「双子の合わせ鏡」とカタワレ時(2017/2/3)より
「もう一人の自分」については、過去に何度も取り上げていますが、「6と7の架け橋」にも登場してきます。30ページ超にも及ぶので全文とはまいりませんが、大事な点だけ抜粋掲載します。
(過去記事)
もう一人の自分(1) もう一人の自分(2) もう一人の自分(3)
【6と7の架け橋】宇宙図書館(2)(3/26)より
宇宙図書館では、一人にひとりずつ専属のガイドがついてくれる仕組みになっています。マヤのガイドは威厳のある長老のような人物ですが、後になって分かったことは、この長老のガイドは、はるか未来の自分自身の姿だったのです。(引用終了)
長老の名前は「ジー(G)」といい、彼との会話が主になります。
歩みを止めることなく、真っすぐ前だけを向いて、マヤは光の道を歩んでいた。しばらくすると、雲の間から、唐突に扉が見えてきた。よく見ると扉には大きな鏡がついていて、自分の姿が映っていただけだった。
それはなんの変哲もない普通の鏡で、鏡の裏側を覗いてみても、そこにはなにもなく、ただ一枚の鏡が雲の間に忽然と現れたのだ。
自分の姿を消して、鏡の世界に入るには、心を透明にして、自らの輝きを放つことだと、アヌビスは言っていたが、心を透明にすることと、自らの輝きを放つことは、ベクトルが反対方向ではないのだろうか・・・。
鏡の前に立ち、瞳の奥にゆらめく光を覗き込むと、黄金の龍のようなものがチラチラと揺れている。鏡の向こう側にいる人は自分よりはるかに進化した人のようだったが、瞳の奥を見ているうちに、その光はレムリアの彼と同じ光を放っていることに気がついた。
マヤは思わず左手を鏡につけて、手と手を重ねてみると、手の平にあたたかいぬくもりを感じた。そのぬくもりは光の渦になり、まるで黄金の珠が手の中に握られているようだった。よく見ると光の珠には図形が浮かび上がっている。マヤはその図形を瞳の奥にダウンロードして眼を瞑った。
「ラピスラズリ」に意外な秘話(2016/8/8)よりアンク
(過去記事)
丸十字と「わたしはアルファであり、オメガである」(2017/1/24)
脳裏にはほのかに黄金の図形が浮かび上がり、ゆっくりとハートの中心にまで降ろすと、胸元にさげていたアンクから放射状に光が放たれ、すべてのものが透明になっていった。
それは、今まで一度も見たことがないような、明るくあたたかい光なのだが、不思議なことに全く眩しさを感じない。細かい粒子が軽やかな音をたてて鳴り響いている。
マヤは自分のなかに光が入ってくることを許し、同時に光のなかに自分が溶けてゆくような感覚を味わっていた。自我というものが光に溶けて、心が透明になった時、マヤは鏡の中に吸い込まれていった。
以上、「6と7の架け橋」より抜粋しました。(次回へつづく)
飛んでイスタンブール(昭和53年 庄野真代)







