【帚木42-③】古文単語~「片かど」とは?
こんばんはあいです。
人間は、必ず忘れます。
今から古文単語帳を購入して、1日10個と決めてやってるあなた!
忘れていく分の計算が抜けてますよ~^^;
忘れてもいいので、1日100個覚えてください!
そして継続して覚え、1冊済んだら、もう一度始めから覚え直しましょう!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【うち~】…ちょっと~(接頭語)
■【片かど】…わずかの才能、少しのとりえ
■【む】…~だろう(推量の助動詞「む」の終止形)
■【や】…~か(疑問の係助詞・文末用法)
■【のたまふ】…おっしゃる(「言ふ」の尊敬語)
■【ば】…~すると、~ので(順接の接続助詞)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日は、「片かど」についてです☆
ーーーーーーーーーーーーーーー
特に重要古語ではない反面、
文脈や対比関係などを根拠に、
その内容を問われやすい語の1つです。
たしかに、「片かど」は、辞書には小さくしか載っていません。
ですが、「かど(才)」は、けっこう重要な古語のようですよ!
(o^-')b
「かど」は「角」に通じます。
角は、とがって飛び出ていますよね。
そこから変化して、目立って優れている、という意を表します。
そして、「才」という字を当てるようになりました。
【かた(片)】(接頭語)
①一対になったものの片方「片手」「片恋」
②不完全な、不十分の、少しも「片才」「片端」
③かたよっている「片田舎」「片淵」
④ひたすら、しきりに「片待つ」
【かど(才)】
①才能、才気
②趣、見どころ
つまり、【かたかど(片才)】とは、
不完全な、かたよっている才能、ということですね♪
(o^-')b
頭中将は、ただ「片かど」を伝え聞いて、その女性に心を動かすこともあるようだ、と当時の恋愛事情を嘆息します。
今でも、メル友などではありますよね。
出合って話をする前に、恋愛感情が湧いてしまうので、
実際に逢った時に、ちょっとゲンメツ…みたいな^^;
光源氏も、その話を聞き、
全部が全部じゃないけど、なるほどな~と思います。
光源氏にも、そういう経験があるのでしょうね;;
そして、自分と同様(?)、恋愛経験の豊富な頭中将に、もっと突っ込んで話を聞きたいと思います。
頭中将の使った「片かど」という言葉を皮切りに、
雨夜の女性談義が始まっていくのでした!
(o^-')b
ーーーーーーーーーーーーーー
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪
↓
【今日の源氏物語】
うちほほ笑みて、
「その、片かどもなき人は、あらむや」とのたまへば、
ーーーーーーーーーーーーーー
☆重要古語一覧 ☆
ーーーーーーーーーーーーーーー
あいでした