【桐壺190-②】古文解釈~係り結びの挿入句☆
こんにちはあいです。
【古文】
いづれの御方も、我人におとらんとおぼいたるやはある、とりどりにいとめでたけれど、
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【これまでのあらすじ】
今は亡き桐壺更衣のことを忘れられずにいた帝でしたが、更衣とよく似て美しい先帝の四の宮を妃にもらいます。入内なさった四の宮は、飛香舎を賜り、その局の名をとって「藤壺」とお呼び申し上げました。
今日は、「やは」挿入句の訳し方です。
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「にや、」という形でよく出てくるんですが、
係り結びの挿入句についても、何度か出てきています。
挿入句とは、文のなかに、新たに挿入されている文(句)のこと。
↑この( )でくくった部分のものを、挿入句と言います。
古文の中では、係り結びの法則でくくられた句が、
挿入句となる場合が多いです。
特に、「や(は)」「か(は)」の係助詞☆
「~にやありけむ」などが、挿入句になる場合が多いんですね。
ただ、今回は、「や」ではなく、「やは」という形☆
「やは」となると、疑問ではなく反語になる確率が非常に高くなります。
(※反語の訳出についてはこちら→ )
今回は、疑問の形で訳出してもいいのですが、
反語にするほうが、雰囲気でますよね♪
('-^*)/
思いたるやはある、
訳)お思いになっている人があろうか、いやそんなはずもなく、
あいでした