源氏物語イラスト訳【夕顔332】九月二十日
九月二十日のほどにぞ、おこたり果てたまひて、いといたく面痩せたまへれど、なかなか、いみじくなまめかしくて、
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【源氏物語イラスト訳】
九月二十日のほどにぞ、おこたり果てたまひて、
訳)9月20日のころになると、病気がすっかり回復なさって、
いといたく面痩せたまへれど、
訳)とてもひどく痩せ細った顔つきでいらっしゃるけれど、
なかなか、いみじくなまめかしくて、
訳)かえって、非常に優美で、
【古文】
九月二十日のほどにぞ、おこたり果てたまひて、いといたく面痩せたまへれど、なかなか、いみじくなまめかしくて、
【訳】
9月20日のころになると、病気がすっかり回復なさって、とてもひどく痩せ細った顔つきでいらっしゃるけれど、かえって、非常に優美で、
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■【九月二十日】
■【の】
■【ほど】
■【に】
■【ぞ】
■【おこたり果て】
※【おこたり果つ】
※【おこたる】
※【果つ】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【て】
■【いと】
■【いたく】
※【いたし】
■【面痩せ】
※【面痩(おもや)す】
■【たまへり】
※【たまふ】
※【れ】
■【ど】
■【なかなか】
■【いみじく】
※【いみじ】
■【なまめかしく】
※【なまめかし】
■【て】
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☆本日の『源氏物語』☆
旧暦の九月二十日とは、だいたい今でいう11月の始めごろ、
つまり、秋も終わりにさしかかる頃ですね。
この頃は、有明の月が美しいことでも有名です。
眠るのも惜しいこんな夜に、右近と二人で、
夕顔の懐かしい話をしようというわけですね。