おはようございます。
本記事は、2023年2月にアップしましたが、
何故か今週アクセスが激増していますので、再アップします。
何か話題になるきっかけでもあったのですかね?
せっかくなので、
以下ブログの複製記事となります。
2023/2/14には当時のまま残してあります。
↓この下からそのまま複製ーーー
こんにちは。
少し前にブロ友さんに紹介いただいた
「僕はパパを殺すことに決めた。
奈良エリート少年事件自宅放火事件の真実」
を読みました。
あらすじ
この本は、実際に2006何に起きた少年事件について、ジャーナリストの草薙さんが
「真実を伝えたい。同じような事が起きないように未然に防ぐ手立てとしたい」
という気持ちから発売された本になります。
事件を私の言葉でざっくり説明すると
「名門・東大寺学園に通う高校生が、父親(医師)に殺される前に殺さなければ!と殺害計画を立てた。
しかし、実行したのは父親が不在とわかっていた日。
自宅を放火して、父ではない、継母と異母弟妹の3人が亡くなった。」
なぜ父親を殺したかったのか?
放火の目的は?
「英語のテストが平均点よりも20点低かった事をパパに嘘をついた。
でも、保護者会があるので、バレてしまう。
バレたらパパに殺される。
保護者会までに何とかしなければ。
殺される前にパパを殺して、全てを消し去って逃げてしまわなければならない。」
という追い詰められた思考からでした。
その思考にいたるまでの複雑な親子関係や、幼い頃からの度を過ぎた教育、父親からの暴力・暴言を
・少年の供述調書
・父親の供述調書
・父方祖母の供述調書
・実母の供述調書
・小学校時代の担任の供述調書
・東大寺学園の同級生の証言
・東大寺学園の担任教諭の証言
の目線で書かれています。
読み応えがありすぎて、、、、と、途中辛くなる場面もあり、一度には読めませんでした。
私の感想
「子供は自分とは違う人間なのだから、支配しようとしてはいけない。」
に尽きると思います。
・愛情と虐待は紙一重であること
・叩いたり殴ったり蹴ったり髪を引っ張ったり、、、暴力が日常的になると、感覚がおかしくなってしまうこと
・第三者の意見は無視されるから、言葉での助言は効果を発しなかったこと
・暴力暴言を我慢ができないということが、人生を狂わせたこと
・アンガーコントロールが出来るようになるには、どうすれば良かったのか
・人間の記憶はあやふやであり、1つの問題に対して複数の視点から見ると、かなりの違いがあるということ
・社会において、広汎性発達障害への広い理解が必要であるということ
などなど、
あまりにもテーマが多すぎて、書ききれません。
とても深く考えさせられました。
中学受験の世界において、
お子様の勉強が気になって気になって仕方ないという方はとても多いと思います。
もちろん私も長女が中学受験生であった時は、毎日の課題進捗管理はもちろん、リビング学習をして勉強と休憩のメリハリをチェックしていました。
小学生の子供はまだまだ幼くて、勉強で自走できるお子様は僅かであり、親の管理は必要不可欠であると思ったからです。
でも、暴力暴言はありません。
そして、問題はその先ですよね。
中学生になって、思春期を迎え、自分のアイデンティティも確立されてきます。
その頃は、子供から手を離すべきだと思いました。
もちろん、目は離しませんし、毎日会話もして、
親子の距離は近いままでいるべきです。
(有名な、子育て四訓にある通りです。)
理想論かもしれませんが、
私はそうでありたいと思いました。
ずっと涙は出ませんでしたが、
最後の実母の供述調書で涙がでました。
以下、関係リンクです。
著者、草薙厚子さんのブログ
作者の草薙さんはアメブロをやっていらっしゃいまして、ご自身のブログでこの本の出版について書いてらっしゃいました。
講談社からのお知らせ
重版されない理由が書いてあります。
Wikipedia
ご興味がある方は読まれると良いと思います。
最後に、著者の草薙さんのブログより、引用させていただきます。
「家族力」
とても考えさせられます。
さくらさくら
ここまで。