高校3年生、ピヨ太くん。
学校は秋の学校祭に向けて、3年生は舞台発表が出し物。
お芝居の台本を決めなくてはならない。
で、もともと、学祭実行委員とか室長とかやるタイプの人間なので
なんとな~く、微妙な立ち位置の中心人物になっているらしい。
「なんとな~く、微妙な立ち位置」と表現しているのは
とくに役職などないけれども、発言が強いクラスメイトが数人いたり
高校3年生だから「ちょっと、、、勉強に力を入れたい・・」と、消極的な位置の子もいたり
「消極的な位置にいるのに、発言はする。」みたいな子がいたり・・・・
なので、中心かと言われたら、中心だし、
中心ではないと言われれば、中心じゃないし・・・
空気読めない感じで「ド中心」に身を投じればいいのに
それはできないでいて、、、、、
翻弄されております。
こうやって、翻弄されている若者を見るのって、、、、ほほえましい♡
「若さって振り向かないことだよ。って宇宙刑事ギャバンが言ってるよ」と慰めてみた。
「うるさい!」って怒られちった★
まあ、彼の愚痴話を聞いていて、わかったんだけど、
「ピヨ太くん、きみはね、
顔を知っている程度の人の発言内容も、よく知っている子の発言内容の深度も
同じぐらいのマリアナ海峡ぐらいの勢いで受け取っているんだよ」
「つまり、
①新しくクラスが変わって、顔を知っている程度ぐらいの親密度しかない人が増えた。
②にもかかわらず、5月連休明けまでに、学校祭の出し物をある程度決めなくてはならない
③時間がないから、SNSを使って論議をしているのだが
④その際にLINEのマショマロで匿名で意見を投稿したいという意見を聞いてしまい
⑤で、匿名での意見の投稿に、微妙にクラス内の誰の発言だ?と、訝しいと思ったり
⑥その発言の深度が推し量れなくて、全ての発言に対してレベル99の対応をしている
⑦それが、しんどい。と、いう状況です。
打開するには、3つのアイデアがあります。
❶匿名の意見投稿をやめようと提案する。匿名には匿名の良いところもあるがね。
すると、発言と顔が一致するから、ここまで不安にならないと思うよ。
❷中心人物にズバッとはいって、支配型リーダーとして場を仕切る。
❸逆に、ちょっと引いてLINEを観察して、発言は実世界、つまり教室で実際にする。
少なくとも自分の発言には表情や声色を含められるので誤解が生じない
です!」
「世の中には、会って秒で、その人となりをだいたい把握して
さらに、ネットの文字の発言だけでも、重要度の深度がなんとなく把握できる子もいる」
「え! マジか! すごい能力じゃん!」ピヨ太
「そう・・・ギロギロの実を食ったって感じ」アヒル
「オレにはない・・・」ピヨ太
「うん、知ってる。だから、いつも夏休み明けぐらいに、ようやくクラスを把握しているもんね。」アヒル
「・・・・確かに」ピヨ太
結局、今回は❸を選んだようです。
「艱難汝を玉にす」ですな。