私が今期唯一履修していたFine Artsの人文科学系のクラス、美術史です。1月からの来期も後編としてArt History Ⅱを履修予定ですが、今期はインカ、エジプト、メソポタミア、そしてギリシアなどの古代文明を多く扱っていたため非常に難易度の高いクラスでした。担当のインストラクターがスライドを使いながら説明してくれるものの、ほとんどが口頭での説明のためリスニング力が非常に問われました。正直、ENLA(ESL)を1年挟んでおいてよかったです。
今期の授業で見たのをざっと挙げてみると、Eternal Sunshine of the Spotless Mind (2004), The Seventh Seal (1957), Fargo(1996), Taxi Driver(1976), Breathless(1960) を見てました。他にも色々ありますが、映画通の方はぱっと見でわかる通り、アメリカ映画だけでなくフランス映画とか他国作品も見てるんです。普段自分が見る映画は基本北米映画でディズニーブランド以外の作品は大体が好きな監督や俳優が出ているものを選ぶので他からこれを見なさいと言われて見ることは今までもありませんでした。ちなみに過去には黒澤明監督の「用心棒」をクラスで見せたことがあるらしいです。
本日9月30日はカナダ全土で祝日です。なんの祝日かというと「National Day for Truth and Reconciliation」という名前になっており、日本語に訳すと「真実と和解の日」となっています。実はBC州では昨年に国民祝日となった新しい記念日です。「オレンジTシャツデー」とも言われています。
2008年、当時カナダの首相だったステファン・ハーパー氏はこの事実を政府として認め公に謝罪しました。この時に、長年行われてきた差別的事件の調査委員会が立ち上げられ、その委員会の名前が「Truth and Reconciliation Commition for Canada」で祝日の名前の由来になっています。この委員会の調査により、寄宿学校ではネイティブ言語(民族ごとの伝統的な言語)を禁止し強制的に英語のみで生活させたり、ヨーロッパ系移民の子供との大きな教育格差、またそれによる就職や生涯年収への影響、そして何よりも身体的・性的虐待が行われていたことが明らかになり、2015年にそれらを文化的ジェノサイドとして政府は報告しました。
オレンジTシャツの由来も悲しいことにこのジェノサイドの中で起きた1つの事件が由来しています。寄宿学校に通っていたPhyllis Jack Webstadさんが初登校の日に祖母からもらったオレンジのTシャツを着ていたこと、そしてそれを含む彼女の私服を奪われた事件です。この事件も移民による同化政策のために起きたことです。彼女は自身の体験を世の中に伝え、オレンジ色のTシャツはそれらの出来事を風化させないため、語り継いでいくための象徴とされ、のちにオレンジTシャツデーにつながりました。
以前から触れていたように私が昨年から在籍しているPGのCollege of New Caledoniaに来た目的は、バンクーバーのEmily Carr Universityとの編入提携をしているFine Arts Programという美術の1年課程プログラムで学ぶことでした。その入学条件を揃えるために昨年秋から今年春までEnglish Languageという語学学校クラスで英語力をつけてきました。今回お話しするのは、そのFine Artsへの入学申請、それから現在に至るまでの体験談です。
4月、学部長の方からFine Artsの教員を紹介され、自分の最近描いた絵と入学したい意思を伝えました。その後、学部長からAssociate of Arts(リベラルアーツ学部のような理科系、文系、さまざまなクラスで単位を取れるプログラム)を出願して、Fine Artsのプログラムの中にあるクラスをとる方法でいけると言われたのですぐに出願しました。