(コンパクト)

ということで、2台目のマルチエフェクター「LINE6 HX STOMP XL」が届きました。

GX-100よりかなりコンパクトで重量も半分以下です。

これ1台で完結できれば、搬入搬出がさらに楽になります。

購入前からマニュアルや動画を確認し、ステレオOUTでミキサーに接続するため以下の設定を想定していました。

 

(8つのブロック)

①    コンプレッサー(基本的に常時ON)

②    オーバードライブまたはディストーション(曲によって変更)

③    アンプ(クリーンと②との組み合わせで歪両方の音作りができるもの)

④    ハーモナイザー(曲によって使用)

⑤    コーラス他モジュレーション系等(曲によって使用)

⑥    ピッチシフター(基本的にステレオにして常時ON、曲によって設定を変更)

⑦    ディレイ(ソロなどでON、曲によって変更)

⑧    リバーブ(基本的に常時ON)パラレルルーティング

 

基本的にはこの8ブロックの構成で、よく使うブロックを「フェイバリット」に登録し、それを元に各曲のプリセットを作るかデフォルトのプリセットをいくつか作っておき、コピーして使うイメージです。

コンパクトエフェクターやGX-100で実現していた設定が、ぎりぎり8ブロックで実現できそうです。

その他にもアンプとキャビの組み合わせを変えたり、IRを使ったり色々なことができるエフェクターなのですが、HX STOMP XLはDSPが1つしか入っておらずできることが制限されているので、まずこの使い方で色々と試してみようと思います。

 

(音出し)

まず重要になる⑥を設定し音出しをしてみました。

⑥はステレオでディチューン設定にして拡がりを持たせる「肝」になる部分ですが、簡単に求める設定ができました。

LINE6オリジナルのステレオ出力のコントロールをするStereo Widthというエフェクターも試してみたのですが、ピッチシフターのほうが好きな音がします。

次に残りのアンプやエフェクターを適当にチョイスし、とりあえずすべての出音を確認してみました。

④はステレオで3音が出せる設定にしたのですが、かなりDSPに負担がかかるようで、ステレオを選択すると他の利用できるエフェクターやアンプがかなり限られてしまいます。

なので、曲によってモノラルで2音のものと使い分けして使うことにしました。

一番時間がかかりそうなのが②と③で、クリーンのカッティングやアルペジオから歪んだバッキングやソロに切り替えが必要なのですが、1つのプリセットで複数アンプの切り替えができないので、同じアンプの設定と歪エフェクターの組み合わせを色々と試す必要があります。

アンプはとりあえず先頭にあったHiwatt DR-103を選んでみたのですが、かなり良いクリーンの音に設定できました。

アンプのゲインを上げ、そこにオーバードライブやディストーションペダルを入れるとなんとも良い音がします。

GX-100に比べ音の解像度が上がった感じです。

 

(スナップショットモード)

HX STOMP XLの演奏時のモードは「プリセットモード」「ストンプモード」「スナップショットモード」の3つがあります。

GX-100の時はプリセットモードで曲を選択した後ストンプモードに切り替え、各エフェクターのON/OFFやアンプのバッキングとソロ選択をする方法を取っていました。

HX STOMP XLでもその運用は可能ですが、曲中でアンプの設定変更やハーモナイザーのスケール変更が出来ないので求める音作りが困難です。

そこで登場するのが、LINE6独自のスナップショットモードです。

HX STOMP XLでは1つのプリセットに4つのスナップショットが登録でき、エフェクターのON/OFFやアンプ・エフェクターのパラメータを変更したものを設定しておくことで、即時に音切れなく音色を選択できます。

オリジナルの各曲を確認しましたが、音色の切り替えが多い曲でも4種類に収まることがわかったので、プリセットを演奏曲順に並べておきスナップショットモードに変更後BANKスイッチをプリセットUP/DOWNに設定して演奏することにしました。

スナップショットの表示名称や画面と各フットスイッチの色設定もできるので、音色により色を決めておけば直感的な操作が可能です。

 

(またまた試行錯誤が始まる・・・)

これからはGX-100を使ってきたノウハウを生かしながら、アンプやエフェクターの選択と音色づくりや各種設定を掘り下げていく作業が必要です。

実際にライブで使えるようになるまで、出音と操作性を求めまた試行錯誤が始まります。

とはいえ、GX-100で得た知識や経験を活かせば、それほど時間はかからないと思います。

操作が簡単なGX-100から入って良かったと思っています。

 

(GX-100は優秀)

私の場合はハーモニーを多用するためHX STOMP XLを購入しましたが、ハーモニーにこだわらない方で単独で利用する場合にはGX-100は本当にお勧めできるマルチエフェクターです。

HX STOMP XLよりも数万円安いのに、できることの多さと自由度、操作性はGX-100に軍配が上がります。

音の解像度は若干劣りますが、十分なレベルだと思います。

内蔵されているアンプやエフェクターの数は圧倒的にHX STOMP XLのほうが多いですが、実際に使うものは限られて来るので、そこもあまり差にならないと思います。

またEXペダル一体型なので、ボリュームペダルやワウを使う方にもお勧めできます。

素晴らしいコストパフォーマンスだと思います。

しばらくはGX-100とHX STOMP XLの両方を使い分けて行きたいと思いますし、2台をセンドリターンで組み合わせるとかなりの自由度が得られるので、色々と試してみたいと考えています