昨日の続きです。
もともと義母とボーイフレンド(彼氏)のジョンは
音楽関係で知り合った。
義母はピアノとクラリネットをたしなむ。
ジョンは主にサキソフォーン(サックス)、その他楽器全般。
そして彼は義母のクラリネットの先生でもあった。
そして毎週木曜日は演奏会。
義母はジョンと恋仲になってから彼をいつも
演奏会会場へ車で送り迎えしていた。
義母曰く、
「私は一生懸命尽くしたわ。なのになぜ・・・??(捨てられたの?)」
「尽くす女」これは本当にそうだったのか
「自称・尽くす女(オージーに多い?)」であったのか
それは不明。ただ、義母は、ただただ悲劇のヒロインであった。
義母の話では
「付き合って1ヶ月後にジョンは一緒に住もうと言ってきたわ。
だけど、私は断ったの。
だって、一人暮らしが長かったし、家具もすべてそろってたし、
お互いに独立しながらそれぞれの家を行き来するのが一番
だと思ったのよ。」
そして、話は続く・・・
「それにその時、ジョンは僕に何かあったらすべては君のものだからね。
なんて言うんですもの。それは付き合って1ヶ月だった私には荷が重過ぎたわ。
だって、彼には相続関係で娘さんもいるし・・・。」
ジョンはおよそ3年前に奥さんを病気で亡くし、
以来一人暮らしをしている。
義母とつきあい始めてからは現在で2年半。
そりゃ、つきあって1ヶ月そこらで「一緒に住もう」
なんてちょっと急かしすぎだけど、
もしかすると相当寂しかったのかな?とも思う。
(私だったら旦那が私の死後すぐにこんなセリフを別の女に言うなんて嫌だけど・・・)
しかし、義母の気持ちもわかる。
そして義母の話は今度は
ジョンの悪口に変わっていった。
ジョンがどれだけどケチだったかとか・・・・
まー、それは出てくるわ、出てくるわ・・・・。
散々ジョンの悪口を言っておいて、
最後は「でもね、好きだったのよ・・・夜も良く眠れないわ・・・」と。
70歳近くの義母がなぜか失恋した20代女子に見えた。(外見ではなく内面)
そんなこんなで
途中、義母は何度も同じ事を言いながら(さっきも聞きましたよ!ってやつ)
2時間はあっと言う間に過ぎていった。
そして、その夜
家を仕事で留守にしている旦那と電話で話した。
もちろん義母の事も!
旦那は「あー、なんとなく父さんから聞いたよ!その話。」
はやっ!
こういう所、旦那の家族の連絡網はすごい。
義母と義父は別居して25年以上が経つが
今だに週末は一緒にランチを食べたり、
家族の集まりには一緒に登場する。
ただ、一緒に住むのが無理なだけ。すぐに喧嘩になるから。
かと言って、仲が良いというわけでもない。
ただ、時々お互いが話し相手になったり・・・そんな感じ。
義母は付き合った当時からジョンの事を
いろいろ義父に相談したり、話を聞いてもらったりしてたようだ。(旦那談)
「父さんが言ってたよ。
母さんが別れたい、別れたいと言ってジョンに冷たくしてたって。
ジョンが(年寄りの為)面倒くさいとかいろいろ父さんに言ってたみたいだよ。」
私、「は?」
それって、義母から聞いた話とは違う・・・・。
はて?もしかして???
ジョンは義母の冷たい態度に我慢できなくなって
あてつけに、満面の笑顔で
「君にいいニュースがあるんだよ・・・・」って言ったのでは?
「別れてやるよ?どう?嬉しいだろ?」
みたいなノリだったのでは??
冷たくされた80歳の爺さん、最後の復讐?
少なくとも、旦那は「きっとそんな事に違いない。」
と言っていた。
そして最後に旦那は「ジョン、よくやった!」
となぜか自分の母親を捨てた男の肩を持っていた。
なんで?と私が聞くと
「母さんとは誰でも無理だよ。ジョンは別れて正解だよ。ははは!」
と笑いながら言った。
相変わらずこの客観的なものの見方が旦那らしい。
しっかし、
こんな風に我が息子に言われる義母は
むしろ「ジョンに捨てられた事」より気の毒に思える。
まぁ、
物事は一方からだとよく見えない。
真実の為には別の角度からも探ってみる必要がある。
という事を
今回の「捨てられた義母」事件で学んだ。
とにかく、
80歳を超えても、別の女性(ロレーン・歳の頃は義母と同じ)
を見つけるジョン・・・・・。すごいな。
いくつになっても「恋心を忘れない」
歳を重ねる程、一見面倒くさそうだけど、
案外こんな情熱が若くいられる秘訣なのかも・・・・?
義母にも早く、
「ときめく茶飲み爺さ・・・男子」が現れますように・・・。