【夕顔181-2】古文常識「別納」「曹司」
「方言も おやつも光る カーリング」☆
強豪韓国相手に、大健闘でしたね♪
今日は、青山&慶應の合格発表日☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光源氏は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下した。帝の後妻である藤壺宮(ふじつぼのみや)が亡き母に似ていると聞き、思い焦がれるようになる。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻。中流階級の空蝉(うつせみ)との仮初めの恋を経て、現恋人の六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)にも、正妻の葵上(あおいのうえ)のもとにも心が向かないでいる光源氏は、惟光(これみつ)の実家の隣家にひっそり住まう、夕顔の君に心惹かれ、こっそり通うようになりました。いざよう月の中、光源氏は夕顔を連れ出し、なにがしの廃院に向かいます。
【今回の源氏物語】
別納の方にぞ、曹司などして、人住むべかめれど、こなたは離れたり。
「けうとくもなりにける所かな。さりとも、鬼なども我をば見許してむ」とのたまふ。
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☆ 今回の古文オリジナル問題~解釈~ ☆
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別納の方にぞ、曹司などして、人住むべかめれど、こなたは離れたり。
問)傍線部の状況説明として最も適当なものを1つ選べ。
1.廃院の離れの倉庫に居所をこしらえて、管理人などがそこに住んでいるようだ。
2.廃院とは別の建物に従者などを入れ替わり立ち替わり、ひかえさせているようだ。
3.廃院の奥にある別棟の方に部屋を用意して、誰かが来た時に備えているようだ。
4.特別な部屋に光源氏をお通しするようにして、他の人は別間にひかえているようだ。
5.光源氏の従者などは、管理人たちの住んでいる別棟の倉庫にお通ししたようだ。
古文の学習は、
1.単語
2.文法
3.古文目線
です。
古文目線を身につけるには、
毎日、少しずつでもイラスト訳に触れて
慣れていくことが大事です。
その中で、今回のように、
古文の世界特有の調度(家具)や、
家の造りの様子が出てきますので、
出てきたものから、イメージ湧かせていくといいですね。
(o^-')b
【別納(べちなふ)】
【名詞】
…物などをしまうために母屋から離れて別に建てた家屋。住居にも用いることがあった
*Weblio古語辞典より
別納、つまり別の納屋ってことですね。
【曹司(ざうし)】
【名詞】
①部屋(宮中や役所の中に設けられた役人や女官などの部屋)
②居室(貴族や上流武家の邸内に設ける子弟や従者の部屋)
③まだ独立しないで部屋住みしている貴族の子弟
④平安時代の大学寮の教室
*Weblio古語辞典より
「曹司」というのは、
③の子弟という意でもよく出てきますが、
今回は、「別納の方に」というつながりから考えて
①もしくは②の意味でとらえるのがいいでしょう。
1.廃院の離れの倉庫(○)に居所(○)をこしらえて、管理人などがそこに住んでいるようだ。
2.廃院とは別の建物(○)に従者(△)などを入れ替わり立ち替わり、ひかえさせているようだ。
3.廃院の奥にある別棟(△)の方に部屋(○)を用意して、誰かが来た時に備えているようだ。
4.特別な部屋(×)に光源氏をお通しするようにして、他の人は別間にひかえているようだ。
5.光源氏の従者(△)などは、管理人たちの住んでいる別棟の倉庫にお通ししたようだ。
1か3かで迷うかも知れませんが、
「人住むべかめり」のイメージも湧かせると、
選択肢が1つに絞れますね。
荻野先生のマドンナ古文常識は、
どういうふうに出題されるかも例題が示してあるので
おすすめです。
ぜひご検討してみてね♪
正解…1