AGK 移動&ポジショニング
佐野先生@SAGAWA SHIGA FCをゲストとしてお迎えした
今回のAGK
テーマは
「左右の移動」「ポジショニング」
今回のAGKからキーファクターは「可能な限りシンプルに」を目標に組み
立てたつもり・・・(実際はダメだったけど(^^;)、
僕が伝えたい事は以下の2点でした。
★シュートコースに対してゴールを均等に守れる「ポジショニング」
という技術がGKには必要なんだ!
★そのポジションへの適した移動(クロスステップ・サイドステップ)
がある!
オーガナイズ1
◆ルール
GKは①→②→③の順でポジションを移動&キャッチング
①では選手が非利き手で顔正面に配球
②ではコーチが顔正面に配球
③では選手がプレースしたボールをシュート
◆発展
1:ポジションを確認するヒモがある状態でポジショニング
2:ヒモを撤去して、ボールの位置に対してポジショニング
◆キーファクター
A:移動に適切なステップの選択(サイドステップ・クロスステップ)
B:移動→止まる→構える→キャッチングまでのカラダ全身の使い方
C:一度でつかむキャッチング
当初は「ゴールとボールを結んだ線上」を地面に「紐」を張って再現しま
した。
「ポジショニング」を成功させるためには「ボール&自分&ゴール」との
関係が大切なんだということをU10GKにも判ってもらいたかったから。
GKをはじめて経験する人だけでなく、U15GKでも、ボール&自分&
ゴールの関係がうまくいかない人が多いです。
で、オーガナイズ中にこのポジショニングを何度も修正されると結構自分
のことが嫌いになってくる(^^;(僕の場合です)
ボール&自分&ゴールの関係を「紐」を使って表現することで、ポジショ
ニングのストレスを軽減し、ステッピングに集中してもらうことが目的で
した。
僕としてはウマクいっているつもり・・・だった。
がしかし、オーガナイズが始まってしばらくすると
「紐が張っている場所に移動しているだけで、シュートに対していい
準備をするために素早く移動しようとしていないぞ!」
と佐野先生からGK達に声がかかりました。(^0^)
これこそ
「リアリティのあるトレーニング」のコーチングです。
僕は全く気がついていなかった・・・(ーー;
実際のゲームで「3個のボールに構える」なんてことは有り得ない。
ここで大切なのは、実際のゲームでは①から②そして③にボールが動いて
いるということ。
ここで佐野先生のデモが入ります。
ムーブ・ストップ・構えまでのコーディネーション、スピードが半端ない!
「ボールが移動するスピードに合わせて自分が移動するんじゃなくて、シ
ューターの位置や動きを観察しながら、できるだけ早く予想されるシュ
ートコースに移動して構えよう!
シューターはダイレクトで撃つかもわからないし、コントロールするか
もわからない、もしかしたらダッシュでボールに寄って来るかもわから
ないだろ。ボールだけを観るんじゃなくて、シュートを撃つ人間も観察
しよう!」
このコーチング以降、それまで地面に張った紐を観て移動していたGKは
顔が上がり、シューターとボールを同一視するようになりました。
シンプルな基本オーガナイズが、佐野先生のコーチングで非常に優れたト
レーニングに変化した瞬間でした。
シンプルなオーガナイズだからこそ、コーチのレベルがハッキリ判るのか
もしれませんね。
本当にみんな素晴らしい改善でした。(^0^)
レベルが不足しているのは僕・・・(^^;
そして
オーガナイズ2へ
◆ルール
FP2vsGK1
FP2名がエリア内でパス交換
FPは3~4タッチ以内でシュート
※黄色エリア内でシュートを完了する
GKはシュートストップ
◆発展
1:FPのシュートは非利き手アンダーアームスロー
2:FPのシュートは手からのドロップキック
3:FPのシュートはサッカールール
◆キーファクター
A:移動に適切なステップの選択(サイドステップ・クロスステップ)
B:ポジショニング
C:移動→止まる→構える→シュートストップまでのカラダ全身の使い方
◆トレーニングサイズ
コートのシュートエリア(黄色部分)は、オーガナイズ1のアングルプレ
ーで使った左右の幅と同じにしました。
移動の距離を最大でもオーガナイズ1にすることで、オーガナイズ1での
修正点をオーガナイズ2でも意識できるように考えました。
実際、トレーニングが始まってみると、ボールのスタートはもっと近くでよ
かったし、FP役のバイタルエリアはもっと狭かった。
これは、以前にもAGKで取り入れたことがあるオーガナイズに少し手を加
えたモノ。
似たようなオーガナイズの経験もあるので大丈夫と思っていたら・・・
実際、このオーガナイズは複雑すぎてU15でも理解に時間がかかってしま
いました。(^^;
また、このオーガナイズの最大の問題点はバイタルエリア(黄色エリア)の
設定。
U12にはスタートの位置がゴールから遠すぎて、シュートの予感がなく、
GKがオーガナイズ1で行ったようなポジションをとる必要がなかった。
これなら、オーガナイズ1が終わった時点で、ワイドなエリアで4vs4の
ゲームにした方がよかったと思います。
テンポが悪く、トレーニングの質・量共確保できなかった。
僕のオーガナイズは大失敗でした。□\(_ _ ) ハンセィ
今回は佐野先生のデモンストレーションが要所で入ることで、集中と適度な
緊張が保てたので、GK達には充実感と上達感があったと思います。
解散前、9歳GKが「僕は生きている中で今日が一番緊張した」
と漏らしました。
正直な気持ちでしょうね。
おそらくどのGKも同じ気持ちだったと思います。
GK達の心には、佐野先生が強く焼きついたようです。(^0^)
AGK終了後、佐野先生と僕はファミレスで軽食。
ホント失礼な話なんですが、この時間、ファミレスしか開店してないんで
すよね。(ーー;
佐野先生が小さなGKからJFLで1stGKになるまでのお話を聴きだしまし
た。
現役引退後も体脂肪率5%のカラダ!W(◎_◎)W
いまだに「トンカツ」は「カツ」を剥いで「トン」だけしか食べられない
なんてお話。
「食べない」のもあるけど「食べられない」のもあるらしい。
プロアスリートとしての習慣がカラダに不要なモノを受け付けないんで
すね。
地元にはうまい洋食屋のトンカツがあるんだけどなぁ・・・(ーー;
今度AGKにみえられたら、旨い寿司屋にご招待します。(^0^)
情熱、愛情、思いやり、優しさ・・・
人として魅力溢れる方がGKコーチにはホント多い。
佐野先生の元で育成されるGKは幸せだと思います。
この日以来、僕は自分がGK達の中に入ってトレーニングする量を増やしま
した。
自分が作ったオーガナイズをGKの中で経験することで、
シンプルか、
ウマクなる予感があるか、
改善を実感できているか、
リアリティを要求できているか、感じているか
を僕自身が感じたい。(^0^)
今日は午前中のGKトレで両内転筋がパンパンです。(^^;
僕の元にいるGK達と切磋琢磨しながらウマクなりたいと思います。(^0^)
AGK 佐野先生@佐川滋賀FC
4月1日のAGKは
ゲストコーチとして
JFL SAGAWA SHIGA FC育成GKコーチ
佐野智之先生
に参加していただきました。
滋賀県から3時間以上の道程をわざわざAGKまで出向いていただけまし
た。
つい先日までJFL現役GKだった佐野先生を前にGK達はいつもの自分を
見失っていました。
「ここはだれ?わたしはどこ?」状態で眼はウツロ・・・(^^;
「僕は」というと、佐野先生と同じ現場で、同じGK達をコーチングしたことで
見落としていた多くの大切なモノをみつけることができました。
そして、ものスゴク大切な「ひとつ」に気がつきました。
僕のような独り善がりコーチは迷惑だ!
独りでコーチしていると、ホントいろんな大切なモノを見落としています。
僕はあらためて「愚かな自分の見落とし」を「罪」として強烈に認識できま
した。
いままでリフレッシュ講習やライセンスの指導実践でも感じていた「罪」でし
たが「性根」では判っていなかったと思います。
今回は経験豊富なGKと同じ現場でいつものGK達を指導してみて
「自分の無能の真実」を痛いくらいに知りました。
僕は自分の性根を叩き直さねばなりません!
これから新しい一歩を踏み出せそうです。
佐野先生!本当にありがとうございました!m(..)m
フランク・ラビオGKコーチ研修 1日目 指導実践3
「オーバーハンドキャッチ」
「ダイビングしてオーバーハンドキャッチ」
のトレーニングが終わり、次のトレーニングへ。
トレーニングを受けるGKの対象年齢は10~12歳
ゴール前にエリアを移動して
テーマ:ポジショニング
※画像はクリックすると拡大表示されます
●ルール
マーカー 1→2→3 の順番に移動してポジショニング
●キーファクター
ゴールを均等に守るポジショニング
●発展
1:マーカーに対するポジショニングのみ
2:移動のスピード&マーカーに対するポジショニング
3:マーカーを撤去し、1&2を行い「3のマーカーがあった位置」
でコーチがシュート(ここで初めてボールを使いました)
※左右のポジションを考えさせる=頭上を狙わない
4:1&2&3を行い、コーチのシュートはゴール全体を狙う
※前後のポジショニングも考えさせる
このトレーニングで最も印象に残ったのは、ポジショニングの修正をコーチ
する際の「コーチングの丁寧さ」でした。
1:GKがポジションをとると「そこでいいのか」と尋ねる
2:コーチがGKの立ち位置に向かい、GKの真後ろに立ち、それからGK
の足跡どおりにコーチは足を置く。
3:GKにコーチのポジション(キッカーのポジション)につかせる。
4:GKにコーチのポジションを修正させる。
5:GKからOKが出たら、コーチはそのポジションを動かない
6:GKを呼んで、最初同様、コーチの足型に合わせるようにGKを立たせ
る。
ポジショニングをコーチングする際、コーチがGKの立ち位置に入り、キッ
カーの位置にGKを立たせてコーチングするという風景はよくみかけますし、
僕もAGKで取り入れています。
しかし、コーチの足位置とGKの足位置を本当に丁寧にピッタリ合わせるよ
うにしてコーチしているのを観たのは初めてでした。
その風景は、まるで父親が息子を抱くようにみえました。
コーチのGKへの愛情を感じるシーンでした。
ラビオ先生のいうコーチングのキーファクター
8~12歳GK育成は
教育的な側面を持ち、愛情と信頼が必要
かな。
カラダが触れ合うような非常に近い関係が10~12歳GKとコーチの間で
は必要なのかなと感じました。
これで1日目のラビオ先生の指導実践は終わりです。
指導実践終了後、僕は自分が考えた「プレー方向」についてラビオ先生に
質問しました。
僕のブログ
http://ameblo.jp/agk/day-20071121.html
に書いていることです。
「プレー方向の角度(斜め前)はゴールとボールの距離に依存して決まり
その角度は感覚的に云われる『斜め前』よりかなり手前の角度になりま
すが、このようなプレー方向の角度について、INFではコーチされま
すか?」
「『斜め前』へプレーすることはコーチするが、角度まで厳密にコーチ
することはない。
プレー方向が斜め前であるという意識さえあれば、その角度については
GK自身が成功体験から得られる固有の感覚的なモノでよいと考える。
育成カテゴリー、U21代表でも、そこまではコーチしない。」
ということで、僕がプレー方向の角度を計算したことは「机上の空論」と
いうことになってしまいました。(^^;(^^;(^^;
全く異なるケースですが、ボールを曲げて落とすキックを成功させるには
数cm(たしか2cmくらいだったような)のボールのミートポイントを蹴る
ことが要求されるそうです。
で、その数cmのミートポイントを蹴るためにコーチが必要か?というと
そうではなく、何度もキックする中で成功体験を積み重ねていって蹴れる
ようになるわけです。
アスリートの世界では、人間が創り出す奇跡を学問が追いかけるという
ことで、学問がつくる理論を人間が追いかけるというのは、「愚の骨頂」
なのかなと・・・
この経験で自分の愚かさをあらためて知りました。(^^;
「プレー方向の角度」についてだけでなく「母指球での踏切」についても
さまざまなご意見をいただきました。
「母指球での踏切より小指側でテイクオフするダイビングが自然」
という御意見が圧倒的でした。
僕自身、しばらくこの母指球での踏切に取り組んでいたのですが、あまり
にも難しく、逆に意識しすぎてしまってダイビングできなくなってしまい
ました。(^^;
ちょっとバランスを崩すとスーパーマンダイビングになってしまったり
ヘソが空を向く死にかけゴキブリダイビングになってしまったり・・・
僕の運動神経に問題があるのだと思いますが、非常に難しいカラダの
使い方になります。
よほどの経験と運動神経がなければ無意識での成功はできません。
ですので、AGKでもダイビングの際は「プレー方向斜め前」だけをキー
ファクターにしています。
これら二件につきましては、コーチだけでなく現役プロGKからもご意見を
いただいていました。
また、この二件以外にも海外、プロ、アマ、コーチ、GK、保護者の方など
多くの皆さんが僕のブログを興味深く観ていただいていることをメッセージ
から知りました。
メッセージをいただいた皆様に感謝すると共に、
自分のメッセージに「罪がある責任」を重く感じました。
ご迷惑をおかけした方々に深くお詫び申し上げます。m(..)m
インターネットという世界の大きさは知っているつもりでしたが、実際に
多くの方々から御意見をいただくと自分が罪を犯しているかのような
錯覚を感じます。
ない頭でしばらくいろいろ考え、このブログを終えようかとも考えましたが
「ミスから学ぶ」ことはGKに求められることです。
今後ともご意見、ご批判をいただけると、「ドM」な僕(こば先生@東海トレ
セン曰く)にはありがたいです。
よろしくお願いします。m(..)m
当日、他の先生方がラビオ先生に質問しているのを横で聴いていると
どこからか僕を呼ぶ声が・・・
振り向くと中山先生@ジュビロ沼津でした。(^0^)
教え子がラビオ先生の指導実践に参加されていたそう。
いつものようにソフトで優しい笑顔の中山先生としばしお話。
僕が尊敬するGKコーチのひとりでもあります。
とても嬉しい再会でした。(^0^)
宿舎に帰ると、多くの先生方から「どーけさん!呑むよ!」(*^^*ゞ
ペットボトルのお茶で午前3時までお話させていただきました。(^^;
どこまでも熱く、温かい先生方に助けていただきながら、僕はGKコーチを
目指しています。(^0^)
フランク・ラビオGKコーチ研修 1日目 指導実践2
「ボールとカラダの関係を高める」トレーニングが終わり
次のトレーニングへ。
トレーニングを受けるGKの対象年齢は10~12歳
同じエリアを使って
テーマ:オーバーハンドキャッチ
※画像はクリックすると拡大表示されます
●ルール
長座姿勢
両膝立ち姿勢
基本姿勢
●キーファクター
・両手で一度でつかむ
●コーチが守るポイント
・正確に顔に投げて、オーバーハンドキャッチを行なわせる
・GKの表情をみながら配球スピードを考慮する
キーファクターが少ないので、コーチからの要求(修正)も少ない。
コーチからの要求が少ないとトレーニング中のGKは成功体験を得やすい
です。
8~12歳のGK育成においては、
基本技術獲得のために
状況を可能な限りシンプルにする
ここにもラビオ先生のコーチングのキーファクターがありました。
次にやはり同じエリアを使って
テーマ:ダイビングキャッチ
※画像はクリックすると拡大表示されます
●ルール
長座姿勢
両膝立ち姿勢
基本姿勢
●キーファクター
・プレー方向
・さまざまな姿勢から斜め前方へダイビングを行なうための
コーディネーション
・両手で一度でつかむ
・基本姿勢からダイビングに向かう膝・爪先の方向
●コーチが守るポイント
・技術を正確・確実に獲得させるための配球・デモ
同じエリアを使うことで、時間のロスを防ぎ、トレーニングの集中力が
持続します。
これもコーチングのポイントのひとつだと思います。
このトレーニングの中で「長座からダイビングキャッチ」がありました。
様々な現場でダイビングの基本を習得するのに使われているトレーニングで
みかける方も多いと思います。
以前、訪問させていただいたある現場のGKコーチから
「長座姿勢からのダイビングキャッチのトレーニングはプレー方向が後方
になるケースが多いので僕は勧めていません。また、ゲームでこのよう
な状況はありませんしね。」
というお話をうかがったことがあります。
理由も判りやすく、僕も「なるほど!」と思いました。
それ以来、僕も「長座からダイビングキャッチ」はAGKの基礎獲得トレー
ニングからハズしていました。
今回、ラビオ先生のトレーニングでは、
「長座姿勢から斜め前でキャッチング」
することが要求されました。
いままで僕が「リアリティがない」と思っていたトレーニングです。
下記に当日のトレーニングの一部再現映像を挙げます。
長座姿勢から斜め前でキャッチングを意識すると、カラダの使い方に工夫が
必要になってきます。
※映像最初のU14GKには僕が指示を出して修正点をデフォルメさせて
います。
斜め前のプレー方向を意識しないと、真横から後方へのダイビングと
なってしまいます。
また、ダイビング後、左脚が高く上がっていますよね。
この状態は、突っ込んできた相手FWに脚をなぎ倒される可能性
がありGKのケガにつながるフォームじゃないかと僕は考えています。
※長座からプレー方向「斜め前」を意識したダイビングを行なっている映像
は僕です。
コーディネーションが悪いですね。(^^;
特に、左手(プレー方向の手)の出し方が、非常にマズイです。
マネしないようにしてください!
バキッ! (xx)☆\(ーー; マネスルカ!
ここにも
GKはカラダの使い方がチームで最も器用である
というラビオ先生のコーチングのキーファクターがあるのかな・・・と。
深読みしすぎかな???(*^^*ゞ
基本姿勢からのダイビングの場合
ラビオ先生は斜め前へのプレー方向を行なうために
「踏切足を踏込んだ時、踏切脚の膝をプレー方向に向ける」
というキーファクターを話されて、デモを行ないました。
AGKでは
「踏込んだ足の爪先をプレー方向(斜め前)に向ける」
と僕はコーチングしていたので
「膝をプレー方向に向ける」
という表現は、僕にとっては新鮮な表現でした。
実は、この「プレー方向」については、ラビオ先生へ個人的に質問した
ことで自分の考えを改めなければならないことに気がつきました。
それは、次回!(^0^)
to be continued
ようやく最近、非利き手(左手)のお箸でウドンがつかめるようになり
ました。
これで、少しは両利き手に近づくとかいな???(^^;
交通事故に遭われたU14GK君へ
父上から御連絡をいただきました。
申し訳ないけど、僕は君がどこに住んでいるのか、どのチームでGKをやっ
ているのかも知らない。
大きなケガになってしまったそうですね。
僕が君だとしたら、パニックになると思う。
今、どうしていいか判らないし、これからどうしようか判らない。
僕の親父も君と同じ事故に遭った。
親父は49歳の時だった。
君と同じように脳で出血が起こって、君よりも重症だった。
全身の右半分が全く動かなかった。
唇も眼も手も脚も・・・右半分が全部動かなかった。
担当医から「もう山は無理だ」と言われた。
登山家だった親父は、ベッドの中で何度も何度も
「このまま死なせてくれ」と僕に言った。
1ヵ月後、親父はリハビリを始めた。
車椅子に乗って、どんなに苦しくても痛くても毎日毎日リハビリに通った。
すべての生活を変えた。
食事、睡眠、リハビリ・・・医者のいうとおりのことを毎日精一杯やった。
3ヵ月後、15分間歩けるようになった。
それでも、飲んだ水は唇の端からこぼれ、右半身全体の動きは遅れていた。
そんなカラダをひきずりながら、どんな日も15分間歩き続けた。
6ヵ月後、30分間歩けるようになった。
「もう山は無理だ」といった医者は自分の言葉を撤回した。
1年後、親父は南アルプスを10日間かけて登った。
「奇跡的だ!」
僕には、この医者の言葉が馬鹿げて聴こえた。
奇跡じゃない、これが親父のポテンシャル。
U14GKくん、君は僕の親父が事故に遭った時よりもっと若い。
そして、まだまだ成長し、どんどん良くなっていく年齢なんだ。
これは事実だし、現実だし、間違いないことなんだ。
君のポテンシャルを僕は信じている。
君ならやれる!
必ず、GKに戻ってこれる!
毎日ベストを尽くして、ぜひAGKを訪ねて欲しい。
僕の元にいる小さなGK達に君というGKをみせてやりたいから。