星屑 | 恋愛小説家

星屑

転んで手のひらを切った時に
消毒薬を塗ってくれた
あなたの指に恋をした
 
眉間にしわを寄せて
マッチを擦るのを眺めていた
涙は煙のせいだよ
 
すぐに上の空になってしまうから
信号が変わるたびに
急発進ばかりしていた乱暴な運転
  
ペットボトルのおまけに
子供みたいに熱中していた
いい大人の無邪気な顔
 
皆が帰るまでこっそり
居残りのふりをして
一番星が見える教室で抱きしめられた
 
冬の夕焼けはすぐに消え去ってしまうのに
闇に包まれると安心していた
 
思わずこぼれた本音は
誰にも話したことがなかった
 
遠くにいってしまってからも
出さない手紙を書いた

 

肩に寄りかかる 夢を見た