「今年のBEST BOOK候補 」から、10作品を選びました!
映画と同じく、こちらもまずは・・・・・10位から6位までを発表していきたいと思います
おととし、2009年のベストブックはこちら で発表しています。
昨年度は426冊読んだので、10作品選ぶのがもう、大変・・・・・
第○位 タイトル の横に小さくレビューと書いてありますが、こちらにはリンクを貼っています。
ご興味のある方はご覧ください。※新しいウィンドウが開きます
第10位 マルタ島のユダヤ人 クリストファー・マーロウ レビュー
- エリザベス朝演劇集〈1〉/クリストファー マーロー
- ¥3,059
- Amazon.co.jp
この『エリザベス朝演劇集1』に入っている『マルタ島のユダヤ人』。
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実は、この第10位がなっかなか決まらなくって・・・・・・・
クロストファー・マーロウは、シェイクスピアと同じ時代を生きた劇作家。
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しかも、1564年生まれなのでシェイクスピアと同じ年生まれ。
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この作品を基にして、シェイクスピアはかの有名な『ヴェニスの商人』を書いているようです。
具体的にものすっごく似ている箇所はリンク先に書いています。
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同時代のベン・ジョンソンはワーストブックに選んでしまったけど
マーロウは面白いんですよね~♪
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ただ、言うまでもなく!
シェイクスピアの『ヴェニスの商人』のほうが上です!
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『ヴェニスの商人』がお気に召した方は、『マルタ島のユダヤ人』と読み比べてみると楽しいと思います
更にこの本に収録されている『フォースタス博士 』も候補に選んでいました。
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ファウスト・・・・と言ったら、ゲーテの『ファウスト』が有名で
こちらを読んだことがある方は多いかもしれませんが
マーロウの『フォースタス博士』を読んだ方ってけっこう少ないかも。
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こちらも、ゲーテとはちょーっと違うんですが、
痺れちゃいますよ♪
ゲーテも凄く好きなので、どちらが好きかと尋ねられると困ってしまいますが・・・・・
第9位 ドリアン・グレイの肖像 オスカー・ワイルド レビュー
- ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)/ワイルド
- ¥780
- Amazon.co.jp
オスカー・ワイルド作品をかなり読んできた1年でしたが、
私にとってのナンバーワンは、やっぱりこれ!どうしてもこれ!
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あらすじは知っていたため、きっと好きだろうなーと読み始めたのですが
まさか、これほどまでとは!
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ワイルドは惜しくも、これしか長編小説を遺していません。
あぁ、残念すぎる・・・・・。
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これは誰がどう頑張っても、ワイルドではないと描けなかった世界でしょう。
なにこの、たまらない「恐怖」っ
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イギリスでは悲劇よりも、むしろワイルドの喜劇のほうが人気があるようですが
やっぱり私の永遠のナンバーワンはこれ・・・・♪
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ブログにも書いていますが、この映画が観たいんですよね~・・・
でもブロガーさんに聞いてみたところ、DVD化してないんだっけ?
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テレビで観た、とかって方が多くって。
またやってくれないかなぁ・・・・・。
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第8位 真珠の耳飾りの少女 トレイシー・シュヴァリエ レビュー
真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス)/トレイシー シュヴァリエ
- ¥998
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こんなにも素晴らしい小説を、第8位に入れてしまって申し訳ないです・・・・・。
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これは、読書メーターで仲良くしていただいている方のレビューを拝見して、
読もうと決めた1作。
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小説よりも、コリン・ファースとスカーレット・ヨハンソンの映画『真珠の耳飾りの少女 』
のほうが有名かなと思います。
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この映画も、とてつもなく素晴らしかった。
よくぞ!ここまで表現できたな・・・・・・・・・と思いました。
この二人の演技がすっごいし!
でもでもでも、
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どうしたって、あまりにも原作が素晴らしい場合・・・・
原作を映画が超えられることってほとんどないですから。
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映画を観られた方は多そうなので、原作もぜひ!と強くお勧めしたいところです。
読んでいても、鳥肌がたつ。
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何度、本を閉じて、表紙のフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を見つめなおしたか分かりません。
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そして、読み終わって、あとがきを読んで
また、鳥肌がたち・・・・・
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すぐにインターネットでフェルメールの絵画を検索。
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もう、身震いがしてきて。
たまらないです、これ。
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てぇぶるクロスがぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・!
と叫びたくなりました。
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第7位 リチャード三世を愛した女 ジーン・プレイディー レビュー
- リチャード三世を愛した女/ジーン プレイディー
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リチャード三世、といえば、シェイクスピア。
もう、そう言っちゃってもいいよね?
というほど、リチャード三世のイメージはシェイクスピアによるところが多いです。
しかし、リチャードはせむしでもなかったらしいし
ロンドン塔でふたりの王子を殺したわけでもないらしいし
リチャード悪人説は疑問視されています。
シェイクスピアはトマス・モアが書いたものを参考にしたらしいのですが
時代が時代でしたから、とにかく、リチャードを悪人に描くしかなかったんですね。(だいぶはしょってるけど)
そのシェイクスピアが書いた『リチャード三世』は歴史劇の中で大人気。
イギリスでも『ヘンリー四世』に次ぐ人気ってところかな?
日本では1番人気じゃないかしら・・・・・・?
私も、歴史劇でこれが一番好きなのです。
ああ、前置きが長いですね。
これ、買いたいなーーーと思ってます。
シェイクスピアの翻案、派生作品は数多くあれど、(リチャード三世は実在する人物ですが、後世へのイメージはシェイクスピアの影響は計り知れないので・・・・)
色々そんな作品を読んできましたが・・・・
これが私のナンバーワン シェイクスピア派生作品だなと、思っています。
もう、まるっきり違うんですけどね。
シェイクスピアの知識とかは一切必要ないので
むしろ、これを読んでから初めて『リチャード三世』を読んだら凄い衝撃を受けそう。
『リチャード三世』ですと、ジョセフィン・テイの『時の娘 』もかなり面白かったです。
こちらは読書メーターのお友達に教えていただきました。
第6位 分別と多感 ジェイン・オースティン レビュー
- ¥1,575
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今年はオースティンと、トルストイにはまった1年でした。
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オースティン最高傑作であるとされる『高慢と偏見』よりも、もちろんこちらもいいのだけれど・・・・・
この『分別と多感』が今のところのマイベスト☆
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『ノーサンガー・アベイ』も候補に挙げていましたが、やっぱりこっちのほうがより好きなので
エリナーが好きです
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オックスフォードの原書を購入したので、今読んでいる洋書を読み終わったら読み始める予定。
やっぱりオースティン好きは女性が多いですねっ!
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とあるぐるっぽに参加したら、オースティン好きが多くって驚いています。
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『いつか晴れた日に 』も観たけど・・・・・観たけど・・・・・・
エリナーがエマ・トンプソンっていうのがやっぱり引っかかるの!
もっと若いと思うし・・・・。
そしてマリアンがケイト・ウィンスレットっていうのもやっぱり引っかかる(苦笑)
お二人とも、大好きな女優さんですよ!でも、なーんかイメージが・・・・
なかなか良かったけど、例の如く原作が良すぎたよね!という印象でした。
あ、でも、アラン・リックマン好きには
ひたすらときめくことが出来て、シアワセです。
オースティンはやっぱり、心理描写のうまいことうまいこと!
オースティン関連書も色々読み進めていっています。
オースティンにしても、ワイルドにしても、きっかけはそれらのご専門の方に出会ったこと。
そして、昨年度は学会用に読んだ本が多数ランクインしています。
面白いですよねぇ