人気ブログランキング参加中です、クリックお願いします。


日付は「ご(5)とう(10)ち(1)」(ご当地)と読む語呂合わせから。
地域の活性化を目指し、街を元気にするご当地キャラクター
(ご当地キャラ)同士の連携を深め、それぞれのローカルキャラクターを
全国に発信することが目的。
記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

2013年1月27日、全国各地のご当地キャラクターが長崎県佐世保市のハウステンボスに
集まり、「100体以上のキャラクターがリズムに合わせて5分間以上ダンスする」
ギネス世界記録に挑戦し、「世界最大のマスコットダンス」として認定された。
2017年5月時点で、日本ご当地キャラクター協会に会員登録されているのは252体。
「ご当地キャラ」、または「ゆるキャラ」(ゆるいマスコットキャラクター)として
有名な熊本県の「くまモン」など、同協会の会員でない「ゆるキャラ」も多く存在する。
五月十一日。五と十一を「ご当地」と読むという、やや無理のある
語呂合わせから生まれたこの日は、全国のゆるんだ獣たちが、いっせいに
「公式」や「非公式」の名札を胸に提げて街へ出るのだという。
熊本の駅前には、あの黒い熊が立っている。名をくまモンという。
丸い眼は墨を落としたように大きく、ほほの朱は、田舎芝居の子役のように
少しばかり誇張されている。その体躯は、太いというよりは、
むしろ「余白が多い」と言った方がよく、そこに県や企業のロゴが、
後から好きなだけ貼りつけられる余地を残している。
子どもが一人、その腹にしがみついている。くまモンは何も言わない。
ただ、黒い沈黙のなかに、わずかに首をかしげる。その傾き方が、
見る者に「好奇心」を読み取らせるよう、周到に計算されていることを、
子どもだけが知らない。

同じころ、遠く離れた船橋の片隅では、別の果実じみたものが跳んでいた。
ふなっしーである。奇跡の梨の妖精と名乗るその者は、黄色い皮膚を震わせ、
甲高い声で何事か叫んでいる。声は裏返り、言葉の末尾には
必ず「なっしー」がぶら下がる。
時おり「ヒャッハー」といった理解しがたい叫びが混ざり、
そのたび観客の笑いが波のように押し寄せては引いていく。
ステージの上で、梨は激しく跳ねる。中空で一瞬、照明を受けた体から
見えない汁が飛び散ったように思えた。本人はそれを「梨汁ブシャー」と称し、
客席に向かって惜しげもなく振る舞っているつもりである。
しかし、実際に飛んでいるのは、汗と、わずかな熱気と、
それから疲労の気配ばかりだ。

この日、日本列島には数え切れぬご当地キャラがいる。
歴史の城下から生まれた猫もいれば、震災の町に微笑を運ぶ少女のような姿もある。
ゆるやかな体表と、はっきりした輪郭を持つ目と、記憶しやすい色彩。
それらは、どのキャラにも共通している。違うのは、中で汗を流す人間の数と、
その汗にどれほどの生活がかかっているかという、見えない勘定書だけだ。
夕方、熊本のくまモンは、駅前の広場から引き上げていく。
最後の一枚を撮ろうとした少年が、シャッターに間に合わず、
黒い背中だけを写真に収めてしまう。その写真の中で、くまモンは、
沈黙のまま歩き去る黒い塊にしか見えない。しかし、少年の記憶の中では、
あのわずかな首の傾きが、いつまでも「また会おうモン」と囁き続けている。
同じころ、船橋のふなっしーは、ステージ袖でぐったりしている。
さきほどまでの甲高い声は潜み、代わりに、低く、どこにでもいそうな
成人の吐息だけが残っている。それでも、スタッフに向かって
「今日もありがとなっしー」と、かすかに裏声を作る。
その瞬間、梨の皮はもう一度だけ、妖精の光沢を取り戻す。
五月十一日が終わるころ、日本中の更衣室には、脱ぎ捨てられた獣皮と
果実皮が積み上がる。ファスナーの口がだらしなく開いたその姿は、
どれも少し間の抜けた、空っぽの抜け殻にすぎない。しかし翌朝には、
またどこかの町で、あの黒い熊と、高音の梨が、子どもたちの前に現れるだろう。
そのたびに私は思う。地方を背負うということは、案外こうした布と
スポンジの重さに似ているのかもしれない。柔らかく、ゆるく見せかけながら、
背中には、名前も顔も知らない誰かの期待が、びっしりと縫い込まれているのだ。
今日が良い日となり、
明日がさらに素晴らしい日となりますように
。
インスタフォロー宜しくお願いします↓↓↓
https://www.instagram.com/naoo_kumagai/
撮影 文 熊谷
ランキングの順位、毎日の励みになっています。
ほんとうにありがとうございます。
良かったら、下のランキングをクリックお願いします。


地元のご当地キャラ知ってる?
▼本日限定!ブログスタンプ
日付は「ご(5)とう(10)ち(1)」(ご当地)と読む語呂合わせから。
地域の活性化を目指し、街を元気にするご当地キャラクター
(ご当地キャラ)同士の連携を深め、それぞれのローカルキャラクターを
全国に発信することが目的。
記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

2013年1月27日、全国各地のご当地キャラクターが長崎県佐世保市のハウステンボスに
集まり、「100体以上のキャラクターがリズムに合わせて5分間以上ダンスする」
ギネス世界記録に挑戦し、「世界最大のマスコットダンス」として認定された。
2017年5月時点で、日本ご当地キャラクター協会に会員登録されているのは252体。
「ご当地キャラ」、または「ゆるキャラ」(ゆるいマスコットキャラクター)として
有名な熊本県の「くまモン」など、同協会の会員でない「ゆるキャラ」も多く存在する。
五月十一日。五と十一を「ご当地」と読むという、やや無理のある
語呂合わせから生まれたこの日は、全国のゆるんだ獣たちが、いっせいに
「公式」や「非公式」の名札を胸に提げて街へ出るのだという。
熊本の駅前には、あの黒い熊が立っている。名をくまモンという。
丸い眼は墨を落としたように大きく、ほほの朱は、田舎芝居の子役のように
少しばかり誇張されている。その体躯は、太いというよりは、
むしろ「余白が多い」と言った方がよく、そこに県や企業のロゴが、
後から好きなだけ貼りつけられる余地を残している。
子どもが一人、その腹にしがみついている。くまモンは何も言わない。
ただ、黒い沈黙のなかに、わずかに首をかしげる。その傾き方が、
見る者に「好奇心」を読み取らせるよう、周到に計算されていることを、
子どもだけが知らない。

同じころ、遠く離れた船橋の片隅では、別の果実じみたものが跳んでいた。
ふなっしーである。奇跡の梨の妖精と名乗るその者は、黄色い皮膚を震わせ、
甲高い声で何事か叫んでいる。声は裏返り、言葉の末尾には
必ず「なっしー」がぶら下がる。
時おり「ヒャッハー」といった理解しがたい叫びが混ざり、
そのたび観客の笑いが波のように押し寄せては引いていく。
ステージの上で、梨は激しく跳ねる。中空で一瞬、照明を受けた体から
見えない汁が飛び散ったように思えた。本人はそれを「梨汁ブシャー」と称し、
客席に向かって惜しげもなく振る舞っているつもりである。
しかし、実際に飛んでいるのは、汗と、わずかな熱気と、
それから疲労の気配ばかりだ。

この日、日本列島には数え切れぬご当地キャラがいる。
歴史の城下から生まれた猫もいれば、震災の町に微笑を運ぶ少女のような姿もある。
ゆるやかな体表と、はっきりした輪郭を持つ目と、記憶しやすい色彩。
それらは、どのキャラにも共通している。違うのは、中で汗を流す人間の数と、
その汗にどれほどの生活がかかっているかという、見えない勘定書だけだ。
夕方、熊本のくまモンは、駅前の広場から引き上げていく。
最後の一枚を撮ろうとした少年が、シャッターに間に合わず、
黒い背中だけを写真に収めてしまう。その写真の中で、くまモンは、
沈黙のまま歩き去る黒い塊にしか見えない。しかし、少年の記憶の中では、
あのわずかな首の傾きが、いつまでも「また会おうモン」と囁き続けている。
同じころ、船橋のふなっしーは、ステージ袖でぐったりしている。
さきほどまでの甲高い声は潜み、代わりに、低く、どこにでもいそうな
成人の吐息だけが残っている。それでも、スタッフに向かって
「今日もありがとなっしー」と、かすかに裏声を作る。
その瞬間、梨の皮はもう一度だけ、妖精の光沢を取り戻す。
五月十一日が終わるころ、日本中の更衣室には、脱ぎ捨てられた獣皮と
果実皮が積み上がる。ファスナーの口がだらしなく開いたその姿は、
どれも少し間の抜けた、空っぽの抜け殻にすぎない。しかし翌朝には、
またどこかの町で、あの黒い熊と、高音の梨が、子どもたちの前に現れるだろう。
そのたびに私は思う。地方を背負うということは、案外こうした布と
スポンジの重さに似ているのかもしれない。柔らかく、ゆるく見せかけながら、
背中には、名前も顔も知らない誰かの期待が、びっしりと縫い込まれているのだ。
今日が良い日となり、
明日がさらに素晴らしい日となりますように
インスタフォロー宜しくお願いします↓↓↓
https://www.instagram.com/naoo_kumagai/
撮影 文 熊谷
ランキングの順位、毎日の励みになっています。
ほんとうにありがとうございます。
良かったら、下のランキングをクリックお願いします。





















