会津高野山八葉寺 冬木沢詣りのブログ【公式】 -6ページ目

会津高野山八葉寺 冬木沢詣りのブログ【公式】

福島県会津地方の「会津高野山八葉寺」は、夏になると「冬木沢詣り」で賑わいます。「冬木沢詣り」は毎年8/1から8/7までの一週間。公式HPで伝えきれない、こまかい情報を中の僧侶からお届けいたします。

空也堂の再建に先立ち、6/1の午前、地鎮祭を執行しました。
冬木沢区長、および空也光陵会・工事関係者らの代表が集まり、工事の無事故・厄除けなどを祈りました。
祭礼まであとちょうど2ヶ月。そろそろ内装(仏具や飾り)についても本格的に行動を始めなければなりません。
5/22の記事でお知らせした通り、空也上人1050年忌に当たる本年、当寺では、開山堂(空也堂)と十王堂(閻魔堂)の両堂を新しく建てなおすことにしました。

そのうちの一つ、開山堂の解体が始まりました。
5/25に解体を開始した際、むかし奉納された絵画がいくつか出てきました。以下そのいくつかの写真を挙げます。



『空也上人絵詞伝』によれば、空也上人は醍醐天皇の第二皇子として出生されるも、夜泣きの声が「あみた(阿弥陀)あみた(阿弥陀)」と聞こえるなど奇瑞が多かったので、三歳の時に鞍馬山に移されてしまったといいます。鞍馬山では、猿や鹿などに守られ育てられ、無事に成長されたと伝えます。上記の絵はそれら猿や鹿の絵を奉納することによって、我が子の無事成長を祈ったものでしょう。
これらの絵で祈られた子どもたちも、生きていたら110歳以上なので、奉納した目的もじゅうぶん果たされたことでしょう。

以下の写真は5/27。お堂は跡形もなく解体されました。



開山堂のご本尊である「空也上人像」は、しばらく他所に仮安置しています。横からのアングルは珍しいので、この機に一枚挙げておきます。


進捗しましたら続報をアップいたします。



お久しぶりです。

令和4年(2022)は、八葉寺をお開きになった空也上人が、会津八葉寺で往生なされてからちょうど1050年目に当たります。

それに合わせて、今春、東京国立博物館では、「空也上人と六波羅蜜寺」展が催され、多くの入場者が訪れたそうです(私も勉強のため行って参りました)

当山の開山堂には、大きな空也像(江戸時代)がおまつりされています。しかしお堂の老朽化が激しく、雨漏りや柱の腐食などが進んでいました。

そこで、1050年という節目の年に当たる本年、開山堂を新しく建てなおすことにしました。本年の祭礼(8/1~7)には間に合う予定です。また本堂である阿弥陀堂の西側が開山堂、東側には十王堂が位置します。片方だけ新しくはせず、やはり老朽化している十王堂も、新しく建てなおすことにしました。十王堂のほうは今年の祭礼には間に合わないかもしれません。

現在、設計図も完成し、来週あたりから着工の見込みです。それに先んじて、写真のように、お堂のひな形模型を作り、中の荘厳(飾りかた)をあれこれ考えています。写真3枚のうち、1枚目は、現在建っている十王堂です。2枚目と3枚目の写真は、新しい十王堂の模型で、えんま様の周囲にどうやって地獄絵図を掛けようか、試行錯誤しています。
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今年は、祭礼が終了した8/8から、ずーーーっと雨が続いていたので、干しものができていませんでした。


雨で涼しかったお盆も終わって、残暑が戻ってきたので、今日一気に干しました。雲も少なく、32°の晴天で、干し物にはちょうどいいです。


ちなみに、去年2020年の会津若松市は、37.6°を記録して、見事に?日本一に輝きました。どうも近年は天気が落ち着きませんね。


これでようやく祭礼が終わりということになります。お疲れさまでした。


次は空也上人のご命日、9/11の法要です。

今年の冬木沢詣りも、大過なく終えることができました。お詣りの皆さまにおかれましては、暑い中、お迎えお疲れさまでした。


コロナ禍の中、皆さまもかなり気をつけていただいたようで、消毒液を予測よりも多く消費しました。一人ひとりの消毒協力、ありがとうございます。


本番のお盆になりましたら、冬木沢に迎えにこられた亡き方をしっかりと迎えてお過ごしください。お見送りは16日(地域によって違いあり)になります。


冬木沢は再び静かになります…。





6日めとなり、境内もだいぶ落ちついてきました。参詣の方々もまばらで、ゆったりとした空気が流れています。


お迎えは明日で最後。暑さもひと段落つきそうです。ぜひお詣りください。



昨日は余りの暑さで熱中症気味になり、記事を更新できませんでした。申し訳ない。


さて本日5日は、例年であれば空也光陵会による空也念仏踊りが奉納される日です。しかし去年に続き、感染症予防の観点から中止となりました。残念ですが仕方ありません…。


とはいえ、「念仏踊りによって、冬木沢に集まる祖霊たちを供養する」という目的も欠かせません。祖霊の供養に関しては、僧侶らによる施餓鬼供養がしっかりとなされているので心配ありませんが、念仏踊りによる供養も大切な要素です。


ですので、本日は光陵会の役員さんのみが出仕して、踊らずに略式の仏事のみを行いました。「供養する」という誠意は示せたと思います。苦渋の選択による略式仏事ですが、何もしないよりもずっと意義があると信じます。写真はその風景。

猛暑の中、参加した光陵会役員の皆さんは、参加出来なかった会員の皆さんの分まで、汗をかいて出仕されました。


来年こそは正常に、と思います。


「踊り」は「となえる」のと同様に、祈りのかたちの一つです。祈りが何より大切な冬木沢詣りにおいて、絶やさず続けていかなくてはなりません。


何やら明日6日も猛暑の予報。気をつけてお詣りください。




今日は猛烈な暑さでした。

朝8時の時点で、日差しは強く影も濃かったので、暑くなる予感はしていましたが。


3日めとなり、人出もまばらになって、皆さまものんびりと参詣しているように見受けられます。すいていると、質問にも丁寧に答えられ、思わず長話になることも。


明日以降も、感染予防に気をつけながら祭礼を続けようと思います。再び、境内にわに口の音が響くことを願って。

えんま様


昨日は、約10年ぶりに8/1初日が日曜日と重なりました。10年弱に一度、必ず巡ってきます。


門の外、約100mほどに行列の最後尾が伸び、参詣に2時間以上かかった方もおられたようです。

中には途中で引き返し、2日めの今日来られた方も少なからずおられたようです。「昨日は諦めて今日出直したよ」と、何度も声をかけられました。


今日以降はすいており、のんびりと参詣できます。熱中症に気をつけてお詣りください。

なお、昨日の様子がわかる、FCTの報道を貼っておきます。


八葉寺の冬木沢参りが行われる 福島|福島中央テレビニュース|福島中央テレビお盆を迎えるためのお参りが会津若松市で行われている。会津若松市河東町の八葉寺は16世紀に建立された寺院で、お盆中に帰る御霊を迎えに行く盆むかえのお参り「冬木沢参り」が古くから行われている。ことしも感染症対策が取れるなか、多くの人たちが参拝に訪れていた。冬木沢参りは今月7日までで、例年5日に行われる「空也念仏踊り」は感染対策のため、ことしも中止となっている。リンクwww.fct.co.jp





今年は、初日である8/1が日曜日にあたる年です。前回そうであった2012年もそうでしたが、今年もたいへん人出が多かったです。


午前中は、門の外から奥の院まで行列が続きました。お詣りの皆さま、大変お疲れさまでございました。コロナのみならず熱中症も心配でしたが、くもりだったことや、皆さまのマナーが良かったおかげで、憂慮する事態になりませんでした。ありがとうございます😊


お詣りの皆さまの、「故人を迎えにきました」というお気持ちをうけ、八葉寺結集11人の僧も、気持ちをあらたに励んだ次第です。


私は日中忙しすぎて、写真をとるヒマもなかったので、夕方のKFBのニュースを貼っておきます。

明日も頑張っていきます。


先祖の霊を迎える 室町時代から続く伝統行事(福島)(KFB福島放送) - Yahoo!ニュースお盆を前に、会津若松市の寺で、先祖の霊を迎える祭礼が始まりました。会津高野山八葉寺(あいづこうやさん はちようじ)で毎年8月1日から行われる冬木沢詣り(ふゆきざわまいり)は、室町時代から続く伝統行リンクnews.yahoo.co.jp