源氏物語イラスト訳【夕顔354】さて。いづこにぞ
「さて、いづこにぞ。人にさとは知らせで、我に得させよ。あとはかなく、いみじと思ふ御形見に、いとうれしかるべくなむ」とのたまふ。
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【源氏物語イラスト訳】
「さて、いづこにぞ。
訳)「それで、彼女はどこに。
人にさとは知らせで、我に得させよ。
訳)他人にそれとは知らせないで、わたしに与えよ。
あとはかなく、いみじと思ふ御形見に、いとうれしかるべくなむ」とのたまふ。
訳)あっけなく亡くなり、ひどく悲しいと思うあの方のお形見として、とても嬉しいはずであろうに」とおっしゃる。
【古文】
「さて、いづこにぞ。人にさとは知らせで、我に得させよ。あとはかなく、いみじと思ふ御形見に、いとうれしかるべくなむ」とのたまふ。
【訳】
「それで、彼女はどこに。他人にそれとは知らせないで、わたしに与えよ。あっけなく亡くなり、ひどく悲しいと思うあの方のお形見として、とても嬉しいはずであろうに」とおっしゃる。
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■【さて】
■【いづこ】
■【に】
■【ぞ】
■【人】
■【に】
■【さ】
■【と】
■【は】
■【知ら】
■【せ】
■【で】
■【我(われ)】
■【に】
■【得(え)させよ】
※【得(う)】
※【させよ】
■【あとはかなく】
※【あとはかなし】
■【いみじ】
■【と】
■【思ふ】
■【御―】
■【形見】
■【に】
■【いと】
■【うれしかる】
■【べく】
■【なむ】
■【と】
■【のたまふ】
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