病室にばばの歌ひぬ。

「鶏頭の十四五本もありぬべし」(子規)

連立離脱。

/門柱に柘榴尋ねる家であり

/柘榴割れて身もふたもない世間かな

/柘榴割れて世間知らずを云はれけり

/納豆にオクラ三本て云ふことに

/をもしろき秋果調ふ候となり

/さつま芋お目見えをして御御御付(おみおつけ)

初物のさつま芋を朝餉に。

/命綱梯子に渡す松手入れ

/唄わせてばばの元気を確かめる病棟のベッド少し起こして

/公明党離脱君が代蘭咲きぬ

/清やかや君が代蘭の咲き初めて公明党の連立離脱

/立ちてみて皇帝ダリアの丈高き

/眼の如きオクラの花の花芯かな

 

倉石智證