母に「お昼ご飯は私がやるよ。」と伝えると、
母は有難そうに言いながら、
「出来なかったら私やるからね。」と返答した。
その日のお昼は唐揚げを作ることになった。
揚げたての美味しい唐揚げを食べてもらいたいと思い、冷たく下味のついたお肉を暖かい場所に置いて解凍することにした。
お味噌汁とキャベツの千切りを終え、SNS用の味噌汁の撮影を先に行い、それから唐揚げを揚げる段取りをし始めた。
私と病欠している5才の娘が和気あいあいと協力しながら進めていると、気づけばもう12時だった。
母が到着した時、ちょうど唐揚げを揚げ始めるところだった。
母はがっかりした口調で言った。
「やると言ったんだからやりきらなくちゃ。あ、でも出来なかったら私やると言ったもんね。」
その後は一緒に唐揚げを揚げて食事を楽しんだ。
私は母からの言葉に、褒めてほしかった気持ちや悲しみ、怒りがこみ上げてきた。
しかし、最近日記で感情の整理をしているおかげか
母も忙しいし助けてほしいのだということを理解して優しい気持ちに変われた。
いつもなら怒りを爆発させるところだったが、
今回は
「揚げ物をあまりやらないから時間を読めなくてごめんね」と受け流すことができた。
普段のケンカとは違う方向に話を進めることができたのは初めてのことだ。小さいけど大きな変化だ。
母に対して自分の感情をコントロール出来た。
後から振り返ると、りんごや人参を加えた千切りが時間をかけてしまったことに気付いた。
このようなサブの要素は時間が余った際に取り組むべきだと反省し、必要なことだけを段取りしておいて、余った時間でプラスアルファを行うように心がけたいと思った。
次回は母を喜ばせることに成功したい。