10/14昨日、

ば様の酸素飽和度が95になった !

/ばーさんに松の翠を弥栄(いやさか)に見舞い帰りて梯子に上る

/毎日の目の驚きや老いの坂蜜柑よろこぶおぼこになりて

なにか手に触らせようと蜜柑を持って行った。

/看護士のまどかな言葉やはらかく食事もて来るベッドの脇に

/痛いのはヤダね採血、留置針見ないようにして躰震はす

次にと足首にも、採血の痕が痛々しい。

/柞(ははそ)はの母の背中に手を当てて摩(さす)れば

母の清々とする

/蕪を曳く小人のもがも畑では夢の間にまに畝に降り来て

/バラの花小体に咲いて観世音

/バラの花五月でもなく咲きにけり

/花一輪ゴーヤは筋を通しけり

/紋黄蝶窓の書割り斜行する

/秋茄子の採れ過ぎてまず麻婆茄子

 

倉石智證

柘榴も林檎も赤は赤だよね。

/今年また楷書で始める松手入れ

/透きとほる水沢うどん喉ごしの妻と称えぬ秋の水聞く

/施肥をして雨の降るのを待ちにけり

/施肥をしても一人

「咳をしても一人」(尾崎放哉)

/秋水は止むことのなし秋思空の雲の如し

/棚下は古着ばかりの案山子かな

/背中さする気持ちがいいと云ふものゝ

酸素飽和度ばばに上がらず

10/9(91)⤴10/10(93)⤵10/11(92)⤵10/12(91)

一瞬かなり焦りましたが昨日13日は94と⤴ました。

/ばーさんに柘榴を渡すばーさんはリンゴと応える赤は赤なり

/鶏頭の番外にゐてあかあかや

/赤とんぼ夕焼け小焼け火事ですよ

/主の無き家のさみしさ神無月

 

倉石智證

病室にばばの歌ひぬ。

「鶏頭の十四五本もありぬべし」(子規)

連立離脱。

/門柱に柘榴尋ねる家であり

/柘榴割れて身もふたもない世間かな

/柘榴割れて世間知らずを云はれけり

/納豆にオクラ三本て云ふことに

/をもしろき秋果調ふ候となり

/さつま芋お目見えをして御御御付(おみおつけ)

初物のさつま芋を朝餉に。

/命綱梯子に渡す松手入れ

/唄わせてばばの元気を確かめる病棟のベッド少し起こして

/公明党離脱君が代蘭咲きぬ

/清やかや君が代蘭の咲き初めて公明党の連立離脱

/立ちてみて皇帝ダリアの丈高き

/眼の如きオクラの花の花芯かな

 

倉石智證