ども、レコラボです。
音楽アップロードサイトのSoundcloudにて、無料プランに関して12/9からルール変更があります。
当方の見解も踏まえ、簡潔に言うなら
「無料プランユーザーは、主力の15曲を高音質で勝負しろ!」
と解釈しています。
ミニアルバムがSoundcloud上にあることもあり今回は変更点に加え、Soundcloudの使用感やYouTubeなど他のSNSとの比較について、コメントさせて頂こうとおもいます。
1.ルール変更内容
本家サイトでは英文で記載されていますが、当方でも解釈できるくらい分かりやすく説明されていますので、批判的になる前に一度原文を読んでみることをオススメします。
FAQ: SoundCloud’s free upload limit
気になるポイントを取り上げます。
1-1.アップロードは3時間以内、15トラックまで。
今回の変更で一番のネックとなっているのは、「15トラック以内」というポイント。
3 hours = 180分 ÷ 15トラック = 1曲当たり約12分。
Metallicaの"Master of Puppets"で8:36。
正直なところ、これ以上にボリューム感のある曲を15曲も揃える無料プランユーザてどれだけいるの? 笑
3時間以内、そして4GBまでという枠は、普通の音楽を手軽にアップロードしたいというユーザーにとってはあまり気になるポイントではないはず。
アルバム1枚、ミニアルバムなら2枚、EPなら3〜4枚分までなら無料でアップロードできると言った感じでしょう。
1-2.Lossless, Original file format
当方的にはココが一番の目玉!
Soundcloudに上げた音源ファイルを音質劣化なく、オリジナルデータのまま聴くことが出来る。非常に魅力的です。
従来の無料プランで音源をアップし、再生してみるとストリーミングサービスのため、 mp3/128kpbsまで圧縮され、音質を下げた状態で視聴することになります。
※ダウンロードでは元ファイルを取得可能。
CD用にマスタリングしたものと聴き比べると、「ハイハットが聴けたもんじゃない」ってぐらい。高音はペラペラです。
当方のミニアルバムをテスト視聴してて率直に思いました。頑張って収録し、ミックスした楽曲たちはこんなもんじゃないと、音質向上のためPro Planを契約したほどです。おそらく音楽をやっていない人でも分かるぐらいです。
※Pro Planはmp3/320kpbsと言われております。
なおWAVの他、MP3やACCなど圧縮フォーマットを含めた基本的なものは網羅されており、音質重視のハイレゾ音源だけでなくライトな視聴音源としてもアップすることができるので、用途によって使い分けできそうです。
配信サービス毎に最適なマスタリングを行う必要のある現代において、オリジナルファイルのまま聴かせることが出来るのはクリエーターにとって非常に大きな利点です。
1-3.既存の楽曲はそのままでは消えない
制限を超えて音源をアップしている無料プランユーザーについて、現状アップされている楽曲はそのままの状態では消えることはありません。
しかし新たにアップロードを行う際に、制限を超えている場合は、容量を空けてアップする必要があります。
その他Pro / Pro Ultimated→無料プランへ移行した際にも、一部の古い楽曲が隠れることはあっても、Soundcloud側の都合で勝手に消去されることはなさそうです。真摯に楽曲を取り扱っていることが英文を見てて分かります。
2.Soundcloudの使用感
使用歴は割と長い方ですが、このルール変更も踏まえてSoundcloudのいいところを上げます。
2-1.広告なしで手軽に使える
広告なく無料で使えるところが最大のメリット。
アップロードは楽曲ファイルをドラック&ドロップして、必要な情報を打ち込むだけなので簡単です。
スクエアのジャケットを設定したり、プレイリストを作成してアルバム形式で作品をアップロードできます。ネット上に音楽プレーヤーがある感じ。
2-2.バックグランド再生
音楽プレーヤーなら当たり前だろうけど、他のアプリを起動しながら、Soundcloudで音楽を聴くことが出来るのがいいポイント。
もしYouTubeの動画上で音源を聴くとなれば、他のアプリに移ったり、画面をオフにしてしまうと再生は止まってします。
Soundcloud = ラジオを聴く
YouTube = 映画館で映画を見る
ってイメージ。
2-3.埋め込み
こんな感じでブログやホームページで埋め込みが出来ます↓
わざわざアプリを入れたりしなくてもその場でタップして再生できます。
YouTubeでも同じことができますが、ブログなど文章コンテンツ内に音楽プレーヤーを設置できるため、説明のための資料ツールとしても使えます。
3. Soundcloundの立ち位置
数ある音楽コンテンツにおいて、Soundcloudが今回のルール変更を受けてどのような立ち位置になるのか考えてみました。
あくまで個人的な見解ですが、収益化を見込まない音楽家、もしくはラフに音源を上げたいユーザにとって、音楽そのものの魅力を重視したSNSになると思います。
15トラック以内の制限に対して、否定的なのは恐らく既存の無料プランユーザ。
特に新譜を生み出し、Soundcloudで積極的に聴いてもらいたいユーザにとってレガシー(過去に上げた曲)をどうするかが問題。他のサービスに引っ越しするか、別アカウントにアップしなおすか、有料プランを契約するか。
新規ユーザについては、高音質で無料で手軽にアップできる音楽SNSとなるため、問題はないはず。
それと収益化を目的としたユーザは他のサービスを使うことを考えるはずなので、Soundcloudは手軽に視聴することを目的にすることが多いはず。
4.YouTube
YouTubeの動画上で聴いてもらうという方法も存在するが、YouTubeはPremium会員でない限り、バックグラウンドが出来ない。
それにYouTube=動画という性質上、静止画で音源だけ聴くという構図はあまり好ましくない。映画館に閉じ込められて、動かない写真を見ながら、音を聴くような感じ。
YouTubeで音楽を聴いてもらうなら、やはりMVかリリックビデオか、視覚的な動きと音楽が連動したコンテンツになっていないといけない。
つまり映像作品にする必要があり、音楽制作で精一杯の音楽家が、それを作るまでの体力、精神力まで求められるとなると、結構ハードルは高い。。
もちろん映像作品なら音源より視聴しようというリスナーは多いと思いますが、聴いてもらうまでが遠いなぁ 笑
5.Twitter、Instagram、Facebook
上記SNSに動画で楽曲をアップロードすることも可能だが、どちらかというとCM的な意味合いが強い。
Soundcloud、Youtube、ブログとかに比べると、住所が追いにくい他、Twitterは140秒、Instagramは60秒の制限時間があるし、タイムラインの動きが異常に速い。
またFacebookはエンコード後の動画の音質が他に比べて悪く、タイムラインの挙動が読めないため、個人的にはあまり好きなSNSではないです。
告知的な意味合いが強く、フルコンテンツはSoundcloud、YouTubeへ移動してねって感じですね。。
6.まとめ
以上となりますが、いかがでしょうか。
日本では他のSNSほどの盛り上がりはまだないものの、世界的には非常に優良な音楽サービス。
英文であることと、スマホアプリが使いにくいところが要因かもしれませんが、音質向上したことにより、利用価値は一気に高まったと思います。
ストリーミング配信とまでいかなくても、気軽に聴いてもらいたいとか、練習音源やデモをメンバーだけに聴かせたいなど、音源アップに関して、ライトに使いたいユーザにとってはなくてはならないと思います。
恐らく問題となってくるのはミュージシャンやクリエーター以上に、デモサウンドやサンプルなどを取り扱う楽器メーカーや音響屋さん。あるいはSoundcloudを活用したミックスコンテストなどではないでしょうか。
しかしコスパ最優先時代、そしてまもなく5Gへ移行することにより膨大なデータ容量を高速で取り扱いできることを見据えている環境下で、量より質を重視したことは、当方は肯定的に考えております。
従来できることができなくなったのに、腹を立てる気持ちも分かりますが、このルール変更は音楽コンテンツそのものの価値を上げるチャンス。
純粋に厳選した15曲を、いい音で勝負していこうと思いました。
長文となりましたが、ここまで読んで頂いた方、ありがとう御座いました。。