奇跡と感謝…。

なんと、京都旅行で紛失してしまった腕時計、本日、Yuniのもとに無事、帰ってきました！

京都旅行で腕時計を失くしてしまった顛末は、この記事の最後にあります。↓

『クックちゃん京都へ行く。その１。』

寒空の下、壊れて雨ざらしになり、道路端や側溝に打ち捨てられている時計を想像しては、いつまでも胸が痛み、暗い気持ちになっていたYuniでしたが、

そのうち、少しずつ旅の興奮もさめ、落ち着いてくると

せめても探そうと足掻いてみなければ、私のミスで、京都に一人迷子にさせてしまった腕時計に申し訳が立たないと考え、まずは京都警察署さん、田辺警察署さん、京都駅さん、近鉄さん、JR東海さんにお電話をし、同じ特徴を持つ腕時計が届いていないかと、お問い合わせをしてみました。

皆様、お忙しい最中、親身に対応し、確認して下さいました

でも、やはり遺失物の中に、Yuniの腕時計はなく…

もしかしたら、どこかで預かって頂けているのかもしれないという儚い望みが、徐々に潰えてゆく中、やっぱり、一休寺さん(酬恩庵の別名。一休寺は「通称」。ここでは「酬恩庵」さんで通します)から近鉄の新田辺駅までの歩く道中で落としてしまったか、

或いは、あまり考えたくないことだけれど、私が鞄に無防備に付けたりなんかしてたせいで、人混みでスられてしまったかなんか、だったんだろうか…

もう、だとしたら、仕方がない。

スられてしまったでもいい、拾ってくれた方が、警察に届けてくれなかったでもいい。せめて、道端に放り捨てたりせず、大切に使ってくれているなら…　

と諦めかけていましたが

…もしかしたら、一休善哉のイベントの時に、お寺の境内かお堂の中で落としてしまったのでは？

その可能性は？

でも、私のこんな用事で、観光名所としても名高く、お忙しい酬恩庵さんを、お煩わせして、いいものだろうか？

それに、酬恩庵さんは、境内に落とし物があったら、お寺で保管はせず、警察に届けておられるのではないだろうか…？

そしてその京都の警察さんにも、最寄りの田辺警察署さんにも、私は既にお問い合わせしたが…

 「一休善哉」の記事。↓

『クックちゃん京都に行く。その４。』

酬恩庵さんにお問い合わせすることには、大きな躊躇いがあり、

先方には大変なご迷惑かもしれないが、万一ということもあるし、思いきって、伺うだけでも伺ってみよう…となったのが、旅行があけて、１週間以上も経ってからでした。

そして、電話。

…すみません。１月28日に、一休善哉のイベントに参加させて頂いた者です。

その時か、他の道中の何処かで、腕時計を失くしてしまったようなのですが、もし境内で落とし物をしてしまった場合、その遺失物は、警察署の方にゆくのでしょうか、それとも酬恩庵さんの方で、お預かり下さるのでしょうか…？

…境内にあった落とし物・お忘れ物は、全てうちでお預かりしてますよ。

腕時計を失くされたのですね。ベルトのお色は？

…黒い革です。

…黒い革ベルトの腕時計？

ああ！確かありましたよ。ちょっとお待ち下さいね。今、持ってきますから。

…えっ？！

胸がドキンと震えましたが、いや、まさか。と思いました。

黒ベルトの腕時計なんて、珍しくもないはず。「一休寺」として名高く、毎日、大変な数の参拝客のいるお寺、ましてや「一休善哉」という大型イベント後です。そんな落とし物なら、二つか三つは出るでしょう。

度重なる「申し訳ありませんが、そのような時計は、うちには…」に心折れてしまい、これ以上ガッカリしないように身構え、心に予防線を張ってたんですね。「きっと、それじゃない、期待はするな」と。

…ええと、これですね、アナログで、秒針が赤い…

…えっ！ええっ！？…秒針が赤？…そ、それ、もしかしたらそうかも、私のかも…。

ほ、他の特徴も挙げてみていいですか！？

…ええ。

…あ、あの、ええと、盤が円くて白で、文字と秒針以外の針が黒で、縁が銀。

盤の中に、MONDAINEと社名が…あと、取れたかもしれないんですけど、旅の途中でベルトが壊れてしまって、アルミの針金で仮止めしていたので、

…ええ、ええ。その通りの腕時計です。

ほな、あなたの時計に間違いないですね。良かった。此方に届いていますよ。

もうYuni、嬉しさのあまり、電話口で泣き伏すかと思いました。

動転しまくり声を詰まらせるYuniに対しても、丁寧に応対して下さった寺務所の方に、着払いで送って下さるようお願いし、そして今日。

…この子です！戻ってきました！

私のかそうでないかを見分ける決定打だった、鞄と繋ぐ為に着けていた「アルミの針金」も、ついたまま(写真では外してあります)。

もう間違いありません。うちの子です。

…落としてきちゃってごめんねー

心細い思いさせて、本当にごめんねーずっと君を探してたんだよー😭

良かった良かった！お帰りー

無事に戻ってきたよー🕊️

それも京都から、茨城へ！

ご親切な方々の手を経て～

すぐにも、酬恩庵さん、つまり一休寺さんに、お礼のお手紙とお菓子をお送りしました

拾って寺務所に届けて下さった方、保管して下さった酬恩庵さん、お忙しいであろう中、丁寧に応対下さり、見つかって良かったと喜んで下さり、すぐに送付手続きを取って下さった寺務所の方、そして何処かで見守ってくれてらしたに違いない、一休禅師。

感謝してもしきれません。

有難うございます、有難うございます。本当に…

これ、結婚記念日に、とある方から夫とペアで贈られた時計で、実はスイス国鉄の駅の時計のデザイン。

MONDAINE(モンディーン)というスイスの会社が作ってます。

History

モンディーンの往年のデザインにセリタの自動巻きムーブメントを組み合わせた「エヴォ2オートマチック」 | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]

夫が乗り鉄、私の実家が昔からスイスと繋がりが深い…ということで、贈り主の方は、このデザインを選んでプレゼントして下さった。

鉄な夫ですら、このメーカーは知りませんでしたが、夫の知人の乗り鉄さん数人(夫は一人旅が好きで、鉄友と乗り鉄旅をする等は全くないのですが、以前「公共交通を考える会」に所属、討論会に時々参加してました)は、腕時計を嵌めた夫を見て「あっ、スイス国鉄の…」と、すぐに気づかれたそうです。

夫の時計とペアで20年間、何処にゆくにも、Yuniのお供をしてくれていた時計でした。

私の中の京都旅行が、やっとこれで終わりました

とても楽しかったのに、唯一、失くした時計のことだけが、遠き西の都に自分の分身を置き忘れてきてしまったかのような、深い悲しみが残っていましたが、親切な京都の方々のお陰で、それが戻って来るという、最高の形で完結。

京都がますます大好きになりました

あと、こんな離れた都道府県で、腕時計を落として、それが完全に無事な形で見つかり、帰ってくる日本って、素晴らしい…🇯🇵

過去記事のコメント欄などで、お心を寄せ、ご心配下さった皆様、本当に有難うございました

楽しい京都旅行記にするつもりだったのに、旅先で失くした腕時計のことなど、書いていいものかどうか、迷いましたが、

ショックで悲しすぎて、書かずにいられませんでした…

いいねを下さり、聞いて下さり、心配して下さり、アドバイス下さり…

温かな皆様のお陰で、Yuniの大事な可愛い時計が、無事戻りました⌚

旅先で、大切なものを失くしてしまった時…

一休さんの教えは「あわてない、あわてない。一休み、一休み」。

慌てず落ち着いて、思い付ける限りの場所に、根気よくお問い合わせをしてみるべきなのだなぁ…と学びました

・・・

クックちゃん「ねね、ラークさん

この腕時計君、僕より大変な冒険して、ちゃんと帰ってきたんだよ。

…凄いよね！凄くない？」

ラーク「うん、そうだねでも…

クックちゃんは、腕時計君を真似して、旅先でYuniの手を離して、一人でどこか居なくなったりしちゃ、絶対にダメだぜ…」

クックちゃん「うん、解ってる！絶対にしない。腕時計君は本っ当に、良い方々に巡り合えて、運が良かっただけなんだものね

無事に戻って来られて良かったね、腕時計君！」

・・・・・

登場人物＆設定（クックちゃんの京都旅行記を含む）

『登場人物＆設定。（ポムちゃんのミニチュアハンドメイド劇場）』

登場人物＆設定

『「ポムちゃんのミニチュアハンドメイド劇場」シリーズ 総まとめ。』

…後日談ですが、ご住職から、お送りしたお菓子のお礼のお電話を頂きました📞

…お礼を言わねばならぬのは、此方です～