【夕顔415-2】「なむ」の識別
イラスト解釈では
源氏物語イラスト訳で出てきた古文の
入試対応オリジナル問題を掲載しています☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいます。失意の中、喪も明け、光源氏はかつて関係のあった人妻の空蝉へ、そして一夜の逢瀬であった軒端荻へと、想いを馳せつつも、夕顔の四十九日を終えました。一方、伊予介と空蝉が地方へ下ることとなり、光源氏は一夜の関係を結んだ人妻の空蝉と和歌を交わします。
【今回の源氏物語】
作りごとめきてとりなす人ものしたまひければなむ。あまりもの言ひさがなき罪、さりどころなく。
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☆ 古文オリジナル問題~「なむ」~☆
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作りごとめきてとりなす人ものしたまひければなむ。あまりもの言ひさがなき罪、さりどころなく。
問)傍線部の文法説明として最も適当なものを1つ選べ。
1.強意の助動詞+推量の助動詞
2.完了の助動詞+意志の助動詞
3.希望の終助詞
4.詠嘆の終助詞
5.強意の係助詞
古文読解は、次の3つのポイントが大切です。
⑴ 古文単語を覚える
⑵ 古典文法をマスターする(特に助動詞・敬語)
⑶ 古文常識を把握する
この中でも
特に、文法の識別問題は必須です。
今回の「なむ」の識別★
これまでのセンター試験や難関私大、国公二次でも
頻出でしたが
今後、大学入試共通テストに変わった後でも
きっちりと押さえておくべきポイントですよ!
【―ばなむ。】
【連語:接続助詞+係助詞】
…~からである。
「―ばなむ」の場合の「なむ」は
強意の係助詞なので、
基本的に接続は関係ありません。
それに対し
・確述用法の「なむ」は、連用形接続
・希望の終助詞「なむ」は、未然形接続
…こういうの、
連語として、セットで覚えて理解しておくと
いろいろ使えて便利ですよ♪
【答え】…5