こんにちは!

 

今回はお米の政策(21世紀編)について書いていきたいと思います。

今日も学んでいきましょう~

 

【2000年~2020年代】

・食糧法の改正(2004年)

(目的)

お米の生産者や流通業者が得をするために

(背景)

・JAが経済連からコメ代金が一括して支払われる

・家庭の米の消費量の減少及び外食用米の消費量の増加

(主な改正点)

計画流通米、計画外流通米⇒政府米、民間流通米

・生産者側、流通側が自由に売買できる仕組みにした(今までは売買するために国への登録が必要)

・米がどのような経路をたどって来たのかを追跡するトレーサビリティシステムを導入

※トレーサビリティシステム…モノの原材料・部品の調達から加工、組立、流通、販売の各工程で、製造元・仕入先・販売元などを記録・保管し、履歴の追跡が可能な状態にしておくことと定義されている。

⇒お米の場合であれば①お米、米加工品に問題が発生した際に流通ルートを速やかに特定するため、生産から販売・提供までの各段階を通じ、取引等の記録を作成・保存。②お米の産地情報を取引先や消費者に伝達

 

 

・米政策改革のスタート(2004年)

(目的)

米の生産政策を見直す⇒2010年までに「米づくりの本来あるべき姿」の実現を目指す

 

(米づくりの本来あるべき姿とは)

①効率的かつ安定的な農業経営や水田の多面的機能の発揮

②農業者や産地による主体的な需給調整の実施

③米の需要動向に応じた集荷・流通体制の整備

 

 

・民主党政権により「農業者個別所得補償法案」の設立(2007年)

⇒全ての米販売農家の所得を補う。米、麦、大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょ、そば、なたね等の、販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物について差額交付するとともに、麦・大豆等への作付転換を促進・増産を計る意図がある。

※2013年に経営所得安定対策制度(経営所得安定対策)へ名称変更されている。

 

・減反政策の廃止(2018年)

(現状)

・都道府県が独自に目標を設けて市町村へ配分している。

・国が麦や大豆などへの転作の奨励や飼料用米への助成を拡充する等主食用米の生産抑制が促されている。

 

〈参考資料〉

最新日本の農業図鑑(ナツメ社)

 

 

 

 

 

こんにちは!

今日はお米に関する政策について書いていきます。

実はみんなが食べているお米ですが、様々な政策により生産量や価格が守られてきたのです笑い泣き

今日も学んでいきましょう~

 

【1940年代前半】

日本国民に食糧を均等に分配することを目的として「食糧管理法(食管法)」が制定。

 

食管法により農家は家族で食べるお米以外は日本政府へ売り渡し、政府はそのお米を国民に分配していた。

(用語)

・政府買入米(生産者米価格)…政府が農家からお米を買い取る価格

・政府売渡価格…政府が卸売業者にお米を売る価格

・消費者価格(消費者米価格)…消費者がお米を購入する価格←政府が決定する!

 

【1970年代】

・1969年に食糧管理法の改正により自主流通米制度のスタート

※自主流通米制度…政府米とは別に一定量の米については生産者が自由に流通させる制度のこと。

・1971年に減反政策による生産調整が始まる。

(背景)

高度経済成長(1950年代)→農業所得<工業所得となり農工間格差の拡大

                  →農家が政府に対し生産者米価格の引上げを要求

                  →米の生産量の増加

                  →米が余る→減反政策

 

お米の過剰在庫・政府買入価格>政府売渡価格による政府の赤字→消費者から美味しいお米に対するニーズが高まり違法に流通するヤミ米(自由米)が売れる→過剰在庫解消・赤字削減・ヤミ米対策として自主流通米制度のスタート

※自主流通米制度は過剰在庫の解消や赤字削減には効果があったが、ヤミ米の対策には不十分だったみたいです。

 

【1990年代~2000年代】

・1993年に記録的な冷夏で米が不作となり、平成の米騒動が起こる。同年12月にはGATTウルグアイ・ラウンド農業合意案の受け入れを決めた。

 

※GATTウルグアイ・ラウンド…世界貿易上の障壁をなくし、貿易の自由化や多角的貿易を促進するために行われた多国間通商交渉のこと。この合意により、お米以外の農産物には関税がかけられ、お米は関税化の代わりに77万トン程度の玄米(ミニマム・アクセス米)が輸入されている。

(主な合意案)

①農産物に関税をかけることにより、農産物の輸入禁止の撤廃

②輸入がほとんど行われなかった品目について最低限の輸入機会(ミニマム・アクセス機会)の提供

→日本が輸入したお米のことをミニマム・アクセス米と呼ぶ

 

 

・1995年に食糧管理法が廃止され、新たに「食糧法」が施行される

⇒お米の流通管理が(政府の)直接管理から間接管理へ変更される。

 

(目的)

GATTウルグアイ・ラウンドの合意によるミニマムアクセス米の輸入および自主流通米の増加により食糧管理法が意味をなさなくなったため。

 

(主な法案内容

①米の区分を「計画流通米(政府米と自主流通米)」と「計画外流通米(自由米、縁故米、特別栽培米)」に分類

※縁故米…親戚や友人の農家から無料または安くで提供してもらうお米

※特別栽培米…農業の自然循環機能を高めることを目的に、生産する県や地域によって定められた慣行レベルと比べて、 節減対象農薬の使用と、化学肥料の窒素成分量を5割以下に抑えて 栽培されたお米

②JAが農家から集めたお米を都道府県段階の連合会(経済連)を通さずにどこでも直接販売できるようになった。

③卸売・小売業者が登録制となり新規参入が簡単になった。(食糧管理法では都道府県の許可が必要だった。)

 

(食糧法での政府の役割)

①米流通の全体計画の作成・実現

②非常時に備えた備蓄米の管理

※備蓄米…米不作時や災害時などでも米が供給ぶそくにならないように蓄えているお米のこと。

③ミニマム・アクセス米の管理

こんにちは!

今日はお米について語っていきます!

いよいよ炭水化物を語る回が来ましたね(笑)
今回は「お米の種類編」です!

 

皆さんが食べているお米は実は大きく分けて3種類あるのです。

それは①ジャポニカ米②インディカ米③ジャバニカ米です。

 

①ジャポニカ米

【特徴】

日本で最も食べられているお米。世界の生産量の2割程度を占める。

丸みを帯びた小型の楕円形の形をしている。

【食感】

もちもちとした食感

【調理方法】

炊飯・蒸す等が一般的

【栽培地】

日本・朝鮮半島・中国北部・アメリカ西部(温暖で雨が適度に降る地域)

 

②インディカ米

【特徴】

細長い形。世界の生産量の8割を占める。

【食感】

粘り気が少なくパサパサした食感

【調理方法】

煮るのが一般的

【栽培地】

インド・東南アジア・中国・アメリカ大陸(高温多湿の地域)

 

③ジャバニカ米

【特徴】

やや大粒で味はあっさり。ジャポニカ米とインディカ米の中間のような形をしている。

生産量は少ない。

【食感】

熱を加えると粘り気が出る。(ジャポニカ米よりは劣る)

【調理方法】

イタリアやスペインではリゾットやパエリアに用いられている。

【栽培地】

ジャワ島・インドネシア・イタリア・スペイン・中南米(亜熱帯地域)

 

こうやって見てみたら同じお米なのに全然違いますね。

私も海外でインディカ米やジャバニカ米を食べますが、やっぱり日本のジャパニカ米が美味しいと思いますね~

 

今後もお米ラブを発信していきますグラサン