恋愛小説家 -90ページ目

たましい

ソウルメイトという言葉を信じている

だってあの人はわたしの

たましいが叫ぶ人

ほんの一瞬 寄り添うことすらできなくたって

別々の時間を 流れるままに感じていれば

どこかでバッタリ ぶつかってしまうはず

面倒くさいぐらい悩んでいても

答えはいつもおなじだった

逃れようとしても無駄


抗えない たましいの声がする


ラブレターを書くなら夜中にひとり

夜に書いた手紙は、翌朝読むと恥ずかしい。
夜のもつ神秘的なムードは月のせい?
人の気分を盛り上げて
意外なロマンチストが呼び起こされるけれど
朝日を浴びると、いきなり正気になって、いつもの日常が始まる。

そうだ、夜に大作のラブレターを書いたら
夜中のうちに読み返して、封をしてしまったらどうか。
後から、自分で見ようと思ってもかなわないように。
ついでに読んでもらう時間を、人の寝静まった夜中にしてもらったら
相手も夜に感化されている分、成就するかもしれない。

遠くにいる恋人と電話で話すなら、夜を選べば
思わぬ言葉を聞き出せたりするかもしれない。
日頃は伝えられない、素敵な言葉を囁きあえるかも・・・なんて風に。

 

5秒

携帯についてる、

5ミリぐらいの小さな正方形


これが、
緑に点滅している時は、メールを、
青に点滅している時は、着信を、
5秒に一度光って知らせてくれる


かばんの中でぼうっと光っている
蛍のような明かりを求めてしまう私は


また、見ては肩を落とすばかり

連絡が来ないのはいつものことだって
自分に言い聞かせます


たった5秒の間がこんなにも遠いなんて
便りはまだ、届いていないようです

満月の夜

一昨日も、昨日も、今日も、

きっと明日も

あの人に会いたいと願ってばかりです


1ヶ月前に見送った夜

あの人は またね と言っていましたが


そうしたら

1年に、12回だけ会えるということかしら


そうしたら

今日から数えて10年たったら

120回会えているかしら


でもね

毎日一緒にいられたならば

120日なんて、たったの4ヶ月ほどです


満月の夜は

同じ月を 同じ窓からながめていたい

「会いたいです」という思いをこめて


でも

「月がきれい」 ひとことだけ送ります

ソフトクリーム

私はチョコが食べたかったのに

あなたはバニラが良かったみたいで

ミックスにしたソフトクリーム


こんなに食べにくいものを 半分こにするなんて

少しは 期待していいのかな


私のこと どう思っていますか

そろそろ 聞かせてくれませんか


つどい

今夜は 仲間とのつどい


いそがしい日々に 私を悩ませるあれこれを

頭の中からすっかり忘れ去ることはできなくても

抱えこんだ胸のうちを

こんな日ぐらい

少しこぼしても いいかな?なんて思います


楽しいつどい 祭りの後 帰り道はきっと夜中でしょうから

ほてった頬で ワインの力をかりて

また、あの人に電話をかけてしまうのではないかと

そんな自分を止められるか すこし不安です

1人で歩く道のりに考えることは いつも同じなのです


サクラの下

片想いしていた人と 

ノスタルジックな再会をした日

おみやげにもらった12年ぶりの私の写真は

とても若くて 幼い少女の姿でした

見ているだけで切なくなりました


どうしてもっとすてきな笑顔で 

見つめていないんだろう?

あんなに好きだったのにな、って


明日も会いたい


私の好きな人は ふとっちょです


見た目はちょっと かなり 変わってますが

それでも あんまり

見た目なんて関係ないと

ほんわかと感じたのは はじめてのことでした 


ハーゲンダッツ

春がそろそろ、近づいている

こんな頃の思い出といえば

ハーゲンダッツのパフェを、食べ放題した日


仲間と一緒に2杯食べたあとで

3杯目、残りの半分でギブアップしそうになりました


「残した分は御代をいただきます」と・・・

冷たいくちびるが、さぁっと青くなりましたが


空いたパフェグラスに

完全に溶けてしまったアイスクリームを

等分にしてみました


すると、あら、ふしぎと

3杯平らげたように見えてきたではありませんか


冬休み

静かな大学の、段々畑みたいな講堂で

壇上で話す人を見つめていたら


空気の入れ替えであけた窓から

いたずらな風が吹き込んできて

バーコードのしましま髪を垂らした


それがとても面白くて つい吹きだした私は

隣にいた笑い上戸の彼と 恋におちたのです