田舎時間
地方により文化はさまざま。目に映るものが、どれも新鮮。
法要が終わって、たくさんのお供え物を手提げに手渡され、
餅や饅頭を分配。重みにも意味があるらしい。
旅の目的を果たし、会食へ。
かに尽くしの御前が並びきるまで時間がかかりすぎて、
段取り悪く15時前に横浜を目指すことに@四国
と、幅員減少でハザードが灯る前方。いきなり渋滞。
一体、何時間かかるやら?
番外編はもう少し続きそうです。
じゅうねんひとめぐり
10年ぶりでした。
それほど間隔が空いている訳だから
お互いに色々と変化しているのでしょうが
何となく、
あなたはずっと一人でいるんじゃないかと
そんな予感がしていました。
今も気ままに、あなたらしく。
でも、もしも誰かと生きる幸せを見つけているのなら
その姿を、祝福したいと、心から思っていました。
あなたの幸せを、本当に願っていたから。
案の定、あなたは一人でした。
相変わらず、ものすごく寂しがりやなのに
人の為に一生懸命になるばかりで、自分のことは放ったらかし。
そんな強さに、切なくなってしまいます。
それなのに
あなたが一人で生きているという事実に、
私はどこかで安堵していたのです。
「幸せを願っている」はずの私が
ふと、別の顔を見せたのです。
私の入る余地を、本能で探そうとするなんて
罪深いですね。
星屑
消毒薬を塗ってくれた
眉間にしわを寄せて
マッチを擦るのを眺めていた
すぐに上の空になってしまうから
信号が変わるたびに
子供みたいに熱中していた
皆が帰るまでこっそり
一番星が見える教室で抱きしめられた
冬の夕焼けはすぐに消え去ってしまうのに
闇に包まれると安心していた
思わずこぼれた本音は
誰にも話したことがなかった
遠くにいってしまってからも
出さない手紙を書いた
肩に寄りかかる 夢を見た
消せない4桁
初めて恋らしい恋をした男の子の誕生日が
今年もまたやってくる
初めて続きで経験した
アルバイトという大人の世界
貯金のために銀行口座をつくったとき
16歳のわたしが思いついた
暗証番号はその4桁で
それはどう考えても単なる若気の至り
長い初恋が続くあいだ中
他の暗証番号も次から次へと同じものになっていき
ゴロもいいし気に入っているしで
今までずっと使われているってわけ
あの男の子はどこでなにをしているやら
多分一生忘れられない日を
思い出す時期にまた差し掛かって
地球のどこかで 彼もわたしも年をとっていく
闇夜に鳴く蝉を聞きながら
ローカルな情報誌を出している小さな編集社に在籍していたころ、経験した仕事は実にさまざまで、振り返れば、あの時間は趣味と実益を兼ねた(?)長い勉強期間だったような気がしています。
取材先でたくさんの人たちに出逢い、話を聞いて帰ってきたら、デスクでバシバシと鬼のように集中連打。冷静に考えると、馬鹿馬鹿しくなる自給換算にため息をつき、でも「書くことが好き」というだけで、続けられたようなライターの仕事。いつしかオリジナルで作品を手がけることができたら・・・という夢を抱きつつ、昼も夜も関係なく24時間対応していました。
ところが次第に「できること」の幅が広がっていくと、だんだんとライターと編集の割合が逆転し、人の書いたものに赤をいれていく立場になって、自分ならこう書きたい・・・という違和感の薄紙をふわふわと兼ねていくようになっていました。最終的にはそれが重荷となっていきました。
<編集者になるつもりはありません、物書きになりたいです>
そんなことは口に出すことも、勇気もありませんでしたが、従順に働く裏腹は・・・何て傲慢なぺーぺーでしょうね。でも、本音を言えば「仕事は選んでいい」と思うのです。何のために仕事をしているのか考えたら、極論「自分のため」ですから。エゴですが、誰でも何かしら、自分のために必死になるときがある・・・それが仕事なのか、恋愛なのか、趣味なのか、家族や友人なのかは人それぞれ違うというだけです。
私が携わってきた雑誌を作る作業は、自由気ままに徒然な文章を綴るというよりは、あらかじめ決められた内容を記事に「情報として」埋め込んでいく作業でした。だから、もっと自分なりにやってみたい方向が見えてきたならば、遅かれ早かれ別の道に行くしかなかったのでしょう。
★
今やすっかりインドア派のスタイルが定着していますが、外に出るのは好きでした。取材の場では、質問役と聞き役を使い分けながら、相手の思いをどれだけブレずに汲み取れるかに真剣でした。大切な思いがしまわれた引き出しを開くのですから、心してかかります。口下手というのは、取材をこなすライターにとって致命的な弱点なのですが、「せっかく出逢った素晴らしい人たちの魅力を、『文字』で、彼女・彼らを知らない人たちへ余すところなく伝えたい」という思いで、手に汗とペンを握っていたのです。
それはそれは、幸せな作業でした。
その時に、ご縁があって知り合った方と、今は一緒にお仕事をさせていただいています。その方を取材に行ったはずが、いつの間にやら取り込まれていました。他の会社からやってきた初対面のライターに、「一緒に働かない?」なんて言う大胆不敵な人が、目の前にいることに衝撃をうけつつ、大きな波がザブーン。鮮やかな手腕というよりも、真性のカリスマに魅了された私です。
信頼しあえる仲間がいるから、がんばれる。未知のエネルギーが後押ししてくれる、忙しいときほど包まれる不思議な充実感。夜中まで飽きずに合唱している蝉の声を聞きながら・・・今夜も更けていきます。



