2019年9月「ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)3級」学科試験の解答速報、解答と解説

2019年9月「3級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定 (FP3級)試験」の学科試験の解答速報というには少し遅いですが解説は詳細です.解答と解説を私見で書きました.解説をメインにして,どこが誤っているか,正解でも周辺知識や問題を深掘りした内容も書き加えています.

 

【理由】【解答への道筋】の箇所が解説に該当します. 【ちなみに】【ちょっと脇道】が周辺知識や深掘りに該当します.

 

3級FP技能検定

実技試験の解答・解説(2019年9月) 👈こちらから

 

9月8日に受験されたみなさん、これから受験されるみなさんの参考になれば幸いです。学科試験の問題は日本ファイナンシャル・プランナーズ協会のこちらからダウンロードもしくは閲覧できます。

 

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目次(ページ内リンク)

2019年9月実施

3級FP(ファイナンシャル・プランニング)

技能検定「学科試験」 解答と解説

 

第1問 正誤問題

ライフプランニングと資金計画から出題
 (1)~(5)
リスク管理からの出題
 (6)~(10)
金融資産運用からの出題
 (11)~(15)
タックスプランニングからの出題
 (16)~(20)
不動産からの出題
 (21)~(25)
相続・事業承継からの出題
 (26)~(30)

第2問 3答択一問題
ライフプランニングと資金計画から出題
 (31)~(35)
リスク管理からの出題
 (36)~(40)
金融資産運用からの出題
 (41)~(45)
タックスプランニングからの出題
 (46)~(50)
不動産からの出題
 (51)~(55)
相続・事業承継からの出題
 (56)~(60)
あとがき

 

解答と解説

 

【第1問】正誤問題


(※答えは設問について「1」が適切、「2」が不適切を意味します)
 


《ライフプランニングと資金計画からの出題》


(1)FPの職業倫理について

答え 1

【一番大事】

<ファイナンシャル・プランナー(FP)に求められる職業倫理>

➊顧客利益の優先
ファイナンシャル・プランナーは顧客の立場で考え、提案することが求められます。ファイナンシャル・プランナーは顧客の利益を最も優先しなければなりません。

❷顧客情報の守秘義務
職務上知りえた顧客の情報を、顧客の同意を得ず外部に漏らしてはなりません。

❸顧客への説明義務(アカウンタビリティ)
ファイナンシャル・プランナーは業務を行うにあたって、顧客が適切な情報に基づいて意思決定ができるよう、顧客の知識レベル等に応じて十分に説明しなければなりません。

❹法令遵守(コンプライアンス)
ファイナンシャル・プランナーは金融商品販売法および消費者契約法等の法令を遵守しながら、その業務を行わなければなりません。


(2)労災保険について

答え 2

【理由】

「労働災害補償保険」(いわゆる労災保険)は事業主が全額負担します。ちなみに:労働災害補償保険は業務上あるいは通勤途中に負傷、疾病、傷害、死亡した場合に保険給付を行います。


(3)公的年金について

答え 2

【理由】

日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の者は、日本国籍の有無にかかわらず、厚生労働大臣に申し出ることで国民年金の任意加入被保険者になることができる。


(4)確定拠出年金について

答え 2

【理由】

国民年金の第3号被保険者(いわゆる専業主婦)は確定拠出年金個人型(iDeCo)の加入者となることができます。ちなみに:国民年金び第1号被保険者、国民年金の第2号被保険者も加入者となることができます。


(5)教育ローンについて

答え 1

【ちなみに】

➊融資の条件:本人の学力は含まれません。日本学生支援機構の奨学金と異なり、子どもの人数に応じた年収制限のみです。

❷融資額:学生1人につき350万円、金利は固定金利、返済期間は原則15年以内(母子家庭は18年以内)

【ついでに】

〈日本学生支援機構の奨学金〉

➊第一種奨学金:無利息、第二種奨学金:利息付
❷判定基準:前者が厳しく、後者は緩やか
❸融資条件:両者ともに「親の年収」と「学生本人の学力」
 


《リスク管理からの出題》


(6)生命保険の契約転換制度について

答え 2

【理由】

契約転換制度とは、現に加入している保険の責任準備金と積立配当金の合計金額をもとに、同じ保険会社で新たな保険に加入するものです。

新たな保険に加入するので、保険料は転換時の年齢、保険料率で改めて計算し直されます。従って、転換後の保険料、保険料率は変更されます。


(7)こども保険について

答え 2

【理由】

こども保険とは、子どもの教育資金などを準備するための保険で、学資保険ともいわれます。

契約者が死亡した場合、育英年金が支払われるものがあります。また、こどもが死亡した場合、死亡保険金が支払われ契約が終了します。


(8)地震保険について

答え 2

【理由】

地震保険の保険料は、地震保険料控除として所得控除の対象です。「所得税」を計算する際、所得金額から控除されるものです。


(9)リビング・ニーズ特約について

答え 1

【ちなみに】

リビングニーズ特約には、特約保険料を支払う必要はありません。また、受け取った保険料は非課税です。


(10)受託者賠償責任保険について

答え 1

【ちなみに】

本問の受託者賠償責任保険にような企業向けの損害保険には、そのほかに「生産物賠償責任保険」、「施設所有管理者賠償責任保険」、「労働災害総合保険」などがあります。
 


《金融資産運用からの出題》


(11)インターバンク市場について

答え 2

【理由】

短期金融市場のうちインターバンク市場とは、金融機関同士で短期資金を貸し借りする市場のことです。本問における説明は、オープン市場についてのことです。


(12)ゆうちょ銀行の預入限度額について

答え 2

【理由】

通常貯金1300万円、定期性貯金1300万円、合計2600万円と預入限度額が変更となりました。今まで双方の貯金を併せて1300万円までが預入限度額でしたので、倍増したと言えます。

なお、民営化後に預入れた貯金は国の保証ではなく、預金保険制度の対象です。預金保険制度の適用については、元本1000万円までとその利息が保護されます。


(13)パッシブ運用について

答え 1

【ちなみに】

パッシブ運用のほかに、アクティブ運用があり、こちらはパッシブ運用と異なり、ベンチマーク(運用実績の基準)を上回る運用成果を目指すものです。アクティブ運用には「トップダウンアプローチ」「ボトムアップアプローチ」「グロース投資」「バリュー投資」の4つの手法があります。


(14)債券の利回りについて

答え 2

【理由】

格付けの高い債券ほど安全性が高い(つまりリスクが低い)ので「価格は高く」「利回りは低く」なります。逆に格付けの低いほどリスクが高いので「価格は安く」「利回りは高く」なります。


(15)預金保険制度について

答え 2

【理由】

外貨預金は、預金保険制度の対象外です。

【ちなみに】

利子(利子所得)には20.315%の源泉分離課税がかかります。一方、為替差益については、総合課税(雑所得)となります。
 


《タックスプランニングからの出題》


(16)通勤手当の非課税限度額について

答え 1

【ちなみに】

所得税で非課税となるものには、通勤手当(15万円まで)のほかに次のものがあります。

➊宝くじの当せん金
❷慰謝料および見舞金(社会通念上、妥当な金額の範囲)
❸衣類や家具など、生活用動産の売却による所得(ただし、1個または1組の価額が30万円を超える宝石、貴金属、絵画、骨とう品等を除きます)

そのほかに遺族や障害者が受け取る公的年金などがあります。


(17)所得税の公的年金等にかかる雑所得の金額について

答え 1

【ちなみに】

雑所得は「公的年金等に対する雑所得」と「そのほかの雑所得」に分けて計算し、合計します。

雑所得の計算式

➊公的年金等の雑所得=公的年金等の金額-公的年金等控除額

❷そのほかの雑所得=総収入金額-必要経費

「雑所得」=➊公的年金等の雑所得+❷そのほかの雑所得


(18)所得税における医療費控除について

答え 2

【理由】

人間ドックの受診費用には医療控除の対象となる場合と対象とならない場合があります。

➊対象となる場合:健診の結果、疾病が発見され、治療したとき

❷対象とならない場合:健診の結果、異常なしのとき

本問の説明では、❷と反対の説明をしているので誤りとなります。


(19)所得税における住宅借入金等特別控除について

答え 2

【理由】

〈住宅借入金等特別控除の適用要件〉

個人が住宅を新築又は建築後使用されたことのない住宅を取得した場合で、住宅借入金等特別控除の適用を受けることができるのは、次の全ての要件を満たすときです。

(1)新築又は取得の日から6か月以内に居住の用に供し、適用を受ける各年の12月31日まで引き続いて住んでいること。

(2)この特別控除を受ける年分の合計所得金額が、3,000万円以下であること。

(3)新築又は取得をした住宅の床面積が50平方メートル以上であり、床面積の2分の1以上の部分が専ら自己の居住の用に供するものであること。

(4)10年以上にわたり分割して返済する方法になっている新築又は取得のための一定の借入金又は債務(住宅とともに取得するその住宅の敷地の用に供される土地等の取得のための借入金等を含みます。)があること。

(5) 居住の用に供した年とその前後の2年ずつの5年間に、居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例など(租税特別措置法31条の3第1項、35条 1項(同条3項の規定により適用する場合を除きます。)、36条の2、36条の5若しくは37条の5又は旧租税特別措置法37条の9の2)の適用を受けていないこと。
(以上、国税庁のHPより引用)

∴(3)の適用要件から本問の説明は誤りとなります。


(20)所得税の確定申告について

答え 1

【ちなみに】

給与所得者で確定申告が必要な場合は、主に以下のとおりです。

➊年間の給与収入等が2000万円を超える者

❷1か所から給与等を受けている者で給与所得および退職所得以外の所得金額が20万円を超えている者

❸2か所以上から給与等を受けている者
 


《不動産からの出題》


(21)土地の登記記録について

答え 1

【ちなみに】

〈土地の登記記録について〉

1.表題部

「土地」「建物」について記載されます。「土地」については所在、地番、地目、面積など、「建物」については所在、家屋番号、種類、構造、床面積などが記載されます。

なお、表題部は登記義務があり、所有権を取得してから1か月以内に所有者が申請する必要があります。

2.「権利部」の「甲区」

所有権保存登記、所有権移転登記など所有権に関する事項が記載されます。

3.「権利部」の「乙区」

抵当権、地上権、賃借権、借地権など所有権以外に関する事項が記載されます。


(22)瑕疵担保責任について

答え 2

【理由】

(新築住宅の売主の瑕疵担保責任の特例)

第九十五条 新築住宅の売買契約においては、売主は、買主に引き渡した時(当該新築住宅が住宅新築請負契約に基づき請負人から当該売主に引き渡されたものである場合にあっては、その引渡しの時)から十年間、住宅の構造耐力上主要な部分等の隠れた瑕疵 について、民法第五百七十条において準用する同法第五百六十六条第一項並びに同法第六百三十四条第一項及び第二項前段に規定する担保の責任を負う。この場合において、同条第一項及び第二項前段中「注文者」とあるのは「買主」と、同条第一項中「請負人」とあるのは「売主」とする。

2 前項の規定に反する特約で買主に不利なものは、無効とする。

3 第一項の場合における民法第五百六十六条第三項の規定の適用については、同項中「前二項」とあるのは「住宅の品質確保の促進等に関する法律第九十五条第一項」と、「又は」とあるのは「、瑕疵修補又は」とする。

(以上、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」から抜粋)

∴上記条文によれば、引渡し時から10年間となっているので、本問の説明は誤りとなります。


(23)都市計画法における開発行為について

答え 1

【理由】

(開発行為の許可)

第二十九条 都市計画区域又は準都市計画区域内において開発行為をしようとする者は、あらかじめ、国土交通省令で定めるところにより、都道府県知事(地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条の十九第一項の指定都市又は同法第二百五十二条の二十二第一項の中核市(以下「指定都市等」という。)の区域内にあつては、当該指定都市等の長。以下この節において同じ。)の許可を受けなければならない。ただし、次に掲げる開発行為については、この限りでない。

(以上、「都市計画法」から抜粋)

∴上記条文から本問の説明は正しいとなります。


(24)建築基準法における異なる用途地域での規定について

答え 1

【ちなみに】

都市計画において「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」として「防火地域」と「準防火地域」においては、建築物全体に対して「制限の厳しいほうの規定」が適用されます。

➊1つの建築物が防火地域と準防火地域にまたがる場合
❷1つの建築物が防火地域または準防火地域と指定のない地域にまたがる場合など


(25)小規模住宅用地の固定資産税について

答え 2

【理由】

「住宅用地の固定資産税の課税標準の特例」において小規模住宅用地(200㎡以下の部分)の固定資産税評価額は「6分の1」に軽減されるので、設問の説明(設問では5分の1)は誤りとなります。


【ちなみに】

「住宅用地の固定資産税の課税標準の特例」において一般住宅用地(200㎡を超える部分)の固定資産税評価額は「3分の1」に軽減されます。


【ついでに】

固定資産税とは土地・建物を所有を取得した場合、その翌年から市町村が課税する地方税です。

納税義務者:毎年1月1日現在の土地・建物の所有者
課税標準(何に対して税金がかかるのか):固定資産税評価額(3年ごとに見直される)
税率:1.4%
 


《相続・事業承継からの出題》


(26)みなし贈与財産について

答え 1

【理由】

本設問は「みなし贈与財産」の説明です。個人の間で時価よりも著しく低い価額で譲渡がなされた場合、その差額が「みなし贈与財産」となり、課税の対象となります。


(27)特別養子縁組について

答え 1

【ちなみに】

養子には次の2つの制度があります。

➊特別養子縁組とは、実の父母との親族関係が終了し、養親のみが父母となる制度です。

❷普通養子縁組とは、実の父母と養親である父母との両方の親族関係が存続する制度です。

本問は➊についての説明で、正解です。


(28)相続税で控除できる葬儀費用について

答え 2 

【理由】

相続税で控除できる葬儀費用の範囲

〈控除できないもの〉
➊香典返しの費用
❷法要費用(初七日、四十九日など)

本問の説明では❷の費用が控除できる説明になっているので誤りです。


(29)相続税の基礎控除について

答え 2

【解答への道筋】

「相続税の基礎控除の計算式」は次のとおりです。

相続税の基礎控除額=3000万円+(600万円×法定相続人の数※)

※法定相続人の人数には相続放棄者も含みます。

設問の説明では計算式の途中で600万円ではなく、「500万円」となっているので誤りです。

【ちなみに】

「相続税の非課税財産の2つの計算式」を覚えることで、上記設問の誤りを見抜くことができます。※法定相続人の人数には相続放棄者も含みます。

➊死亡保険金の非課税金額=500万円×法定相続人の数※

なお、この計算式は、契約者(A)および被保険者(A)が被相続人で死亡保険金の受取人が法定相続人(B)の場合に使います。つまり、(A)(A)(B)のパターンで課税される税金の種類が「相続税」となるものです(リスク管理の保険金に対する税金で復習できます)。

❷死亡退職金の非課税金額=500万円×法定相続人の数※

なお、死亡退職金の計算式は被相続人が死亡後、3年以内に支給が確定したものにのみ使います。3年以後に確定した場合には一時所得となるからです。


(30)配偶者に対する相続税の軽減について

答え 1

【ちなみに】

具体例として、配偶者と子が相続人である場合:

➊相続税の課税価額の総額が6億円であれば、配偶者は法定相続分、つまり2分の1、つまり「3億円」まで相続税が課税されません。

❷相続税の課税価額の総額が2億円であれば、配偶者は法定相続分ではなく、「1億6千万円」まで相続税が課税されません。

 


【第2問】3答択一問題
 


《ライフプランニングと資金計画からの出題》


(31)キャッシュフローの係数について 

答え 2

【解答の道筋】

文中に「取り崩す」とあれば、資本回収係数のことです。

「資本回収係数」は現在、用意した額(元本)を運用した場合、毎年いくら受け取れるか求めることができます。

毎年の受取額=用意した額×資本回収係数
2,163,000円=3000万円×0.721

∴正解は選択肢2となります。


【ついでに】

➊「終価係数」は現在、用意した額(元本)を運用した場合、将来、元金と利息(つまり元利)をいくら受け取れるかを求めることができます。

将来の受取額=用意した額×終価係数
3483万円=3000万×1.161

❷「減債基金係数」は希望する受取額を一定期間後に得るためには、毎年いくら積み立てればよいかを求めることができます。

毎年の積立額=希望する受取額×減債基金係数
186万3000円=3000万円×0.0621
(この金額は本問の選択肢1に該当します)


(32)後期高齢者医療制度について

答え 3

【理由】

後期高齢者医療制度の対象者となるのは、75歳以上の者です。なお、障害認定者については65歳以上の者です。

設問の説明で障害の状態にないとあるので、選択肢1は消え、選択肢3が正解となります。


(33)障害基礎年金の保険料の納付要件について

答え 3

【理由】

〈保険料の納付要件〉

➊初診日※の前々月までの被保険者期間のうち、保険料納付期間(保険料免除期間を含め)が「3分の2」以上あることです。

❷初診日※の前々月までの過去1年間に保険料の未納がないことです。

※「初診日」とは、障害の原因となった傷病について初めて医師の診察を受けた日のことを言います。


【ちなみに】

障害基礎年金の保険料納付以外の受給要件については、つぎのとおりです。

➊障害認定日に障害等級が1級あるいは2級に該当すること

❷初診日に国民年金の加入者であること

❸初診日に60歳以上65未満で、日本国内に居住していること


(34)住宅借入金等特別控除の所得制限について

答え 2

【理由】

住宅借入金等特別控除を受けるための取得者の要件として、次の所得の制限があります。

控除を受ける年の合計所得金額が「3000万円」以下であること。


【ちなみに】

そのほかの取得者の要件は次のとおりです。

➊返済期間:10年以上の住宅ローンであること

❷取得・増改築した日から6か月以内に入居、適用を受ける年の12月31日まで居住していること

❸入居の年およびその前後2年間、計5年間、居住用財産の譲渡特例の適用を受けていないこと。


(35)貸金業法の総量規制について

答え 2

【理由】

消費者金融で1人当たりの無担保借入額は、トータルで「年収額」の3分の1です。


【ちなみに】

住宅ローン、車のローン、事業用の資金には、規制がありません。
 


《リスク管理からの出題》

(36)少額短期保険業者による取扱商品について

答え 1

【ちなみに】

保険期間は原則、「生命保険」「医療保険」が「1年」、「損害保険」が「2年」となっています。


(37)生命保険の3つの予定基礎率について

答え 1

【理由】

〈3つの予定基礎率〉

➊予定死亡率:
男女別に各年齢の人が1年間に死亡する確率のことです。過去の統計を基に算出されます。

なお、一般に同年代では女性が男性に比べて死亡率が低いため、終身保険では女性が安く、年金保険では男性が安くなります。

❷予定利率:
保険料を運用する際の予想運用利回りのことです。

予定利率が高く設定されていると、運用益が多くなるため、保険料は安くなります。逆に低く設定されていると、保険料は高くなります。

❸予定事業費率:
保険会社の運営必要経費の割合のことです。この割合が高くなると、保険料も高くなります。


【ちなみに】

〈保険料の仕組みについて〉

契約者から保険会社に支払われる保険料、つまり営業保険料は純保険料と付加保険料の2つに分けられます。

➊「純保険料」は保険金を支払う財源となり、この額は予定死亡率と予定利率に基づいて算出されます。

純保険料は「死亡保険料」と「生存保険料」の2つに分けられます。前者は死亡保険金を支払う財源、後者は満期保険金を支払う財源となります。

❷「付加保険料」は保険の運営と維持に要する財源となり、予定事業費率に基づき算出されます。


(38)養老保険の福利厚生プランについて

答え 2

【理由】

養老保険の福利厚生保険は、ハーフタックス・プランと呼ばれるもので、契約者と満期保険金受取人を法人として、被保険者を役員と従業員全員とし、死亡保険金の受取人を被保険者の遺族とします。

このことによって、支払った保険料の2分の1相当額が保険金積立金として資産計上され、あとの2分の1は福利厚生費として損金に算入されます。これがハーフタックス・プランと呼ばれるゆえんです。


(39)損害保険の原則について

答え 2

【理由】

「大数の法則」「収支相当の原則」は生命保険の原則にもあります。これに加えて、損害保険には「給付・反対給付金等の原則(公平の原則)」「利得禁止の原則」があります。

➊大数の法則

数多くのケースから一定の法則(確率)を見出すことを意味します。例えば、過去のデータをもとに大数の法則を用いて、年齢別の死亡率を予測して保険料を算定しています。

❷収支相等の原則

次の(A)=(B)の関係になるように保険料を算定することを意味します。

(A)「保険会社が全保険者から受け取る保険料とその運用益の総額」=(B)「保険会社が支払う保険金と保険会社の経費の合計額」


❸給付・反対給付均等の原則

公平の原則とも言います。保険料は被保険者の危険度に対応したものであることという意味です。つまり、危険度の高い職業に就いている者は、保険料が高くなるということです。

❹利得禁止の原則

被保険者は、保険金の受け取ることで利益を得てはいけないという意味です。

∴➊~❹の説明から選択肢2が正しいとなります。


(40)自動車損害賠償責任保険について

答え 2

【ちなみに】

自動車損害賠償責任保険とは、いわゆる自賠責保険のことです。これは法律で加入が義務付けられている強制保険です。自動車の保有・運転者が運転により他人の身体や生命に傷害を与えた場合に保険金が支払われるものです。

保険金額は傷害の場合、1人当たり120万円が限度でが、後遺障害がある場合には別途、その程度により75万円から4000万円まで支払われます。
 


《金融資産運用からの出題》


(41)マネーストック統計について

答え 3

【ちなみに】

マネーストック統計は経済・景気の指標の1つです。代表的な経済・景気指標は内閣府、総務省、日本銀行から発表されています。


(42)債券の利回り計算について

答え 1

【解答への道筋】

本問では所有期間利回りを求めます。なお、この設問で注意するところは、「残存期間4年」と、「2年後に額面100円当たり100円で売却」とある箇所です。「所有期間」は残存期間ではなく、2年後に売却とあるので、「2年」ということになります。

所有期間利回りの計算式と解法


【ちょっと脇道】

異次元の金融緩和の現在、日銀が市場等から国債等を購入し、市場に資金を供給することによって、市場の金利は低下します。現在、ゼロ金利政策が続いています。金利が低下すると、債券価格は上昇のはずですが…

なお、本来インフレになると、つまり物価が上がると、市場金利は上昇しますが、異次元と冠すだけあり、金利が上昇せず、景気も拡大していないというのが現実です。


(43)株価指数について

答え 1

【理由】

日本の主な株価指数

➊日経平均株価(日経225)
東証1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄の株価の平均のことです。225銘柄の平均ということで、「株価の高い銘柄」(値がさ株と言います)の変動に影響を受けやすいということになります。

❷東証株価指数(TOPIX)
東証1部上場の全銘柄の時価総額を基準時価総額と比較して、何倍になっているかを表す指数で、時価総額加重平均株価指数と言います。「時価総額」の大きな銘柄に影響を受けやすいということになります。

❸JPX日経インデックス400(JPX日経400)
東証1部、東証2部、マザーズ、東証JASDAQに上場する企業の中から自己資本利益率(ROE)、営業利益、時価総額などの条件を満たす400銘柄で構成され、時価総額加重平均株価指数を用います。


(44)ポートフォリオの相関関数について

答え 3

【理由】

ポートフォリオとは、資金を預貯金、株式、債券、不動産などの資産(アロケーション)へ分散投資することです。

どの資産にどの程度の割合で投資するかを決めることが、「アセット・アロケーション」です。その結果がポートフォリオということになります。


〈相関関数と資産の動き〉

相関関数とは、ポートフォリオに組み込んだそれぞれの資産の価格変動の関連性について、その強弱を示す指標です。

相関関数「-1」の場合、2つの資産は完全に負の相関、つまり2つは全く逆の動きをします。

相関関係「0」の場合、2つの資産の間に全く相関関係がない。つまり2つの資産はばらばらの動きをします。

相関関係「+1」の場合、2つの資産は完全に正の相関、つまり双方とも全く同じ値動きをします。

相関関数の低い資産(-1)に近い資産を組み合わせることによって、ポートフォリオのリスクを軽減できるということです。


(45)預金保険制度について

答え 2

【理由】

預金保険制度とは、日本国内に本店がある金融機関が破綻(倒産)したとき、1つの金融機関ごとに、1人つき元本1000万円までとその利息を保護するものです。

なお、「決済用預金」(無利息・要求払い・決済サービスの提供の条件を満たすこと)は、「全額保護」されます。例えば、当座預金は決済用預金に該当します。

従って、本問の正解は選択肢2の「決済用預金」となります。
 


《タックスプランニングからの出題》


(46)所得税について

答え 1

【理由】

「相続」「遺贈」や「贈与」により取得する財産は、非課税所得となります。「相続」「遺贈」「死因贈与」により取得した財産には相続税、「贈与」により取得した財産は贈与税がそれぞれ課されることになります。

なお、相続により財産を取得したものが、被相続人から相続のあった年に贈与を受けた財産は「相続税」の課税対象となります。


(47)損益通算について

答え 2

【思い出そう】

損益通算ができる所得は「不動産所得」「事業所得」「山林所得」「譲渡所得」の4つです。

【理由】

損益通算後の総所得を求める与件として

不動産所得の金額、雑所得の金額、事業所得の金額(株式等に係るものを除く)の3つが挙げられています。

与件から損益通算ができる所得は、不動産所得と事業所得の2つです。

750万円(不動産所得の金額)-150万円(事業所得の金額)
=600万円

∴損益通算後の総所得金額=600万円


(48)生命保険料の所得税控除額について

答え 3

【注意】

契約締結日が「平成23(2011)年12月31日以前」、「平成24(2012)年1月1日以後」では、所得税および住民税の控除額が異なることに注意してください。

前者では介護医療保険料の控除はなく、一般の生命保険料と個人年金保険料の2つの控除があり、所得税についてはそれぞれ限度額は5万円、住民税についてはそれぞれ限度額3万5000円です。

後者では一般の生命保険料、個人年金保険料、介護医療保険料の3つの控除があり、所得税についてはそれぞれ限度額は4万円です。住民税についてはそれぞれ限度額2万8000円ですが、総額では7万円が限度額となります。


【理由】

設問の保険契約締結日は「平成24(2012)年1月1日以後」です。従って、一般の生命保険料、個人年金保険料、介護医療保険料の3つの所得税の控除額はそれぞれ限度額4万円であり、合計12万円控除することができます。

∴選択肢3の12万円が正解となります。


(49)青色申告の要件について

答え 1

【理由】

〈青色申告の要件〉

➊青色申告をしようとする年の3月15日まで(その年の1月16日以後に事業を開始した場合、事業を開始した日から「2か月以内」)に、青色申告承認申請書を税務署に提出し承認を受けること。

❷原則、正規の簿記の原則に従って取引を記帳し、その記録に基づき申請書を作成すること


(50)準確定申告について

答え 2

【理由】

準確定申告とは、被相続人が亡くなるまでに、一定額の所得があった場合、相続人は相続を知った日の翌日から、「4か月以内」に被相続人の確定申告を行うことを言います。

本問では2019年8月20日の翌日から4か月以内に相当する日は、選択肢2の2019年12月20日となります。
 


《不動産からの出題》


(51)基準値標準価格について

答え 3

【理由】

〈不動産の4つの価格〉

➊「公示価格」
一般の土地取引の指標となり、国土交通省から基準日を毎年の1月1日として、3月下旬に発表。

❷「基準値標準価格」
都道府県から基準日を毎年の7月1日として、公示価格の100%の水準で9月下旬に発表。

❸「相続税評価額(路線価)」
国税庁から基準日を毎年の1月1日として、公示価格の80%の水準で7月上旬に発表。

❹「固定資産税評価額」
市町村から基準日を毎年の1月1日(評価額は3年ごとに見直し)として、公示価格の70%の水準で3月下旬ごろ発表。

∴❷から選択肢3が正解となります。


(52)借地借家法(事業用定期借地権等)について

答え 2

【理由】

定期借地権とは一定の契約期間をもって借地契約が終了し、かつ契約の更新がない借地権のことです。

〈定期借地権の種類〉

➊一般定期借地権
契約方式:書面
存続期間:50年以上
利用目的:制限なし
特徴:建物買取請求権がない旨の契約ができる

❷建物譲渡特約付借地権
契約方式:定めなし
存続期間:30年以上
利用目的:制限なし
特徴:契約終了時に地主が建物を買い取る

❸事業用定期借地権
契約方式:公正証書
存続期間:10年以上50年未満
利用目的:事業用のみ
特徴:建物取り壊し費用は借地人が負担

本問の場合、❸の説明に該当します。
∴❸の存続期間から選択肢2が正解となります。


(53)接道義務について

答え 2

【理 由】

建築物の敷地は原則として、幅員4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。

∴選択肢2が正解となります。


(54)市街地における火災の危険を防除するため定める地域について

答え 1

【理由】

都市計画において「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」として「防火地域」と「準防火地域」においては、建築物全体に対して「制限の厳しいほうの規定」が適用されます。

➊1つの建築物が防火地域と準防火地域にまたがる場合
❷1つの建築物が防火地域または準防火地域と指定のない地域にまたがる場合など

本問の場合、➊に該当し、より厳しい規定が適用されます。
∴選択肢1の「防火地域」が正解となります。


(55)特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得課税の特例について

答え 3

【解答への道筋】

〈適用要件〉
➊譲渡した年の1月1日における所有期間が10年を超えていること
❷譲渡者の居住期間が10年を超えていること
❸譲渡資産の売却額が1億円以下であること
❹特別関係者(配偶者や直系血族など)への譲渡ではないこと

∴❸の要件から選択肢3が正解となります。
 


《相続・事業承継からの出題》


(56)直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税について
 
答え 3

【理由】

〈直系尊属から教育資金の一括贈与の非課税要件〉

➊贈与者:直系尊属(父母、祖父母など)
❷受贈者:贈与契約日に30歳未満の子・孫※
(※前年の所得が1000万円を超えている場合は非課税対象外)
❸非課税金額:学校(海外を含め)に支払われる場合、1人あたり1500万円。学校以外の塾などに支払われる場合、500万円。
❹適用期間:2021年3月31日までの贈与

∴❸の内容から選択肢2が正解となります。


(57)相続における法定相続分について

答え 1

【理 由】

与件から法定相続人は、被相続人の妻Bと被相続人の弟Cのみです。

配偶者である妻Bは4分の3を相続し、残った4分の1を弟Cが相続します。

∴選択肢1が正解となります。


【ちなみに】

もし被相続人の父が存命していた場合、配偶者である妻Bは3分の2を相続し、被相続人の父は残った3分の1を相続します。この場合、弟Cへの相続は発生しません。



(58)相続時精算課税制度について

答え 3

【解答への道筋】

〈相続時精算課税とは〉

相続税と贈与税を一体化したものです。生前に贈与を受け、その後、相続が発生したとき、「贈与された財産」と「相続した財産」を合算し、税金を再計算します。そのうえで納付済みの贈与税額は、相続税額から控除されることになります。

なお、「贈与された財産」と「相続した財産」を合算する際、贈与された財産の価額は、贈与された時点での価額で計算されます。


〈相続時精算課税の適用について〉

➊贈与者:贈与のあった年の1月1日現在、60歳以上の父母・祖父母

❷受贈者:20歳以上の子である推定相続人(代襲相続人を含む)と20歳以上の孫

❸対象財産:財産の種類・金額に制限なし、贈与回数も制限なし

❹制約:相続時精算課税を一度選択すると取消不可、同じ贈与者に対して暦年課税の適用や変更不可

❺税金の計算:相続時精算課税を選択した贈与者からの贈与財産の価額のうち2500万円までが非課税。非課税額を超過した額には20%の贈与税がかかる。

例えば3500万円の贈与を受けた場合、(3500万円-2500万円)×20%=200万円の贈与税がかかります。

∴❺から選択肢3が正解となります。


【ちなみに】

相続時精算課税制度は「贈与者ごとに適用」することができるので、次のような適用が可能です。

例えば、父からは相続時精算課税制度を適用し、母からは暦年課税制度を適用するということができます。


(59)相続により取得した上場株式の相続税評価額について

答え 1

【思い出そう】

〈上場株式等の評価について〉

上場株式等(上場投資信託、ETF、J-REITを含め)は、課税時期の終値(相続発生時の最終価格)、課税時期以前の3か月間(相続発生月を含め)の各月の終値の平均額の中で「最低の価格」が相続税評価額となります。


【解答への道筋】

本問では9月2日が相続発生時で、その日の最終価格と、その月を含めた3か月間(9月、8月、7月)の終値の平均額の中で、一番低い価格が相続税評価額となります。

「最低の価格」は7月の終値の平均額です。

∴選択肢1が正解となります。


(60)小規模宅地等の課税価格の特例について

答え 3

【思い出そう】

〈小規模宅地等の課税価格の特例とは〉

相続もしくは遺贈により取得した宅地等で、被相続人の居住用あるいは事業用建物等がある場合、一定の面積まで通常の評価額から一定割合を減額するものです。

〈小規模宅地等の区分と減額割合・対象面積〉

宅地の区分によって、対象となる面積と評価額の減額割合が決められています。宅地の区分、減額割合、面積は下記のとおりです。


※一定の条件を満たすと、➊特定居住用宅地等と❷特定事業用宅地等を併せて730㎡まで減額対象となります。

本問では「特定事業用宅地等」について問われています。

∴❷の対象面積と減額割合が正解となります


【ちなみに】

➊特定居住用宅地等:被相続人の居住用宅地で、取得者が配偶者等の親族の場合
❷特定事業用宅地等:被相続人の事業用宅地で、取得者が一定の親族の場合
❸貸付事業用宅地等:不動産貸し付けを行っている宅地のことです。

以上

ちょっと、あとがき

実技試験と異なり、学科試験では前回と類似の問題は2問だけでした。今年4月からの「ゆうちょ銀行の預入限度額の変更」が早速(12)に登場。(10)の「受託者賠償責任保険」、(22)の「新築の瑕疵担保責任の特例」、(51)の「基準値標準価格の基準日」の3問くらいが迷ったかもしれません。あとは平均的な内容でした。解答と解説を書きながら、学びと現実に大きなズレが存在します。異次元の金融緩和、国債、金利、インフレ!解説を書きながらホントにこれでいいのとなります。とはいえ、FPの勉強は楽しい!かつての実務と体験が見事にマッチ!マッチ?ポンプ?泡正しい?

本日も長文をお読みくださり、ありがとうございます。

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2019年9月「ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)3級」実技試験(資産設計提案業務)の解答速報

2019年9月「3級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定(FP3級)試験」の実技試験(資産設計提案業務)の解説付き解答速報です.解説をメインに,どこが誤っているか,正解でも周辺知識や問題を深掘りした内容も書き加えています.

 

【理由】【解答への道筋】の箇所が解説に該当します。 【ちなみに】【ちょっと脇道】が周辺知識や深掘りに該当します。

 

9月8日に受験されたみなさん、これから受験されるみなさんの参考の一助になれば幸いです。実技試験の問題は日本ファイナンシャル・プランナーズ協会のこちらからダウンロードもしくは閲覧できます。

残暑のなか受験されたみなさん、おつかれさまでした。

 

 

 

数多くのブログの中から、ご訪問くださり、

ありがとうございます!

 

目次(ページ内リンク)

2019年9月実施

3級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定

実技試験「資産設計提案業務」

解答速報 解答と解説

 

第1問 ライフプランニングと資金計画

 問1~問2
第2問 金融資産運用
 問3~問5
第3問 不動産
 問6~問7
第4問 リスク管理
 問8~問10
第5問 タックスプランニング
 問11~問12
第6問 相 続
 問13~問15
第7問  総合問題
 問16~問20
あとがき(ブログコーナー)

 

解答と解説

 

 

【第1問】ライフプランニングと資金計画


問1《最も適切な説明を選択》(前回も出題)

答え 1


【理 由】

2.弁護士の資格なしに、法律相談、法律事務を取り扱うことはできません。

3.税理士の資格なしに、有償無償を問わず、具体的な税額相談に応じることはできません。



問2《キャッシュフロー表の数値で適切な数値を選択》(前回も出題)

答え 1


【理 由】

2.「450-377=73」が正しい計算となります。

3.「327×(1+0.01)+51≒381」が正しい計算となります。

 

 


【第2問】金融資産運用


問3《「NISA」の概要について最も不適切なものを選択》

答え 1


【理 由】

《対象となる金融商品》
上場株式、公募株式投資信託(外国投信を含む)、ETF、J-REIT

《対象外の金融商品》
公社債投資信託、公社債
設問にある国債は、公社債に含まれます。よって1が不適切となります。


【ちなみに】

・NISA口座での譲渡損失と一般口座での譲渡益は損益通算できません。

・上場株式等の配当金を非課税で受け取るには、配当金の受け取り方法を「株式比例配分方式」にする必要があります。



問4《会社四季報の資料から最も不適切なものを選択》

答え 3


【理 由】

1.左下の業績欄から「1株益443.9円」で正しい。

2.「1株1万3500円×100株=135万円」で正しい。

3.「1株配95円×100株=9,500円」となっていないから間違い。(設問で年間の配当金額とあるところに注意!)



問5《株式投資指標からSZ株式会社のデータを読み解き最も不適切なものを選択》(前回も出題)

答え 2


【理 由】

1.SZ社の株価収益率(PER)と日経平均採用銘柄(PER)を比較すると、SZ社の株価平均は割安。

株価収益率(PER)=株価÷1株当たりの純利益
SZ社10.37倍≒280円÷27円
日経採用銘柄のPER=11.96倍

∴SZ社の株価は「割安」で正しい。

※株価収益率(PER)は同業他社のPERを比較して、その値が高ければ割安、低ければ割高となります。


2.SZ社の株価純資産倍率(PBR)と東証1部全銘柄の平均(PBR)を比較すると、SZ社の株価は割高。

株価純資産倍率(PBR)=株価÷1株当たりの純資産(今期予想)
SZ社0.93倍≒280円÷310円
東証1部全銘柄のPBR=1.16倍

∴SZ社の株価は「割安」で不適切。

※株価純資産倍率(PBR)は1倍が基準となり、ここから判断します。1倍を上回るほど株価は割高、下回るほど割安となりす。本問では東証1部全銘柄の平均(PBR)1.27倍と比較しての条件があるので、割高という結論になります。


3.SZ社の配当利回りと東証1部全銘柄の単純平均配当利回りを比較すると、SZ社の配当利回りのほうが高い。

配当利回り=配当金÷株価×100
3.39%=SZ社9.5円÷280×100
東証1部全銘柄の配当利回りの単純平均=2.03

∴SZ社の配当利回りは「高い」で正しい。


【ついでに】

 

SZ社の配当性向(純利益に対する配当金額の割合):

 

配当指向性=1株当たりの配当金÷1株当たりの純利益×100
35.19%≒9.5÷27×100

※配当性向は高いほど、株主へ利益をより多く還元していることになります。


【ちょっと脇道】

この3つの答えだけで言えば、SZ社の株は買いと言えます。

 

 

 

 

 


【第3問】不動産

問6《資料に与件があり、そこから建築基準法に従い、建築面積の最高限度の正しいものを選択》(前回は延べ面積が出題)

答え 2


【注目点】

➊本問は「建築面積」とあることから、「建ぺい率」にかかわる問題だということがわかります。

建ぺい率=建築面積÷敷地面積


【ちなみに】

「容積率」にかかわる問題であれば「延べ面積」という表現が使われます。

容積率=建物の延べ面積÷敷地面積

❷建ぺい率の計算で注意しなければならないことは、「前面道路の幅員」です!4m未満か否かを必ず確認しましょう。
4m未満であれば、道路の境界線を敷地に引く、セットバックする必要が生じます。今回の設問では幅員が6mあるので、セットバックの必要はありません。


【解答への道筋】

最初に前面道路の幅員に注目です!幅員は6mで4mを超えているので、つまりセットバックを考慮する必要はありません。

指定建ぺい率=80%
敷地面積=300㎡

この段階で答えは「2」と判定できます。
300㎡×80%=240㎡

・選択肢1は法定乗数を用いていますが、これは容積率で使う数字です。よって間違いの枝となります。

・選択肢3は容積率をかけて、延べ面積を求めているので、これも間違いの枝となります。


【ちなみに延べ面積を求めてみると】

前面道路の幅員が12m未満の場合、用途地域ごとに決められた指定容積率と下記の計算で求めた数値の容積率を比べ小さい数値を使います。

住居系の用途地域:前面道路の幅員×4/10
住居以外の用途地域:前面道路の幅員×6/10

6×6/10x100=360%で指定容積率400%より小さいので、
本問では、こちらの容積率で計算します。

300㎡×360%=1080㎡



問7

《土地の登記記録について、誤っているものを選択》

答え 1


【理 由】

1.表題部には「土地」「建物」について記載されます。「土地」については所在、地番、地目※、面積など、「建物」については所在、家屋番号、種類、構造、、床面積などが記載されます。

・選択肢1には「所有権保存登記」と記載されていますが、これは「権利部」の「甲区」に記載される内容ですので、誤りの選択肢となります。

2.「権利部」の「甲区」には所有権保存登記、所有権移転登記などが記載されます。

・選択肢2には「所有権移転登記」と記載されていることから、正しい選択肢となります。

3.「権利部」の「乙区」には抵当権、地上権、賃借権、借地権などが記載されます。

・選択肢3には抵当権設定登記とあることから、正しい選択肢となります。


【ちなみに】

➊表題部は登記義務があり、所有権を取得してから1箇月以内に所有者が申請する必要があります。

❷権利部の甲区は所有権に関する事項が記載されます。

❸権利部の乙区は所有権以外に関する事項が記載されます。


【覚えておこう】

なお、権利部については登記義務がありません。

こうしたことから、不動産登記には「公信力」がないということに繋がります。現地で確認する必要があるのはこのためです。

※公信力とは事実を事実として信じること、それを信じて取引した者は保護されます。しかし、不動産登記は公信力がないので、それを信じて取引しても保護されないことを意味します。不動産登記の公信力についても頻出事項です。

 

 

 


【第4問】リスク管理


問8《保険証券の与件から、(空欄)に入る正しい金額を選択》(前回も出題)

答え 2


【解答への道筋】

・交通事故で大けがを負ったので、「傷害特約保険」の適用となります。

・契約内容に不慮の事故や疾病により所定の手術を受けた場合、手術給付金が受け取れます。設問で給付率は10倍とあります。

・また、設問で10日間入院したとあります。

・契約内容では入院5日目から日額5,000円とあります。

➊手術について:入院給付金日額の10倍(給付率)です。
「5,000円(入院日額)×10=5万円」

❷入院については5日目から支給されるので、10日間の入院で6日分の入院給付金が支給されます。
「5000円(入院日額)×6日間=3万円」

∴➊+❷=5万円+3万円=8万円
保険契約により合計8万円が支給されることになります。


問9《地震保険について、最も適切なものを選択》(前回は個人賠償責任保険から出題)

答え 3


【理 由】

地震保険について 

➊加入方法:火災保険の特約として加入。地震保険のみの単独加入は不可。

❷保険対象:住居の身に使用される建物(店舗併用住宅も含む)とその家財

❸対象事故:地震、噴火、津波による火災、損壊など

❹加入方法:火災保険の特約として加入。地震保険のみの単独加入は不可。

❺例外事項:地震保険で補償されないものは、現金、有価証券、1個または1組の価額が30万円を超える貴金属、絵画、自動車など。

・選択肢1は❸の内容から誤り。

・選択肢2は❹の例外事項に該当し、誤り。

・選択肢3は❺から正しい。


【ちなみに】

保険金の支払額:
全壊=保険金額全額、大半損=保険金額の50%、小半損=30%、、一部損=5%

本問の場合、大半損なので保険金額の50%が支払われることにります。



問10《自動車保険について、最も不適切なものを選択》(前回は個人賠償責任保険から出題)

答え 3


【理 由】

自動車保険の任意加入保険について

➊対人賠償:自動車事故で他人を死傷させ、損害賠償責任が発生し、自賠責保険で支払う金額を超えた場合、自賠責保険を超えた金額について保険金が支払われるものです。

❷対物賠償:自動車事故で他人の財物に損害を与え、賠償責任が発生した場合、保険金が支払われるものです。

❸人身傷害:自分の過失部分を含めて実際の損害額の全額を、示談を待たず、自己側の保険会社から保険金が支払われるものです。自損事故の場合も補償の対象になります。

❹車両保険:自分の車が衝突、接触、火災、盗難、洪水、自損事故で損害を
被った場合、保険金が支払われるものです。

・選択肢1は他の自動車と衝突事故を起こしとあり、本人自ら重傷を追っているので自損事故であることから、❸で正しい。

・選択肢2は自分の車が破損したとあり、自損事故を引き起こした結果であることから、❹で正しい。

・選択肢3は損害賠償責任が発生した事故ではなく、誘導中の妻に接触して起きた事故であり、➊の対象とはならないので誤り。

 

 


【第5問】タックスプランニング


問11《収入の与件から給与所得として正しいものを選択》

答え 2


【与 件】

給料の金額:580万円
賞与の金額:170万円


【解答への道筋】

給与所得は以下の計算式で求めます。
給与所得の金額=給与等の収入金額-給与所得控除額

給与所得控除額は下記の速算から該当するものを選び算出します
〈給与所得控除額〉
(1)給与等の収入金額=給料の金額+賞与の金額
 =580万円+170万円
 =750万円

➊給与等の収入金額:162.5万円以下
控除額=65万円

❷給与等の収入金額:162.5万円超 180万円以下
控除額=収入×40%

❸給与等の収入金額:180万円超 360万円以下
控除額=収入×30%+18万円

❹給与等の収入金額:360万円超 660万円以下
控除額=収入×20%+54万円

❺給与等の収入金額:660万円超 1000万円以下
控除額=収入×10%+120万円

❻給与等の収入金額:1000万円超 1200万円以下
控除額=収入×5%+170万円

(1)の給与等の収入金額750万円なので、❺から給与所得控除額を求めます。
(2)給与所得控除額=750万円×10%+120万円
=195万円

∴給与所得の金額=(1)-(2)
=750万円-195万円
=555万円

選択肢2が正しいとなります。


【ちなみに】

給与所得は総合課税の対象です。給与所得以外の所得がない場合、源泉徴収だけで課税関係はおわり、確定申告は不要です。


【注 意】

「確定申告が必要」な場合
➊年間の給与収入が2000万円を超える

❷給与所得、退職所得以外の所得金額が20万円を超える

❸医療控除、配当控除の適用を受ける

❹2箇所以上から所得を受けている



問12《与件から医療費控除の金額として正しいものを選択》

答え 1


【与 件】

本人の所得:700万円

問12与件
※1:結果は重大な疾患なし
※2:保険金などによる補てんなし、自己都合で利用、全額自己負担


【思い出そう】

医療費控除の対象に「なるもの」&「ならないもの」

「対象になるもの」

➀医師・歯科医師による診療費など
➁通院費(バス・電車などの公共交通機関)
➂人間ドックの費用(重大な疾病発見、治療時)
➃医薬品購入費(病気予防のビタミン剤など除く)
➄出産費用
➅病院に支払った食事代

「対象にならないもの」

➊医師への謝礼金
❷未払い医療費
❸人間ドック費用(結果、異常なしの場合)
❹トーレーニングジム費用などの健康増進のための費用
❺美容整形費
❻差額ベッド料、入院による身の回り品の購入費


【解答への道筋】

与件から医療費控除の「対象にならないもの」を除きます。
❸より、本人の人間ドック代は結果が異常なしだったので除きます。
❻より、妻の入院費から差額ベッド料6万円を除きます。
➃の()書きより、長女の健康増進ビタミン剤も除きます。
与件から医療費控除の「対象になるもの」を導きます。
差額ベッド費用を差し引いた入院費用17万円となります。

医療費控除額の計算式

医療費控除額=(医療費-保険金で払い戻される金額)-(総所得金額の合計×5% or 10万円のいずれか低い額)
=17万円(保険金の払戻金額なし)-(700万円×5%=35万円 or 10万円)=17万円-10万円=7万円

∴医療費控除額=7万円

選択肢1が正解となります。

 

 

 


【第6問】相続・事業承継


問13《民法上の相続人と法定相続分の正しい組み合わせを選択》(前回も出題)

答え 1


【与 件】
被相続人の妻、被相続人の子が3人、被相続人の子の1人は相続を放棄(その相続を放棄した被相続人の孫、被相続人の子の配偶者)

【解答への道筋】
被相続人の配偶者は常に相続人です。第一順位の相続人は子ですが、うち1人が相続を放棄しています。相続を放棄すると、最初から相続がなかったものとされます。

ちなみに、相続を放棄した子には配偶者と被相続人の孫がいます。しかし、第一順位の子が相続を放棄したので、その子つまり被相続人の孫は代襲相続人となることはできません。

従って、相続人は配偶者と被相続人の子2人となります。相続分は配偶者が2分の1を得ます。残りの2分の1を2人の子で分けることになるので、それぞれ、4分の1を得ます。

∴正解は1となります。



問14《与件から贈与税額の正しいものを選択》

答え 3


【注目点】

これは「贈与税の暦年課税贈与」についての問題です。2019年中に贈与を受けた財産の価額とあること、相続時精算課税制度を選択していないことから判断できます。


【解答への道筋】

与件において父から450万円、祖母から100万円の贈与を受けています。つまり、与件から直系尊属から贈与を受けたということが分かります。2019年中に受け取った贈与財産は合計550万円ということになります。

与件の下に贈与税の速算表が2つあり、1つ目が直系尊属からのもので、2つ目がその他の者からのもので使います。本問では1つ目の速算表で計算することになります。

贈与税の基本として、贈与税は受贈者が1月1日から12月31日の間に受け取った贈与財産に課されます。このことから「暦年課税」と言います。
暦年課税には110万円の基礎控除があります。複数人から贈与を受けても基礎控除額は110万円です。

「暦年課税の贈与税の計算式」
贈与税額=(贈与税の課税価額-110万円)×税率

贈与税の課税価額とは受け取った贈与財産の価額のことです。税率は贈与税の速算表を用います。与件から父と祖父母から合計550万円を受け取っているので、直系尊属からの贈与税の速算表を用います。

速算表から
400万円超600万円以下の税率は20%で、控除額は30万円です。

贈与税額=(550万円-110万円)×20%-30万円=58万円

∴贈与税額=58万円

正解は3となります。


【ちなみに】

〈申告期限〉
贈与税の申告書の提出期限は、翌年の2月1日から3月15日です。
所得税の確定申告書の提出期限(2月16日から3月15日)と混同しないように注意が必要です。

申告書の提出先は受贈者の居住地を管轄する税務署となります。

〈納付期限〉
贈与税は、申告書の提出期限(3月15日)までに金銭で一括納付です。ただし、税額が10万円以上の場合、延納、つまり分割して納付することが可能です。延納期間は最長5年です。

なお、贈与税は相続税と異なり、「物納」することができないことに注意が必要です。



問15《贈与税の配偶者控除の特例について、空欄に入る正しい組み合わせを選択》(前回も出題)

答え 3


【解答への道筋】

〈贈与税の配偶者控除の特例の要件〉
➊婚姻期間が20年以上あること

❷過去に同一配偶者からこの特例による贈与を受けていないこと

❸贈与を受けた翌年の3月15日までに当該居住用不動産に居住、以後も居住する見込みがあること

〈贈与税の配偶者控除の特例控除額〉
国内にある居住用不動産やその敷地または居住用不動産の購入資金の贈与があった場合、最高2000万円を課税価額から控除できます。


【ちなみに】

これは贈与税の特例であり、この特例とは別に基礎控除として110万円があります。従って、贈与税額を計算する際には、110万円が加算され、合計2110万円が控除されることになります。

「贈与税の配偶者控除の計算式」:
贈与税額=(課税価格-110万(基礎控除)-2000万(特例控除))×税率

なお、税率については夫婦間の贈与なので、直系尊属からのではなく、その他の贈与税の速算表を用います。

 

 

 


【第7問】総合問題


問16《某家のバランスシートの空欄に当てはまる金額として正しいものを選択》(前回も出題)

答え 3


【解答への道筋】

バランスシートの空欄は[純資産]です。純資産は、[資産]から[負債]を差し引くことで求めます。

➊設例にある[保有財産]の合計を算出:4590万円、これが[資産]です。

❷設例にある[負債残高]:1900万円、これが[負債]です。

❸[純資産]=[資産]-[負債]
 2690万円=4590万-1900万

∴純資産=2690万円

正解は3となります。



問17《キャッシュフロー表で使用される係数について与件から正しいものを選択》(前回も出題)

答え 1


【与 件】

「x円(元金)を年利率y%で運用しながら、z年間で均等に取り崩す場合、年間で取り崩せる最大金額はいくらか?」
x=700万、y=2、z=5


【解答への近道】

文中に「取り崩す」と記されていたら、「資本回収係数」です。700万円×資本回収係数0.21216=148万5120円

正解は1となります。


【ちなみに】

そのほかの係数について

■将来の目標額がいくらになるかを計算するには:

「終価係数」あるいは「年金終価係数」の2つを用います。

➊「終値係数」は現在の元本を運用した場合、元金と利息の合計が将来いくらになるかを求めることができます。

計算式:
将来の目標額=現在の額×終価係数

❷「年金終価係数」は毎年一定額を積み立てながら運用すると、将来いくらになるかを求めることができます。

計算式:
将来の目標額=毎年の積立額×年金終価係数

※終価係数は「ゴール(=目標)」という意味合いで理解すると覚えやすいです。


■現在いくらあれば、将来いくら受け取れるか、いくらになるかを計算するには:

「現価係数」あるいは「年金現価係数」を用います。

❸「現価係数」は一定期間ののちに、目標額を受け取るには現在いくら元手が必要かを求めることができます。

計算式:
現在の額=将来の受取目標額×現価係数

❹「年金現価係数」は元本を運用しながら、毎年一定額を受け取るには、元本(用意する額)をいくら必要かを求めることができます。

計算式:
現在の額=将来の受取希望額×年金現価係数


■一定期間ののちに、目標を額を受け取るには毎年いくらずつ積み立てれる必要があるかを求めには「減債基金係数」を用います。

❺計算式:
毎年の積立額=将来の受取目標額×減債基金係数


※❹「年金現価係数」と❺「減債基金係数」がまぎらわしいですが、前者は一括で用意する額で、後者は分割で用意する額と理解すると覚えやすいです。



問18《住宅ローンの繰上げ返済について、説明として最も不適切なものを選択》

答え 1

【解 説】

繰上げ返済とは、ローンの全額もしくは一部を返済し、返済期間を短縮あるいは毎月の返済額を減らすことです。

繰上げ返済すると、繰上げ返済にあてた資金は全額、元金の返済にあてられます。そのことによって利息を減らすことができます。これが繰り上げ返済のメリットです。

繰り上げ返済には、「返済期間短縮型」と「返済額圧縮(軽減)型」の2つのタイプがあります。前者は文字どおり返済期間を短くする方法ですが、毎月の返済額は従前どおりです。後者は毎月の返済額を減らす方法ですが、返済期間は従前どおりです。

最低返済額および繰上げ手数料は、金融機関により異なります。

【解答への道筋】
解説から繰上げ返済は元金を返済することだとわかります。よって選択肢1が最も不適切なものだとわかります。

選択肢2と3は正しい説明です。


【ちなみに】

同一条件であれば、「返済期間短縮型」と「返済額圧縮(軽減)型」のいずれを選択したほうが利息を減らせるかといえば、「返済期間短縮型」が一般的に大きく利息を減らせます。


問19《個人型確定拠出年金(iDeCo)について、説明として最も不適切なものを選択》

答え 2


【解 説】

➊〈確定拠出年金とは〉
運用の指図を加入者が行い、運用の実績次第で年金の受取額が異なる結果になる年金制度です。この年金には企業型と個人型の2つのタイプがあります。iDeCoは個人型確定拠出年金のことです。

❷〈iDeCoに加入できる個人とは〉
・国民年金の第1号被保険者(自営業者等)です。ただし、年金保険料を免除されている場合は加入できません。
・国民年金の第2号被保険者、第3号被保険者、つまり、公務員や専業主婦も加入できます。

❸〈拠出限度額について〉
国民年金の第1号保険者は月額6万8000円まで拠出できますが、国見年金基金にも加入している場合は双方併せて、6万8000円までとなります。

❹〈所得控除について〉
支払った掛金はどの加入者も、全額、「小規模企業共済等掛金控除」の対象となります。

❺〈運用商品について〉
リスク・リターンの異なる3本以上35本以下の商品の中から加入者が選びます。

❻〈受給について〉
10年以上の加入期間が必要で、原則60歳から年金として受給可能です。なお、一定の条件を満たした者は脱退一時金を受け取ることが可能です。


【解答への道筋】

選択肢1は解説の❷にあるとおり、第3号被保険者は加入できるので、正しい説明です。

選択肢2は解説の❸にあるとおり、「生命保険料控除」ではなく、正しくは「小規模企業共済等掛金控除」の対象であり、誤りの選択肢です。

選択肢3は解説の❻にあるとおり、年金もしくは一時金として受け取ることができます。



問20《老齢基礎年金の繰上げ受給について、説明として最も適切なものを選択》(前回も出題)

答え 3


【思い出そう】

老齢基礎年金の受給開始年齢は原則、65歳ですが、受給年齢を60歳に繰上げることができます。ただし、繰上げ受給を選択すると、本来の受給額よりも一定額減額されたり、他の要件を満たす必要があります。


【理 由】

1.老齢基礎年金の繰上げ受給した場合の減額率は、一生涯に変わりません。つまり、減額されたままの支給額が65歳以降も終生続くということです。

選択肢1は正しい説明です。

2.老齢基礎年金の繰上げ受給を選択した場合、60歳から64歳の間、繰上げた月当たり0.5%減額されます。最大で「5年間×12ヶ月×0.5%=30%」減額となります。つまり、受給開始年齢を60歳とした場合、本来の65歳とした場合に比べ、30%減額された額しか受け取れないということです。

選択肢2は正しい説明です。

3.老齢基礎年金の繰上げ受給を選択した場合、老齢厚生年金も同時に繰上げ受給しなければなりません。つまり、老齢厚生年金だけ65歳から受け取るという選択はできないということです。

選択肢3は最も不適切な説明です。

老齢基礎年金の繰上げ受給を選択すると、原則の年齢よりも早く受給できる分、ペナルティ(減額)や制約(厚生年金の同時繰上げ)を受けることがわかります。


【ちなみに】

〈老齢基礎年金の繰下げ受給を選択した場合〉

➊老齢厚生年金も同時に繰下げ受給する必要はありません。

❷66歳から70歳の間、繰下げた月当たり0.7%増額されます。最大で「5年間×12ヶ月×0.7%=42%」増額となります。


【ちょっと脇道】

〈老齢基礎年金の受給要件〉

受給要件はとても大事なので、一緒に覚えておきましょう。

➊受給年齢:65歳以上

❷受給資格期間:国民年金の加入期間が10年以上あること

❸受給資格期間の計算式
10年≦保険料納付済期間+保険料免除期間+合算対象期間(カラ期間)※

※合算対象期間:年金受給額には反映されませんが、受給資格期間には算入できる期間です。例えば、学生納付特例制度の適用を受けた期間が挙げられます。カラ期間と言われるのは、年金受給額に反映されないからです。

以 上

 

 

あとがき

 

なんとか今回も、FP3級の解答速報を出すことができました。2度目で気がついたことは、前回と同様の問題の出題の多さです。

 

前回と同様の問題が合計:「10問」もありました。つまり、50%はほぼ同様の問題が出題されたということです。
(問2、問5、問6、問8、問13、問15、問16、問17、問20の10問です)

 

今回がたまたまなのか、毎回この傾向なのか、もう少し前の問題と比較してみたいです。

 

前回受検してから3箇月を経過したところで、この解答速報を出すのは、わたしにとって、ちょうどよい復習になると共に、知識の再確認ができました。税金の計算式を意外と忘れていました。

 

知識の定着には、まるで手を付けずに、1箇月を経過したころに再学習するとよいということを学んで、現在、実践中です。意外なことにかなり定着する結果に驚いています。

 

 

話は変わりますが、今年は件の試験は受験しないことにしました。もうずいぶんと前に決めていたことです。遠洋航海中ということもありますが、一番大きなところは学習方法の刷新と、優先順位の変更にあります。

 

件の試験とは何?あっ、それは2019年11月10日に実施される試験のことです。ユキマサくんのキャラで有名かな?の試験のことです。

 

これまで短期決戦型の受験スタイルだったのをD-Day型の受験スタイルに変更しました。なんだ、D-Day型とは?

 

4冊分厚い単語帳(これは比喩ですが)を遠洋航海の隙間時間に立ちながら必死に暗記しました。この暗記がとてつもなく眠くなる作業で、なんでこんなにも眠くなるのかと睡魔との闘いでした。海だからスイマーなんちゃって…

 

その訓練を終えて、ようやく睡魔と苦痛から解放され、ようやく片言の会話ができるようになり(これも比喩です)、今ちょうど、その学習が楽しくなり始めました。前回お話しした。TDLのオペレーションの大原則、Safety~Showへ現在進行形でオペレーションしている最中です。

 

これまた分厚い3冊の物語の翻訳(これも比喩)ができるようになり、ときどき間違えながらもかなりスラスラと読み進めて面白いです。

 

(今日は比喩が多く、ヒューストンか、日向灘か、わたしは今、どこにいるでしょう?なんちゃって…ヒューと隙間風が吹きます。)

 

急がば回れとある意味、同じことかもしれません。ずっと苦痛を味わいながら学び続けるより、最初の段階で思いっきり、とんでもない苦痛を味わっておいたほうがあとがラクダと改めて実感しました。これは仕事にも言えることです。スポーツにも言えます。

 

これを書きながら一番に思い出すのはスキーです。大人になってから始めたので、一日目たるや雪だるま、あざだらけ、腰としりが痛くなり放題、体中が痛い。これは下半身だけで滑ろうとするから、散々痛い目にあって身体で覚える。次の日は体中が痛い痛い、それでも諦めないで続けていると、ある瞬間、ふっと自然体で滑ることができるようになった。それからが面白い、最後の日が一番、楽しかった。

 

もう一つ、とある英語コーチのレディがブログでおっしゃっていことが印象に残っています。「ある瞬間からふと英語が聴きとれるようになった」とのお話しがありました。それまでの努力たるや凄まじいものがあったと推察しました。そのプロセスに物凄い努力があるからこそ、その瞬間が突然、やってくるわけです。積み重ねの結果として、きっとパズルが突然、組みあがる瞬間があると、わたしのつたない経験から想像しました。

 

話をわたしのことに戻すと、まだこれから山や谷があるにしても、最初の段階があるので乗り越えることができると確信しています。

 

わたしはふと Civilization という PC の黎明期から続く Gameを思い起こします。TDL と同じくらいの年月にわたり、シリーズで発展し続け、バージョン6に現在なっています。こうした長く続くものには、バックヤード backstage でのたゆまぬ積み重ねがあります。この積み重ねが進化を促し、他の追随を許さない「何か」をもたらします。「何か」には、いろいろな言葉をあてはめることができます。感動、製品、作品、成果などなど…

 

 

積み重ねと言えば、とあるレディのブログがあります。フォトと日記のブログです。日常の出来事、模様、想いを1日2回、毎日更新し続けていらっしゃいます。非日常の毎日のわたしにとっては、気持ちがとてもホッとするブログです。わたしが遠洋航海中に驚くほど人気になっていました。たゆまぬ積み重ねの賜物なんだと、寄港時に拝読して、とても嬉しい気持ちになりました。穏やかな海が目の前に広がっていました。

 

 

過日、とあるジェントルマンのブログを拝読し、印象に残った言葉として「努力は運を支配する」とありました。半端のない物凄い努力をされた方だからこそ、説得力のあるお話です。わたしがどれほどの努力をしたかは、その言葉を発した方の努力には到底、及ばないのですが、確かにそういうことがあるという経験がほんの少しあります。

 

 

「努力は裏切らない、なぜなら努力したのは自分自身にほかならない。自分は自分を裏切ることはしない。」なんて格好のいいことを真顔で言ってみたいものです。

 

 

と転んで、一時寄港がちょっと長くない?

 

そうなんです。長いんです。なぜでしょうか?

 

情勢は複雑怪奇としか言いようが有馬へん。

 

おかげで3級FPの復習ができたので、39ベリーFP!

 

忘れるところでした。「自分はすごい」&「ありがとうございます」を実践し続けて3箇月以上になりますが、ちょっとあることを実感しております。即実行は効果ありです。

 

2つの言葉を教えてくださったお二人のジェントルマンに感謝です。ありがとうございます。

 

ブログの好きなところは、ここでお話ししたレディやジェントルマンの素敵なストーリーに出逢えることです。わたしはこういう話が大好きです。自らの体験をさりげなく語られ、そこに説得力があるストーリーです。

 

こうしたブログを拝読することで、わたしのこころに多くのスマイルをもたらしてくれます。 本日は「笑う門には福来たる」で締めさせていただきます。

 

 

9月8日、残暑の中、受検されたみなさん、おつかれさまでした。みなさんの健闘と敢闘に敬意を表します。

 

本日も長文をお読みくださり、ありがとうございます。

 

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2019年5月実施

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3級FP試験頻出問題

3級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定試験(FP3級)の合格体験記です.今回は試験直前対策に,過去問を参考に頻出問題を独自に作成しました.学科・実技試験の計64問と解答・解説(計算問題中心の解説)です.3級FP受検のみなさんの合格をアシストします!


わたしが最後まで何回も間違えた問題を中心に構成しました.諦めずに繰り返し問題演習した結果,どんな成績となったかラストで公開します!

 

3級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定 受験奮闘記【1】

『FPとは~テキスト・問題集選び』

 

3級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定 受験奮闘記【2】

『3級FPおすすめのテキスト・問題集』

 


最初に、わたしの遠洋航海中の留守中にフォロー、いいね!をくださったみなさんに感謝です。ブックマーク、検索から訪れてくださったみなさん、ホントに感謝です。寄港なので、再び出港がやってきます。

ありがとうございます。

 

数多くのブログの中から、ご訪問くださり、

ありがとうございます!

 

目次(ページ内リンク) 3級FP(ファイナンシャル・プランニング)
技能検定試験 合格奮闘記
(直前チェック答練スペシャル)

答練のご利用に際して

Ⅰ.学科試験用答練
 第1章 ライフプランニングと資金計画
  問.1~問.4
 第2章 リスク管理
  問.5~問.8
 第3章 金融資産運用
  問.9~問.28
 第4章 タックスプランニング
  問.29~問.32
 第5章 不動産
  問.33~問.43
 第6章 相続・事業承継
  問.44~問.54
 

Ⅱ.実技試験用答練

 第1章 ライフプランニングと資金計画
  問.55~問.56
 第2章 リスク管理
  問.57

 第3章 金融資産運用
  問.58~問.59
 第4章 タックスプランニング
  問.60~問.61
 第5章 不動産
  問.62~問.63
 第6章 相続・事業承継
  問.64

あとがき(ブログコーナー)
・3級FP、○○な結果?
・○○の正体とは…成績は?
・実験とは何、何の実験?
 -効率的学習法は正解なのか?-
・効率的学習法は効果的学習法とは別物‼
 -効率は最下位、最上位は○○!-
 -TDLが成功し続けるヒミツとは?-

9月8日に受検を迎えるみなさんへ

 

 


答練のご利用に際して

この答練の目的は知識の確認にあります。この時期において、知識の上乗せを目的として使うことは避けるのが賢明です。

この答練は難度をやや高めに設定しています。ほぼ穴埋め問題です。できなくて当たり前、程度に考えてください。移動中などの隙間時間に利用できるように工夫しました。


まだ知識が定着していない場合、最初から答えを見ながら確認する使い方をお勧めします。また何問か試して、不安を感じるようでしたら、それ以上は解かずに現状、ご自身が使っている問題集に集中してください。

余力がある受験者のみなさんは、答えを見ないで現状の知識を確認してみてください。

この答練がみなさんの合格の一助となれば幸いです。




学科試験用


【第1章 ライフプランニングと資金計画】


問.1
公的介護保険は、第1号被保険者が(➊)歳以上、第2被保険者が(❷)歳以上(➊)歳未満である。


答え:➊65、❷40



問.2
国民年金保険は、日本国内に住所を有する(➊)歳以上(❷)歳未満のすべての人が加入することになっている。


答え:➊20、❷60



問.3
厚生年金の加入期間が(➊)年以上ある者に、扶養する(❷)歳未満の配偶者、または(❸)の子がいれば、老齢厚生年金に(❹)年金が加算される。


答え:➊20、❷65、❸18歳に達した以後最初の3月31日まで、❹加給



問.4
高年齢雇用継続給付金について、(➊)歳に到達時点と比較して、賃金額が(❷)%未満に低下した状態で就労する(❸)歳未満の者に、(➊)歳以後の賃金の最大で(❹)%が支給される。


答え:➊60、❷75、❸65、❹15

 

 

 


【第2章 リスク管理】


問.5
地震保険は(➊)住宅も補償の対象となる。

答え:➊店舗併用



問.6
(➊)定期保険は一般的に保険期間が長いので解約返戻金が多額になり、役員の退職金の資源として活用できる。ただし、満期時には解約返戻金は(❷)になる。


答え:➊長期平準、❷ゼロ



問.7
現在契約中の生命保険の以後の保険料の払込を中止し、その時点の解約返戻金をもとに、元の契約の(➊)を変えず、一時払いの定期保険に変更したものは(❷)という。また、その時点の解約返戻金をもとに、元の(❸)を変えずに、同じ種類の一時払い保険もしくは一時払い養老保険に変更したものを(❹)という。


答え:➊保険金額、❷延長保険、❸保険期間、❹払済保険



問.8
契約者(保険金負担者)と死亡保険金の受取人が同一人のとき、死亡保険金は(➊)の課税対象となる。

契約者(保険金負担者)と被保険者が同一人のとき、死亡保険金の受取人が法定相続人の場合、死亡保険金は(❷)の課税対象となる。

なお、この場合、保険金のうち、法定相続人の数に(❸)万円を乗じた金額までは非課税となる。

死亡保険金の受取人が法定相続人以外の場合、(❹)が課税対象となる。

契約者(保険金負担者)、被保険者、死亡保険金の受取人がすべて異なる場合、死亡保険金は(❺)の課税対象となる。


答え:➊所得税(一時所得)、❷相続税、❸500、❹全額、❺贈与税

 

 

 

 


【第3章 金融資産運用】


問.9
一般的に景気の拡大局面では市場の金利は(➊)し、景気の後退局面では金利は(❷)する傾向がある。また、物価と金利は連動しており、物価(➊)時には金利は(➊)する傾向がある。


答え:➊上昇、❷低下



問.10
米国から日本に資金が流入したとき、為替は円(➊)・ドル(❷)の傾向となる。逆に日本から米国に資金が流入した場合、為替はドル(➊)・円(❷)となる。


答え:➊高、❷安



問.11
外貨建てMMFは、格付けの高い短期公社債や外国株式を運用して(➊いる・❷いない)


答え:❷



問.12
日本銀行の金融政策で(➊)を目的として、市場から資金を吸収する方法に(❷)がある。


答え:➊金融引締め、❷売りオペ(レーション)、もしくは「預金準備率引上げ」



問.13
外貨預金で個人が得た為替差益(為替ヘッジなし)は、所得税において(➊)として(❷)課税の対象となる。一方、外貨建てMMFの為替差益は(❸)課税の対象となる。


答え:➊雑所得、❷総合、❸申告分離



問.14
「無利息、要求払い、決済サービスの提供」の条件を満たす決済用預金は(➊1000万まで、❷3300万まで、❸全額)保護される。


答え:➊



問.15
つみたてNISAは年間(➊)万円までの投資が(❷)年間可能である。


答え:➊40、❷20



問.16
X国の金利が上昇し、Y国との金利差が拡大した場合、Y国からX国に資金が流入すると、一般的にX国の通貨(➊)、Y国の通貨(❷)の要因になる。


答え:➊高、❷安



問.17
追加型の国内公募株式投資信託の課税について、元本払戻金(特別分配金)は(➊)であり、普通分配金は(❷)の対象となる。


答え:➊非課税、❷所得税



問.18
NISA口座で上場株式等の売買益や配当益等を非課税で受け取るためには、(➊)を選択することが必要である。


答え:➊株式数比例配分方式



問.19
所得税法で、「遺贈」、「相続」、「個人からの贈与」により取得する財産は(➊課税所得、❷非課税所得)である。


答え:❷



問.20
個人が支払いを受ける上場株式等の配当所得につき、(➊総合課税、❷申告分離課税)を選択した場合、その配当所得と上場株式等の譲渡所得等の計算により生じた損失金額を(❸)通算できる。(➊総合課税、❷申告分離課税)を選択した場合には、(❹)控除の適用を受けることができる。


答え:❷、➊、❸損益、❹配当



問.21
一時所得の金額が黒字の場合は、その年中の一時所得にかかる総収入金額から、その収入を得るために支出した金額を控除し、さらに(➊50万円の特別控除額を控除した、❷50万円の特別控除額を控除した金額に2分の1を乗じた)金額を総所得金額に算入する。


答え:❷

一時所得=総収入金額-収入を得るために支出した金額-特別控除額(最高50万円)。なお、計算の結果、その一時所得が黒字で、総所得に算入する場合には、この一時所得に2分の1を乗じた額を一時所得とする。



問.22
公的年金等にかかる雑所得の金額は、その年中の公的年金等の収入金額から65歳未満の場合最低(➊)万円、65歳以上の場合には(❷)万円を公的年金等控除額として控除して計算する。


答え:➊70、❷120



問.23
青色申告ができる所得は(➊)所得、(❷)所得、(❸)所得である。


答え:➊❷❸不動産、事業、山林



問.24
青色申告の要件を満たし、事業規模の不動産所得または事業規模の山林所得があるとき、(➊)万円を青色申告特別控除として控除できる。


答え:➊10(注釈:事業規模の不動産所得または事業所得であれば65万円控除できる。山林所得の控除額は10万円)



問.25
1箇所からのみ給与支給を受けている給与所得者で年間の給与収入が(➊)万円を超える場合、給与所得や退職所得以外で所得金額が年間(❷)万円を超える場合、確定申告が必要である。


答え:➊2000、❷20



問.26
勤続年数15年の者が退職にともない退職金300万円を受けとった場合、退職所得の金額は(➊)円である。

勤続年数29年9ヶ月の者が退職にともない退職金を3200万円受け取った場合、退職所得の金額は(❷)円である。


答え:➊0(40万円×15年(勤続年数)=600万円(退職所得控除額)、300万-600万円×1/2=-150万円)

答え:❷850万(800万+70万×(30年(勤続年数)-20年)=1500万(退職所得控除額)、(3200万-1500万)×1/2=850万(退職所得))
(注釈:勤続年数に端数、箇月とある場合切り上げて年にする)



問.27
甲さんの平成30年分の給与所得が650万円、不動産所得の金額が-200万円、一時所得の金額が-90万円(50万円の特別控除前)、山林所得の金額が40万円である場合、甲さんの平成30年分の総所得金額は(➊)万円である。


答え:➊490万(650万-200万+40万=490万)
(注釈:一時所得、雑所得は損失があっても、損益通算できない。)



問.28
配偶者控除、配偶者特別控除は納税者本人の所得合計金額が(➊)万円を超える場合、いずれも適用を受けることができない。


答え:➊1000

 

 

 


【第4章 タックスプランニング】


問.29
国税は主に(➊)(❷)(❸)(❹)であり、地方税は(❺)(❻)である。また、直接税は主に(➊)(❷)(❸)(❹)であり、間接税は主に(❼)(❽)(❾)である。


答え:➊❷❸❹所得税、法人税、相続税、贈与税、❺❻固定資産税、不動産取得税、❼❽❾消費税、酒税、たばこ税



問.30
不動産所得を計算する場合、必要経費とすることができるのは次の3つ(➊不動産取得税、❷所得税、❸減価償却費、❹住民税、❺固定資産税)である。


答え:➊、❸、❺



問.31
不動産所得の総収入金額150万円、必要経費250万円(うち土地を取得するために要した負債利子50万円を含む)の場合、損益通算の対象となる金額は(➊)万円である。


答え:➊50(150万-(250万-50万(負債利子))=50万)
(注釈:土地を取得するための負債利子は、損益通算されない)



問.32
所得税において税額控除に該当するのは主に(➊)、(❷)の2つである。また、所得税において所得控除に該当するのは主に(❸)(❹)(❺)(❻)などがあります。


答え:
➊住宅ローン控除(住宅ローン控除を受けるための要件もチェックすること)、❷配当控除(配当控除をするには総合課税を選択しないと適用できないことに注意)
(注釈:税額控除は税額から直接差し引くもの)
❸❹❺❻医療費控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、小規模企業共済等掛金控除

 

 

 


【第5章 不動産】


問.33
不動産を調査するために必要な地図や公図は(➊)に設置されており、固定資産台帳や都市計画図は(❷)に設置されている。


答え:➊法務局(登記所)、❷市区町村役場



問.34
「公示価格」は(➊)の指標となり、(❷)省から基準日を毎年の(❸)として発表され、「基準値標準価格」は(❹)から公示価格の(❺)%の水準で発表され、「相続税評価額(路線価)は(❻)庁から基準日を毎年の(❸)として公示価格の(❼)%の水準で発表され、「固定資産税評価額」は(❽)から基準日を毎年の(❸)(評価額は(❾)年ごとに見直し)として公示価格の(❿)%の水準で発表される。


答え:
➊一般の土地取引、❷国土交通、❸1月1日、❹都道府県、❺100、❻国税、❼80、❽市町村、❾3、❿70



問.35
買主は瑕疵により契約の目的が達成できない場合、(➊不動産の引き渡しを受けた日、❷瑕疵のあることを知った日)から(❸)年以内であれば、契約を解除することができる。契約が解除できない場合、(❹)を請求できる。


答え:❷、❸1、❹損害賠償



問.36
不動産を譲渡したときの譲渡費用には、主に(➊仲介手数料、❷固定資産税、❸印紙税、❹登記費用、❺賃借人の立退料等)の4つがある。


答え:➊❸❹❺



問.37
個人の居住していた一定の居住用財産を譲渡する場合、その譲渡益から最高(➊)万円を特別控除できる。なお、その居住用財産の所有期間が(❷)年を超えいる場合、(➊)万円を特別控除した後の金額に(❸)税率の適用を併せて受けることができる。


答え:➊3000、❷10、❸軽減



問.38
不動産投資の採算性の評価に用いられる純利回り(NOI利回り)は、(➊)を(❷)で除して算出する。

不動産投資の採算性を示す指標の1つである単純利回りは、(❸)を(❷)で除して算出する。


答え:➊純利益(=年間賃貸収入-年間諸経費)、❷総投下資本(投資総額)、❸年間賃貸収入



問.39
住宅用地の固定資産税の課税標準の特例により、小規模住宅用地(住宅用地で住宅1戸当たり(➊)㎡以下の部分)については、固定資産税評価額を(❷)に軽減し、一般住宅用地(住宅用地で住宅1戸当たり(➊)㎡を超える部分)については、固定資産税評価額を(❸)に軽減する。

また、新築住宅の固定資産税については、床面積(❹)㎡以下の部分の固定資産税が原則(❺)年間(新築中高層建築物は(❻)年間)、(❼)に軽減する。


答え:➊200、❷6分の1、❸3分の1、❹120、❺3、❻5、❼2分の1



問.40
不動産取得税は、個人が(➊相続、❷贈与、❸遺贈)の(❹)つに該当する場合、非課税となる。


答え:➊❸、❹2



問.41
居住用財産を譲渡した場合、長期譲渡所得の特例(軽減税率の特例)の適用を受けるには、譲渡した日の属する年の(➊)おいて、土地等または建物等の所有期間が(❷)年を超えている必要がある。


答え:➊1月1日、❷10



問.42
個人が土地や住宅を取得した場合、不動産取得税は固定資産税評価額に対して(➊)%である。

答え:➊3




問.43
「居住用財産を譲渡した場合の3000万円の特別控除」の適用を受けようとする者は、一定の所得および所有期間の要件を満たす必要が(➊ある、❷ない)。

また、「居住用財産を譲渡した場合の3000万円の特別控除」の適用を受けようとする者は、居住用財産を居住の用に供さなくなってから(❸)年を経過する日に属する年の(❹)までに譲渡する必要がある。

答え:❷、❸3、❹12月31日


 

 


【第6章 相続・事業承継】


問.44
相続や遺贈によって財産を取得した者がその被相続人から相続の開始の年に贈与を受けた場合、その財産は(➊相続税、❷贈与税)の対象となる。なお、贈与税の配偶者控除の特例を受けた財産は、(❸)税の対象とはならない。

また、死因贈与により受贈者が取得した財産は、(❸)税の対象となる。

答え:➊、❸相続



問.45
相続人が配偶者と被相続人の父のみである場合、その法定相続分は配偶者が(➊)、父が(❷)である。相続人が配偶者と被相続人の妹のみである場合、その法定相続分は配偶者が(❸)、妹が(❹)である。


答え:➊3分の2、❷3分の1、❸4分の3、❹4分の1



問.46
親族以外の第三者に全財産を取得させる内容の遺言が作成され、相続人が遺産を取得できない場合、一定割合を相続人に保障する制度のことを(➊)という。(➊)を有する者を(❷)という。


答え:➊遺留分、❷遺留分権利者



問.47
遺留分権利者は、(➊配偶者、子(代襲相続人を含む)、❷配偶者、子(代襲相続人を含む)、直系尊属(父母など)、❸配偶者、子(代襲相続人を含む)、直系尊属(父母など)、兄弟姉妹)である。

遺留分の割合は、直系尊属だけが相続人である場合、財産の(❹)であり、その他は(❺)である。


答え:❷、❹3分の1、❺2分の1(その他とは配偶者だけまたは子だけの場合)



問.48
遺留分算定の基礎となる財産の価額が6000万円で、相続人が被相続人の配偶者、長女、長男、次男の場合、長女の遺留分の金額は(➊)万円となる。


答え:➊500(6000万×1/2=3000万(遺留分)、3000万×1/2=1500(配偶者)、1500×1/3=500(子1人当たり))



問.49
「配偶者に対する相続税の軽減」の適用を受けるために、(➊婚姻期間10年以上の要件が必要である、❷婚姻期間の要件は必要ない)。「配偶者に対する相続税の軽減」の適用を受けて、配偶者が相続等で実際に取得した財産価額が(❸)万までか、それを超えても(❹)額までであれば、配偶者の納付すべき相続税額は(❺)である。

また、「贈与税の配偶者控除の特例」の適用を受けるために(❻婚姻期間20年以上の要件が必要である、❷婚姻期間の要件は必要ない)。相続開始前3年以内に被相続人から贈与を受けた財産で、「贈与税の配偶者控除の特例」上限(❼)万円までは(❽)税の課税価格に加算されない。


答え:❷、❸1億6000、❹法定相続分相当、❺ゼロ、❻、❼2000、❽相続



問.50
相続税について延納が困難となった場合、相続税の申告期限から(➊)年以内に限り、延納から(❷)への変更が可能である。

なお、贈与税の場合、その税額が(➊)万円以上である場合、延納は可能であるが(❷)は認められない。


答え:➊10、❷物納



問.51
国内に住所がある者は、贈与により取得した(➊国内、❷国内外)にあるすべての財産が贈与税の対象となる。

「贈与税の配偶者控除の特例」を受ける要件は、贈与された不動産に、贈与を受けた翌年の(❸)まで居住し、引き続き居住する見込みがあること。


答え:❷、❸3月15日



問.52
「相続時精算課税制度」の適用には、贈与者は贈与した年の(➊)時点で(❷)歳以上の(❸)または(❹)であることが要件である。また、受贈者は贈与のあった年の(➊)時点で(❺)歳以上の(❻)である(❼)相続人であることが要件である。


答え:➊1月1日、❷60、❸父母、❹祖父母、❺20、❻子、❼推定



問.53
被相続人の死亡後、(➊)年以内に支給が確定した死亡退職金は(❷)財産とみなされ、(❸)保険同様、(❹)万円×(❺)人の数の額まで(❻)税は(❼)税である。なお、(➊)年経過後に支給が確定した死亡退職金は(❽)所得となる。


答え:➊3、❷相続、❸生命、❹500、❺法定相続、❻相続、❼非課、❽一時



問.54
夫の相続における遺産の相続税の基礎控除額は、(➊)万円である。被相続人の夫には妻、長女、二女がおり、二女は相続放棄をしている。


答え:➊4800(3000万+(600万×3)=4800万)
(注釈:相続税の基礎控除額の計算には、相続放棄者も含める)

 

 

 


実技試験用

 

 


【第1章 ライフプランニングと資金計画】


問.55
バランスシートの資産および負債の額は(➊)価額ではなく、(❷)額を記入する。生命保険の額は(❸)金額ではなく、(❹)の額を記入する。

バランスシートを下記の与件から作成しなさい。

丙さん家族の資産状況(単位は万円)
丙さん:預貯金1700、株式200、国債100、不動産3500(土地)
妻  :預貯金500、株式50、国債150、不動産1500(住宅)
※住宅ローン残高1200、自動車ローン300(債務者はいずれも丙さん)

丙さん家族の生命保険などの加入状況
・終身保険:契約者(丙さん)・被保険者(丙さん)・保険金受取人(妻)・保険金額(600)・解約返戻金相当額(450)
・養老保険:契約者(丙さん)・被保険者(丙さん)・保険金受取人(妻)・保険金額(400)・解約返戻金相当額(300)

3級FP試験直前答練・バランスシート

答え:➊購入、❷時価評価、❸保険、❹解約返戻金、❺2200、❻250、❼250、❽5000、❾750、❿8450、⓫1200、⓬300、⓭1500、⓮6950(=❿-⓭)

注意:生命保険の額は解約返戻金の金額です。



問.56
甲さん(55歳)は平成31年4月に24日間入院し、4月の医療費総額が120万円かかった。甲さんが医療保険の高額療養費制度から支払われる金額は(➊)円である。甲さんの所得区分は「標準月額報酬85万円」である。

70歳未満の高額療養費の自己負担限度額(1ヶ月当たり)
標準月額報酬83万円以上の場合:

25万2600円+(総医療費-84万2000円)×1%


答え:10万3820(25万2600+(120万-84万2000)×1%=25万2600+3580=25万6180、甲さんが実際に支払った金額、総医療費の自己負担額は3割なので、120万×0.3=36万、高額医療費として払い戻される金額は、36万-25万6180=10万3820円)

注意:総医療費の自己負担額は3割を忘れないでください

 

 

 


【第2章 リスク管理】


問.57
会社員の乙さんは3つの生命保険に加入しています。乙さん家族には妻と長男、養子の長女、養子の次男がいる。



契約Aの定期付終身保険について、死亡保険金が支払われた場合、非課税限度額は(➊)万円である。

3つの生命保険のそれぞれの死亡保険金が支払われた場合の税金について、契約Aは(❷)税、契約Bは(❸)税、契約Cは(❹)税のそれぞれ対象となる。

一時払いの養老保険は保険期間中、被保険者が死亡あるいは高度障害になった場合は(❺)保険金、満期まで生存していた場合は(❻)保険金が支払われる生死混合型保険である。


答え:➊1500(=500万×3(法定相続人の数))、❷相続、❸所得、❹贈与、❺死亡、❻満期

注意:➊の法定相続人の数について、実子が1人の場合、養子は1人までしかカウントされません。養子のみの場合、2人までカウントされます。本問では実子が1人いるので、養子は1人までカウントされ、妻を加え、法定相続人の数は3人となります。

 

 

 


【第3章 金融資産運用】


問.58
下記の与件から株式指標である株価収益率(PER)➊、株価純資産倍率(PBR)❷、自己資本利益率(ROE)❸、配当利回り❹、配当性向❺をそれぞれ求めなさい。少数点以下第3位は四捨五入すること。

株価:650円
当期純利益:3300万円
配当金(年間総額):1800万円
自己資本(純資産):4億8000万円
発行済株式総数:150万株

答え:
➊29.55倍
(PER
=株価÷1株当たり当期純利益
=650円÷(3300万円÷150万円)
=650円÷22円=29.545≒29.55)
❷1.25倍
(PEB
=株価÷1株当たり純資産
=400円÷(4億8000万円÷150万円)
=400円÷320円=1.25)
❸6.88%
(ROE
=当期純利益÷自己資本×100
=3300万円÷4億8000万円×100
=6.875≒6.88%
❹1.85%
(1株当たりの年間配当金
=1800万円÷150万株=12円
配当利回り
=1株当たりの年間配当額÷株価×100
=12円÷650円×100=1.846≒1.85%)
❺54.55%
(配当性向
=配当金額÷当期純利益×100
=1800万円÷3300万円×100
=54.545≒54.55%



問.59
➊利率1.0%、償還期間5年、発行価格98円の利付国債の応募者利回りはいくらか。
❷利率1.5%、残存期間4年、購入価格103円の利付国債の最終利回りはいくらか。
❸利率1.7%、利付国債を102円で購入、4年後、104円で売却した場合の所有期間利回りはいくらか。
❹利率0.5%、残存年数3年、購入価格100円の利付国債の直接利回りはいくらか。
※➊~❹まで小数点4位以下切捨て


答え:

 

 

 


【第4章 タックスプランニング】


問.60
甲さんの平成30年分の所得状況は下記のとおりである。
甲さんの総所得金額は(➊)万円である。
※金額の前の▲の記号は赤字であることを表している。

○給与所得
 ・580万円(給与所得控除後)
○一時所得 
 ・養老保険の満期保険金 450万円
  (内、払込保険料総額 350万円)
○上場株式の譲渡所得
 ・▲50万円
〇不動産の譲渡所得
 ・▲100万円
  (内、土地取得に要した借入金利利子 30万円)
○雑所得
 ・▲10万円



答え:➊560
・給与所得=580万

・一時所得=収入金額-収入金額を得るために支出した金額-特別控除(50万円)=450万-350万-50万=50万
※一時所得の金額の2分の1が他の所得との合算金額となる。
合算時一時所得=50万×1/2=25万

・上場株式の譲渡所得の赤字、つまり損失は申告分離課税なので、他の所得と損益通算はできない。

・雑所得の赤字も損益通算はできない。

・不動産の譲渡所得の赤字は損益通算の対象となる。
※土地取得に要した借入金利利子30万は必要経費とならないので、100万-30万=70万が損益通算の対象になる。

総所得金額=580万+50万-70万=560万

注意:赤字つまり損失がある場合、損益通算の対象となる所得は「不動産」「事業」「山林」「譲渡」の4つの所得です。



問.61
甲乙さんの下記の源泉徴収票から、その所得税の所得控除額は(➊)円となる。※子である唯子さんは22歳の大学生。

〈源泉徴収票〉


また、甲乙さんの給与所得控除後の金額は(❷)円となる。
下記の給与所得控除額の計算式から算出すること。

〈給与所得控除額〉

給与収入金額:180万円超 360万円以下
控除額=収入×30%+18万円

給与収入金額:360万円超 660万円以下
控除額=収入×20%+54万円

給与収入金額:660万円超 1000万円以下
控除額=収入×10%+120万円

給与収入金額:1000万円超 1200万円以下
控除額=収入×5%+170万円


答え:
➊233万4550
所得控除額=社会保険料控除の全額(77万4550)+新生命保険料控除(4万)+新個人年金保険料控除(4万)+介護保険料控除(4万)+地震保険料控除(5万)+配偶者控除(38万)+特定扶養控除(63万)+基礎控除(38万)=233万4550

注意1:特定扶養親族の対象者は19歳以上23歳未満の者で、控除額は63万円。16歳以上19歳未満の扶養親族の控除額は38万円。16歳未満の扶養親族の控除額はゼロ。23歳以上70歳未満の扶養親族の控除額は38万円などとなっています。

注意2:基礎控除38万円は源泉徴収票に現れない数字なので、存在を忘れないでください。

❷562万5600
給与所得控除後の金額とは何か、それは「給与所得金額」のことです。
給与所得控除後の金額=給与収入額-給与所得控除額

甲乙さんの給与収入は758万4000円であり、給与所得控除額の一覧表をみると、給与収入金額:660万円超 1000万円以下、控除額:収入×10%+120万円に該当。
給与所得控除額=758万4000円×10%+120万円=195万8400円

給与所得控除後の金額=758万4000円-195万8400円=562万5600円

 


【第5章 不動産】


問.62
Aさんが購入を検討している甲土地と乙土地の最大建築面積(➊)㎡および最大延べ床面積(❷)㎡を求めよ。


甲土地面積:600㎡
近隣商業地域
建ぺい率:70%
容積率:200%

乙土地面積:400㎡
第二種住居地域
建ぺい率:60%
容積率:300%

※甲土地の前面に幅員8mの道路あり



答え:
最大建築面積および最大延べ床面積は、いずれも加重平均して求めることになる。

➊660
最大建築面積は建ぺい率を使って求める。
甲土地面積600㎡×70%+乙土地面積400㎡×60%=420㎡+240㎡=660㎡

❷2400
最大延べ床面積は容積率を使って求める。なお、前面道路の幅員が12m未満の場合、その道路の幅員による容積率と指定容積率を比較し、少ない値を使用して計算。

・住居系地域の場合:前面道路の幅員×4/10
・住居系地域以外の場合:前面道路の幅員×6/10

乙土地は住居系地域、甲土地は非住居系地域、
乙土地=8m×4/10×100=320% > 300%(指定容積率)
甲土地=8m×6/10×100=480% > 200%(指定容積率)

いずれも指定容積率より大きい値となり、指定容積率での計算となる。
甲土地面積600㎡×200%+乙土地面積400㎡×300%=1200㎡+1200㎡=2400㎡



問.63
Bさんは平成19年に購入した自宅、土地と建物を同時に取得したものであり、これを平成30年に下記の内容で売却した。その場合、課税譲渡所得金額は(➊)円になる。もし取得費用が不明な場合には、課税所得金額は(❷)円になる。
※3000万円の特別控除はBさん本人のみ適用。

売却価額:7800万円
売却費用:260万円
取得費用:3900万円


答え:
➊640万
譲渡所得金額=譲渡収入金額-(取得費+売却費用)-特別控除
=7800万-(3900万+260万)-3000万(特別控除)=640万円

※譲渡収入金額とは売却価額のこと。

❷4150万
取得費が不明な場合、概算取得費を用いる。
概算取得費=譲渡収入金額×5%
=7800万円×5%=390万円

譲渡所得金額=譲渡収入金額-(取得費+売却費用)-特別控除
=7800万-(390万+260万)-3000万(特別控除)=4150万円


※所有期間10年を超えることから、軽減税率を適用

〈居住用財産譲渡による軽減税率の特例〉を受ける

課税長期譲渡所得6000万円以下の部分:
税率:所得税10% 住民税4%(計14%)

課税長期譲渡所得6000万円超の部分:
税率:所得税15% 住民税5%(計20%))

答え➊の場合:640万×14%=89万6000円
答え❷の場合:4150万×14%=581万円

 

 

 


【第6章 相続・事業承継】


問.64
丙さんはの死亡保険金として、その妻が4500万円、長男が1500万円を受け取った場合、そのうち妻の相続税の価格に算入される金額は(➊)万円であり、長男の額は(❷)である。なお、法定相続人には、ほかに長女、次女、次男がおり、次男は相続放棄をしている。


丙さんの相続における課税遺産総額※は、7800万円であった。この場合、相続税の総額は(❸)万円である。
※課税遺産総額=課税価額の合計-基礎控除額



丙さんの妻が居住用の土地として、自宅の土地380㎡(路線価による評価額3800万円)を相続した場合、その相続税評価額は(❹)万円である。この場合、「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」の適用を受けるものとする。


答え:➊1875、❷625、❸1215、❹2640

➊❷について:
死亡保険金の非課税総額=500万円×法定相続人の数
=500万円×5人=2500万円

注意:法定相続人の数には「相続放棄者」も含めることを忘れずに!



❸について:
各人の相続税=課税遺産総額×各相続人の法定相続分×相続税率
相続税の総額=各人の相続税の合計額

(妻)   (7800万×1/2)×20%-200万=780万
(長男) (7800万×1/6)×15%-50万=145万
(長女) (7800万×1/6)×15%-50万=145万
(次女) (7800万×1/6)×15%-50万=145万

(次男)=相続放棄

相続税の総額=780万円+(145万×3)=1215万円


❹について:
被相続人の宅地(自宅土地)を配偶者(本問の場合、妻)が相続すると、相続税の申告期限まで居住・非居住とは無関係に、「特定居住用宅地等」とみなされる。特定居住用宅地等になると、330㎡まで宅地の評価額が80%減額される。



=3800万×330㎡/380㎡×80%=2640万円

 

 

 


 


あとがき

 

3級FP、ガックンな結果?まさか…フ…ゴ…ウ…

3級FPの5月試験から3ヶ月あまりが経過しました。結果発表前に遠洋航海に出て、結果不明、合格?不合格?

 

ようやく寄港地で結果を確認しました。

3級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士に合格していました。


確かに合格はしたのですが…でもガックンなんです。

今回の3級FPの試験では、知識の習得だけでなく、もう一つこだわりを入れて学習を進めました。こだわりというより、あることを確かめてみたかったからです。


こだわりとは…成績は?
落とし穴は相変わらず!

こだわりとは、今回、1問も落とさず満点合格をするということです。ところが、結果としては、思わぬ落とし穴に落ちるという失態をしてしまいました。

学科試験では、だれもが絶対に間違えないほぼ99%正答率の第1問(5)を、思い込みで、よく読まず失点、もう一問はどこか分かりませんが想定外の転記ミス、学科試験だけあってガッカりの2問2失点。58/60の結果。

実技試験では、またもだれもが間違えない高正答率の第2問の問4を、懲りずに思い込みの読み間違いで失点。実技試験だけあって実に義理がたく、1問5失点。95/100の結果。

学科・実技の合計で95%の正答率ということになります。

なんともわたしらしい結末…落とし穴にはまるのは、直しようがナイヨウでございます。難問で落とすなら納得ですが、一番易しい問題を落とすのが問題!


実験とは何、何の実験?
効率的学習法は正解なのか?

この結果として分かったことは、巷間では例えば合格ライン7割であるとすると、そこを目標として無駄を徹底的にそぎ落とした「効率的」学習法を推し進めるテキスト・問題集、資格スクールでの講座があったりします。

わたしは今回パーフェクト(10割)を目指して、学習を推進してきました。しかし、結果は9割5分です。さらに試験中、確信の持てない答えが学科では6問ありました。実技では2問ありました。その点数も差し引くと、実質学科52/60、実技85/100、8割5分の成績となります。厳しく分析すると、目標設定ラインよりも、1割5分低い結果であったことがわかります。

当初の目標設定ラインを7割とした場合、最高でも6割5分、最悪5割5分という結果になります。これは合格できなことを意味します。合格ラインが7割であれば、それ以上の目標ラインの設定が必要です。


効率的学習法は効果的学習法とは別物‼


「効率的」学習法は、「効果的」学習法とはイコールの関係ではないということです。効率はよいかもしれませんが、その結果は効果なしです。効率化はいろいろなことを犠牲にします。効率性重視での成功は見かけ倒しにおわります。

ディズニーランドは Safety, Courtesy, Show, Efficiency と、この優先順位でオペレーションをしています。「安全」を第一に掲げ、「効率」は最後に位置付けています。この運営の優先順位は絶対であり、この順位を変えることはありません。その結果がテーマパークとして、大成功をおさめ、開園からおよそ30年後の現在も成功し続けている証となっています。

ディズニーのオペレーションを学習にあてはめると、「基本第一」、「丁寧さ」、「遊び(考える遊び)」、「効率」というふうに置き換えることができます。遊びの部分はいろいろな解釈ができます。そこを創意工夫するところが面白さにつながります。学習を楽しく面白くすることです(楽しくなるまでが苦しいことも事実で、そこが基本になります)。「遊び」は継続力、諦めない力に必要です。


来年1月の2級FPの試験でもう一度、この実験をしてみようと考えています。もちろん、得点が目的ではありません。あくまでも、「遊び(実験)」の範疇です。わたしの受検の目的は、知識の習得と活用です。
 


9月8日に受検を迎えるみなさんへ

この1週間で結果は変わります。諦めずに、何度もできなかった問題を繰り返し解いてください。とにかく、できなかった問題を、いつも間違える問題を繰り返し、解いてください。解説もじっくり読んでください。理解できなかったことが、最後の最後でそういうことだったのかということがあります。

わたしの悪い癖のひとつに「誤っているものを選びなさい」というのがあります。これを読み落として、以前はかなり痛い目にあっています。近頃、これをなくすために問題文の「誤っているもの選びなさい」のときは、そこに大きな丸印をつけています。

最後はファースト・インプレッションを大事にしてください。最初に正解としたものは、よほどのことがない限り、変更しないことです。これは今までの経験則からのアドバイスです。今回、あやふやな確信の持てない問題が計8問ありましたが、ファースト・インプレッションに従って、変えることはしませんでした。結果として、すべてで正解を得ました。

あと残るは受験会場に向かい、受検するだけです。会場にたどり着けば、7割のみなさんが合格できます。最後の一押しで食らいついてください。

みなさんの頑張りにエールを送ります。


本日も長文をお読みくださり、ありがとうございます。

 

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2019年5月実施

3級FP検定試験

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