【夕顔365-2】ク活用形容詞☆
イラスト解釈では
源氏物語イラスト訳で出てきた古文の
入試対応オリジナル問題を掲載しています☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいます。部下の惟光(これみつ)の助けを借りながら夕顔の葬儀を終え、光源氏は失意に沈みつつ、右近(夕顔の侍従)を二条院へ招き入れます。ある夕暮れ時、右近から亡き夕顔の忘れ形見である少女がいることを聞き出しました。
【今回の源氏物語】
「はかなびたるこそは、らうたけれ。かしこく人になびかぬ、いと心づきなきわざなり。…」
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☆ 古文オリジナル問題~ク活用形容詞~☆
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「はかなびたるこそは、〔 A らうたし 〕。〔 B かしこし 〕人になびかぬ、いと〔 C 心づきなし 〕わざなり。…」
問)空欄ABCの形容詞を、適切な形に直したものとして、正しいものを次の中から1つ選べ。
1.A らうたき B かしこく C 心づきなき
2.A らうたしけれ B かしこしく C 心づきなかる
3.A らうたけれ B かしこかり C 心づきなかる
4.A らうたき B かしこかり C 心づきなしき
5.A らうたけれ B かしこく C 心づきなき
形容詞って
高校1年生で習う用言の1つです。
ク活用とシク活用があって
今回の問題になっているのは
すべて、ク活用のほうですよ!
「かしこく―て」のように
単純接続「―て」をつけてみたら
カンタンに判別できます!!
【形容詞ク活用orシク活用の見分け方】
単純接続の接続助詞「―て」をつけてみて、
● 「―く・て」の場合⇒ ク活用
● 「―しく・て」の場合⇒ シク活用
でもね…
Aの「らうたし」とか
Cの「心づきなし」とか
見たこともない古文特有語の場合は判別できなくね?!
(((((゚Д゚ ;))))
【らうたし】
【形容詞:ク活用】
…かわいらしい。いとしい
【心付きなし(こころづきなし)】
【形容詞:ク活用】
…心がひかれない。気にくわない。いやだ
*『全訳古語例解辞典(小学館)』より
なので
古文特有語として
覚えていくんですよ!
この手の古語は
レベル1の重要古語ですので
上のような丸覚え型の単語帳にも
必ず載ってますよん♪
(๑˘ ³˘๑)~♡
【答え】…5