10月中旬です。みなさん秋を満喫してますか?
私はですね、焼き芋を食べるっていうことくらいしか秋らしいことにしてないなあ。またしても食。
最近とても寒くなってしょうがないので、セーター買っちゃったよ。秋を通り越して冬を感じている今日この頃です。
今日は久しぶりの舞台はしごをしてきました。
1本目はSpace 早稲田演劇フェスティバル2016 特別企画 VOL.2 北村想名作戯曲リーディングの「虎☆ハリマオ」
地下空港の伊藤靖朗さん演出の舞台です。
舞台と言ってもリーディングですから朗読劇。
でもね、朗読劇の域をはるかに超えた作品で驚きの連続でした。
「虎☆ハリマオ」はもともとある戯曲なのですが、読んだこともストーリーも知らなかった私でも、朗読劇という枠組みに収めるのは難しいだろうなぁっと見ながら思ったほど難易度が高い作品。それを試行錯誤しながら、様々な演出を使って一つの新たな作品に創り上げられたことがしっかりと伝わってきて圧倒されました。
朗読劇の稽古期間はとても短いらしいのですがこの作品もやはり同じで、そんな環境の中で熱演する役者のパワーと、やってやるぞ!という靖朗さんの挑戦と熱量と、もともとの戯曲の力強さと、色んなものがぎゅっと積み重なって絡み合って、ものすごいスピードで物語が駆け抜けていきました。
朗読劇はただ本を読むだけではない。その領域と秘めたる可能性を侮ることなかれ、です。
2本目は「Luna Rossa」です。HEROで一緒だった秋山美里ちゃんが出てたよ。
空想世界のようでそうじゃなく、遠い未来のようでもしかしたらすぐそこの将来なのでは、と思わせる世界で起こるストーリー。科学技術が進むことは人にたくさんの恩恵をもたらすけれども、それと同時に失うなにかも必ず存在するし、環境問題だって穴を埋めればまた他の課題が現れて繰り返していくうちにいつか限界がくるはず。成れの果ての世界は異世界や他人事のようだけれど、ちゃんと今という現実に訴えかけてくるものがありました。
全て管理された無機質な国(果たして国という言い方ができるのかわからないけど)でもまだ人を動かせるだけの感情や心の機微、温かさは生きていて救われた気持ちになりました。やっぱり人間っていいね。
(時事ネタ満載でびっくりしたけど、とても面白かったです。かなり辛辣でした。。。)
舞台はしご楽しかったっ!次はなに見ようかなぁ〜