恋愛小説家 -49ページ目

結果オーライ

昔むかし。

身支度をしていたら、弟が私を呼びました。

ひそひそ声と、にやにや顔で。


「みやさん、ちょっと見てみ。」


おんぼろ押入れの、靴下置き場(という名のダンボール)

何か重いなぁと思ったら、先客ありでした。


というか、先客が靴下なんですよ、

あなた、どいてくださいよ。

裸足で出かけろっていうの?

   

恋愛小説家
 

仕方なく、手当たり次第に

適当に一足、隙間から引っ張り出してみました。

気に入らない色の靴下は

生き物のぬくもりがしました。

 

「冷え性なアンタのために、あっためといてやったわ」って


なるほど、結果オーライだ。

自分じゃ選ばないやけに明るい足元で

歩いてみようじゃありませんか。

 

Waiting On A Friend

先日書いた、「電磁波が聞こえる」という話に

同じ症状がある!と賛同してくれた友人。

言ってみるものですね、

思ったよりも身近に受信仲間(?)を発見できるとは。

彼女からのおかしなメールを勝手に抜粋。


「最近思ったのは、なんらかの事情で

地球に来ている宇宙人なのかな?って(笑)」


そうそう、きっと私たち、宇宙人なのかも。

楽しいから、そういうことにしておこう。



いわゆる「彼氏、彼女」の関係が終わっても

大親友でいられるという確信。

その感覚、私にもとてもよく分かります。


終わりは次の始まりであり、

形は変われど

ともに築き、紡いだものはゼロではない。


想像してみる。

いつか、彼女とのノロケ話を聞いたりするんだろうか。

大事な人の結婚式に参列している気分に似ています。

あなたの幸せを願いながら、同時にちょっと寂しい。


・・・できれば最初の確信、

「終わっても」の部分に手を加えてもいいでしょうか。



仕事つながり、人の紹介、偶然ばったり、同じ境遇。

どんなご縁でつながるか分からないからこそ

関係をどう育てるかは、私たち次第です。


I need someone I can cry to

I need someone to protect

I'm just waiting on a friend

 
恋愛小説家
 

小さなことでも

恋愛小説家
 

雨が降り、氷が降り、晴れて、また雨。

 

いろいろな作業と向き合う前に

整理したいこと、組み立てたい計画、

立て直したいこと、片付けておくことがあります。

今月は移行期間と見据えて、まずは一つずつ。

 

書き出してみると、

小さな仕事がいろいろあるものです。

集めてみたら、かわいらしいものばかり。


「だんだん、やっつけ仕事になっていませんでしたか?」

自分に問いかける、絶妙のタイミングで 

終わると思っていた案件が一つ復活しました。

「あなたの書くものが好きだから、うれしい」 という

初心に立ち戻るようなメッセージ付きで。 


その一言で

どうやら私、動いてしまうみたいです。 


たとえ社交辞令だったとしても

私を必要だといってくれる声のように聞こえ、

元気をくれます。


白黒グレー

恋愛小説家

 

本当に真っ白なものと

本当に真っ黒なものなんて

実はほとんどなくて

限りなく白に近いグレーから

限りなく黒に近いグレーの方が

いっぱいあるんじゃないかな


光があるから影もできる

平坦じゃないから陰影が生まれる

私たちの心模様も

似たようなものだって思うよ


朝からズキズキ頭が痛むと

不機嫌だった君は

そんな日に限って

「逆上がりするよ」って

得意げに鉄棒に立ち向かう


もう無理かと思いきや

大人の身体も回れるもので

調子にのって空中でもうひと回転

「さすがに重い!」って悲鳴

そりゃそうでしょうよ


逆さになった公園は

どんな風に見えたかな

その世界にも私がいるの

見えたかな


何の役にも立ちません

電磁波の過敏症ではありませんが

ある特定の場所や自動ドアをくぐるときに

「キーン」という高周波の音が耳を突き抜けることがあります。


赤外線や超音波のセンサーによるものなのでしょうが

「鋭くて痛い音」が聞こえるのです。

頭に電気が走る、その感覚。

キャッチする音に個人差があるのか

人に伝えても、「分からない」といわれます。


どこがどんな風に痛むのか、不快なのか。

目に見えない「感覚」の部分は

人に伝えても、なかなか的確に伝わらないものです。

病院で医師に、自覚症状を口頭で伝えてみたものの

どこかしっくりこないように。


「電波を察知できるぐらいなら

せっかくだから危険予知能力としてとか、

相手の心が読めるとか

いっそ何かに役立てばいいのに。」と、友人に言われました。


そうですね、

そうすれば傷つけたり、傷ついたり

落とし穴に自ら飛び込んだりすることも

減るのかもしれませんね。 

恋は突然始まって、唐突に終わるものらしいので。

 

ささくれ

恋愛小説家

  

ソメイヨシノより一足遅れて

青々と柔らかな新芽と共に咲くヤマザクラ。

お気に入りなのは清々しさのせいでしょうか、

春が来た!と思えるコントラストが美しい。

 

爪の生え際からめくれた、ささくれ。

小さな棘々が気になって

やめておけばいいのに引張ってしまうのです。


短かったささくれはどんどん深いところまで広がって

手を洗うごとにひどく沁みます。

触れずにいればよかったのにと

何度経験しても学習できないのです。

泥中の蓮

あなたは

泥んこに汚れた私にも

手を差し伸べてくれる


泥が跳ねちゃうかもしれないからいいよ

そう言っても躊躇しないで

まっすぐ伸びた腕に

掴まっても、いいのですか?


見てごらん、蓮の花が開くよ


深い澱から引き上げる力

わずかに憂いを宿すまなざし

桃色の花と

水と土の匂いが漂っていた

 

in other words,

恋愛小説家

  

朝ぼんやり起きて、最初に

夜消える意識の、最後に

眠っていても、夢の中に

あなたがいる。

 

言い換えればみんな

たった一つの意味なのに

言葉が足りないことが

とても歯痒く、もどかしいのです。

 

3℃

恋愛小説家-100416_233018.jpg
 
氷の粒が降ってきました
4月も、半分おわったというのに。


今宵
あなたの
匂いがする
ひとりじゃない

いつも

恋愛小説家


曇天の横浜、心は晴れ


あなたに手紙を書きたくて

手帳にいつも

小さな便箋を挟んでいるのに

なかなか出せずにいる


だからといって

それを家に置いてきた日に限って

余計に書きたくなったりするんだろうから

やっぱり挟んだままにしている


ときどき立ち寄る店のスタンプカードを

財布から出してしまった矢先に

そこで買い物するような

うっかり者の私のことだから