【若紫29-2】☆単語&文法の総合解釈問題☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬、物の怪による夕顔の急死…。光源氏の恋は成就することなく、尽きせぬ恋慕を重ねていくのでした。
ただ今、第五帖「若紫の巻」です。夕顔が亡くなった翌年、光源氏18歳の3月(春)に、瘧病にかかって、その加持祈祷のために、北山に訪れます。そこである僧都の屋敷を垣間見ることとなります。
【今回の源氏物語】
「…すこし奥まりたる山住みもせで、さる海づらに出でゐたる、ひがひがしきやうなれど、…」
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☆ 古文オリジナル問題~総合解釈~☆
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「…すこし奥まりたる山住みもせで、さる海づらに出でゐたる、ひがひがしきやうなれど、…」
問)傍線部の解釈として最も適当なものを1つ選べ。
1.山寺に住むこともできないで
2.奥まった山寺に住むこともしないで
3.山里にも住める身分なので
4.山に住むことはさしおいて
5.山奥に住んではいないけれども
古文読解は、次の3つをマスターすること。
⑴ 古文単語
⑵ 古典文法
⑶ 古文常識
今回のオリジナル問題は、
この基本知識が入ってる受験生には
とてもカンタンな問題です。
(☆∀☆)
でも、ちょっと迷ったり間違えたりするようでは
⑴⑵⑶のどこかが不十分だということ;;
(;゚;Д;゚;)
さ~て。あなたはどこが不十分だったのでしょうか?
このイラスト解釈で、きちんとマスターしましょう♪
!(๑˃̵ᴗ˂̵)و
山住み/も/せ/で、
この一語一語に品詞分解できましたか?
まずは、文法事項を押さえましょう。
サ変動詞「す」の未然形に
打消接続の接続助詞「で」がくっついてる形です。
【~もせで】
…~もしないで
よく使うので、連語としてパターン化してもいいですね。
(*・ ェ ・*)ノ
では、何をしないというのでしょうか…?
【山住み(やまずみ)】
【名詞】
…山里に住むこと。また、俗世を離れて山寺に住むこと。また、その人
*Weblio古語辞典より
ここでの主語は、明石の出家人です。
のちに、明石の入道と呼ばれる人――
お坊さん、という文脈を捉えると
たんに「山里」に住むことではなく
「山寺」に住むと捉えたほうがいいかもね!
(๑˘ ³˘๑)
【答え】…2