源氏物語イラスト訳【夕顔306】とあるもかかるも | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔306】とあるもかかるも

「…とあるもかかるも、同じ命の限りあるものになむある。思ひ慰めて、我を頼め」と、のたまひこしらへて、「かく言ふ我が身こそは、生きとまるまじき心地すれ」

とのたまふも、頼もしげなしや。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

【源氏物語イラスト訳】

 

 

「…とあるもかかるも同じ限りあるものなむある

訳)「…あんなふうに先立つ者も、こんなふうに残される者も同じ尽きる時あるもの あるのだ

 

 

思ひ慰め頼めのたまひこしらへ

訳)気を取り直し頼ってくれ言いなだめなさり ながらも

 

 

かく言ふ我が身こそ生きとまるまじき心地すれ

訳)「このように言う我が身こそが、生きながらえられそうにないする

 

 

のたまふ頼もしげなし

訳)おっしゃるのも頼りがいのないことだなあ

 

 

【古文】

「…とあるもかかるも同じ限りあるものなむある思ひ慰め頼めのたまひこしらへ、「かく言ふ我が身こそ生きとまるまじき心地すれ

のたまふ頼もしげなし

 

【訳】

「…あんなふうに先立つ者も、こんなふうに残される者も同じ尽きる時あるもの あるのだ気を取り直し頼ってくれ言いなだめなさり ながらも、「このように言う我が身こそが、生きながらえられそうにないする

おっしゃるのも頼りがいのないことだなあ

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【とあるもかかるも】

※【とあり】

※【かかり】

※【も】

■【同じ】

■【命の限り】

※【限り】

■【ある】

■【に】

■【なむ】

■【ある】

■【思ひ慰め】

※【思ひ慰む(おもひなぐさむ)】

■【て】

■【我(われ)】

■【を】

■【頼め】

※【頼(たの)む】

■【と】

■【のたまひこしらふ】

※【言ひこしらふ】

※【のたまふ】

■【て】

■【かく】

■【言ふ】

■【我が身】

■【こそ】

■【は】

■【生きとまる】

■【まじき】

■【心地】

■【すれ】

■【と】

■【のたまふ】

■【も】

■【頼もしげなし】

■【や】

 

重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏は、夕顔をなだめるのに苦慮しているようですね。

 

でも…言ってる本人でさえ、

心がどうにかなってしまいそうなのに…ね;;

 

ショボーンショボーンショボーン

 

 →今回のイラスト解釈はこちら

 →今回の重要古語はこちら

 

 

 

 

>>次へ