下界に降りて時間の進み方が違って…って、そもそもの日常に戻ってきただけのはずなんだけど
無性に小淵沢に、マグノリアに戻りたくなってる今日この頃。。
昨夜これ書き出して、写真を眺めながら、あぁもう今私はあそこにいないんだ…と無性に切なくなって
日記書く手が止まってしまったのだけれど。
そのくらい楽しかったんだ、本当に貴重な機会だったんだなぁ…と改めてしみじみ
そんな、貴重なお楽しみの二日間、続きから…
高原の朝の美味しいスタートの後は、まさにタイトルのお楽しみ。
今回のメインイベントのひとつ、『オトナの栗拾い』♡
連れて行っていただいた美しく整備された栗園、一面の栗の木の下にはたーーーっくさんの栗!
かなりの本数の栗の木の中に、利平栗が3〜4本だけ混じってると先陣組に教えてもらってたおかげで、
他の家族連れが奥へ奥へ攻めてくのを横目に、密かなポイントにすみやかに到達❤
惜しげもなく散らばる立派な栗の実、はじけたイガ。
旬ドンピシャ、最高のタイミング!めちゃくちゃ楽しい〜!!
ほぼ1〜2本の木の周りだけで、それもカタチの良いもの、虫食いのないものだけを厳選して、
30分足らずでこの量。楽し過ぎる!!オトナもはしゃぎまくる栗拾い
ただし…足元にこんなに落ちてるってことは、その分それなりの頻度で落ちてきてるってことで…
屈んで夢中で拾ってたら、いきなりバシッッという音と共に肩に衝撃が!!栗爆弾🌰
まぁ、イガ爆弾じゃなかっただけ良かったかもだけどさ…びっくりして転ぶとこだったよ
でもね、そんな栗爆弾の脅威も、あの楽しさのためならなんのその!
たーんまり拾った栗から、袋詰め用にさらに選抜
持ち帰り用に渡された袋は、思いのほか小さかったのだけど…
せっかくの利平栗、たくさんおうちで楽しみたいー!🌰
のっけ盛りOKですよ、という係員さんのコメントに勇気を得て…
むっふっふ。運べるギリギリ最大量。I did it!!
ちなみに…後で重さを計ってみたら…なんと1.2kg。達成感〜
この後、移動して植物園の見学へ。
人の暮らしに関わるたくさんの草木のお話を見たり、聞いたり、味わったり…学びの楽しみ。
↑教えられて、足元から拾い上げたカツラの枯れ葉に鼻を寄せて…衝撃!
この素敵に甘い香りの葉っぱは、落ち葉になって雨に濡れて初めてこの香りを放つらしい。
ヤマボウシの赤い実は、木によって熟度によって甘さが変わること、サルナシの実のかわいい断面!
ヘーゼルナッツの実のかたちの面白さ、完熟した山椒の実の驚くほどフルーティーな香り…
五感を働かせての植物とのふれあいは、知的好奇心の満足はもちろん、心にも身体にも本当に癒しで…
すごくすごく素敵な時間だった
美味しいが大好きの集まり、美味しい食材が大好きなのはもちろん言うまでもなく
午後からは農産物直売所や道の駅をめぐる、楽しいお買い物タイム〜♡
Mナさんの穏やかで丁寧な運転の、カッコいい真っ赤なクルマに乗せていただいてのドライブ
道中のおしゃべりは楽しいし、地の食材あれこれとの出会いはさらに楽しくて!
清里・小淵沢エリアは行き尽くしてるつもりだった私だけど…初めてのお店2軒の内の、1軒にびっくり!
小淵沢インターすぐ近くの消費者市場、果物の品種の多さと試食の惜しげなさに全員夢中♡
いやー、相当お買い物しちゃってほくほくでマグノリアに帰還
わんさかお買い物して帰った荷物をバッグにまとめ、栗拾い仕様だった洋服を、ディナー用に着替えて。
マグノリアのお庭に面したテラス、白いクロスのかけられたテーブルで…さぁ、メインイベントの始まり!
あさみさんのサーブしてくださる美しい泡と、コールドプレスの自家製、山葡萄スカッシュ。
まだ明るいテーブルで、乾杯〜!🥂
今回のイベントは、あさみさん主宰の山の美食サロンマグノリア、第二回「変態マニアックディナー会」。
第一回は日程が合わず涙を飲んだのだけど…この第二回に参加して改めて涙ちょちょぎれたよね。
あぁ本当に本当に、第一回から参加したかったーーー!!
長野県飯田市でフレンチレストラン〈ビストロ フレール〉を営む久保田シェフが、
ご自身で採取してこられた山の恵みのきのこ、自家製無農薬野菜を使って手がけられるディナー。
そう、これらのきのこは全てシェフがご自身で採ってこられたもの!
今年はきのこ不作とのお話だったけれど、その中でこの種類の多さ、状態の良さ…どれだけ歩き回って
山をめぐって集めて来られたのだろう、とただただ頭が下がる思い。。
そんなきのこと、栗をテーマにした美食。
もう、全てが素晴らしかった…!!
一皿め。
ツキノワグマのもも肉の赤ワイン山椒煮と、栗かぼちゃのムース。
熊肉の獣らしさは鳴りをひそめて、でもワイルドな風味。はちみつとの相性のおかげ?
甘い栗かぼちゃと合わさって、あまじょっぱ美味しいー〜!
二皿めはきのこの食べ比べ。
シンプルな調理法だから引き立つ、味わいの違いが楽し過ぎるー!
大好きなアミタケはマリネになって登場、ふわふわのカサがレバーっぽくてワインが進む〜♡
香り大爆発のヤマドリタケモドキはかしっとした食感もうまうま♡幼菌なんだろうな、ソテーが抜群
同じくソテーでシャキシャキだったムラサキシメジとの違いも楽しい!
ニンギョウタケとオオムラサキアンズタケは、かるーい衣のフリットで…どちらも初めてだったきのこ、
ニンギョウタケは少し森の香りがするきのこ、食べ応えのある厚みが面白い。オオムラサキアンズタケは
ビジュアルに反して穏やかな持ち味、フリットの衣のサクサク感と合う〜♡
きゃっきゃ大喜びで二皿めを楽しんでたところで、遅れて参加組の皆様もいらして8名が勢揃い
この辺りで美しい夕焼けが始まり、テーブルには灯りが…
三皿め、帆立のソテーと栗のヴルーテ、バルサミコソース。
ジューシーに焼かれた帆立に甘い栗、バルサミコのキュンとくるコクのある酸味。なんてバランス!!
そこに載せられたアンズタケとトキイロラッパダケ、少し写真が暗いけど色合いも素敵
バターで炒められてる?やさしい香りと食感がプラスされて、しあわせな美味しさ
でもね…幸せと言えば!!こちらのお皿は、きっとこの先一生忘れられない一皿、のひとつ。
四皿め。写真が美しくないのが本当に本当に悔しい!!
愛知県産真鯛のポワレ。シャカシメジと黒ラッパ茸、チチタケのブイヨンスープ、カプチーノ仕立て。
魚料理として供された一皿だったけど…いやこれはスープこそがメイン。文字通りの絶品!!
前日のお蕎麦屋さんで悶絶したのもチチタケのスープだったけれど…和と洋のどちらにも
ここまでパワー発揮できるって凄すぎる!!チチタケ恐るべし。。
チチタケとその他きのこのたまらない旨みに満ち満ちたスープは、それだけで十分過ぎるほど美味しいのに
強めに焼かれた鯛の皮目を沈めた途端、全くの別物に変化。何この香ばしさ!!チチタケの旨み激増
あぁ、本当にこのスープおかわりしたかった…素晴らし過ぎたーーー!!
五皿め、終わりが近づいてくる切なさを吹き飛ばす逸品
大鹿村というドンピシャな名前の村の鹿のレアカツと、アカヤマドリのクリームソース、焼き芋。
絶妙な火入れの鹿に合わせる焼き芋が普通なわけはなく(*´艸`)自家製シルクスイートを焼いてきて、
供する直前にフライパンでカリッと仕上げられたものだそう!
鹿肉の品の良い旨み、アカヤマドリのコクと香り。シルクスイートのカリッと感と甘さ…
やめられない止まらない、お皿の中でひたすら一口ずつ三角食べを繰り返すことに
テラスに顔を出したあさみさん、「もうお腹いっぱいですか?」とにっこり。
「この後、香茸でリゾ…」もう皆さま大歓声食べます、食べられますーー!
六皿め、香茸のリゾット。
自家製の猪肉ベーコンが入ってるとのお話だったけど、いやもうもうもう、ほぼ香茸味。
おろしかけられたチーズの香りも一瞬忘れるほどの、香茸の香り高さときたら…あぁ、絶品!!
きのこと栗の夕べ、ラストは栗でシメ。
七皿め、久保田シェフのモンブランは蕎麦粉の塩クランブルを添えられて…下には紅玉がかくれんぼ。
紅玉コンポートの甘酸っぱさで、濃厚マロンクリームを永遠に味わってたくなる…魔性のお味♡
そんなモンブランと一緒にいただく熱いお茶は、竹内先生の淹れてくださった和紅茶
本当に改めてすごい竹内先生のお茶…甘いデザートにはほのかな渋みが欲しいよね、完璧な美味しさ
あさみさんのプロデュースと久保田シェフのお料理はもちろん、ご一緒した皆さまが本当に素晴らしくて!
お料理に食材に、そして人生に造詣が深い皆さまと一緒に、至上の美味をいただく時間…
楽しくて美味しくて幸せで、もうほんっっとに帰るのが惜しかったのだけど。
本当に得難いひとときを共有した皆様との、LINEグループ発生。
美味しいの喜びがここで終わらず続くんだって思えて、本当に嬉しくて!
行きの駅でのピックアップから帰りまで、快くお車乗せてくださったMナさんにはお世話になりっぱなし
本当にありがとうございましたー!!
帰りも小淵沢まで乗せていただき、同じ日曜帰宅組の皆様とあずさで下界へ…
それぞれ美味しいをてんこもりに詰め込んだ帰り道♡
全員バラバラに手配してきたのに、まさかの全員8号車!「運命の8号車」タグ発生
席自体は少し近かったり離れてたり…だったけど、もうはしゃぎ過ぎて美味が過ぎて、余韻で寝落ち
あずさ途中で降りた方に手を振り、新宿駅でバイバイして、東京駅で最後のお別れ…
あぁ、本当に素晴らしい時間だったーーー!!
冬の間はイベントはお預け、ということで来年の春の山菜の時期がもう待ち遠しいよーーぅ♡
今年たくさんたくさん味わわせていただいた、あさみさんのあの山菜たちでのイベントがあるかも…
あぁもう想像だけでたまらないよねそんなの!!
あさみさん、久保田シェフ、同席の皆さまに心からの感謝を!!
夢のようだった二日間。夢より凄かった二日間だった…