たちのドーピングの真実をすでにつかんでいるからかもしれない。
_
【米国時間2009年2月10日、ドミニカ代表候補のミゲル・テハダは、元チームメイトのドーピング薬物使用に関して2005年、米議会下院で偽証した容疑でワシントン連邦地裁に起訴された。容疑事実にはテハダ自身の薬物使用は含まれないが、彼は『ミッチェル・リポート』で薬物購入者として名前が挙がっていた(時事通信2009年2月11日付「テハダが偽証罪に問われる 薬物関係捜査、司法取り引きか - 米大リーグ」、仏AFP Web 2009年2月11日「テハダ 偽証罪で起訴」 < http://www.afpbb.com/article/sports/baseball/mlb/2570615/3778379
> )。】
_
2009年WBC米国代表の選手選考では、先発投手やクローザー(抑えのエース)、四番打者の候補としてリストアップされた大物選手が次々に「シーズンに備えたいから」などの理由で辞退を表明しているため、ジョンソン監督は頭を抱えていると報道されている(all about 2008年12月22日「瀬戸口仁:喜ぶべきか…原ジャパンに強烈な追い風」 < http://allabout.co.jp/sports/baseball/closeup/CU20081222A/
> )。
しかし、彼らが代表を辞退しているのは、実は「ドーピング検査がこわいから」かもしれないし、WBC主催当局の意向を受けた各球団の幹部が「WBCに出たら検査があるぞ」と脅かしたからかもしれない。ウラを返せば、MLBの米国人オーナーたちも(米連邦議会などからの突き上げが激しいので)「少なくとも国際大会であるWBCではドーピング検査は厳正にやる」(米国内のMLB公式戦でも、不十分ながらもそれなりにやる)と決断した可能性はかなり高い。
_
【とすれば、アテネ五輪野球、北京五輪野球の地区予選、本大会に多数の一流選手を送り出してIOC基準のドーピング検査を受けさせた日本は、薬物に汚染された選手が米国より圧倒的に少ないと推定されるので、日本がWBCの決勝で米国と対戦した場合、米国側の思惑に反して勝つ確率はかなりある。】
_
検査がこわくて米国代表を辞退した選手が大勢いるなら、それは、MLBが2009年WBCで米国を勝たせ、ドミニカなどを負けさせるために、ドーピング検査という「オフサイドトラップ」を仕組んでいる可能性がある、ということになる。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
中 国 解 体
↓
http://www.akashic-record.com/dragon/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/dragon/okehaz.html#mail
>
_
●使用球の罠●
硬式野球の試合で使うボールは世界各国のさまざなメーカー(工場)で、さまざまな方法で生産されているため、たとえ「円周何ミリ、重さ何グラム」などと規格が同じでも、微妙に大きさや重さが違う(ルール上は日米ともに円周229~235mm、重量141.7~148.8g)。プロ野球の一流投手は指先の微妙な感触に基づく繊細なボールコントロールを駆使して打者を討ち取るので、1グラム違えば大きな影響を受ける(NPB使用球は145g、MLB、WBC使用球は146g)。だから、重要な試合で使用するボールは本番の何週間も前から手でさわって感触を確かめておく必要がある(読売新聞Web版2009年2月7日「どんな風に違う? WBC公式球と国内のボール」 < http://www.yomiuri.co.jp/sports/wbc/2009/news/20090207-OYT1T00257.htm
> )。
_
北京五輪本大会は野球後進国の中国で開催されたため、中国は中国と同じ社会主義国家であるキューバに、五輪本大会野球競技の運営について助言を求めた。たとえば、大会開催中、野球競技のTV中継放送におけるカメラの切り替えを指示したのは、野球の盛んなキューバから来たアドバイザーだった(2008年8月放送のNHK『北京五輪野球中継』における実況アナウンサーのコメント)。
_
こういう事情なので、中国の主催当局は五輪本大会で使う公式ボール(五輪使用球)の選択もキューバ人の助言に従った。このため、北京五輪本大会ではキューバと韓国が異常に有利になった。
なぜなら、キューバ代表チームは五輪本大会直前の約3週間、韓国で合宿し、韓国のプロ野球チームや韓国代表チームと行った練習試合で、そのキューバ人好み(キューバ製?)のボールを使ったからだ(『FLASH』2008年12月16日号 p.p 18-19「星野仙一『ノムさん、落合、張本』の悪口三昧60分 - 『闘将』の見苦しい本音」 < http://www.kobunsha.com/shelf/magazine/past?magazinenumberid=1595
> )。
他方、星野JAPAN 1.1は、北京五輪本大会直前、初戦(対キューバ戦)の2日前、2008年8月11日までそのボールにさわれなかった。しかも、各国代表チームに支給されたのはそれぞれたった24個で、なくしても補充は一切なし、という条件だった(デイリースポーツWeb版2008年8月12日「星野ジャパンに不安…五輪球デカっ重っ」 < http://www.daily.co.jp/baseball/2008/08/12/0001326965.shtml
> 、『FLASH』前掲記事)。
_
物資の乏しい貧困国キューバでは、国を代表する野球選手でも少ないボールを大切に使って練習するのが普通なのだろうが、日本のプロ野球選手はいつも何百個もの公式ボールをぜいたくに使って練習している。だから、24個しかないとなると、指先に投球の感触をなじませたい投手陣だけでなく、野手もどうやって練習していいかわからないぐらい困ってしまった(デイリースポーツ前掲記事)。
2008年8月13日のキューバ戦で、日本の先発投手のダルビッシュ有(日本ハム)がコントロールを乱して打ち込まれたのは、五輪使用球を使った練習、とくに練習試合を事前に十分にしていなかったからであって、本人のせいではない。
_
【北京五輪本大会では、日本代表と同じく米国代表も、2008年8月7日に北京入りするまで五輪使用球にさわっておらず、それを使った対外練習試合も本番前には一切していない。このためか、8月13日の初戦、韓国戦では、米国投手陣はコントールを乱し、乱打線の末、米国は韓国に敗れた。】
_
●韓国はずし?●
2009年WBCにおいては、使用球の問題をめぐって日韓の立場が、北京五輪のときとは逆になるかもしれない。
_
WBC第1RのB組、C組、D組はいずれも北米(かそれに近いプエルトリコ)で開催されるため、この3組の参加各国代表チームは時差ボケを直す意味もあって早めに北米(周辺)に集結し、そこで合宿や練習試合を行うはずだ。もちろんA組は会場が東京ドームなので、練習環境の整った日本に、参加各国が集まって来る。
_
但し、オーストラリア(豪州)は例外である。豪州代表はメキシコシティで開催される第1R B組に属するが、北米に行く途中日本に立ち寄って、2009年2月24~25日に、日本代表(サムライJAPAN)と2試合の対外練習試合(壮行試合、強化試合)をすることになっている(NPB Web 2009年「2009 WORLD BASEBALL CLASSIC 日本代表チーム 主なスケジュール」 < http://www.npb.or.jp/wbc/2009schedule_japan.html
> )。
日本は第1Rの開催国なので、WBC使用球の調達は容易なはずで、したがってこの豪州戦2試合では当然、その使用球が使われるはずだ(しかも国際試合なので、審判の半分は当然、外国人の国際審判ということになり、日本代表はその判定に慣れることもできる)。
おそらく豪州代表は時差ボケを直したいので、日本での試合はこの2試合だけにしてさっさと北米に移動し、現地で次の練習試合に臨むだろう。
_
サムライJAPANがWBC開催前に外国のA代表と行う強化試合(壮行試合)はこの2試合だけだ。あとは、2月28日~3月1日に、西武、巨人との練習試合を行って最終調整をし、3月5日からのWBC本番に臨む。
そうすると、韓国代表はたとえ日本で合宿をしても、練習試合の相手に困ることになる。台湾代表や中国代表と練習試合をするテもないわけではないが、台湾、中国にしてみれば、数日後に本番で戦う相手にわざわざ自分の手の内を見せるのは損なので、韓国との練習試合に応じるとは思えない(とくに、台湾人はこのように考える傾向が強く、2008年3月に台湾、韓国など世界8か国が参加して台湾で開催された北京五輪野球世界最終予選の前、台湾入りした韓国代表が練習試合を申し込んだ際にも、台湾代表はその申し出を断っている。朝鮮日報日本語版2008年2月25日付「北京五輪野球:台湾、韓国との練習試合を拒否」 < http://www.chosunonline.com/article/20080225000011
> )。
_
豪州、日本、台湾、中国のA代表と対戦できないとすると、韓国代表にとって望みうるある程度強い相手は、日本各地でキャンプ中の日本のプロ野球チームしかない。弱い相手、たとえば代表選手を除く「韓国プロ野球選抜」などと戦っても、(韓国球界は選手層が薄く、代表候補選手以外はレベルが低いので)弱すぎて練習にならないからだ。
このことは、W杯サッカー地区予選に臨む日本代表の壮行試合(強化試合)の相手が常に外国のA代表であることを想起すれば、容易に理解できよう(たとえば、ふだん同じチームでプレーしていない韓国代表の二塁手と遊撃手がダブルプレーの実戦テストをしようとしても、相手が弱すぎて一塁走者を出せなければ、テストできない)。
ところが、サムライJAPANの合宿が始まる2009年2月15日以降は、日本プロ野球の球団でキャンプ中の選手たちは全員WBCに出ない選手ばかりなので、各球団はWBC使用球を使う必要はない。したがって、韓国代表チームは日本のプロ野球チームと練習試合をやっても、WBC使用球を使って実戦経験を積むことができない恐れがある。
_
どうやら韓国は事前にこのことに気付いたようで、2009年WBC韓国代表を2月16~28日、ハワイに送り込んで合宿させることにした。場所が米国内のハワイならMLBで使われているWBC使用球(米ローリングス社製)もいくらでも手にはいるし、それを使って地元のアマチュアチームなどを相手に(相手が弱すぎて不十分ながらも)練習試合ができる。
_
【MLB30球団のすべてとマイナーリーグチームの大半は2~3月には北米でキャンプ、オープン戦を行う。だから、韓国代表チームもいっそのこと北米で合宿すれば練習試合の相手には困らないが、北米から第1R A組開催地の東京に移動すると、本番直前に時差ボケになってしまうので、移動距離すなわち時差が比較的短くて済むハワイを選んだのだろう。】
_
【2009年2月28日~3月3日、巨人と西武は東京ドームで、A組の4か国の代表と1試合ずつ、練習試合の相手を務めることになっている。韓国代表は3月2日に西武、3日に巨人と(おそらくWBC使用球を使って)試合をする。しかし、野球の場合、この種の練習試合が2試合では足りないことは、星野JAPAN 1.1の北京五輪本大会での結果を見れば明らかだ。星野JAPAN 1.1の稲葉篤紀外野手(日本ハム)は事前にそう言っていた(小誌2008年8月31日「●3当2落」 < http://www.akashic-record.com/y2008/hjlost.html#02
> 、日刊ゲンダイWeb版2008年8月6日「●ぶっつけ本番に選手の戸惑い」 < http://gendai.net/?m=view&g=sports&c=040&no=30362
> )。】
_
●興行的成功を保証?●
2009年WBCの開催国は5つあり、それは、第1Rの開催国(地域)4か国と、第2R以降の開催国、米国だ。
1998年長野五輪におけるノルディックスキー・ジャンプ(個人、団体)における「日の丸飛行隊」の優勝を思い出せば明らかなように、スポーツの国際大会は、地元つまり開催国の選手が活躍すれば盛り上がる。逆に、日本勢のメダルが銅メダル1個だけに終わった2007年世界陸上競技選手権・大阪大会のように地元勢が成績不振だと、興行的にも悲惨な結果に終わり、そういう大会があったことすら地元の人々の記憶に残らない。
_
2009年現在、MLBの球団本拠地になっている球場の大半は天然芝球場で、かつ、外野フェンスの形が左右均等でなく、いびつである。なかにはフェンスの壁面が複雑に切れ込んでいるものまである。これは、いつも本拠地でプレーしているホーム(地元)チームの外野手にとっては、慣れているので、なんでもないが、たまにしかその球場に来ないビジターチームの外野手にとっては、フェンスに当たった打球(クッションボール)のはね返る方向が予測しにくく、守備が難しい。そのため、ビジターの外野手は打球の処理を誤り、二塁打を三塁打にしてしまうなどして、地元チームの打者を余計に進塁させてしまうことが少なくない。
つまり、MLBの各球団は、故意に球場の形をいびつにすることによって、地元チームに有利な環境を作り出し、それによって地元開催の試合を盛り上げようとしているのだ。
_
とすれば、2009年WBCでも、このような「ホームアドバンテージ」は当然演出されると考えなければならない。
_
もしも可能なら、ローリングス社が上記の開催国5か国にWBC使用球をすみやかに潤沢に供給する一方で(共同通信2009年1月17日付「藤川、自主トレは『WBC使用球だけで』」 < http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20090117017.html
> )、他の参加国にはなかなか供給しない、というのがいちばん有効な演出だ。
しかし、ローリングス社製のボールは米国内で無尽蔵に出回っているので、さすがにこのテは使えない(中央日報日本語版2009年2月9日「金広鉉『松坂投手?…公認球に慣れるのが先』」 < http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=111075&servcode=600§code=620
> )。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
(ホームページランキング とは別に)
この記事がよい(悪い)と思ったら
「追伸」のずっと下をクリックして「score!」ページで3段階評価を
お陰様で連続ランク入り
最新ランキングは投票後にWebで
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●ナベツネJAPAN●
筆者は、80%の自信をもって、以下のように予言(でなくて科学的に予測)する:
_
「2009年WBC決勝では、日本と米国が対戦し、韓国はかなり早い段階で敗退する」と。
_
なんらかの手違いが起きて日米が準決勝で対戦してしまう可能性もないとは言えない。
第2R 1組で日本が1位、同2組で米国が1位になれば両国は決勝まで当たらないが、そうならない場合もないとは言えないので、筆者の予測としては、80%の確率で上記の「」内のことが起きる、ということにしたい。
_
おそらく、いまナベツネは、「オレはここまでの根回しをやったんだ」「日本が決勝に進出したら、その最大の功労者はオレだ」という自負を抱いているだろう。
_
つまり、裏側のすべてを知っている彼の目から見ると、2009年WBC日本代表の監督は「だれがやっても同じ」なのだ。だからこそ、彼は自分の気に入った人物(2008年8~9月の段階では星野)を、WBCの代表監督にしようとしたのだ。おそらく、ナベツネは
_
「オレが日本が準優勝以上できるようにしたんだから、だれを監督にしようとオレの勝手だろ」
_
と思ったのだろう。そうとでも考えないと、2008年8~9月の、WBC日本代表監督人事をめぐるナベツネと星野の発言は説明が付かない。
_
もちろん、ナベツネは耄碌などしていない。あの吾人は、殺されても死なないぐらいに、心身ともに矍鑠(かくしゃく)としているだろう。
(^^;)
「韓国人のチョン・モンジュン(鄭夢準)国際サッカー連盟(FIFA)副会長が愛国心を発揮してあの手この手で、韓国が2002年W杯サッカー本大会などの国際大会で(実力以上の)好成績を上げられるように工作しているのだから、日本人のナベツネも、シドニー五輪野球日本代表編成における『妨害工作』で日本国内にすっかりおなじみとなった、あの底意地の悪いウラ工作能力を国際舞台で発揮して、日本が国際大会で勝てるようにすれば……」などと前々から筆者は夢想していた(小誌2006年5月8日「韓国1勝、もう確定~06年W杯サッカー壮行試合の謎」 < http://www.akashic-record.com/y2006/kr1w.html
> )。
_
ナベツネもやっと(五輪で何度も失敗して「高い授業料」を支払った末に)国際スポーツビジネスの基本を(悪い意味で)マスターしたらしい。
期待はしていたが、しかし、まさかそんな「邪悪な」ことがほんとうに実現するとは思っていなかったので、筆者はいま、複雑な心境だ。
(>_<;)
【ナベツネは大相撲の横綱審議委員を務めたこともあるが、たとえ大相撲の歴史に残る名勝負のいくつかが八百長だったと証明されても、べつに驚かないだろう。】
_
願わくば、今回の小誌記事が広く読まれないように希望する。この記事が日韓で広く読まれると、日本が準優勝以上の成績を上げても日本国民は素直に喜べないし、韓国からは「誤審で勝った!」などとイチャモンが付けられ、2002年W杯サッカー本大会のときとまったく逆のことが起きる恐れがあるからだ。
_
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
WBC新ルールの謎[1/2]:週刊アカシックレコード090223
■WBC新ルールの謎~週刊アカシックレコード090223■
2009年のワールドベースボールクラシック(WBC)のシステムは、2006年のそれと違って、日米に有利なように(両国が決勝で対戦するように)できている。
_
【引き続き大量得票(ヱスビー食品、都築電気)】
前々回の記事「70年周期説~シリーズ『究極の解決策』(4)」( < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> )は配信直後の48時間に10票頂いたのみならず、前回記事配信前後の48時間にも約10票頂きました。やはり「ノーベル経済学賞受賞者と靖国神社の歴史認識が同じ」といった事実に対する読者の方々の衝撃が強かったということでしょうか。
ご投票有り難うございました。
m(_ _)m
福井医大4、図研6、三興メイビス(旧三興プログレス、伊藤忠グループ、中露越貿易)、富士通、コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)、日本IBM、東洋ビジネスエンジニアリング、ヱスビー食品、都築電気(SI)2……小誌Web版にご投票下さった方のドメインは(一般の個人サイトと違って)職場(大学)が多く、海外にまでおよんでいます。皆様、有り難うございました。とくに福井医大、図研、都築電気からは複数のご投票、有り難うございました。
「ホームページランキング」はこのページ < http://www.akashic-record.com/
> のいちばん上の行をクリックしてご参照下さい。
m(_ _)m
【怪我人を想定しない布陣?】
2009年ワールドベースボールクラシック(WBC)日本代表の候補選手(宮崎合宿参加選手)は33人でしたが、最終的に28人に絞られました(スポーツナビ 2009年2月22日「侍ジャパンが巨人に連勝 強化試合帯同の28名が決定 WBC」 <
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/jpn/headlines/20090222-00000018-spnavi-base.html
> )。
が、そもそも33人の合宿参加選手のなかには守備の難しい二塁手と遊撃手(二遊間)を守れる選手がたった4人(岩村明憲、中島裕之、片岡易之、川崎宗則)しかおらず、この4人から1人怪我人が出ると、二遊間の控えはたった1人になって、たちまち内野陣は「首の皮一枚」の危機に瀕します。
プロの遊撃手が務まる選手は一塁手と三塁手もこなせるので、一塁手、三塁手に怪我人が出てもさほど心配する必要はありません。つまり、三塁手に怪我人が出た場合でも、補充すべきは遊撃手なのです。
アテネ五輪野球アジア地区予選(2003年11月)の日本代表(長嶋茂雄監督)では、二遊間を守れる選手は5人(二岡智宏、宮本慎也、井端弘和、松井稼頭央、木村拓也)、2006年WBC日本代表(王貞治監督)でも同じく5人(岩村、川崎、宮本、今江敏晃、西岡剛)、北京五輪野球日本代表(星野仙一監督)では6人(荒木雅博、中島、宮本、西岡、川崎、森野将彦)でした。
原監督はあとから(あわてて?)二遊間を守れる選手2人(西岡、田中賢介)を含む9人を一次登録選手に追加しましたが、この9人は合宿に参加しません(共同通信2009年1月20日「西岡、岡島、福地ら“予備登録” WBC1次登録選手発表」 < http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20090120027.html
> )。
なんで二遊間を守れる選手を4人しか合宿に呼ばないのか。米国で行われる第2ラウンド(R)初戦でその4人のうち1人が怪我をしたらどうするのか。補充される内野手(西岡か田中)は急遽日本を発って時差ボケで(第2R第2戦には間に合わずに?)代表チームに合流するうえ、ろくに連携プレーの練習もしていない相手と二遊間コンビを組まされることになるのに、それでいいのか。そもそもあとから加えた9人をなぜ最初から選ばなかったのか…………この点を見る限り、原監督の代表監督としての采配は心配です。
(>_<;)
【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
> )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照のうえ、ご判断下さい。小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありませんが、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
_
【ご注意】
小誌へのご意見、投書は、投稿者氏名等の個人情報を伏せたうえで、小誌上で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承下さいませ。本メールマガジンは筆者(佐々木敏)のサポートスタッフにより運営されており、本号は創刊第295号です。
本マガジンの送信を停止(開始)するにはこちら↓をご利用下さい。
http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
送信先アドレスを変更する場合もこちら↑でできます。お手数ですが、旧アドレスの「解除」、新アドレスの「登録」という2つの操作をお願い致します。
_
_
■WBC新ルールの謎~2009年WBC■
2009年のワールドベースボールクラシック(WBC)のシステムは、2006年のそれと違って、日米に有利なように(両国が決勝で対戦するように)できている。
_
【小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> 】
【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> 】
【小誌2009年1月8日「70年周期説~シリーズ「究極の解決策」(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> 】
【前回「逆ネズミ講~シリーズ「究極の解決策」(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/revers.html#02
> 】
_
_
日本のほとんどの野球ファンはご記憶だろう、2008年北京五輪野球で、星野仙一監督率いる日本代表(小誌の呼称では「星野JAPAN 1.1」)が銅メダルも取れずに惨敗したあと、渡辺(渡邉)恒雄・読売新聞グループ本社会長(ナベツネ)が、その星野を2009年のワールドベースボールクラシック(WBC)日本代表監督にも続けて任命しようと考え「星野続投論」を唱えたことを(小誌2008年8月31日「星野続投反対!!~シリーズ『北京五輪』(4)」 < http://www.akashic-record.com/y2008/hjlost.html#02
> )。
_
星野JAPAN 1.1は、一部週刊誌が指摘するような星野の采配ミスで負けたのではなく、練習試合の質と量の不足で負けた、と筆者は判断しているが(小誌2008年8月31日「●3当2落」 < http://www.akashic-record.com/y2008/hjlost.html#02
> )、いずれにせよ、北京五輪で失敗した星野を、WBC日本代表監督として「続投」させ、それでまた日本代表が満足な成績を上げられなかったら、監督を引き受けた星野も、その星野を監督に強く推したナベツネも大恥をかくことは間違いない。
_
2009年WBCで日本が満足な成績を上げられると決まっているわけでもないのに、2008年9月頃、ナベツネが星野を推す発言をし、それに対して星野がまんざらでもない発言をしていたのを聞いたとき、筆者は、2人とも耄碌(もうろく)してまともな判断ができなくなったのか、と疑った(小誌2008年8月31日「星野続投反対!!~シリーズ『北京五輪』(4)」 < http://www.akashic-record.com/y2008/hjlost.html#02
> )。
_
しかし、その後筆者は考え直した。
ほんとうに2人は耄碌したのだろうか。とくに、80代(1926年生まれ)のナベツネよりはるかに若い、60代(1947年生まれ)の星野が、そう簡単に耄碌するだろうか。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
2009年以降、北朝鮮は豹変する
↓
http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/angel/okehaz.html#mail
>
_
●読売は主催者●
クイズ。
「2009年に開催される第2回WBCの主催者をすべて挙げよ」
_
米国の野球通ならこう答えるだろう、
「米大リーグ機構(MLB)とMLB選手会である」と。
_
しかし、実はまだいる。それは、WBC第1ラウンド(R)開催各国の主催者(厳密に言うと興行スポンサー)である。第1Rは東京、メキシコシティ、トロント、サンファンで開催されるため、日本、メキシコ、カナダ、プエルトリコの4か国(地域)は、第2R以降を開催する米国とともに開催国であり、各開催国で興行を仕切る団体は特別な地位にある。日本の場合、それは読売新聞社だ。
_
つまり、WBCの事実上の主催者はMLB、MLB選手会、および読売など第1R開催各国の団体なのだ。
_
ちょっとおかしくないだろうか。
米国側の主催者は、MLB、およびその支配下選手の労働組合という「特殊法人」(公益法人?)なのに、日本側の主催者が、日本プロ野球組織(日本野球機構、NPB)ではなくて、読売新聞社などという、株式の上場すらしていない一民間企業だからだ。
_
読売は2005年以降毎年、日韓台中の国内リーグ優勝チームを集めて行われている「アジアシリーズ」(NPB Web 2008年「アジアシリーズ2008」 < http://asia.npb.or.jp/summary/
> )の主催者(厳密にはスポンサー)の一員であり、同社の幹部は優勝チームなどを表彰する閉会式のプレゼンターとして出て来るので、国際大会の(事実上の)主催者になるのは珍しくない。
_
【2005年11月13日、第1回アジアシリーズ閉会式には、読売巨人軍オーナーでもある滝鼻卓雄・読売新聞東京本社会長が登場し、優勝チームの千葉ロッテマリーンズを表彰したため、観客席を埋め尽くしていたロッテファンが「ウソだろ」と言わんばかりにどよめいた。当時、東京ドームで取材中、筆者はこのどよめきを目撃したが、1球団のオーナーがライバル関係にある他球団を表彰するのは、どう考えてもおかしい。】
_
しかし、WBCにおけるMLBのパートナーがNPBでなく、新聞社であるという事実に違和感を抱くのは、筆者だけではあるまい。
_
読売がWBCの事実上の主催者になることができたのは、第1回WBCの開催前、2004~2005年頃、NPBが大会収益の分配率などで難色を示したため、「野球大国である日本が参加しなければWBCの権威がなくなる」と恐れたMLBがNPBに影響力を持つ黒幕、すなわちナベツネに頭を下げたことにある、などと噂されているが、筆者はまだ確認していない(但し、2005年3月に第1回WBC開催を目論んでいたMLBの計画が、日本の反対でいったん挫折し、第1回が2006年3月まで延期されたのは事実である。読売新聞2004年8月11日付20面「野球再生・大リーグビジネス(5) スーパーW杯構想」)。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
かつての上司を逮捕せよ!?
↓
http://www.akashic-record.com/oddmen/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/oddmen/okehaz.html#mail
>
【NHKで絶賛】 < http://www.nhk.or.jp/book/review/review/2004_b_0704.html
>
_
●国際スポーツビジネスの洗礼●
読売は、傘下に日本プロ野球界最大の人気球団、巨人軍(読売ジャイアンツ)を持っていることを背景に、NPBを牛耳って来た。2000年のシドニー五輪野球にプロ野球選手の参加が認められたとき、読売は、そのシドニー五輪野球日本代表チームが巨人を上回る人気チームになることを恐れたのだろう。NPB傘下の球団のうち、とくに読売が影響力を行使しやすいセントラル・リーグの各球団が一流選手を五輪代表に出せないよう、必死になって妨害した。このため、当時プロ・アマ混成の日本代表を率いた大田垣耕造監督(東芝)が熱望した古田敦也捕手(当時ヤクルトスワローズ)の代表入りが実現しなかった(全日本野球会議Web 2000年「オリンピックシドニー大会」 < http://www.japan-baseball.jp/nationalteam/2000/index.html
> )。
_
しかし、その結果として、日本が五輪野球史上初めてメダルをのがし4位に終わると、読売に世論の非難が殺到し、読売は態度を変える。今後は、五輪などの国際大会の日本代表チームに、読売の息のかかった監督を送り込み、日本代表チームの人気を読売や巨人のために利用しようと考えたのだ。だから、2004年アテネ五輪野球日本代表監督は巨人OBの長嶋茂雄・元巨人監督、2006年WBC日本代表監督も巨人OBの王貞治・福岡ソフトバンクホークス監督(当時)で、どちらの代表チームでも選手は全員プロの一流選手だった。
_
つまり、2004年から、日本球界は、最高レベルの選手のみで編成された「A代表」を国際大会に送り込むという、サッカーの世界では何十年も前から行われている常識に、ようやくめざめたのだ。
_
他方、米国球界がめざめるのはもっとあとだ。
2000年シドニー五輪でも、2004年アテネ五輪でも(2008年北京五輪でも)、MLBは(ドーピング検査を恐れて?)メジャーリーガーの一流選手を五輪代表チームに参加させなかった(代表チームは、MLB傘下のマイナーリーグチームの選手のみで構成された)。
_
このため、MLBにとっては、2006年WBCが、一流選手で代表チームを編成して初めて臨む国際大会だった。
だから、MLBは、米国代表をどのように編成して、どのように戦えばいいか、まるでわかっていなかった。ただテキトーに強そうな選手を集めて代表チームを編成すれば、そこそこ勝てるだろう、と安易に考えていた。
その証拠に、第1R B組の「米国対南アフリカ」戦で、米国代表監督のバック・マルティネスはまったく緊張感のない態度をとった。なんと試合の途中から采配をコーチに任せ、監督自身は米国TV局の実況放送席に上がり込んで、ゲスト解説を始めたのだ(2006年3月14日放送のJSports『WBC米国対韓国』における実況アナウンサー・島村俊治のコメント)。
結果は「17-0」で五回コールド勝ちだったとはいえ、国際大会で指揮官がこんなに油断していては、厳しい短期決戦を勝ち抜けるはずはない。この度を超した油断は選手にも伝染しており、ケン・グリフィーJr.外野手(当時MLBシンシティ・レッズ)などは息子をバットボーイとしてベンチ入りさせ「家族団欒」を楽しんでいた(島村前掲コメント)。「日の丸を背負う重圧」を感じながら北京五輪野球アジア地区予選に臨んだ日本代表(小誌の呼称では「星野JAPAN 1.0」)とは対照的だ。
_
【2007年12月1日に台湾の台中インターコンチネンタル球場で開催されたあのアジア地区予選の初戦、星野JAPAN 1.0は格下のフィリピンを相手に「10-0」で七回コールド勝ちしたが、日本のサブロー(大村三郎)外野手(ロッテ)はヒットで出塁した五回裏、油断して牽制球で刺された。試合後、日本の宮本慎也主将(東京ヤクルトスワローズ)はサブローの緊張感のなさを厳しく叱責し、チーム全体を引き締めた。
この「喝」が利いて、翌2日の韓国戦ではサブローは同点打を打つなど活躍し、日本は韓国側の卑怯な「偽装スタメン」作戦に苦しみながらも韓国に勝つことができた(小誌2008年8月31日「●偽装スタメンの背景」 < http://www.akashic-record.com/y2008/hjlost.html#02
> 、2008年7月8日放送のNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』「チームは、“背中”と“口”で引っ張る プロ野球選手・宮本慎也」 < http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080708/index.html
> )。】
_
その後米国は第2R 1組に進んだものの、初戦の日本戦では、塁審が認めた日本の決勝点を、マルティネス監督の抗議を受けたボブ・デービッドソン球審が取り消した「疑惑の判定」のお陰でかろうじて勝ったのを始め、苦戦の連続だった(朝鮮日報日本語版2006年3月13日付「『明らかな誤審』に救われた米国」 <
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/13/20060313000035.html
> )。
米国は日本戦に続く韓国戦、メキシコ戦に連敗し、勝率では日本、メキシコと並んで2位になったが、失点率で日本を下回り、結局決勝トーナメント(T)に進めなかった。
_
米国が国際大会にいかに不慣れだったかを如実に示す証拠は、アレックス・ロドリゲス(A・ロッド)三塁手(MLBニューヨーク・ヤンキース)を米国代表に入れたことだ。
彼は所属球団では四番打者であり、年間40本前後の本塁打を放つ「大砲」(ホームランバッター)で、米国籍を持っているが、親がドミニカ共和国出身であるため、WBCのルールでは同共和国代表として出場することも可能だった。
_
【カリブ海には、旧英国領のドミニカ国と、旧スペイン領で野球の盛んなドミニカ共和国とがあるが、ここでいう「ドミニカ」はすべて後者である。】
_
マルティネスは、A・ロッドを重要な戦力と考え、米国代表に加えた。しかし、A・ロッドは2006年WBCでは大して活躍できなかった。6試合に「主砲」(打順は四番、おもな守備位置は指名打者、DH)として出場したのに、1本の本塁打も打てず、米国敗退の一因となった。
_
なぜこんなことになったのかと言えば、米国が国際大会と国内リーグの違いを知らなかったことに尽きる。
日米のプロ野球で年間何十本も本塁打を打つような「大砲」であれば、韓国、メキシコ、キューバの代表チームの投手陣など、自国の基準では二流選手か「一・五流選手」にすぎない選手が多いため、「通常は」さほど恐れることはない。
そんなレベルの投手が相手チームの先発投手として出て来ても、(1試合に3~4打席対戦するとして)3試合10打席ぐらい対戦すれば、その間に球筋が読めるようになり、10打数3安打、つまり3割ぐらいの確率でヒットを打つことは十分可能だし、その3本のなかに本塁打が含まれることもありうる。
が、国際大会ではほとんどの場合、同じ投手とは1試合、3打席以下、最悪の場合は1打席しか対戦しない。つまり、球筋が読めるようになる前に、大会は終わってしまうのだ。
このため、一流の打者が二流の投手を打ちあぐねる、などという「番狂わせ」が頻繁に起こる。だから、たいていの国際大会の試合は投手戦になり、大砲が額面どおり本塁打を量産することはほとんどない。
_
国際大会で勝つには、本塁打は打てなくても出塁率が高く、少ないチャンスを確実に活かせる機動力(盗塁、バント、ヒットエンドラン)を使える選手と、そうやって取った少ない点数を確実に守り切れる投手力と守備力を持つことが、必要かつ十分なのだ。
したがって、日米のプロ野球の1軍(メジャーリーグ)ではほとんど通用しないレベルの二流選手ばかりをそろえた代表チームでも、事前の合宿や練習試合や、国際審判(のストライクゾーン)への対策がきちんとできていれば、一流選手をそろえた強豪国の代表チームに勝つことができる(その典型が、2006年WBCで米国に勝ち、2008年北京五輪本大会で優勝した韓国)。
2006年WBCでは、A・ロッドは守備力に問題があってDHにまわされ、機動力もあまり使えず、韓国戦やメキシコ戦の勝負どころではほとんど打てなかった。つまり、いちばん国際試合に向かないタイプの選手だったのだ。
_
そのA・ロッドが、2009年WBC代表候補選手のリストにもはいっている…………但し、こんどは米国代表ではなくドミニカ代表の候補だ。
つまり、前回A・ロッドを主砲として必要としていた米国は、こんどは一転して「要らない」と言った(米国代表にはいれと説得せず、本人の意志に任せた?)のだ。
_
この米国の豹変ぶりに、「いい意味でも悪い意味でも、米国は国際スポーツビジネスとしての野球にめざめたのだ」と筆者は感じた。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
警察小説・刑事ドラマ史上、初
↓
http://www.akashic-record.com/fort/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
TEL/FAXで宅配(本体\1800+α) → < http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/01.htm
>
_
●めざめた米国●
「いい意味」とは、米国が国際大会の正しい戦い方を悟ったという意味だ。
2006年の失敗に懲りた米国は、2009年WBC米国代表監督には、デーブ(デービッド)・ジョンソンを選んだ。彼は、2004年アテネ五輪野球ではオランダ代表監督、2008年北京五輪野球では米国代表監督を務めており、国際大会の経験が豊富だ。五輪を知る彼なら、間違っても国際試合の最中に放送席に上がり込んだりはしない。
_
「悪い意味」とは、「国際大会の成績は、実力だけでは決まらない」という、国際サッカービジネス関係者のあいだでは周知の事実に、ようやくMLBの米国人経営者たちも気付いた、という意味だ。
_
たとえば、2002年ワールドカップ(W杯)サッカー本大会で韓国がベスト4にはいれたのは、実力によるのではなく、韓国有利の「誤審」が相次いだお陰である(最初の誤審が生まれる「韓国対ポルトガル」戦の前日、2002年6月13日に配信された小誌の予測記事「●いまこそ『奥の手』を~審判に『期待』」 < http://www.akashic-record.com/y2002/wcup.html#04referee
> を参照)。
また、W杯などの国際大会で出場チームの成績を左右する、一次(予選)リーグ(L)の組分け抽選が厳正に、公正中立に行われていないことは、過去のW杯や五輪の本大会や地区予選を見ればわかる(小誌2002年5月28日「組分け抽選の不正」 < http://www.akashic-record.com/y2002/wcup.html#02
> を参照)。
_
国際大会で好成績を上げるには、自国を強くするだけでは不十分だ。ライバル国を不利な状況に置き、あるいは弱くする必要があるのだ。米国は2006年WBCでは、デービッドソンに頼んで急遽「誤審」をしてもらって日本戦に勝ちはしたが、その程度の場当たり的な策では、韓国やキューバのように国家的威信を賭けて準備して来る国には到底勝てない。
_
●ドミニカ潰し?●
WBCはMLBのシーズン開幕直前の3月に開催される。このため、WBCに出場するメジャーリーガーの選手は、その間、所属チームのキャンプやオープン戦に参加できなくなる。これは、シーズンに臨むうえで明らかにマイナスだ。
_
そこで、各国の代表候補選手に選ばれてもWBCへの出場を辞退する選手が出て来る。
たとえば、2009年WBC日本代表一次登録メンバーの候補に選ばれていた斎藤隆投手がそうだ。彼は、2008年までMLBナショナル・リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属していたが、2009年にはいってから、MLBアメリカン・リーグのボストン・レッドソックスに移籍することが決まった。
移籍すると、監督も投手コーチも捕手も変わるから、斎藤は時間をかけて彼らとコミュニケーションをとって、チームの方針を確認したほうがいい。とくに、いままでほとんど対戦したことのないア・リーグの打者の攻略法を、斎藤はコーチや捕手と一緒に時間をかけて研究しなければなるまい。
このため、斎藤は、レッドソックス球団幹部と話し合った末に日本代表を辞退することに決める(読売新聞Web版2009年1月14日「レッドソックス・斎藤隆、WBC辞退」 < http://www.yomiuri.co.jp/sports/wbc/2009/news/20090114-OYT1T00853.htm
> )。
_
これは、ある意味で当然のことだ。斎藤の所得の大部分は所属球団から支払われる年俸であって、WBCのギャラや賞金ではないからだ。だから、球団幹部も、移籍1年目の斎藤を十分活躍させてあげたいという気持ちから、WBC出場辞退をすすめだろう。
_
しかし、すべてそうなのだろうか。
WBCの各国代表候補に選ばれながら(あるいは、代表レベルの実力を持ちながら候補に選ばれる前に)出場辞退を決めたメジャーリーガーのすべてが、自分自身や所属球団のためだけに辞退して(辞退させられて)いるのだろうか。
_
MLBには30球団あるが、そのうち29球団の本拠地は米国にある。したがって当然、球団オーナーの大半は米国人であり、彼らは米国に対して愛国心を持っている。彼らオーナー、あるいはその意を受けたゼネラルマネージャー(GM)が、WBCで米国を優勝させるため、という「悪意」に基づいて、自分の球団に所属する、米国のライバルになりそうな強豪国出身の選手に、WBCに出るべきでないという「助言」を与えることは可能だ。
_
そういう被害を受けた疑いがもっとも濃厚な国が、ドミニカだ。
2009年1月に発表されたドミニカ代表一次候補選手のリストには、MLBで年間30本前後かそれ以上の本塁打を毎年打っている大砲がずらっと並んだ:
_
アレックス・ロドリゲス(A・ロッド)三塁手(ヤンキース)
デービッド・オルティーズ一塁手(DH)(レッドソックス)
アルフォンソ・ソリアーノ外野手(MLBシカゴ・カブス)
ハンリー・ラミレス遊撃手(MLBフロリダ・マーリンズ)
アラミス・ラミレス三塁手(カブス)
_
ミゲル・テハダ遊撃手(MLBヒューストン・アストロズ)
ホセ・レイエス遊撃手兼二塁手(MLBニューヨーク・メッツ)
カルロス・ペーニャ一塁手(MLBタンパベイ・レイズ)
エイドリアン・ベルトレ三塁手(MLBシアトル・マリナーズ)
_
アルバート・プホルス一塁手(MLBセントルイス・カージナルス)
ヴラジミール・ゲレロ外野手(MLBロサンゼルス・エンゼルス)
_
しかし、このうち最後の2人は故障持ち、最初の5人は守備がうまくないことで定評のある選手だ。オルティーズは、レッドソックスを2008年のプレーオフ出場に導いた「主砲」だが、近年シーズン中はDHばかりでほとんど守備をしていないので、1つしかないDHのポジションは彼が取るだろう。そうすると、どうしても守備のうまくない5人のうちのだれかが守備に就くことになる。しかし、ソリアーノは二塁手としての守備がへたくそすぎて外野手にコンバートされた選手で、元々どこを守っても守備はうまくないし、ハンリー・ラミレスは毎年30本前後の本塁打を打つものの、それと同じぐらいの数のエラー(失策)をする。
_
国際大会は短期決戦なので、勝負どころでのエラーが大きく影響する。その重大性は、2008年北京五輪野球決勝Tで失策を繰り返したG・G佐藤外野手(埼玉西武ライオンズ)を思い出せば十分だろう。彼のエラーも一因となって、日本はメダルをのがしたのだから。
_
それでいて、このドミニカのリストには、MLBで最多勝や最優秀防御率のタイトルを争うような好投手がほとんどはいっていない。米スポーツ専門TV局ESPNは、2009年1月時点における各国の代表候補選手を分析し、日本の投手力を最高、ドミニカの投手力を最低に近いと評価した(all about 2009年1月26日「瀬戸口仁:ドミニカ強烈…WBC一次登録メンバー徹底分析」 < http://focus.allabout.co.jp/contents/focus_closeup_c/baseball/CU20090126A/index/
> )。
_
どうもドミニカは(米国人オーナーたちの陰謀によって?)国際大会に必要な好投手や守備のうまい野手などを奪われ、代わりに守備の下手な大砲を集中的に押し付けられたように見えるのだ。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
恥を知れ、ぬすっとブロガー
小誌記事をコピペすることは違法です
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
【ちなみに、2008年北京五輪野球韓国代表の四番打者で、五輪本大会準決勝の日本戦で決勝本塁打を放ったイ・スンヨプ(李承ヨプ)一塁手(巨人)は、2009年WBCの出場を辞退する意向を表明している(毎日新聞Web版2008年11月10日「巨人:イ・スンヨプがWBC辞退の意向」 < http://mainichi.jp/enta/sports/baseball/pro/news/20081110k0000m050065000c.html
> )。この発言が、純粋の本人の意志によるものなのか、それとも、だれかの差し金なのかは不明だが、これによって2009年WBC韓国代表が弱くなったことは間違いない(中央日報日本語版2008年12月27日付「WBC 金寅植監督『李承ヨプ・朴賛浩を最後まで待つ』」 < http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=109334&servcode=600§code=620
> )。】
_
【李承ヨプが辞退したため、2009年WBC韓国代表チームで数少ない「海外組」の中心選手になりそうなチュ・シンス(秋信守)外野手(MLBクリーブランド・インディアンズ)にはチームリーダーとしての役割が期待されている。彼はMLBで2008年シーズン「打率.309、14本塁打、66打点」と活躍したので、当然だ。しかし、インディアンズ球団は彼のWBC出場について「韓国代表チームの合宿に参加しない(チーム合流は3月1日の東京入り後)」「外野手としてプレーできるのは(各ラウンド)1試合だけ」という条件を付けられた(朝鮮日報日本語版2009年2月4日付「祖国もチームもあきらめられない(下)」 < http://www.chosunonline.com/article/20090204000036
> )。
いくらなんでもこれは「やりすぎ」だろう。これは、インディアンズ球団が韓国代表監督の采配に介入した、ということだ(前者の条件は最終的に秋信守が拒否し、彼は合宿に参加した)。
第1R A組は東京ドームで行われるので、外野手が堅い人工芝の上でダイビングキャッチをして怪我をしたら、球団としては困る。だから、第1Rで外野守備に制限を付けるのはわからないでもない。しかし、サンディエゴの天然芝球場で行われる第2Rでも「外野守備は1試合だけ」というのは、球団側の要求として異常だ。日本代表候補のイチロー外野手が所属するマリナーズからなんの条件も付けられていないことと比較して考えれば、秋信守の起用法に課されたこの異様な制約は「日米が結託して韓国を弱くしようとした結果」と考えても、あながち邪推とは言えまい。】
_
約1000人いるメジャーリーガーのうち、ドミニカ出身者は100人以上で、しかも一流選手が多いことは米国の野球通にはよく知られている。だから、ドミニカ代表が必要な人選と準備をして臨めば、日米を倒して優勝する可能性はおおいにある。
_
しかし、ドミニカは貧しい国だ。もしそんな国が準決勝で米国を退けて決勝に進出してしまったら、どうなるか。
米国民は決勝戦に関心を失い、TV視聴率は低迷し、関連グッズや入場券の売り上げも伸びず、大会が盛り上がらないことは確実だ。
_
米国にとってもっとも望ましいのは、日米の2大経済大国が決勝で対決することだ。そうすれば、WBCは……いきなり「W杯サッカー並み」とまでは行かないにしても……国際スポーツビジネス界の堂々たる一角を担う存在になろう。
_
だからこそ、(事実上の)主催者には日米の団体や企業がはいっているのだ。これは「日米の日米による日米のための大会」であり、両国の「野望」のためには、ドミニカなど、日米以外の強豪国は早めに敗退してもらう必要がある。その日米の意図は、2009年大会から適用されるルール改正を見ると、もっとよくわかる。
_
_
【次回 < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090224.html
> へ続く。】
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
逆ネズミ講[2/2]:週刊アカシックレコード090205
■逆ネズミ講~週刊アカシックレコード090205■
「資本主義は約70年で破綻する『ネズミ講』である」という説が正しい場合、約70年経っても戦争などでリセットしなければ、ネズミ講は逆回転し、次第に参加者を減らしながら最後まで残る者だけが儲かる「逆ネズミ講」になる。
_
_
【前回 < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090206.html
> から続く。】
_
●逆ネズミ講●
では、逆ネズミ講とはなんだろう。
ネズミ講とは参加者を増やしながら、早く参加した者が儲け続けるシステムであるから、逆ネズミ講とは参加者を追い出すことにほかなるまい。
_
前回述べたように、第二次大戦の際、ドイツが英国とソ連を破壊したあと、米国がドイツと日本を破壊したため、これら5大工業国のうち4つが(一時的に)工業力を失い、工業を中心とする文明世界から排除された。第二次大戦直後の資本主義世界で唯一の先進工業国となった米国は、資本主義銘柄の「配当」を数年間独占し、超大国に成長した。
これは極めて短期間にドラスティックに行われた逆ネズミ講の例と言えなくもないが、米国は第二次大戦後すぐに日本と西欧の旧先進諸国に対して戦後復興援助という名の投資を行ったため、すぐにネズミ講は正常な方向に巻き戻ってしまった。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
恥を知れ、ぬすっとブロガー
小誌記事をコピペすることは違法です
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●新興国を排除?●
そこで考えられるのは、資本主義という銘柄の「配当」を受け取る国の数を減らす方法だ。
たとえば、日本は少子高齢化で人口構造が逆ピラミッド型になりつつあり、年金制度は崩壊の危機に瀕しているため、内需は伸びようがない。日本経済が外需(輸出)依存型の体質から脱却できない理由は、農業やサービス産業の生産性が低くこれらの職場で働く者の所得が少ないことや、大手製造業が輸出で多大な利益を上げてもなかなか従業員の賃金を上げないこともあるが、米国と違って国内の総人口、とくに若年人口が減少しつつあることが最大の要因だ。
2008年9月の米リーマン・ブラザーズ証券(投資銀行)の破綻をきっかけにした金融危機で諸外国が不況に陥ると、輸出に依存していた日本の製造業は一気に苦境に陥った。
_
そこで日本の人口構造を正ピラミッド型に戻すために、外国から若者を「輸入」したらどうか、という考えが出て来るのは時間の問題だろう。幸いに、日本周辺の諸外国には、アニメやマンガなどの日本文化を通じて日本に憧れている若者が大勢いる。これらの国の若者に日本に移住してもらって「日本人になってもらう」のである。つまり、彼らを労働力ではなく、国民として考えるのだ。
_
この「移民政策」による人口構造の逆ピラミッド化防止策は、米国、オーストラリア(豪州)など伝統的に移民立国であった国ではいまも実行されており、米国の人口が先進諸国のなかで唯一増え続けているのは、おもにこのためだ。
_
しかし、そうはいっても、韓国も台湾もいまや生活水準が日本に近づき、その結果として、日本と同様に人口構造の「少子高齢化」が進行しているし、中国は1980年代に始まった人口増加抑制策としての「1人っ子政策」のため、日本よりはるかに貧しいのに、すでに高齢化が始まっている。そんな国々の若者を日本などに移民させてしまったら、送り出す側の国が年寄りばかりになってしまって困るだろう…………などということをまったく考えないのがネズミ講である。
つまり、韓国、中国などの新興諸国を、資本主義世界の繁栄の枠組みから排除し、彼らが若年人口を減らし超高齢化して衰退して行くのを座視するのだ。これがまさに「逆ネズミ講」である。
_
いまのところ、この考えは、日本の支配層の頭の中にはない。現在の日本、とくに永田町・霞が関を支配しているのは、60歳以上の世代だからである。
彼らは第二次大戦の敗戦もしくは敗戦後の貧しい時代の日本で生まれ、思春期には「戦勝国」である米国(の白人)に対する劣等感を感じながら育ったため、その劣等感を処理するために、黒人、韓国・朝鮮人、あるいは外国人全般を見下したり排除したりする傾向が強い。
彼らはおおやけの席では「日本は朝鮮半島を植民地支配した過去の歴史を反省すべきだ」などと言いながら、裏へまわると、自分の娘や孫に向かって「頼むから朝鮮人とは結婚しないでくれ」などと言うことが多い。
しばしば彼らは「外国人が大相撲の横綱になるのはおかしい」とか「最近の大相撲は日本人力士が優勝しないからつまらない」などと愚痴るし、少なくとも2008年の前半までは「黒人が米国の大統領になるはずがない」などと言い張っていた。
_
筆者はこの世代よりだいぶ若いので、米国(の白人)に対する劣等感がほとんどない。だから、なんで「朝鮮人と結婚してはいけない」のかわからないし、なんで「外国人が横綱になってはいけない」のか、なんで「黒人が大統領になるはずがない」のか、さっぱりわからない。理由があったら教えてほしい(米TVドラマ『24』を見慣れている者には、黒人の米国大統領など、べつに珍しくもなんともない)。
_
上記のDも60代だ。この世代が永田町・霞が関を牛耳っている間は、韓国は安心していい。
しかし、「日本でいくら『韓流ブーム』が盛り上がって韓国に観光旅行に行く者が増えても、韓国に移住して韓国人になりたいなどと言う日本人は1人もいないのに、他方、少しでも日本のよさを知った韓国人の若者はぞくぞくと日本にやって来て日本に住み着き、あるいは、日本人になろうとする」という厳然たる事実がある。
韓国政府が四六時中、報道や教育を通じて第二次大戦までの日本による植民地支配の問題を持ち出して国内の反日感情を煽るのは、そうでもしないと、韓国の若者が残らず日本人になってしまう、という恐怖心があるからであって、べつに日本の過去の植民地支配が邪悪だったからではない(したがって、過去の問題で日本が韓国に謝罪することは、まったく意味がない)。
_
1990年代以降、日本の少子高齢化で学生不足に陥ることを懸念し始めた日本の私立大学は、諸外国から留学生を集めて不足する学生を補おうと考え、立命館アジア太平洋大学など、留学生受け入れや国際交流を主たる目的とする分校、学部、学科や、留学生受け入れ機関などを次々に新設した。
_
これを見て韓国の支配層は震え上がったに違いない。手をこまねいていれば、韓国の大学入試に落ちた韓国の18歳の若者はみんな日本の大学に行ってしまうかもしれないからだ。
韓国の大学入試制度では、受験生は一生に1回、ただ1つの大学の、ただ1つの学部(学科)しか受験できず、「浪人」も「すべり止め」も認められていない。このため、韓国の高校3年生が日本の大学事情を知れば、韓国の大学受験に失敗したあと、日本への留学を考えるだろう。彼らが18歳か19歳で日本に行って、そこで2~4年暮らすとなると、日本で日本人と恋愛して結婚してしまう可能性が高い。そうなったら、彼らはもう韓国には帰って来ない。そして、そういう者が大勢出てくれば、韓国は滅びるのである(小誌2007年4月23日「●在日と韓国の終焉」 < http://www.akashic-record.com/y2007/skimgc.html#01
> )。
_
以後、韓国は狂ったように大学を造りまくる。1980年代まで30%前後だった韓国の大学進学率は、21世紀初頭には80%を超え、日本(49%)よりも米国(63%)よりも高くなったが、これは韓国の教育水準の高さを意味しない(朝鮮日報日本語版2004年8月31日付「大学の実態と国の将来」 < http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2004/08/31/20040831000087.html
> )。ただ、韓国の若者の潜在的な日本移住願望の強さを物語るだけである。
_
【上記の進学率は大学と短大を合計した進学率である。経済協力開発機構(OECD)の手法に倣って大学型高等教育(学部または大学院修士課程を含み、短大レベルを含まない)に初めて進学した者の各年齢層別総人口に占める割合を全年齢層にわたって算出して合計した値で比較すると、1位は豪州(82%)であり、以下、ニュージーランド(79%)、ポーランド(76%)、スウェーデン(76%)、ノルウェー(76%)、アイスランド(74%)、フィンランド(73%)、ハンガリー(68%)、米国(64%)と続き、韓国(51%)は14位、日本(41%)は19位。G7先進諸国のうち、ベスト10にはいっているのは、米国だけで、フランスはベスト25にもはいっていない。このようにG7の大学進学率は低いが、他方、オセアニア、北欧、東欧の進学率は高い(経済協力開発機構『図表でみる教育 OECDインディケータ 2007年版』 p.296 < http://www.toukei.metro.tokyo.jp/ssihyou/ss07qf0205.pdf
> )。】
_
【なぜ、オセアニアや北欧、東欧など、世界経済のメインストリートを歩いていない「田舎者」の国の大学進学率が、米日仏などの先進国のそれより高いのかというと、前者は後者に比べて国そのものに魅力と自信が欠けているからである。
たとえば、フィンランドなど北欧諸国の若者は、もしも「国内ではなかなか大学にはいれない」となると、フランスや米国の大学に行ってしまう。そして、18歳かそこらの若者がそういう国に行けば、やはり「向こうで恋愛して結婚してそれっきり帰って来ない」恐れがある。フィンランドが教育熱心な理由は、韓国と同じである。】
_
けっして、先進諸国は新興諸国の若者を自国に「強制連行」する必要はない。放っておいても、彼らは先進諸国にやって来る。現にいまだって、韓国の若者は合法あるいは非合法の就労者として毎日大勢日本に移住して来ているし、第二次大戦前に日本に移住した韓国(朝鮮)人の大半も、実は進学や就職のために、同じく合法あるいは非合法の手段で来日した人々の子孫であって、べつに「強制連行」などされていない(小誌2008年7月28日「●世界一だらしない支配階級」 < http://www.akashic-record.com/y2008/leendo.html#02
> )。
_
【アメリカとイスラム諸国、イギリスとインド、日本と韓国(朝鮮)の関係を見ると明らかだが、にんげんは貧しい国から豊かな国へ、植民地から宗主国へ、仕事を求めてごく自然に移住する。移住先で差別されるとわかっていても、差別のない貧困よりも差別のある豊かさを選ぶ(来るなと言っても来る)。にんげんとはそういうものだ(小誌2003年3月27日「在米イスラム人口の急増~イラク戦争の深層」 < http://www.akashic-record.com/y2003/pop.html#immigrant
> )。】
_
日本などの先進諸国には、政策としての強制連行は必要ないが、移民促進策は必要である。日本でも、Dの世代が引退したら、次の世代がそれをやるだろう。それで、韓国は資本主義の豊かな世界から排除され、ただの「観光地」になる。先進諸国は新興諸国を次々の犠牲にすることによって、自国の人口構造の逆ピラミッド化傾向を緩和し、この問題を暫時先送りすることができる。
_
このような逆ネズミ講を、先進諸国が政策として(公然とではないが、ひそかに)採用する可能性は十分にある。たとえば、フランスの場合、学位授与資格を持つ大学はすべて国立大学で、学費はほとんど無料になっているが(ドイツやフランスに留学すると、学費は米国に留学した場合の数十分の1で済む。ポット出版Web 2005年3月26日『及川健二のパリ修行日記』「フランス大学は学費が安い」 < http://www.pot.co.jp/oikenparis/france.html
> )、これは事実上の移民促進政策(北欧諸国などからの若者横取り政策)になっており、だからこそ北欧諸国はそれに対抗するための施策が必要であり、その結果として北欧諸国の大学進学率は異様に高いのである。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
中 国 解 体
↓
http://www.akashic-record.com/dragon/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/dragon/okehaz.html#mail
>
_
●究極でない解決策●
しかし、これは厳密に言うと、逆ネズミ講ではない。国単位では「会員を減らすネズミ講」になってはいるが、国内を見ると、移民の若者(とその子供)を人口ピラミッドの礎石にし「遅い会員」にして会員数を増やす「正ネズミ講」だからだ。
しかも、新興国の数にも若年人口にも限りがあるので、永遠に続けられる政策ではない。若者を奪われそうな側の新興諸国だって、現に韓国が大学進学率を上げたように、必死に抵抗するだろうから、その意味でも、効果は限定的である。
_
この程度の中途半端な政策で先進国が末永く先進国であり続けられるかというと、かなり疑問である。
_
やはり前回紹介した中朝戦争、印パ戦争、中東大戦争などの戦争を起こして新興諸国の工業生産力を破壊する「リセット」のほうが確実だろう。
中国とインドが戦禍に見舞われれば、中印両国のみならず、その周辺諸国も不安定化し、その結果、中印両国のみならず、たとえば韓国などからも若者が大挙して逃げ出し、先進諸国に移住することが予想されるので、本格的に正ネズミ講をリセットする意味でも、国単位の逆ネズミ講をテスト的に実施する意味でも、戦争というものが先進諸国政府の政策の(秘密の)選択肢から消えることはあるまい。
_
筆者は年末年始(2009年元日前後)に麻生太郎首相の側近と話したが、そのときの感触では、安倍晋三元首相を始めとする自民党内の「中朝戦争反対派」は、「隠れ親中国派」の安倍晋三自身を除いてほとんど「中朝戦争賛成派」に転向したようなので、いま、麻生政権が倒れる前に中朝戦争が始まれば、日本政府としては大歓迎だろう。
_
ただ、中朝戦争勃発後に大挙して日本に移住して来た若者たちがすぐに就職できるような、十分な職があるかどうか、という別の問題がある。中国やインドの賃金の安さをあて込んで両国に工場進出した先進諸国の企業は、たとえ中印両国が不安定化しても、すぐには本国に帰らず、ベトナムなど、ほかに賃金の安い国をみつけてそこに生産拠点を移すことが考えられる。そうなると、先進諸国に移住した若者たちには十分な職はなく、リセット後の正ネズミ講はそう簡単には始まらない。
_
正ネズミ講が十分に機能しない場合は、逆ネズミ講が始まってしまう。逆ネズミ講には、国単位で参加者(国)の数を減らす形だけでなく、一国内、一業界内で「配当」を得られる者の数を次第に減らしてゆく形もある。
_
後者はけっして、2008年秋以降に日本の大手企業が次々に行った、派遣社員など非正規労働者の大量解雇、いわゆる「派遣切り」や「雇い止め」のことではない。
_
「派遣切り」や「雇い止め」は景気変動によって起きる一時的な現象だから、景気がよくなれば解決される問題だ。が、この「業界内逆ネズミ講」は文明論的な社会構造の変化に根差す問題であって、解決策はない。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
(ホームページランキング とは別に)
この記事がよい(悪い)と思ったら
「追伸」のずっと下をクリックして「score!」ページで3段階評価を
お陰様で連続ランク入り
最新ランキングは投票後にWebで
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
この、極めて深刻なタイプの逆ネズミ講については、次回以降機会を見て紹介したい。
_
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
逆ネズミ講[1/2]:週刊アカシックレコード090205
■逆ネズミ講~週刊アカシックレコード090205■
「資本主義は約70年で破綻する『ネズミ講』である」という説が正しい場合、約70年経っても戦争などでリセットしなければ、ネズミ講は逆回転し、次第に参加者を減らしながら最後まで残る者だけが儲かる「逆ネズミ講」になる。
_
【青森県庁ほかから大量得票】
前回の記事「70年周期説~シリーズ『究極の解決策』(4)」( < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html
> )はWeb版公開後48時間で10票頂きました。これは、小誌2006年1月23日「堀江の祖国~ライブドアの犯罪」( < http://www.akashic-record.com/y2006/horiek.html
> )の「24時間で10票」と並ぶスピード記録です。
前回配信分のメルマガには、上記URLアドレスは記載されていないので、メルマガをお読みの方々(約19,000人)はこの記事のWeb版( < ndlie.html > )はあまりお読みにならなず、ご投票くださる場合でも、Web版のトップページ( < http://www.akashic-record.com
> )にご投票下さる確率が高いと存じます。したがって、前回記事Web版への投票は主としてメルマガ読者以外の方々からの投票と思われます。
いずれにせよ、短期間にこれだけ好評を賜るのは異例です。それだけお読みになった方々の衝撃が強かったということでしょうか。
ご投票有り難うございました。
m(_ _)m
青森県庁、福井医大4、図研7、ニコン4、日本IBM、コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)、東洋ビジネスエンジニアリング3……小誌Web版にご投票下さった方のドメインは(一般の個人サイトと違って)職場(大学)が多く、海外にまでおよんでいます。皆様、有り難うございました。とくに福井医大、図研、ニコン、東洋からは複数のご投票、有り難うございました。
「ホームページランキング」はこのページ < http://www.akashic-record.com/
> のいちばん上の行をクリックしてご参照下さい。
m(_ _)m
【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
> )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照のうえ、ご判断下さい。小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありませんが、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
_
【ご注意】
小誌へのご意見、投書は、投稿者氏名等の個人情報を伏せたうえで、小誌上で紹介させて頂くことがございます。あらかじめご了承下さいませ。本メールマガジンは筆者(佐々木敏)のサポートスタッフにより運営されており、本号は創刊第294号です。
本マガジンの送信を停止(開始)するにはこちら↓をご利用下さい。
http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
送信先アドレスを変更する場合もこちら↑でできます。お手数ですが、旧アドレスの「解除」、新アドレスの「登録」という2つの操作をお願い致します。
_
_
■逆ネズミ講~シリーズ「究極の解決策」(5)■
「資本主義は約70年で破綻する『ネズミ講』である」という説が正しい場合、約70年経っても戦争などでリセットしなければ、ネズミ講は逆回転し、次第に参加者を減らしながら最後まで残る者だけが儲かる「逆ネズミ講」になる。
_
【小誌2007年7月3日「『ニセ遺骨』鑑定はニセ?~シリーズ『日本人拉致被害者情報の隠蔽』(2)」は → < http://www.akashic-record.com/y2007/dnamgm.html
> 】
【小誌2007年10月22日「軽蔑しても同盟~シリーズ『中朝開戦』(11)」は → < http://www.akashic-record.com/y2007/despis.html
> 】
【小誌2008年3月6日「中朝山岳国境~シリーズ『中朝開戦』(13)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/ckmbdr.html#02
> 】
【小誌2008年9月8日「福田康夫首相退陣の謎~東京地検 vs. 公明党~福田首相退陣は政界大再編の前兆?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/pvskom.html#02
> 】
【小誌2008年10月1日「公明党の謀叛!?~連立政権の組み替え?~『中朝戦争賛成派』が小池百合子新党に集結!?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/koikom.html#02
> 】
【小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> 】
【小誌2008年12月1日「人権帝国主義~シリーズ『究極の解決策』(2)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdhr.html#02
> 】
【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> 】
【前回「70年周期説~シリーズ「究極の解決策」(4)」は臨時増刊なのでWeb版はありませんが → < http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02
> 】
_
_
前回「資本主義は元々60~70年で破綻する『ネズミ講』であり、60~70年毎に革命か戦争でリセットする必要がある」という説を信じている者が、日米の政財官界の有力者のなかにかなりいるという事実を指摘し、米国政府が2008年9月以降の金融危機による大不況を克服するため、戦争という手段を使う可能性が高いことを述べた(が、米国自身が戦争をするとは言わなかった)。
_
ならば、もしこのまま世界中で平和が続き、米国の景気回復につながるような大規模な戦争が起きなかったら、どうなるのか。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
2009年以降、北朝鮮は豹変する
↓
http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/angel/okehaz.html#mail
>
_
●逆回転●
これについて、前回紹介した永田町・霞が関のインサイダー「D」に先日(2009年1月上旬)聞いたところ、「従来型の参加者数を増やすネズミ講が破綻したら、こんどは逆に参加者数を減らすネズミ講に移るんだろうな」という答えが返って来た。
_
この「参加者数を減らすネズミ講」(以下、「逆ネズミ講」)とはなんだろう。
_
【Dに限らず永田町、霞が関の権力者は忙しいし、いつも高度な専門知識を持つ者とばかり話しているので、具体例などを挙げて丁寧に説明してくれないことが多い。このときもそうだった。だから、ここから先は筆者独自の解釈である。】
_
1840~1842年のアヘン戦争でリセットされて始まった「資本主義2.0」が、1914年からの第一次大戦、1917年のロシア革命を経て第二次大戦によってリセットされ「資本主義3.0」になったと前回述べたが、この「3.0」は現代人にとってもっとも身近で理解しやすい。そこで、今回はまず、おもにこの「3.0」の期間中を例にとって「正ネズミ講」としての資本主義を概観してみたい。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
かつての上司を逮捕せよ!?
↓
http://www.akashic-record.com/oddmen/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/oddmen/okehaz.html#mail
>
【NHKで絶賛】 < http://www.nhk.or.jp/book/review/review/2004_b_0704.html
>
_
●正ネズミ講●
そもそもネズミ講というものは、相対的に早く参加した者は儲かるが、遅く参加した者はあまり儲からない(遅く参加すればするほど利益が少ないか、または、損失が大きくなる)というシステムである。
_
18世紀後半に英国で始まった産業革命によって資本主義は本格的に始まった。約70年後の1840年、英国はアヘン戦争を起こし中国を徹底的に破壊することでこの「資本主義1.0」をリセットし、次の「2.0」の70年間においても「早い者勝ち」の優位を保った。
_
そのまた約70年後、英国は自国を戦場としない第一次大戦を契機に「2.0」をリセットしようとしたが、それでは、あとから資本主義に参加した米国が英国に勝てない。そこで、米国は陰謀をめぐらした…………かどうかはわからないが、第一次大戦のあとも、1917年のロシア革命、1929年の米国発の世界大恐慌、さらに1939年、ドイツのポーランド侵攻に始まる第二次大戦、といささか過剰とも思えるリセットにつながる大イベントが相次ぎ、英国、ドイツ、日本など、米国のライバルとなりうる工業国の工業生産力が破壊され、かつ、ロシアの生産力と市場がロシア革命によって社会主義化されて資本主義世界から切り離され、米国の農産物や工業製品はロシアからの輸出品と競争する必要がなくなった。
_
このため、第二次大戦後、1945年に始まる「資本主義3.0」の世界では、その生産力を戦災によって破壊されなかった唯一の先進国である米国が、「一番手」として資本主義に参加し、「早い者勝ち」の恩恵を十分に享受した。したがって当然、1945年から2008年までの63年間、米国の国内総生産(GDP)は常に、あとから資本主義化した他の諸国より大きかった。
_
この「早い者勝ち」の法則はかなり広汎に妥当する。「3.0」の63年間に限って、国全体あるいは国民1人当たりのGDPで見る限り、米国は常に、1950年の朝鮮戦争特需を契機に資本主義に再参加した日本より豊かであり、日本は常に、1980年代の改革開放政策によって資本主義的市場経済を導入した中国より豊かであり、中国は総じて、1991年のソ連崩壊後まで経済に市場原理を導入しなかったモンゴルより豊かである。
_
国家が資本主義に参加するには、そのための法律や司法機関、教育制度などの社会システムが整っている必要があるが、英国、ドイツなどの西欧諸国や日本は第二次大戦で一時的に生産力を破壊されたとはいっても、法律や教育制度まで破壊されたわけではないので、戦後すぐに、米国に次ぐ「二番手」として資本主義に参加することができた。
_
このため、リセット前、「資本主義2.0」の段階で「先進国」だった米国や西欧諸国や日本は「3.0」の時代になってもそのまま先進国であり続けた。その後、「後発」の韓国、中国、インド、ブラジルなどの新興国が、先進国のまねをして、法律や教育制度を整備して資本主義に参加し、製造業を発達させて経済の高度成長を実現したため、先進諸国は相対的に国際社会における発言力を低下させはしたが、依然として新興諸国は先進諸国に追い付き追い越すことができない(あと20年も経てば追い付く可能性がないとは言えないが、どうせその前に60~70年周期の「リセット」が来るので、結局間に合わない)。
_
これは資本主義市場における個人の投資についても同様である。
たとえば、ライブドアのような新興企業が株式を発行して投資を募る場合を考えてみる。市場にいる投資家は、新興企業の発足当初は、それが将来安定した企業、「優良銘柄」に成長するかどうかわからないので、たとえ新興企業の株式が公開されてもそう簡単にはそれを買おうとはしない。
_
しかし、その新興企業が成長して行くと、早い段階から運良くその株式を入手していた者は、株式から得る配当だけでなく、株式自体の値上がりによって大きな利益を得る。いちばん大きな利益を得るのは、その新興企業の株主の「一番手」である創業者や、創業当時の出資者、創業当時のからの古参経営陣であり、次に大きな利益を得るのは、その新興企業が十分に成長する前に株式を買った「二番手」グループであり、これにはしばしばその企業の社員が含まれる。
_
そして、その新興企業が十分に有名になったあと、「遅れを取るまい」としてその新興企業の株式を買った連中、いちばん遅い株主がいちばん利益が少ないか、または損をする。それは、ライブドアの株式でいちばん儲けたのが(同社の前身のオン・ザ・エッヂの)創業者の堀江貴文元社長(ホリエモン)であり、いちばん損したのが、堀江が2004年に頻繁にTV出演するようになって有名人になったあとに同社の株を買っ(て、2006年に堀江が粉飾決算容疑で逮捕されるまでその株を持ってい)た個人投資家であることを見れば、明らかだ(小誌2006年1月23日「堀江貴文の祖国~ライブドアの犯罪」 < http://www.akashic-record.com/y2006/horiek.html
> )。
_
ライブドアの株を遅く買った個人投資家と同じ失敗を、新興諸国もしたのである。
第二次大戦後、世界には資本主義と社会主義という2つの「銘柄」が存在したが、どっちが優良銘柄になるかについて、人類全体の統一見解は存在しなかった。が、米国、日本、英国、西ドイツなどの指導層は資本主義を「成長株」と判断していちはやくそれに飛び付いた。
第二次大戦の終結直前、1945年8月6日、日本政府は、原爆を落とされても降伏しなかったくせに、8月8日に社会主義国家ソ連が対日参戦(満州への侵攻)を宣言すると態度を変え、結局、ソ連が日本本土に侵攻する前の8月15日にポツダム宣言を受諾して、事実上米国のみに降伏してその占領下にはいっている。この史実から見て、当時の日本の指導層が資本主義こそ成長株と判断し、社会主義国の占領下にはいることを避けたのは間違いあるまい。
_
韓国も第二次大戦後すぐにこの成長株を買いたかったが、手元(法律や教育制度や資金)が不用意だったので、韓国が資本主義という銘柄に本格的に投資するのは、日本よりだいぶ遅くなり、1970年代になった。このときの遅れは取り返しの付かないものであり、それがもたらした日韓の経済格差はいまだに縮まっていない。
_
中国(中華人民共和国)、インド、モンゴルなどの指導層は、第二次大戦が終結した時点では、社会主義のほうが優良銘柄だろうと判断してしまったため、韓国より遅く1980年代、1990年代になってから、ようやく資本主義(あるいは資本主義的市場原理を導入した社会主義経済)というネズミ講に本格的に参入した。しかし、この頃はもう次のリセットまで長くて20年前後という、切羽詰った時期であり、そんな遅い段階で会員になったところで、ホリエモンの逮捕直前にライブドア株を買った個人投資家と同じような運命が待っているだけだ。
_
一般に、ネズミ講では、確実に大儲けできるのは常に一番手と二番手だけであり、彼らが損するときはいちばん遅く入会した会員はもっと損をする。この構図は資本主義(市場原理)というネズミ講においても変わらない。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
警察小説・刑事ドラマ史上、初
↓
http://www.akashic-record.com/fort/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
TEL/FAXで宅配(本体\1800+α) → < http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/01.htm
>
_
ライブドア株の「一番手」「二番手」の株主たちは、(愚かな?)個人投資家が同社株の「遅い買い手」となって、株価を吊り上げてくれたことで大きな利益を得た。
「資本主義3.0」の一番手、二番手である日米や西欧の先進諸国は、韓国や中国、インドなどの新興諸国がこのネズミ講の「遅い会員」になってくれたことに乗じて、新興諸国を投資先、貿易相手として利用することで、多大な利益を得た。が、新興諸国自身は相対的に先進諸国より少ない利益しか得られず、概してその生活水準が先進諸国を追い越すことはない。
_
_
【次回 < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090207.html
> へ続く。】
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
70年周期説[2/2]:週刊アカシックレコード090108
■70年周期説~週刊アカシックレコード090108■
「資本主義は元々60~70年で破綻する『ネズミ講』であり、60~70年毎に革命か戦争でリセットする必要がある」という説を信じている者が、日米の政財官界の有力者のなかにかなりいる。
_
_
【前回 < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20090109.html
> から続く。】
_
●ニューディール幻想●
実は、2.0から3.0へのリセットの過程で試みられたブロック経済政策のうち、英国ののほうが米国のより優れていた。
_
英国は広大な植民地を抱え込むブロック経済を志向したため、インドやアフリカの英国植民地に住む膨大な貧困層や若者を「下」に敷く「アヘン戦争後の成長政策の再現」が可能だった。他方、米国には広大な国土はあったものの、その国土に住む国民の大半はすでにかなり豊かになって「中」に上がっていたので、「下」に敷くべき貧乏人や若者の数が足りなくなっており、ピラミッド構造の維持が難しくなっていたのだ。
_
1929年の大恐慌のあと、1933~1945年に米大統領であったフランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)のもと、米国経済が恐慌のどん底から立ち直ったため、彼の実施した、政府財政支出(公共事業)主導の経済政策、いわゆる「ニューディール政策」は成功した、という認識が世界中に広まっている。
_
たとえば、フジサンケイビジネスアイは「(オバマ次期大統領と)同じ民主党のルーズベルト大統領は1929年の大恐慌発生以降、公共事業などで雇用創出を図った『ニューディール政策』を展開。積極的な財政支出で、どん底の(米国)経済を立て直した」とニューディールを礼賛する(フジサンケイビジネスアイ2008年11月6日「実るか、新ニューディール 『オバマ大統領』世界が注視」 < http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200811060026a.nwc
> )。
_
株式評論家の北浜流一郎も、オバマが大統領になるなら「21世紀のニューディール政策」が期待できると述べ、FDRのニューディール政策を、手本とするに値するものととらえている(サーチナ2008年10月23日「北浜流一郎:米、21世紀のニューディール政策に期待」 < http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1023&f=business_1023_013.shtml
> )。
_
環境政策専門家の飯田哲也も、オバマが選挙公約に掲げた政策「New Energy for America」という、電気自動車開発や太陽光発電や風力発電の推進を骨子とする、環境問題対応型の新エネルギー政策を、勝手に「グリーン・ニューディール」と呼んでいることから見て、FDRがニューディールによって大恐慌を克服したと思っていることは間違いない(日経新聞Web版2008年11月12日「飯田哲也のエネルギー・フロネシスを求めて:グリーン・ニューディール - オバマ次期大統領が担う大変革への期待」 < http://eco.nikkei.co.jp/column/iida/article.aspx?id=MMECcm000010112008
> )。
_
しかし、これらの意見とは正反対の意見がある:
_
「私の歴史に対する理解は皆さんとは違います。フランクリン・ルーズベルトは(最初は、公共事業で大恐慌に立ち向かったが)、途中で(均衡財政の)原則に戻り、増税し、財政支出を縮小した。そうしたらまた不況になってしまった。そこで、新たな一大公共事業に乗り出します。第二次大戦という公共事業に」
_
つまり、FDRはいくら公共事業をやってもいっこうに景気が上向かないことに嫌気が差し、途中で方針転換して、公共事業予算などの政府財政支出を削減し、増税して財政赤字を縮小し、かえって景気を悪化させるという失態を演じたのだ。そして、それをごまかすために(日本の真珠湾攻撃を口実に)第二次大戦に参戦し、戦争によって米国経済を立ち直らせた、というのだ。
_
この極めて反米的、陰謀論的な「歴史認識」の持ち主はだれか。
_
実はこれは、恐れ多くも、2008年度のノーベル経済学賞受賞者、ポール・クルーグマン大博士の肉声(TV出演中の発言)なのである(日本時間2008年11月17日、米国時間前日放送のNHK-BS1『ABCジスウィーク』)。
(^o^)/~
同じ認識を持つ者はほかにもいる。
_
「ルーズベルト(FDR)は大不況(大恐慌)から脱出できなかった。公共事業(ニューディール政策)で少々雇用を作りはしたが、1930年代後半には、1930年代前半(大恐慌発生時)より米国経済は悪くなった。結局、第二次大戦で戦費を使うことで米国は不況を脱出した。オバマに経済回復のための戦争が必要だとは考えたくないが」
_
こちらは、「オバマは党の多数派の政策に逆らったことがない。オバマはジミー・カーター(元大統領)のような弱い大統領になるだろう」とも語る保守派の論客、米ブルームバーグ放送ワシントン総局長、アル・ハントの意見だ(2008年11月23日放送のテレビ東京『日高義樹のワシントン・リポート』「オバマ大統領で景気は回復するのか~ドナヒュー全米商工会議所会長に聞く」 < http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/13470_200811231600.html
> )。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
かつての上司を逮捕せよ!?
↓
http://www.akashic-record.com/oddmen/cntnt.html
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/oddmen/okehaz.html#mail
>
【NHKで絶賛】 < http://www.nhk.or.jp/book/review/review/2004_b_0704.html
>
_
●ノーベル賞学者が靖国史観に賛成!?●
非常に興味深いことに、上記のクルーグマンやハントの意見は、靖国神社境内の展示施設、遊就館(ゆうしゅうかん)の「大東亜戦争」コーナーで2005~2006年の一時期公開されていた展示とほぼ同じなのである。
_
当時、遊就館では「大東亜戦争」の展示に5室をあて、そのうち最初の部屋で「開戦事情」を展示していた。
そのタイトルは「避けられぬ戦い」。
第二次大戦(靖国神社の用語では「大東亜戦争」)の開戦前、米国はなかなか大恐慌から脱出できなかったため、(政府財政支出を超拡大し、国内の工業生産を活発にするために)、また、反戦を掲げて当選したFDRが対独参戦の口実を得るために、ドイツの同盟国である日本に攻撃を仕掛けてもらうことを欲していた、という趣旨の展示なのだ(しんぶん赤旗Web版2005年5月27日「“靖国史観”とアメリカ」 < http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-05-27/03_01_1.html
> )。
_
もちろんクルーグマンは「日本は米国の陰謀で第二次大戦に引きずり込まれた」とまでは言っていない。しかし、彼も靖国神社も、日本の真珠湾攻撃が、経済的には米国に絶大な利益をもたらした、という点では完全に意見が一致している。
_
この展示内容を知った親米保守派の論客、岡崎久彦は激怒し、新聞紙上で「未熟な反米史観」「唾棄すべき安っぽい議論」と酷評し(産経新聞2006年8月24日付朝刊15面「正論 元駐タイ大使・岡崎久彦 遊就館から未熟な反米史観を廃せ」)、それを受けて靖国神社は展示内容を訂正した。
_
しかし、ほんとうに未熟なのは靖国神社の史観ではなく、岡崎の歴史認識のほうだろう。「FDRに倣ってニューディール政策をやれば、世界経済はいまの不況から脱出できる」などと、なんの根拠もない楽観論を唱える者があとを絶たないのは、岡崎のような、軽率な言葉遣いをする者がいるからではあるまいか。
百歩譲って、靖国神社に対米外交上の配慮を求める岡崎の主張に理があるとしても、あるいは「靖国神社は軍国主義の象徴だからけしからん」という左翼勢力や中国や韓国の言い分が正しいとしても、「未熟」「唾棄すべき」「安っぽい」などという言葉で、大恐慌前後の経済史に対する靖国神社の理解を批判するのは筋違いだろう。ほかのことはともかく、少なくともこの点に関してだけは、靖国神社の歴史認識は「成熟」している。
_
安っぽいのは靖国ではない。クルーグマンを除く(彼よりはるかに程度の低い?)多くのエコノミストやジャーナリストの大恐慌に対する歴史認識こそが安っぽいのだ。
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
恥を知れ、ぬすっとブロガー
小誌記事をコピペすることは違法です
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●歴史に学べ●
以下の人々に言いたい。
すなわち、地球温暖化防止のための環境政策を説く者、そのための自然エネルギー政策を説く者、ジョージ・W・ブッシュ米大統領の政策すべてを単純に悪と決め付ける者、同大統領に追随して日米関係を強化した日本の保守勢力を批判する者、日米同盟の見直しを叫ぶ者、もう米国の覇権は終わったと唱える者、米国の次は中国の時代だと信じる者たちに言いたい。
_
「あなたがたは、自分は視野が広いと思っているのだろうが、実はなさけないほど視野が狭い。あなたがたの視野にはいっている歴史は、たかだか数年前までの浅い歴史だ。
37年前まで遡れば、米国は相当に横暴な経済政策を採っても、そう簡単には覇権国家の座を失わないとわかるし(小誌2008年11月27日「究極の解決策~勝手にドル防衛?」 < http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02
> )、80年前の歴史を正確に学べば、資本主義はリセットされる時機には「平和的な」公共事業をいくらやっても景気は回復しないとわかるのに、それらをわかろうとしない。
米国はニューディール政策で大恐慌を克服した、などという米国政府の『大本営発表』を鵜呑みにし、たかだか十数年間の中国の国内総生産(GDP)の伸びを見て中国の将来性を信じる者に、いったいどんな見識があるのか」
_
日米同盟は第三国の脅威から日本を守るためにあるのではない。米国の脅威から日本を守るためにあるのだ。第二次大戦を見てもイラク戦争を見てもわかるとおり、米国は、自国の経済政策上の都合で、適当な理由をでっち上げて他国に戦争を仕掛ける野蛮国だ(小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」 < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02
> )。
だから、日本は常に米国の味方でいなければならないのだ。うっかり米国と距離を置くような政策を採って、イラクのように「違法な大量破壊兵器があるはずだ!」などと言いがかりを付けられて戦争を仕掛けられたら、どうするのだ。
日米同盟を重視する日本の保守政権を批判する連中は、「異国に屈して日米和親条約を結んだのはけしからん」と激昂して大老・井伊直弼を惨殺した幕末の尊皇攘夷派と同じで、まったく現実が見えていない。
「米国の戦争に巻き込まれないように、平和憲法を守って悪いことをしないようにしていれば、だれからも戦争を仕掛けられることはない」などという「護憲攘夷」は机上の空論であり、現実を無視したカルト宗教のご託宣と同類だ。
_
日本の保守勢力が(最近は民主党も)イラクやアフガニスタンにおける米国主導の戦争「テロとの戦い」で、米国の求める軍事的貢献をすることに熱心なのは(毎日新聞Web版2008年12月20日「民主党:アフガン貢献策などで意見交換 - 米の民主党と」 < http://mainichi.jp/select/seiji/ozawa/news/20081220ddm005010116000c.html
> 、読売新聞Web版2008年8月28日「日本の国際貢献試練 邦人に退去要請も 『安全の工夫に限界』」 < http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080827-4066805/20080828_01.htm
> における前原誠司副代表の発言)、日本が米国に攻撃されるのを防ぐためであって、べつに世界平和に貢献したいからではない(はっきり言って、現状では、西側先進諸国の景気回復にとっては、世界平和は必要ではない)。
ニコラ・サルコジが大統領になって以降のフランスが、北大西洋条約機構(NATO)の軍事機構に復帰したり(サルコジが大統領就任直後の長期休暇を米国で過ごしたり)、アフガンにおけるフランス軍派兵を維持したりといった「対米追従」政策を採るのも、日本と同じく、米国に敵視されるのがこわいからだろう(小誌2007年10月22日「軽蔑しても同盟~シリーズ『中朝開戦』(11)」 < http://www.akashic-record.com/y2007/despis.html
> 日経新聞Web版2007年9月20日「仏、NATO完全復帰へ・軍事面、独自路線42年ぶり転換」 < http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070920AT2M1500G19092007.html
> 、日刊ベリタ2008年08月22日「アフガン派兵めぐり揺れるフランス 大統領は継続表明、国民の過半数は撤兵支持」 < http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200808221426505
> 、英ロイター日本語版2007年8月12日「ブッシュ米大統領が休暇滞在中のサルコジ仏大統領招いて昼食会、友好関係をアピール」 < http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPnJS800838720070812
> )。
_
グリーンニューディールで景気回復? 面白い。やれるもんならやってみろ。絶対に失敗するから。
その理由は簡単だ。技術というものは新しければ新しいほど生産性が高く、より少ない労働力でより多くのものを生産できるようにしてしまうからだ。
したがって、「地球にやさしい」新エネルギー技術が開発され普及すると、それによって生み出される新規雇用よりも、それによって駆逐される、「旧技術」を使う職場で失われる雇用(失業)のほうが、必ず多くなるはずなのだ(この問題はいずれ小誌上で別途取り上げる予定)。
_
2009年現在、不況と失業に苦しむ世界経済にとって必要なのは新技術を創造して新産業を起こすことではない。必要なのは、すでに過剰になってしまった生産力を破壊することなのだ。
_
ハントが示唆したとおり、オバマ政権にとって真に必要な経済政策は戦争である。しかし、オバマもFDRと同様に「反戦」を掲げて当選したので、そう簡単には、景気回復のための戦争をするわけにはいかない。となると、真珠湾攻撃のような米国領土への奇襲をだれかに仕掛けてもらって、それに対する反撃という形で戦争に打って出る…………というのは、すでにブッシュ現大統領が、2001年9月11日の米中枢同時テロ(9.11)を利用する形で2003年のイラク戦争でやってしまった。同じことを三度やれば、どんなに陰謀論の嫌いな者でも「9.11」は米国の陰謀ではないかと疑うだろう。だから、そんな工作は、もう米国にはできない。
_
【現時点では、筆者は「9.11は米国の陰謀」という説には賛同していない。】
_
●オバマの戦争●
オバマは、イラク戦争に対する「反戦」はその開戦前から一貫して主張していたものの、大統領選挙中には「テロとの戦いの主戦場をイラクからアフガンに移す」と表明していた(産経新聞Web版2008年11月7日「オバマ氏、タリバン抑え込み狙うも 情勢悪化のアフガンは『鬼門』」 < http://sankei.jp.msn.com/world/america/081107/amr0811072045025-n1.htm
> )。おそらく彼は、米軍はもちろん、日仏など同盟国の軍隊もアフガンに集めて「テロとの戦い」をやるだろう。
_
もちろん、そんな戦争をやっても景気回復にはほとんど役に立たない。アフガンは米国に輸出できるようなものを何も生産していないし、米国産品を輸入できるだけの購買力もないので、そんな国を軍事力でいくら破壊しても、米国の財政赤字が増えるだけだ。
_
しかし、アフガンはインドの隣国パキスタンと国境を接しているし、イスラム教徒の多く住む中国領、新疆・ウイグル自治区にも近い。そして、インドと中国は、(電気)自動車、航空機、人工衛星の国産化に乗り出していて、これらの分野で米国のライバルになる可能性があるだけでなく、現在米国の数少ない基幹産業の1つであるソフトウェア産業において、米国の王座を脅かす潜在力持っている(両国における数学教育の水準が高いため、インド人と中国人には世界レベルの優秀なコンピュータ技術者が多く、シリコンバレーでは、両国出身の技術者はまとめて「IC」と呼ばれている)。
_
インドと中国の産業は発展するより破壊されたほうが、米国にとって都合がいいだろうから、インドと中国に対して米国が戦争を仕掛ける…………かというと、そうとも限るまい。
上記の如く、資本主義がリセットされるときの生産力破壊には、米軍が直接手を下す「米日型」「米独型」のほかに、米軍が手を出さない「独英型」「独ソ型」があるのだ。後者の場合、米軍(米国防総省)の役割はおもに、諜報員を使った工作と情報収集に限定される。
_
たとえば、米国は、テロとの戦いを口実に多国籍軍をアフガンに集結させておいて、そこから工作を仕掛けて、インドとパキスタンを戦わせ、パキスタンが崩壊しそうになったら、アフガンから多国籍軍を出動させてパキスタンを保障占領してインドが勝ちすぎないようにコントロールする、といったことが考えられる(この場合は、アフガンはどうでもいい、ということになり、米国主導のアフガンへの兵力集結は、アメリカンフットボールで言うところの、敵を欺くための「フェイク」となる)。
2008年11月26日にインドのムンバイで起きた「インドの9.11」、イスラム過激派によるムンバイ同時テロ事件は、この印パ戦争への「導火線」と見ることもできる(
産経新聞Web版2008年11月27日「インドで同時テロ 330人近く死傷 日本人1人重傷の情報」 < http://sankei.jp.msn.com/world/asia/081127/asi0811270412001-n1.htm
> )。
_
中国に対しては、たとえば北朝鮮に中国を攻撃させ「中朝戦争」をやらせて中国を大混乱に陥れ、同時に、アフガンから新疆に工作を仕掛けて、新疆のウイグル人イスラム教徒の分離独立運動を煽り、中国を国家分裂に向かわせて、外国から投資の来ない、カントリーリスクの高い三流国に転落させる、というのも有効だろう(「中朝戦争」については小誌2008年3月6日「中朝山岳国境~シリーズ『中朝開戦』(13)」 < http://www.akashic-record.com/y2008/ckmbdr.html
> 、同2007年3月1日「脱北者のウソ~シリーズ『中朝開戦』(2)」 < http://www.akashic-record.com/y2007/sklie.html
> ほかを参照)。
_
こういう場合、米国の目的は戦争そのものではない(単なる「軍需産業の金儲け」が目的なわけでもない)。戦争によって、経済的なライバル国の生産力を破壊し、その戦後復興事業をなるべく自国企業に排他的独占的に受注させ、そこから利益を上げると同時に、ライバル国の国力が回復しすぎないように制御することだ(現に第二次大戦後、米国は日独を占領して両国の戦後復興政策を主導し、日独に対して戦後の復興援助を与えると同時に、両国が核兵器や米国並みの航空宇宙産業を持てないように「去勢」した)。
_
他方、中東では、2008年12月27日から、イスラエルが、パレスチナ占領地のガザ地区にあるイスラム原理主義過激派組織ハマスに対して大規模な戦争を仕掛け、ガザ全体を占領しそうな勢いで戦っている(読売新聞Web版2009年1月4日「イスラエル軍がガザ侵攻、ハマス拠点包囲…死者500人超」 < http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090104-OYT1T00419.htm
> )。
中東には、インドや中国のような、米国の経済力を将来脅かすような大国はないので、そこで戦争をしてもらってもあまり意味はないだろうが、中東全域に戦火がおよぶ「中東大戦争」に発展すれば、中東原油に依存する日本や中国、インド、韓国などの工業生産を停滞させることもできるので、米国経済の回復にとってぜんぜん意味がないとは言えないだろう。
_
【インドと中国は、地球温暖化防止のための二酸化炭素(CO2)排出削減義務を負うことに消極的である。そういう義務を負うと、石油や石炭などの化石燃料の消費が抑制され、経済成長が難しくなるからだ(産経新聞Web版2008年9月30日「中国やインドに目標設定義務づけ ポスト京都議定書で日本提案」 < http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080930/env0809302229004-n1.htm
> )。逆に、日米欧の先進諸国が石油、石炭を燃やすことで発生する二酸化炭素(CO2)の排出削減に合意しているのは、この環境問題を口実に使えば、将来経済的ライバルになりうるインド、中国などの新興国の経済成長を抑制し、先進国の優位を守ることができるからだ。
つまり、インドと中国は「これ以上成長するな」という欧米先進諸国の警告を、第二次大戦前の日本のように無視したのだから、戦争を仕掛けられるのは当然だろう。】
_
印パ戦争、中朝戦争、中東大戦争のうち、どれが実現するのか、あるいは3つとも起きるのかはわからない。しかし、オバマ次期政権にとってもっとも必要なものが戦争であることは間違いなかろう。
_
もちろん、オバマ政権下の米国は絶対に、イラク戦争を起こしたブッシュ現政権下の米国のような「悪役」にはならない。これもまた、確実だろう。
_
【小誌が2007年から一貫して「中朝戦争」が(2009年10月から2012年4月までに)起きる可能性を取り上げて来た理由は、まさにこれである(小誌2007年3月8日「戦時統制権の謎~シリーズ『中朝開戦』(3)」( < http://www.akashic-record.com/y2007/wtctrl.html
> )。小誌は2007年9月の時点で、「[米共和党員であるロバート・M・]ゲーツ[ゲイツ]現[米]国防長官を新大統領(たぶん米民主党員)がそのまま国防長官の座に留めると提案すれば、議会側にはそれに反対する理由はあまりない(から、2009年10月まで待たなくても中朝戦争はありうる)」と述べていたが(小誌2007年9月13日「開戦前倒し?~シリーズ『中朝開戦』(9)」 < http://www.akashic-record.com/y2007/moveup.html
> )、なんと大統領選当選から1か月も経たないうちに、オバマが(筆者の提案どおり?)「ゲーツ続投」を決めたので、筆者は戦慄した(読売新聞Web版2008年11月26日「ゲーツ国防長官、次期政権でも続投へ」 < http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081107-5171446/news/20081126-OYT1T00255.htm
> )。
同長官留任の理由は、アフガンへの米軍増派など「テロとの戦い」についてオバマと意見が近いからだろう、と言われてはいるものの、理由はともかく、長官が留任する以上、副長官、次官、次官補などの政治任命ポストは一切替わらないはずなのだ。そういう人事や人事の議会承認手続きや事務引き継ぎの問題がないのなら、 中朝国境の河川、鴨緑江(おうりょっこう)の氷が夏、秋を経て凍結する2009年11月まで待たなくても、前年の冬の氷が溶ける前の2009年2~3月にも早々と、米軍(米国防総省)内には中朝戦争に対処するための陣容が整うことになる。】
_
【但し、1994年の米朝接近を実現したのは、当時のビル・クリントン米大統領の政権なので、彼に近い人物が政権の一員になって、米国政府が北朝鮮から見て安心できる陣容になるまでは、いくら米国が頼んでも北朝鮮は中国を攻撃しないだろう。オバマが次期国務長官にビル・クリントンの妻のヒラリー・クリントンを指名したのはそういう理由だと考えられる。
だから、ヒラリーが議会承認手続きを経て正式に国務長官に就任するまで(あるいは、就任後、初訪朝するまで)中朝開戦はないだろう(とはいえ、訪朝した直後に開戦すると、世界中から「密約」を疑われる可能性があるので、訪朝と開戦のタイミングを選ぶのはけっこう難しい)。
クリントン政権の国連大使を務め5回の訪朝歴のあるビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事を、オバマが次期商務長官に指名したのは、中朝戦争後の北朝鮮復興援助に米国企業を参加させるためだっただろうが、リチャードソンはスキャンダルを理由に指名を辞退した(日テレニュース24 Web版 2006年12月16日「北朝鮮高官、米ニューメキシコ州知事と会談」 < http://www.ntv.co.jp/news/73372.html
> 、仏AFP 2009年1月5日「オバマ氏指名の商務長官、リチャードソン氏が辞退」 < http://www.afpbb.com/article/politics/2554384/3654072
> )。米国内の中朝戦争反対派(あるいは中国の諜報機関)の巻き返し工作も盛んなようなので、ヒラリーとて国務長官に指名されるまでは油断できまい。】
_
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
(ホームページランキング とは別に)
この記事がよい(悪い)と思ったら
「追伸」のずっと下をクリックして「score!」ページで3段階評価を
お陰様で連続ランク入り
最新ランキングは投票後にWebで
+---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---++---+
_
●3.0から4.0へ●
「資本主義=ネズミ講」説あるいは「(60~)70年周期説」に従うなら、「資本主義3.0」は2008年9月をもって終わったのであり、2008年9月から、「4.0」へ向けてのリセットが始まったと考えられる。
_
もちろん、そんな意見は経済学的におかしい、という反論はあるだろう。だから、そういう意見を唱えて筆者と論争して勝ちたい人にはいくらでも勝たせて差し上げよう。
しかし、そんな論争に勝ったところでなんの意味もない。
_
重要なのは、筆者がどう思っているかではないし、エコノミストがどう思っているかでもない。日米の政財官界の有力者たちが、この説を信じているという事実なのだ。おそらくオバマ政権のブレーンたちも信じているだろう。
_
だから、この説が経済学的に正しいかどうかはどうでもいい。重要なのは、理論ではなく、次に起こる現実だ。
_
_
(敬称略)
_
【一度投票したらもうできないと勘違いしている方がおられるようですが、「score!」は前回投票された方でも何度でも、記事ごとに投票できます(最新のscore!は投票後にWebでご覧頂くことができ、最新順位は翌月下旬に発表されます)。この記事がよい(悪い)と思ったら(ホームページランキングとは別に)「追伸」「Copyright」「メルマ!PR」の下、メルマガのいちばん下をクリックして「score!」ページの3段階評価もお願い致します。】
_
追伸:
本メールにご意見等を投書されたい方は本メールに返信する形で投書を下されば、スタッフ(編集部)によるセキュリティ等のチェックを経て、数日後に筆者に転送されます。
但し、melma.comのシステム上、誠に申し訳ございませんが、本メールに返信されても「退会」手続きは成立しません。
_
Copyright (C) 2001-2009 by Satoshi Sasaki
All rights reserved. 不許複製、禁無断転載
_
_
【この記事へのご意見等は、ブログの「コメント」としてではなく、なるべくメールマガジン( < http://www.akashic-record.com/admin/regist.html
> )への返信としてお寄せ下さいませ。スタッフ(「週刊アカシックレコード」編集部)はメールマガジンを最優先に対応しておりますので、返信メールのほうが、佐々木敏本人の目に触れる確率が高くなり、目に触れる時機も早くなります。ただ、なにぶん頂くファンメールの数が非常に多いので、すべてにお返事を差し上げることはできません。あしからず御了承下さいませ。】
