源氏物語イラスト訳【夕顔315】あやしう夜深き
あやしう夜深き御歩きを、人びと、「見苦しきわざかな。このごろ、例よりも静心なき御忍び歩きの、しきるなかにも、昨日の御気色の、いと悩ましう思したりしに。…」
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【源氏物語イラスト訳】
あやしう夜深き御歩きを、
訳)奇妙にも深夜のお忍び歩きを、
人びと、「見苦しきわざかな。
訳)女房たちは、「見るにしのびないことだわ。
このごろ、例よりも静心なき御忍び歩きの、しきるなかにも、
訳)近ごろ、いつもよりも落ち着きのないお忍び歩きが、うち続く中でも、
昨日の御気色の、いと悩ましう思したりしに。
訳)昨日のご様子は、とても苦しそうに思っていらっしゃったのに。
【古文】
あやしう夜深き御歩きを、人びと、「見苦しきわざかな。このごろ、例よりも静心なき御忍び歩きの、しきるなかにも、昨日の御気色の、いと悩ましう思したりしに。…」
【訳】
奇妙にも深夜のお忍び歩きを、女房たちは、「見るにしのびないことだわ。近ごろ、いつもよりも落ち着きのないお忍び歩きが、うち続く中でも、昨日のご様子は、とても苦しそうに思っていらっしゃったのに。…」
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■【あやしう】
※【あやし】
■【深き】
■【御―】
■【歩(あり)き】
■【を】
■【人びと】
■【見苦しき】
※【見苦し】
■【わざ】
■【かな】
■【このごろ】
■【例(れい)】
■【より】
■【も】
■【静心なき】
※【静心(しづごころ)なし】
■【御―】
■【忍び歩き】
■【の】
■【しきる】
■【に】
■【も】
■【の】
■【御―】
■【気色(けしき))】
■【の】
■【いと】
■【悩ましう】
※【悩(なや)まし】
■【思し】
※【思(おぼ)す】
■【たり】
■【し】
■【に】
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しかし、70超のためには、
たんに学習努力だけでなく、「考える力」が必要です。
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