源氏イラスト訳【夕顔181】別納の方
別納の方にぞ、曹司などして、人住むべかめれど、こなたは離れたり。
「けうとくもなりにける所かな。さりとも、鬼なども我をば見許してむ」とのたまふ。
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【源氏物語イラスト訳】
別納の方にぞ、曹司などして、人住むべかめれど、
訳)離れの物置きの方に、部屋など作って、人が住むはずのようだけれど、
こなたは離れたり。
訳)こちらとは離れている。
「けうとくもなりにける所かな。
訳)「気味悪そうにもなってしまった所だなあ。
さりとも、鬼なども我をば見許してむ」とのたまふ。
訳)そうはいっても、鬼なども私なら きっと見逃してくれる だろう」とおっしゃる。
【古文】
別納の方にぞ、曹司などして、人住むべかめれど、こなたは離れたり。
「けうとくもなりにける所かな。さりとも、鬼なども我をば見許してむ」とのたまふ。
【訳】
離れの物置きの方に、部屋など作って、人が住むはずのようだけれど、こちらとは離れている。
「気味悪そうにもなってしまった所だなあ。そうはいっても、鬼なども私なら きっと見逃してくれる だろう」とおっしゃる。
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■【別納(べちなふ)】
■【の】
■【方(かた)】
■【に】
■【ぞ】
■【曹司(ざうし)】
■【など】
■【し】
■【て】
■【人】
■【住む】
■【べか】
■【めれ】
■【ど】
■【こなた】
■【は】
■【離れ】
■【たり】
■【けうとく】
※【けうとし】
■【も】
■【なり】
■【に】
■【ける】
■【かな】
■【さりとも】
■【鬼(おに)】
■【など】
■【も】
■【我(われ)】
■【をば】
※【ば】
■【見許し】
■【て】
■【む】
■【と】
■【のたまふ】
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