GK-C級 in つま恋~フ ァンクションテストを終えて
午前中の実践テスト~ファンクション編を終え、一旦、宿舎へ。
昼食を摂りながら、午前中にファンクション編テスト(アングルプレー)を
実践した先生とお話。
ご自身の思う指導のポイントと試験官から評価を受けたポイントの「ズレ」
に考え込まれていました。
GK-Cの指導対象は13歳以下の設定です。
指導対象の年齢層のズレが指導のポイントのズレにつながっていたようです。
ひとつのエラー現象に対して10段階の修正ポイントがあるとしたら、高校
生以上なら9~10段階をコーチするだけで、8以下の段階は自分で考えな
がら修正することができると思います。
13歳以下の場合、自分で考える部分にあまり大きな幅を与えすぎると修正
点が多すぎて対応できなくなってしまいます。
アングルプレーの場合
ポジショニング→移動→ポジショニング→基本姿勢→キャッチングorディフ
レクティングorローリングダウンorダイビング
というように、様々な要素の技術が要求されます。
「なぜゴールインしたか?」を本人が理解するためにすべての技術の修正点
を一挙に考えさせるようにしてしまうと、どこかが抜けてしまいます。
13歳以下の場合、まずエラー現象の「起因」をコーチングすることで、ひ
とつひとつの修正点を潰していきながら進むという段階的な指導が求められ
ていると思います。
GK-Cはシュートストップの技術という「ゴールエリア付近のGK指導」
と「13歳以下のGKの指導」が背景になっています。
背景から考えると、スピード・パワーは別として13歳以下でシュートスト
ップの技術が完成されるのが理想ということなんでしょうね。
現実問題として、ペナルティエリア内での技術「ブレイクアウェイ」「クロ
ス」などは13歳以下でも必要です。
今回講習を受けて、僕はGK-Cの内容以外を自分で模索しながらコーチング
することが恐くなってしまいました。
ペナルティエリア内の技術については、GK-B級ライセンス講習の内容にな
るようですが、B級の講習期間が長すぎてGK-Bは受けられません。
リフレッシュ講習で、学べることを期待していますが・・・
結局は、サッカー行脚で勉強していくしかないですね。(ーー;
フランスに行ったら
僕が働いていた福岡県のクラブで選手だった子(もう大人なのに、僕にとっ
てはいつまでも「子」なんですよね(^^;)から電話がかかってきました。
「明日からフランスに行きます!」 w(◎_◎) w
ジュニアユース時代は頼りになるエースで、サッカー人生は順調。
高校、大学ともサッカー推薦。
将来は、サッカーを職業にするだろうなと思っていたら、突如、チャレンジャ
ー魂に火がつき、大学を辞め、単身ブロードウェイへ役者留学。
(ブロードウェイに行く時も前日に突然電話がありました。(^^;)
今度は役者時代の縁でヨーロッパでレストラン経営に参加することになった
そうです。
ニースでは「日本人のレストラン」ということで有名なんだそうです。
フランスにサッカー観戦に行かれる際はぜひ寄っていただければ幸いで
す。m(..)m
僕が彼のためにお手伝いできることはこんなコトぐらい。(ーー;
まちがいなくサッカーから離れられんちゃろねぇと思っていましたが・・
人生を変えるのはやはり「出逢い」ですねぇ。
幸せになって欲しいです。
選手から学ぶ
日曜日、県クラブチームの公式戦が地元で開かれて、僕は会場準備を担当。
会場作りが終わり、隣の空き地で所属クラブのフィールドプレイヤーのト
レーニングをみていました。
そこへゲーム前のウォーミングアップにやってきたビジター選手たち。
その中に昨年C級ライセンス講習でご一緒させていただいたリベルタ明石:
徳田先生を発見。
ご挨拶をして、お話しをすると今日はおひとりで引率とのこと。
(チャンス!)
ダメ元で (なんでもダメ元ですなぁ・・・(^^;)
「GKのアップをお手伝いさせていただけませんか?」
とお願いしました。
徳田先生「いいんですか?」と少し驚いた様子。
そりゃそうですよね・・・選手がまったく知らないオッチャンがゲーム前の
アップをするなんて・・・しかも、突然に(^^;
ところが徳田先生「じゃぁ、お願いします」と笑顔で承諾。(^0^)
仕上げまでの時間をお聴きして、GKとウォーミングアップ。
とてもオープンマインドなGKで、コミュニケーションもスムーズにとれ、
初めて一緒にアップをするという感じが全くありませんでした。(^0^)
県選抜に参加しているGKということで、アップの中でもレベルの高さを感
じました。
今回、県でトップレベルにいるU14GKを近くで感じられたことはとても
勉強になりました。
『中学2年生でこのレベルに達するためには、中学1年生、U12までに
どこまでの技術レベルが必要か』
ということを推定して目標にすることができますからね。
熊本県立大津高、選手権出場決定しました。
今年の大津高1stGK:東さんは、身長170cmちょっとのGKです。
トレーニングを見学させていただいた時、ご挨拶しましたが僕とほとんど
変わらないサイズでした。
しかし、トレーニングでみたハイボールへの対応は、サイズを上回るGKよ
り力強く高かったです。
このサイズのGKが全国大会のゴール前でどんな活躍をみせるか、今から楽
しみです。(^0^)
来年も正月三ケ日は、ビジネスホテル住まい&高校サッカー三昧です。(^^;
GK-C級 in つま恋~実践テスト~ファンクション
いよいよ僕の実践テスト~ファンクション編のテーマは
アングルプレー
指導計画案には以下のように記載しました。
テーマ:シュートストップ
トピック:アングルプレー
マーカー間:3m
オーガナイズ
マーカー:6個 ボール各箇所:4個(計12個) ゴール大
ペナルティマーク、ゴールエリア、ペナルティエリア
GK:1名 キッカー:3名
ルール
A~Cの3方向からシュートに対応
展開
・静止球のシュートに対するアングルプレー
・最初の位置から少し動いたボールのシュートに対するアングルプレー
キーファクター
・ポジショニング(位置・カラダの向き)
・適切な移動方法の選択
・構えるタイミングとその姿勢
・プレーの方向
・安全確実なプレー
GK役でご協力していただいた先生は
ジャパンサッカーカレッジGKコーチ:太田先生
ジュビロ沼津GKコーチ:中山先生
ホンダロックGKコーチ:黒木先生
レイエスFCGKコーチ:武田先生
まずは選手を集めて自己紹介とトレーニングの簡単な説明。
ナショトレ先生のデモと唯一変えたのは
「声を出そう」ということのみ。
最初にGKとして武田先生に入っていただきました。
武田先生に向けてシュートが撃たれてキャッチ・・・その瞬間に
「すと~ぉっぷぅ!」
「先生、シュートを受ける準備ができたら、
しっかり声を出しましょう!」
と僕。
その後も、どの先生に対しても「声」にこだわり続け、最後には
「五万人の観衆の中でプレーしたいと思いませんか?
その観衆の中でも聴きとれるくらいの声を出しましょう」(^^;
どの先生も、優しい方でわざと移動に時間をかけたり、ポジショニングを悪く
したり、・・・
ポジショニングに問題があった場合は、僕がGKの位置に立ち、キッカーの
位置へGKに行ってもらってポジショニングを確認。
ステップに問題があった場合は、最短距離をクロスステップで移動するデモ
をし。
僕がデモをする時は、キッカー役の先生方が「どうぞ捕って下さい」的ボール
を蹴ってくださって・・・それでも、僕はキャッチできずにこぼしてしまったり(T_T)
どのGKにも12分間でトレーニングに参加してもらおうと思い、成功、失敗
に関わらず、9本のシュートを受けたら交代というスタイルにしました。
先生方、最初はミスにみせて、徐々に僕のコーチングで上手くなっているよう
にふるまってくれて・・・人の情け、優しさが伝わってきて、途中で声がつま
り出しました。
「そこまでにしましょう」
試験官:赤池先生@コンサドーレ札幌の声でテストは終わり。
全員が集まって僕のテストについてディカッションが始まりました。
まず僕の反省
「キーファクターの中でチェックすべきプレーがあったにも関わらず、フリ
ーズできずに流してしまう場面がありました。
また、シュートがゴールインした時、『キッカーが上手いから』という理
由付けで、GKに問題提起をできませんでした。」
参加した先生からの評価
「声を出すのは大切だけれど、実際のゲームでシュートを撃たれる瞬間にGK
が声を挙げることはありませんよね。
リアリティに欠けるトレーニングになっていたと思います。
アングルプレーというより、声にフォーカスし過ぎたコーチングには問題が
あったと思います」
試験官:赤池先生の評価
「まず、声にフォーカスし過ぎたことは、リアリティがありませんでした。
次に、指導計画案のマーカーでなく、コーン(腰の高さ)を使ったのは
どうなんでしょう?
(キッカー役の先生に)キックしにくくなかったですか?(「ハイ」と先生)
用具と参加する選手に対する配慮が足りませんでしたよね。
短い時間でGKをドンドン変えましたよね?
意図はなんですか?
(僕:ゲームで受けるシュート本数に合わせたつもりです。あと体力的に
9本くらいのシュートを受けるのが適当かなと考えました。)
トレーニングは、GKが技術向上するために行うモノですよね。
コーチングすることで、上達させて終わる、成功で終わると考えるとシュー
トストップの『量』にこだわるのはおかしいとは思いませんか?
やはり、GK自身が技術に対する十分な理解を得れたことをコーチが確認す
るという作業が大切ではないですか?」
・トレーニングにゲームのリアリティを持たせるために
トレーニングを行う場所・状況を設定する
・GKに技術を理解させ、上達させるための負荷を設定する
・GK自身に判断させるトレーニングを取り入れる
・達成可能な目標を定め、論理的・段階的な指導を行う
・問題を発見し、明瞭なコーチング、良い模範演技を行う
・恐怖心を与えない
・成功して終える
以上のようなことが、テストの中で評価されていることだと思います。
最期に赤池先生から
「コーチングに様々な問題はあるものの、選手に対する情熱が伝わって
きました。大切なことだと思います。」
と言葉をいただきました。
この時、なぜか胸がつまり、涙がこみ上げてきました。
「試験官」としての言葉ではなく、赤池先生自身の言葉をいただけたからだ
と思います。
GK-C級 in つま恋~実践テストの始まり
2日目、6時前に起床。
朝起きたら・・・やっぱり半ケツ状態(^^;
他の先生が起きる前にパンツをあげて起き上がり、ゴソゴソ準備。
6時40分に全員起床。
4時間足らずの睡眠でも、今日から始まるテストを前に眠気はありませんで
した。
バイキング式の朝食、これもまた豪華。
朝食中もテストでのキーファクターを話し合い、必ずデモンストレーション
を入れていくコトを確認。
島崎先生、武田先生、松倉先生とも自然体、僕だけが焦っていました。
「追試、受けまくったらエエよ!」
と島崎先生から慰めのようなプレッシャーのようなお言葉。(^^;
朝食が済むと、早々に準備を済ませトレーニング会場へ。
不安を振り払うべく、いつもより大声を出しながらブラジル体操。
島崎先生に声をかけて、島崎先生流GKウォーミングアップを教えていただ
きながら、カラダを温めます。
午前9時前、全員集合。
ナショトレ先生から、本日のテストについて説明。
2箇所に分かれて、それぞれに試験官が2名づつ就くことになりました。
僕側グループのファンクションテストの試験官は藤原先生・赤池先生。
テストはコーチ役の先生が4~5名の先生方をGKにみたてて、提出した
指導計画案にそって指導する形で行われます。
12分間のテストが終わると、その場でディスカッションが始まります。
コーチ役の先生の反省、GK役の先生からの評価、試験官からの評価とな
ります。
・なぜ、あそこでストップしたのか、またはしなかったのか
・コーチングの内容は適切なポイントをおさえていたか
・コーチングする際の立ち位置、声のかけ方
・デモンストレーションを行うタイミング、指導を受けるGKの立ち
位置
・指導されるGKだけでなく参加した他のGKにも明確な絵が描け
るような配慮があるデモが行われているか
・使用する用具の準備、位置、種類の是非
などなど、細部にわたって淡々と評価されます。
静かに進む評価が、よけいに厳しさを感じさせますが、GKプロジェクトの
妥協を許さない真剣さが伝わってきました。
「日本のGKを変える、育てるためにそれでいいのか!」
そんな大きな空気が流れている会場でした。
GKとしての経験、指導者としての実績、そういうことを鼻にもかけず、真
っ白な自分のまま真面目にひたむきに取り組んでおられる先生方を観て、
僕はあらためて、この場にいれる事に感謝しました。
