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🌿 若葉と涼風
その森へは、用事があつたわけではない。ただ昼の光が、若葉の上を
通り過ぎながら、どこかで余つた分を、誰かに分け与へたがつてゐる
様な気がしたからで
木立の間を抜ける風は、まだ夏ほどの図々しさを持つてゐない。涼しさだけを、
どこからか借りて来ては、しつとりとした土の匂ひの上に返して行く。
木漏れ日に向けてそっとあおいだ。そこに見えたのは、
天使でも理想でもなく、ただ、ただ透きとおった緑の天井である。

那須塩原高原にて
💡 木漏れ日を仰ぐ
しばらく空を見上げた。若葉はどれも似た形をしてゐるのに、一枚ごとに
受け取る光の量が違ふらしい。透きとほつた葉の裏で、日向と日蔭とが、
黙つて取引をしてゐる。
風が葉を揺らし、光が瞬き、ちらりと強くなった一瞬、シャッターチャンスを
切る度に森の中の時間が、一枚ずつ薄紙になつて手元に重なつてゆく。
写真機といふ文明の玩具が、こんな静かな木漏れ日を、
どう扱つてよいのか戸惑つてゐるやうにも思はれた。

💓 生のよろこび
呼吸をひとつ深くしてみる。肺の奥まで入り込んだ涼風が、体の内側から
若葉にならうとしてゐる。生きてゐるといふ事は、結局、こんな取るに足らぬ
光や風にさへ、いちいち頷いてしまふ不経済な感受性のことかも知れない。
森を出る頃、僕の撮つた木漏れ日は、どれも似たり寄つたりの失敗作に見えた。
それでもシャッターを切つた瞬間の、あの小さな躊躇と充足だけは、
どの写真にも写り込んでゐる気がしてならない。
その証拠に、カメラ裏のモニター画面の隅々まで目を凝らすと、
どこかで必ず、光が笑つてゐる。
そして、実態の木漏れ日はいつか消える。だからこそ、シャッターを押した
指先に、まだ微かに残る震えを、「生の証拠」と呼んでみたくなる。
一番好きな
季節の到来だから
最後までご覧頂きありがとう。
今日が良い日となり、
明日がさらに素晴らしい日となりますように
。
インスタフォロー宜しくお願いします↓↓↓
https://www.instagram.com/naoo_kumagai/
撮影 文 熊谷
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どこからか借りて来ては、しつとりとした土の匂ひの上に返して行く。
木漏れ日に向けてそっとあおいだ。そこに見えたのは、
天使でも理想でもなく、ただ、ただ透きとおった緑の天井である。

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しばらく空を見上げた。若葉はどれも似た形をしてゐるのに、一枚ごとに
受け取る光の量が違ふらしい。透きとほつた葉の裏で、日向と日蔭とが、
黙つて取引をしてゐる。
風が葉を揺らし、光が瞬き、ちらりと強くなった一瞬、シャッターチャンスを
切る度に森の中の時間が、一枚ずつ薄紙になつて手元に重なつてゆく。
写真機といふ文明の玩具が、こんな静かな木漏れ日を、
どう扱つてよいのか戸惑つてゐるやうにも思はれた。

💓 生のよろこび
呼吸をひとつ深くしてみる。肺の奥まで入り込んだ涼風が、体の内側から
若葉にならうとしてゐる。生きてゐるといふ事は、結局、こんな取るに足らぬ
光や風にさへ、いちいち頷いてしまふ不経済な感受性のことかも知れない。
森を出る頃、僕の撮つた木漏れ日は、どれも似たり寄つたりの失敗作に見えた。
それでもシャッターを切つた瞬間の、あの小さな躊躇と充足だけは、
どの写真にも写り込んでゐる気がしてならない。
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どこかで必ず、光が笑つてゐる。
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