源氏イラスト訳【夕顔217】引き動かし | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔217】引き動かし

引き動かしたまへど、なよなよとして、我にもあらぬさまなれば、「いといたく若びたる人にて、物にけどられぬるなめり」と、せむかたなき心地したまふ。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

引き動かしたまへなよなよと

訳)揺すって動かしなさるけれどぐったり

 

 

我にもあらぬさまなれ

訳)茫然自失の様子であるので

 

 

いといたく若びたるけどらぬるめり

訳)「たいそうひどく子供じみているであっ物の怪正気を奪わてしまったであるようだ

 

 

せむかたなき心地たまふ

訳)どうしようもない心地なさる

 

 

【古文】

引き動かしたまへなよなよと我にもあらぬさまなれ、「いといたく若びたるけどらぬるめりせむかたなき心地たまふ

 

【訳】

揺すって動かしなさるけれどぐったり茫然自失の様子であるので、「たいそうひどく子供じみているであっ物の怪正気を奪わてしまったであるようだどうしようもない心地なさる

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【引き動かし】

■【たまふ】

■【ど】

■【なよなよと】

■【し】

■【て】

■【我にもあらず】

※【ぬ】

■【さま】

■【なれ】

■【ば】

■【いと】

■【いたく】

■【若び】

※【若ぶ】

■【たる】

■【人】

■【にて】

※【に】

※【て】

■【物(もの)】

■【に】

■【けどら】

※【けどる(気取る)】

■【れ】

■【ぬる】

■【なめり】

※【な】

※【めり】

■【と】

■【せむかたなき】

※【せむかたなし】

■【心地(ここち)】

■【し】

■【たまふ】

 

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

光源氏が渡殿から戻って来て…

見ると、すでに息をしていない夕顔――

 

「せむかたなし」は、

ほんとうに、どうしたらよいか分からないで

戸惑っている光源氏のようすを

表していますね。

 

 

チュー

 

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